山白朝子のレビュー一覧

  • 私の頭が正常であったなら

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    乙一氏の別名であると知り、読んでみた。
    とても面白い。
    題名の「私の頭が正常であったなら」
    同じ親としてとても悲しく、共感もでき、特に好き。

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    2023年07月29日
  • 小説家と夜の境界

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    ネタバレ

     乙一さんの別名義の1つ、「山白朝子」名義の新刊が並んでいた。山白朝子名義の作品は、色々な意味で「きつい」。描写がきつかったり、設定がきつかったり。今回もきついのを覚悟して読み始めると、山白朝子名義としては異質に感じた。

     全7編、いずれも「作家」が登場するのが特徴である。執筆の流儀は作家によってそれぞれ。商業作家の多くは割り切って書いているだろう。一方で、執筆で一切悩まない作家もいないだろう。山白朝子こと乙一も、悩める作家の1人ではないか。

     「墓場の小説家」。ここまでするホラー作家はいないだろうが、頭の中を覗いてみたいと思うことはある。あくまで創造の産物として楽しみたい。「小説家、

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    2023年07月07日
  • 小説家と夜の境界

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    本作はジョジョの奇妙な冒険のスピンオフ作品『岸辺露伴は動かない』を小説家バージョンにしたような作品。小説家してたらこんな不思議な体験しました~を、エッセイのような柔らかいタッチで語ってくれる。ちなみに山白朝子さんは乙一さんの別名義なので、彼の「あとがき」の、あのゆるい感じが好きな人はより楽しんで読むことができるとおもう。

    良かった点を一点あげるとすれば、オチの落とし方。ラストでいったん怪異だったり問題が解決……したかと思いきや、実はこんな恐ろしい後日談があったんですよ、みたいな落とし方が個人的にはかなり好きだった。

    というわけで☆5つ。

    あとこれはどうでもいいことだけど、表紙の絵、ちょっ

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    2023年07月03日
  • エムブリヲ奇譚

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    フォローしている方々が次々に読んでいて、じわじわ読みたくなってきていた乙一さん(山白朝子という筆名もあるんですね!)をついに読む。
    結果、とっても好みだった!奇妙さと切なさが絶妙なバランス。

    『湯煙事変』『顔無し峠』『「さあ、行こう」と少年が言った』の少し温かみのある切なさが、特に好きだった。
    グロ多めの『〆』『地獄』も、怖いもの見たさで読み返したくなる。

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    2023年04月14日
  • エムブリヲ奇譚

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    作者の前作は正に怪談だったけれど、こちらはお伽噺のような連作集。
    収録作品の中では「地獄」が好き。幽霊よりも、人間の狂気の怖さがいい。しかし、続刊を読むのはいつになることやら。

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    2023年02月26日
  • 私のサイクロプス

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    旅本作家の和泉蝋庵、荷物持ちの耳彦、版元の娘輪の3人が旅をしながら様々な怪異に遭遇する物語。
    登場人物それぞれ個性があり、3人の関係性も心地よく読んでいて癖になる

    サイクロプスやハユタラス、河童などをモチーフにした物語もあれば、民間伝承や御伽噺の様な、どこかで触れたことがあるような物語もあり、それら全てが、幻想怪奇で切なく美しくグロテスクに綴られる短編集。
    久しぶりにもっと読みたいと思えたシリーズです。

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    2023年02月07日
  • 私の頭が正常であったなら

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    山白朝子と乙一と中田永一は同一人物だという知識を得て、その3人のアンソロジー本で山白朝子を知ってすごく好みのタイプだと思っていた。
    そう思ってから初めて読んだ彼女(と呼んでもいいのか)の短篇集は、やはりとても好みだった。

    乙一はホラー系で中田永一は恋愛系で山白朝子はミステリ系…みたいなざっくりとしたジャンル分けのイメージだったのだけど、この短篇集は全体を通して、微ホラー+微ミステリ+人間ドラマみたいな印象。ハートフルではないけれど考えさせられたり、浮世離れした設定なのに妙に現実味があったり。
    8篇収録されているけれど、どれも同じくらい面白くて印象にも残った。

    一番ぞっとしたのは「子どもを沈

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    2022年05月16日
  • 私の頭が正常であったなら

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    ものすごく哀しくて
    ものすごく切ないけど
    ものすごくあたたかい短編集。

    どの話も全部好きだったけど、
    「トランシーバー」「私の頭が正常であったなら」
    が特に良かった。

    さすが乙一。

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    2022年04月25日
  • 私の頭が正常であったなら

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    たまたま手に取った本だったが、読んでよかった。8つの短編集。忘れっぽい私は短編集だと気に入った話以外、内容が飛んでしまいがちだけど、この本は全て記憶に残っている。
    どの話も残酷だったり悲しい出来事からの展開が多いけど、読み終えた時には小さな光を感じる。何度も涙が出て鼻をグズグズさせながらページをめくった。大切なもの、大切な人を失った喪失感は計り知れない。苦しみながらそれでも人は強く生きていく。

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    2022年04月12日
  • エムブリヲ奇譚

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    ああ、いいなぁ、これ。

    まるで期待せずに読んだ。
    この人の作品はハマるときはハマる。
    中には「はぁ?」と首をひねりたくなる著書もあるのだが、今作はすべて良い。
    短編集というものは、気に入ったものが1つか2つあればいいかとおもっていたが、9作品のすべてが好きだ。
    これは自分的には結構珍しい。
     
    時代はいつ頃だろう?
    ざっくりと、江戸と明治のあいだくらいかな。
    今で言うところの、旅行ガイドブックを書くのを生業としている和泉螂庵と荷物持ちの耳彦が各地をまわり、奇妙な体験をする物語。

    まるであの「乙一さん」のような余韻の良さ。
    奇妙で、悲しくて、怖くて、せつない。
     
    ちなみに表題にあるエムブリ

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    2023年07月11日
  • 私の頭が正常であったなら

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    山白朝子は乙一の別名義とのこと
    ホラーファンタジーとでもいうのか。
    知らずに(最初に選んだ時は知ってたはずだけど忘れてた)読み始めて、なんだ苦手なホラーかよと思ったが、おどろおどろしいなんてことはなく、最初の話はユーモアもあり、サスペンス要素もあり、最後の話はファンタジーで、ほっこり。
    乙一のおすすめ1位になってた「失はれる物語」を読みたい本リストに入れておいた。

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    2022年02月23日
  • 私の頭が正常であったなら

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    ネタバレ

    淡々と綴られた一つ一つの物語の完成度が高く、どれも楽しんで読んだ。
    ホラーな要素を漂わせ、死を扱っていながらどこか救われる気持ちになる短編集。切なくなるし、悲しくて心が追いつかないものもあるし、泣きたくなる。でも生きていかねばならない気持ちに寄り添い、色んな人生を肯定し昇華させる。そういう慈愛に満ちていると思った。
    表題作とラストの「おやすみなさい子どもたち」が印象に残っているだろうか。生きる者への慰めを感じるいい物語だった。

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    2021年11月21日
  • 私の頭が正常であったなら

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    ホラー、ミステリー、SF的要素の混じった短編集。文章が、とても読みやすく変に文学ぶってなく、映画のように情景が目に浮かぶ。それぞれの話が、全然別のタイプながら展開が早くてひねりもあって、読み終えた後、なるほど、と納得感があった。通勤電車での暇つぶしには最高だった。

    表題作は、特に良かった。今後思い出すと思う。
    そのほか、トランシーバーや、天使や、布団もすごく印象に残った。

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    2021年10月06日
  • 私の頭が正常であったなら

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    面白い
    独特なかんじで、全部面白かったけど、世界で一番、みじかい小説が一番好きだった〜
    他作品見てみたいとおもったら作者乙一さんでびっくりした

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    2021年07月31日
  • 私の頭が正常であったなら

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    蠟庵先生じゃない短編集。どれも喪失の物語で、胸を締め付けられるような息苦しさが常に付きまとっていました(2編ほど毛色の異なるSF短編でしたが。あの小説家は作者なのかな)。だからこそ最後の『おやすみなさい子供たち』がすごく沁みました。
    お気に入りは『首なし鶏、夜をゆく』。タイトルも内容もすごくハマりました。マイク、実在したのか……。

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    2021年06月13日
  • 死者のための音楽

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    ネタバレ

    井戸、鬼、巨鳥の話が個人的に好きだと思いました。
    井戸の中で彼らは今も彷徨っているのでしょうか、自分が普段歩いている地面の下でうごめく影を思い浮かべました。
    鬼の話は、かなりなまなましく感じました。血に濡れたような桜の花弁、鬼の気を引いて異世界へ行ってしまった気弱な弟のことを考えると切ない気持ちになりました。
    最後に、巨大鳥の話。何でも願いが叶うというのも考えものだなあと思ってしまいました。鳥はただ恩返ししたかっただけなのでしょうが。ラストはかなりショックでした。

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    2021年03月08日
  • エムブリヲ奇譚

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    絶妙な非日常感。
    奇妙で不気味な話ばかりだけど、合間に入る耳彦と和泉蠟庵の歯切れのよい会話でクスッと笑えて好きでした。

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    2021年03月05日
  • 私のサイクロプス

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    「エムブリヲ奇譚」を読んだのがだいぶ昔なので内容をあまり覚えていないのですが、耳彦ってこんなに毎回酷い目に遭っていたっけというくらいの仕打ちが延々と続いていました。よく生きているな。
    表題作の「私のサイクロプス」がお気に入り。ラストが残酷でしたが美しかったです。

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    2020年08月11日
  • エムブリヲ奇譚

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    耳彦の話が多かったですね。
    やはり上手い、怪談はかくあるべしというお手本のような作品です。褒めてますからね。最近のホラーは当たりが悪くて(T ^ T)

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    2019年10月07日
  • 死者のための音楽

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    ネタバレ

    様々な時代に跨って描かれる、恐ろしくて切ない物語。
    お気に入りは、表題作の「死者のための音楽」。全編を通して親子の対話で描かれている作品。この世じゃなく、あの世のでもないどこか別の世界で行われているかのような会話に惹き込まれてしまいました。

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    2018年07月22日