山白朝子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
山白朝子さん名義の新作は嬉しすぎる〜♡
小説家にまつわる怪異的なエピソードの短編5編。
あ〜やっぱり好きだ〜♪
もう前書きから心掴まれてしまった。
実際のところフィクションなんだろうけど、小説家ってちょっと風変わりなイメージあるし、ほんとに実話ベースなのかも、、と思ってしまう。
世にも奇妙な〜っぽいゾクっとする感じのお話たち。
5編どれも 面白かった。
特に印象に残ったのは 自分の描いた人物と同姓同名で年齢も風貌も酷似した人物が偶然にも存在したという「シンクロ二シティ」。
あと たくさんの無名の新人の中から埋もれた才能を見つけ出す 「スコッパーの女」。
どちらもなんとなく途中で予想がつくのだけれど それがまた実話っぽくもあり ゾッとした。
やっぱり山白さんの湿っぽい世界観が好きだなぁ!
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Posted by ブクログ
ネタバレ怪談作家である「私」の一人称で書かれているので、途中まで作者さまのエッセイなのかと誤認するほど。
こんな色々と物騒でぶっ飛んだ話が実話だったら大問題なのだが、作者名が伏せ字だったり、とにかく描写や設定が細かかったので、誤認がなかなか解けずに随分苦労した。
この不思議な世界観にどうやら取り込まれていたようだ。
途中からぶっ飛び具合が更にぶっ飛んだので、読んでいたこちらは正気に戻れたのだが、それにしてもまあよくもこれだけ複雑怪奇な作家像を次から次へと生み出せたものだ。
登場人物は作者から切り離された一部、みたいな説明が創作論として作中にあったのだが、そうなると、これに登場する作家たちも、この作者さまの一部である訳で、彼らのバリエーションに飛んだ小説の書き方も、作者さまの一部で……やめようやめよう、これ以上深く考えてはこちらが狂う。
一番怖いのは、この話に出てきた作家さんではなく、これだけの多様性を一冊に詰め込んだ作者さまその人な気がする。
そんな作品の最後が、感動系の話だったのは救いだった。
あれだけ怖がらせておいてからのホッコリ系ラスト。
ありがたい。
但し文庫版後書きで諸々台無しではあるが。
カムバックしちゃったので、あの奇妙な世界観が。
ただ本当に不思議ですね。
自然発生していても仕方ないですよね、誤字は。 -
Posted by ブクログ
はかなくて、綺麗な珠玉の物語たち。
第1話 女の子がお腹を刺された状態で助けてくださいとのこと。父が襲われているというので探しにいくと、それらしい遺体があった。少女は昔のことを忘れていたので、お宮と名づける。少女は身籠っていた。その子供は不思議な子で、行ったことのない場所の景色を語ったり、習わぬ経をあげたりする。
第2話 父から逃げ、古井戸に身を潜ませる。井戸に落ちてしまったのに、なぜか布団に寝かされていた。料理が出てきて食べる。井戸に頻繁に通うようになった。しかし縁談が持ち上がった。
第3話 工場の廃液は甘い匂いがして頭が痛くなる。生命がそこに放り込まれると、黄金になる。死体ではダメだった。母はそれを町で換金してきた。
第4話 少女が仏師のもとに弟子入りしたいとやってきた。少女はこれまでに3人の旅人に毒を飲ませて金を奪ったという。
第5話 山にみんなで出かけて行ったが、川に子供の頭部が流れてきた。クマがいたのだろうと人々は言った。ある時村が鬼に襲われてみんな食べられてしまった。お侍さんが罪人を追ってやってきた。
第6話 屋根になんかカラスみたいなのが引っかかっていると父に言ったら、怪我をした黒い鳥を持ってきた。動物病院に連れて行って、治るまで飼うことにしたが、檻から出しても逃げようとしない。3年後、私が祖母の家に泊まっている時に父が誰かに撃たれて死んだ。鳥の死体は見つかっていない。
第7話 お母さんがお風呂場で手首を切った。
私は耳が悪くて、川に溺れた。そのあと入院した。 -
Posted by ブクログ
ちょっとホラー味とおかしみのある小編集。かなりよかった。
第1話 家内ではない3人目の人影がマンション内にいる。彼女にも見えているらしい。物理的な攻撃はできない。会社にまでついてくる。
第2話 風子は首なしの鶏を飼っている。両親が交通事故で死んでしまい、おばさんと住んでいる。
第3話 酔っ払うと時間を少し遡ることができる女性を主人公に後輩が小説を書きたいという。競馬を当てさせたらどうかと私はアイデアをだす。
第4話 小説家には一行も書けないスランプが訪れることがある。Tさんのスランプは深刻だった。妻に離縁までされた。
第5話 クラスメイトの3人が自分の子を殺した。彼らや、私がいじめていた生田目頼子は自殺している。
第6話 息子のクリスマスプレゼントにトランシーバーを買う。東日本大震災でひかるは妻とともに亡くなった。津波だ。俺の自殺は失敗した。
第7話 結婚して娘が産まれて、夫の中の男尊女卑に気がつく。しつけと称してたたく。離婚することにした。面会時に夫が娘を連れ去ろうとして、車に二人ともはねられた。
第8話 船が座礁して、アナは死んだ。人生が終わったというのに、走馬灯が入れ違っている。