山白朝子のレビュー一覧

  • 私のサイクロプス

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    前作のエムブリヲ奇譚の続編で、旅本作家が旅程で出会う怪異を記した短編集。
    前作の方が好みだったけれど、ドタバタ劇として本作も面白い。
    表題作が物悲しい異形の巨人の話で、一番好きだったかな。

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    2023年02月26日
  • 私の頭が正常であったなら

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    乙一氏のデビュー作から別名義も含め殆どの作品を読んでいる古くからのファンだけど、しばらく新作の発表が少なくなっていて残念だった。
    今回の作品は山白朝子名義だが、初期の作風が戻ってきたようで、とても面白かった。

    あり得ない現象が起きているのに妙にリアリティがあって、説得力を感じるところがよい。
    やはり、乙一氏は、短編ホラーの日本一の名手だと思う。

    「子どもを沈める」が特に怖かった。結末は少し納得のいかないところもあったけど、段々と怖さが増してくる描写力はさすがだ。

    どんでん返しの切れ味は、「GOTH」や「ZOO」の頃の方がすごかったけど、どの作品も納得できるレベルの高さだった。

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    2022年05月10日
  • 私の頭が正常であったなら

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    ヒヤリとしたり、ゾクっとしたり、ホロっとしたり。この話はどこへいくのかな…とドキドキしながら読んだ短編集。

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    2022年03月04日
  • 私の頭が正常であったなら

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    乙一さんに別のペンネームがあるとは全く知らなかった。
    ブグログで知ることができて本当に良かった。
    どうしてこの人の文章はハマるのだろう。
    心地よい。
    ちょっと不思議で切ない八篇の短編集。
    特に表題作が素晴らしい。
    読み終えてすぐに読み返した。

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    2021年09月28日
  • 私の頭が正常であったなら

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    一言で言うと小説版『世にも奇妙な物語』という感じ。
    最後の話が一番好きだった。
    天使という仕事も大変なんだなぁ。
    ふとデジャヴを感じるとこの話を思い出します。
    あ、いまフィルムを切り取られたな、って

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    2021年05月29日
  • 私の頭が正常であったなら

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    もうすぐ1歳になる娘をもつ母にとって、体の中を鋭い爪でわしづかみにされるような、辛く、哀しいところも多々あった。

    どの話も最後には、小さかったり大きかったりする救済があるものの、とても深く考えさせられる作品ばかりだった。

    本当に偶然にも3月11日に、『トランシーバー』を読んだ。東日本大震災で失った息子とトランシーバーでのやり取りをかいた作品。
    あとから宮部みゆきさんの解説を読んで、この作者は乙一さんの別名義であることを知ったけど、それも納得するような、ほんのりと優しい話だった。

    子どもとの時間をもっともっと大切にしようと再実感した作品集だった。

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    2021年03月11日
  • 死者のための音楽

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    ああ巧いなあと胸を打つ怪談集。ホラーと怪談は全く別のものだと思い知らされます。怖いだけではない美しさが哀しさが温かみがそこにあります。名前を使い分け、あらゆるジャンルをものにする作者ならではなのかも。

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    2019年12月21日
  • 私のサイクロプス

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    ネタバレ

    安定の面白さ。
    怪談といいながらも、語り口が柔らかく、丁寧で嫌味がない。
    安心して読める希少な作家さんだ。

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    2019年06月24日
  • エムブリヲ奇譚

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    かなりおもしろかった。
    短編集。

    ラピスラズリ幻想
    何度も人生繰り返して強くなる系の話は好き。トムクルーズ主演のあの映画も然り。ラストは切ない。この作者の切なさエンドは効くね。


    これもお気に入りの話。目に見えるものだけを嫌がったりするようなことは多い。スマホには便器並みの菌がいるとかそういう話に近い。ラストがいいんです。

    顔無し峠
    かなりグッときた。最近出会った人なのに…と登場人物本人も言っていたが、自分も同時にかなり感情移入してしまっていた。不思議な感覚だ。

    「さあ、行こう」と少年が言った
    家での仕打ちに、血管ブチ切れそうになるほどイライラした。これもラストがいい。


    全体的に

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    2019年02月12日
  • エムブリヲ奇譚

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    切なーーーーーい!!乙一先生だからしょうがないと分かっていても切ない!!!特に「地獄」あれは男版「SEVEN ROOMS」だよね!!!!

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    2016年10月26日
  • エムブリヲ奇譚

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    懐古調で怪異譚がつむがれる連作短編集。最凶の物語は「地獄」でしょうが、私は「〆」がたまりませんでした。読むんじゃなかった、、、。

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    2016年04月06日
  • 死者のための音楽

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    もの悲しいストーリーですね。「平面いぬ」のブルー等に似ているアニマル系もあったり・・・乙一氏の別バージョン誕生の話もありそこそこ満足。

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    2015年08月16日
  • 死者のための音楽

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    某作家が別名で書いた短編集。 某作家の以前読んだことのある短編集が良かった。惨いシーンが入ることもあるけど、愛情と切なさが入り混じったストーリーを読みやすい文章で作る。この短編集にはそれが強く出ている。昔話っぽいものもある。「鳥とファフロッキーズ現象について」は何とも言えない複雑な気持ちになり印象的。これからも雑誌の冥の方でも楽しみに読んでいきたい。

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    2014年04月19日
  • 死者のための音楽

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    せつなさ漂う怪談短編集。
    「鳥とファフロッキーズ現象について」と「黄金工場」が面白かった。
    というかどれも面白かった、んだけどこれここで終わりかよー!がほとんど。
    なんていいとこで了なの。

    山白む朝の、幽冥の境界に、それでも人と共にあろうとする愛の物語でした。

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    2014年01月05日
  • 死者のための音楽

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    ホラー作家乙一のさらなる別名義、山白朝子。乙一とも中田永一とも違う作風。この名義は幻想オカルト用かな。わかる人には名義を伏せていてもわかるタッチではある。少々グロイものあるけれど読みやすくふんわり幻想的。ホラー乙一よりわたしは好き。2013/401

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    2013年12月30日
  • 死者のための音楽

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    語り口が魅力的で美しい光景が広がる様でした。
    桜の下や、井戸の底の部屋や、仄暗い工場なんかが…。
    美しさに血の色や昏い切なさみたいな色の紗がかかって綺麗な織物の様です。

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    2013年12月02日
  • 怪と幽 vol.010 2022年5月

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    特集タイトルに惹かれた過去号の怪と幽、勢いで2冊お迎えしたものの、前号の「あやしい家」ほどはまらなかった。。
    今号の特集は「呪術入門」だから、うわぁ呪術だね〜(ぼんやりし過ぎた表現しかできない 泣)ていう術とか、呪物とか、不穏な感じの内容ばかりかと想像してたんだけど、節目に玄関先に飾るやつ(お節分の柊とイワシの頭とか。うちにはそういう習慣はないから飾ったことはないけど)とか、ちょっとしたおまじない的な内容も紹介されていて、それが興味深かったです。あの飾りたちも呪物と呼ばれていることに驚いたのと、どれも初めて見るお品ばかりで、日本って狭いようで広いな〜って改めて感じました(私の実家の玄関先に掛け

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    2025年12月17日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

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    二十年ほど前に結構ハマった乙一。
    懐かしい作品。別名義(知らなかった)作品。そして最新作が読める傑作選。

    新作の「Wi-Fi幽霊」は、心霊現象に悩む主人公が寺の住職や霊能者に頼るのではなく、AIを頼りに解決していくのが新しいし、あり得なくもないと思った。
    自分も体調不良のときにネット検索でAIによる答えとか参考にしてるし。

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    2025年12月08日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

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    乙一氏と山白朝子氏によるホラー短編が9作収録されている。

    読んだことがあるもの
    「SEVEN ROOMS」
    「神の言葉」
    「〆」
    「呵々の夜」

    未読だったもの
    「階段」
    「鳥とファフロッキーズ現象について」
    「首なし鶏、夜をゆく」
    「子どもを沈める」

    書き下ろし
    「Wi-Fi幽霊」

    ということで、ちょうど半々ぐらいだったけれど、読んだことがあっても何度でも飽きずに楽しめる。
    特に「SEVEN ROOMS」は10代の頃好きすぎて数えきれないぐらい読み返したなぁ……今読んでもしっかり怖いです。
    未読の中では「鳥とファフロッキーズ現象について」がとても良かった。ダークでホラーな展開に震えつつ

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    2025年08月18日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

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    ネタバレ

    【収録作品】
    階段
    SEVEN ROOMS
    神の言葉
    鳥とファフロッキーズ現象について

    呵々の夜
    首なし鶏、夜をゆく
    子どもを沈める
    Wi-Fi幽霊

    今回書き下ろしの「Wi-Fi幽霊」以外は既読だが、改めて理不尽なホラーに戦慄する。いや、ホラーはそもそもが理不尽なのだけれども。

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    2025年07月29日