山白朝子のレビュー一覧

  • 私の頭が正常であったなら

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    ものすごく哀しくて
    ものすごく切ないけど
    ものすごくあたたかい短編集。

    どの話も全部好きだったけど、
    「トランシーバー」「私の頭が正常であったなら」
    が特に良かった。

    さすが乙一。

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    2022年04月25日
  • 私の頭が正常であったなら

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    たまたま手に取った本だったが、読んでよかった。8つの短編集。忘れっぽい私は短編集だと気に入った話以外、内容が飛んでしまいがちだけど、この本は全て記憶に残っている。
    どの話も残酷だったり悲しい出来事からの展開が多いけど、読み終えた時には小さな光を感じる。何度も涙が出て鼻をグズグズさせながらページをめくった。大切なもの、大切な人を失った喪失感は計り知れない。苦しみながらそれでも人は強く生きていく。

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    2022年04月12日
  • 私の頭が正常であったなら

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    山白朝子は乙一の別名義とのこと
    ホラーファンタジーとでもいうのか。
    知らずに(最初に選んだ時は知ってたはずだけど忘れてた)読み始めて、なんだ苦手なホラーかよと思ったが、おどろおどろしいなんてことはなく、最初の話はユーモアもあり、サスペンス要素もあり、最後の話はファンタジーで、ほっこり。
    乙一のおすすめ1位になってた「失はれる物語」を読みたい本リストに入れておいた。

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    2022年02月23日
  • 私の頭が正常であったなら

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    ネタバレ

    淡々と綴られた一つ一つの物語の完成度が高く、どれも楽しんで読んだ。
    ホラーな要素を漂わせ、死を扱っていながらどこか救われる気持ちになる短編集。切なくなるし、悲しくて心が追いつかないものもあるし、泣きたくなる。でも生きていかねばならない気持ちに寄り添い、色んな人生を肯定し昇華させる。そういう慈愛に満ちていると思った。
    表題作とラストの「おやすみなさい子どもたち」が印象に残っているだろうか。生きる者への慰めを感じるいい物語だった。

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    2021年11月21日
  • 私の頭が正常であったなら

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    ホラー、ミステリー、SF的要素の混じった短編集。文章が、とても読みやすく変に文学ぶってなく、映画のように情景が目に浮かぶ。それぞれの話が、全然別のタイプながら展開が早くてひねりもあって、読み終えた後、なるほど、と納得感があった。通勤電車での暇つぶしには最高だった。

    表題作は、特に良かった。今後思い出すと思う。
    そのほか、トランシーバーや、天使や、布団もすごく印象に残った。

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    2021年10月06日
  • 私の頭が正常であったなら

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    ネタバレ

    表題作が本当によかった。少し泣いてしまった。失われた人は戻ってこないけど。主人公が頑張ってくれてよかった。
    ほかのお話も面白く色んな仕掛けがしてあって好き!何回も読み返したくなる短編集。人間の嫌なとこ、素敵なとこが見えるお話たち。

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    2021年10月04日
  • 私の頭が正常であったなら

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    面白い
    独特なかんじで、全部面白かったけど、世界で一番、みじかい小説が一番好きだった〜
    他作品見てみたいとおもったら作者乙一さんでびっくりした

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    2021年07月31日
  • 私の頭が正常であったなら

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    蠟庵先生じゃない短編集。どれも喪失の物語で、胸を締め付けられるような息苦しさが常に付きまとっていました(2編ほど毛色の異なるSF短編でしたが。あの小説家は作者なのかな)。だからこそ最後の『おやすみなさい子供たち』がすごく沁みました。
    お気に入りは『首なし鶏、夜をゆく』。タイトルも内容もすごくハマりました。マイク、実在したのか……。

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    2021年06月13日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

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    短編9作品のうち6作品が既読だった。
    でも読み返してみても怖面白い。

    幽霊話は表題の書き下ろしのみで、基本はリアル犯罪事件に乙一先生らしい不可思議テイストが加えられています。

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    2025年11月18日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

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    ネタバレ

    ホラー短編集。そのうちのいくつかは過去作を再掲してたので「読んだことある本をまた買ってしまった?」と思いかけた。それはさておき、表題作が一番良かった。AIと幽霊という一見相反するようなテーマを融合させた上で恐ろしい話に仕立て上げる作者に敬意を払いたい。

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    2025年10月17日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

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    【鳥とファフロッキーズ現象について】は鳥の恩返しが切なくも、少し温かい気持ちになって思わず涙。【呵々の夜】は怪談話なんだけど、どこかズレてて面白かった。新作は、怖かったけどAIが、主人公のパートナーとして、すごく頼もしく思えた話。 引き続き、乙一関連の書籍は読んでいきたい。

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    2025年09月23日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

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    ネタバレ

    乙一/山白朝子のホラー短編集。
    非常に久しぶりの、それこそGOTH以来なので20年以上読んでなかったことに衝撃を受けた。

    どことなく残酷な世界だけど、ラストは切ない作品が多いイメージだったが、今作はがっつりと怖い。それも人間的な怖さから、理解不能なモノへの怖さなど、バリエーションも豊富。

    おすすめは「階段」と「Wi-Fi幽霊」。
    「階段」は、どこにでもある階段が非常に怖く思える、目を背けたくなるほどの嫌な話。
    「Wi-Fi幽霊」は、まさかのAIがバディの私立探偵風な作品。
    読後感がいい作品ばかりとは言えないが、手堅いホラーが揃った良い短編集。

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    2025年09月04日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

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    ネタバレ

    乙一さん、山城朝子さんの短編集で他のアンソロジーや短編集に入っているのもあります。私は最初と最後の話を目当てに読書。

    最初は暴力的なお父さんに怯える姉妹の話。乙一さんは肉体的な暴力だけじゃなくて、精神的な暴力の支配とか影響を書くのが上手いと思う。読んでて痛々しくてつらかったです。(褒めてます)
    そして乙一作品に出てくる姉もしくは姉的な存在って強いイメージ。困ってる人を支えてくれる立場で出てくるなーと。姉妹はこれから上手く生きていけるのかな、生きてほしいな…というラスト。

    Wi-Fi幽霊の方は野良Wi-Fiにアクセスしてから怪奇現象に見舞われる主人公の話。中盤でお母さんと電話してる時の場面が

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    2025年07月20日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

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    久しぶりに乙一の新作本をタイムリーに購入して読めました。
    過去作はほとんど読んでいたと思いましたが、「階段」という作品は初めてでした。父という絶対的存在、ルール、家族構成とそれぞれの距離感など自分と重なる部分があり少し胸が痛みました。1番印象強いです。
    他、新作を除く乙一名義の作品はどれも読んだものばかりですが当時読んでいた時からお気に入りだったお話だったので、またこういう形で読み返しできて満足でした。
    WiFi幽霊ですが、私はすごく面白かったです。読んでいて怖さもあるんだけど、この主人公なら救いがありそうな感じ。最後に収録されていましたが、後味のよいもので締められていて良かった。

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    2025年07月11日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

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    山白朝子名義を含む乙一のホラー短編を集めた短編集。唯一の書き下ろし作品「Wi-Fi幽霊」を除き、すべて過去に発表されたものです。乙一ファンの私にとっては既読の作品が多かったのですが、結構内容を忘れていて、新鮮な気持ちで楽しめました。

    中でも「Seven Rooms」は、初読時の強烈なインパクトが忘れられない一編で、再読してもその緊張感と構成の巧みさに引き込まれました。

    新作の「Wi-Fi幽霊」は、主人公とAIの対話を通じて不思議な謎を解き明かしていく物語。乙一もついにAIという現代的テーマに踏み込んできたかと、時代の移り変わりを感じさせる興味深い作品でした。

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    2025年06月18日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

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    既読のものも未読のものもありましたがどれも良かったです。乙一さんは初期の作品が好きで、山白作品には山白作品の個性があるところが素晴らしい。

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    2025年04月26日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

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    「階段」、「SEVEN ROOMS」は心拍数が上がるようなサスペンスホラー。
    個人的には「子どもを沈める」が不気味で好き。
    書き下ろし作品である「Wi-Fi幽霊」は、怪異作品にAIという現代の技術が絡んでいて、斬新かつしっかり恐怖もあり楽しめた。

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    2025年04月21日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

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    タイトル買い
    結構面白い
    昔の着信アリって小説の現代版って感じ
    本文に出てくるAIが優秀すぎる。
    chatGPTに同じ内容打ったけど、ここまで回答してくれなかった

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    2025年04月10日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

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    次々と襲いかかる不条理に次ぐ不条理からなる恐怖。
    超自然的な力で齎される恐怖。
    その振り幅の広い物語が詰め込まれていて、
    最初から最後まで飽きることなく楽しめる。

    乙一名義と山白朝子名義で作風に僅かな違いを持たせる書き方は非常に面白いな、と。

    特に表題作「Wi-Fiの幽霊」は、WiFiの電波に幽霊が乗っかるっていう現代的な設定と、解決の糸口となるのがまさかのAI。ホラーの題材としてはかなり斬新だなぁ、という印象。

    ティーンエイジャー特有の複雑な心情や、抱える問題。そういう部分にも焦点を当てる事が恐怖を増幅させる要素になっている気がする。

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    2025年04月09日
  • 小説家と夜の境界

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    ネタバレ

    小説家にまつわる、不思議な話。
    これ、どこまでが実体験なのか、どの小説家がモデルなのか、想像しながら読むの楽しかった。
    どれもこれもありえなくはないな、と。
    さすがに集落まではできないだろうけど、小規模ではできそう…

    乙一の別名義。
    安定して面白くのめり込める。
    むしろ山白朝子名義の作品が一番好みかも。

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    2024年09月28日