山白朝子のレビュー一覧
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ネタバレ乙一さん、山城朝子さんの短編集で他のアンソロジーや短編集に入っているのもあります。私は最初と最後の話を目当てに読書。
最初は暴力的なお父さんに怯える姉妹の話。乙一さんは肉体的な暴力だけじゃなくて、精神的な暴力の支配とか影響を書くのが上手いと思う。読んでて痛々しくてつらかったです。(褒めてます)
そして乙一作品に出てくる姉もしくは姉的な存在って強いイメージ。困ってる人を支えてくれる立場で出てくるなーと。姉妹はこれから上手く生きていけるのかな、生きてほしいな…というラスト。
Wi-Fi幽霊の方は野良Wi-Fiにアクセスしてから怪奇現象に見舞われる主人公の話。中盤でお母さんと電話してる時の場面が -
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久しぶりに乙一の新作本をタイムリーに購入して読めました。
過去作はほとんど読んでいたと思いましたが、「階段」という作品は初めてでした。父という絶対的存在、ルール、家族構成とそれぞれの距離感など自分と重なる部分があり少し胸が痛みました。1番印象強いです。
他、新作を除く乙一名義の作品はどれも読んだものばかりですが当時読んでいた時からお気に入りだったお話だったので、またこういう形で読み返しできて満足でした。
WiFi幽霊ですが、私はすごく面白かったです。読んでいて怖さもあるんだけど、この主人公なら救いがありそうな感じ。最後に収録されていましたが、後味のよいもので締められていて良かった。 -
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山白朝子名義を含む乙一のホラー短編を集めた短編集。唯一の書き下ろし作品「Wi-Fi幽霊」を除き、すべて過去に発表されたものです。乙一ファンの私にとっては既読の作品が多かったのですが、結構内容を忘れていて、新鮮な気持ちで楽しめました。
中でも「Seven Rooms」は、初読時の強烈なインパクトが忘れられない一編で、再読してもその緊張感と構成の巧みさに引き込まれました。
新作の「Wi-Fi幽霊」は、主人公とAIの対話を通じて不思議な謎を解き明かしていく物語。乙一もついにAIという現代的テーマに踏み込んできたかと、時代の移り変わりを感じさせる興味深い作品でした。 -
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次々と襲いかかる不条理に次ぐ不条理からなる恐怖。
超自然的な力で齎される恐怖。
その振り幅の広い物語が詰め込まれていて、
最初から最後まで飽きることなく楽しめる。
乙一名義と山白朝子名義で作風に僅かな違いを持たせる書き方は非常に面白いな、と。
特に表題作「Wi-Fiの幽霊」は、WiFiの電波に幽霊が乗っかるっていう現代的な設定と、解決の糸口となるのがまさかのAI。ホラーの題材としてはかなり斬新だなぁ、という印象。
ティーンエイジャー特有の複雑な心情や、抱える問題。そういう部分にも焦点を当てる事が恐怖を増幅させる要素になっている気がする。 -
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山白朝子=乙一の別名義(ちなみに中田永一も)。名前でジャンルを書き分けていて、山白朝子はホラー寄り。
充実した内容の7篇の短篇集。
けっこうしっかり怖く、けっこうしっかりグロテスクなお話も多かった。中でも「鬼物語」は巨大な鬼が村を壊滅させてゆくのだけど、描写が容赦ない。鬼の話だけど現実で昔起きた三毛別のヒグマの事件を彷彿とさせる。
全体的に「人間の因果」を感じる物語が多かった。実際生きていると、人と人は思いがけないところで繋がっていることに気づくことがある。違和感の正体に気づいたときに、妙に納得することもある。
そういう現実でもあることをホラーの衣で包んで差し出されたような感覚。
オカルト -
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ネタバレ迷い癖のある旅本作家・和泉蠟庵と、荷物持ちとして彼の迷子に付き合わされる耳彦の奇譚集。
面白かったです。好きな世界観でした。
蠟庵先生は迷った先で名所や温泉に出くわすので道がわからず旅本に書けないし、耳彦は博打好きで借金をこさえがち。懲りないな。。
だいたい耳彦が命の危機寸前までいくけど、間一髪で蠟庵先生がきたりする。最終話もそうだけれど、見える範囲にいるのに迷子になる先生がこういうときはちゃんと辿り着くのでなんかあるのかなぁ。
お話はとくに、表題作と「あるはずのない橋」「「さあ、行こう」と少年が言った」が好きでした。
エムブリヲの健気さがかわいい。
「〆」は凄かった……小豆との顛末も、村で -
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ネタバレ最近万城目学さん、今村夏子さんと不思議な世界の作品を続けて読んでいる (*´˘`*)
こちらも土瓶さんから教えて頂いた山白朝子さんの不思議な八つの短編集( ᜊ°-° )ᜊ
短編集は好みではないのだけれど、このジャンルは別
グロ描写も多いが色々な内容が詰まった話ばかり(⁎˃ᴗ˂⁎)
特に惹き込まれたのはこの四話
『首なし鶏、夜をゆく』
風子のおばさんに、首を手斧で切断された鶏の京太郎ε('ﻬ')зコケッ
首がないのに地面の餌を啄ばむ仕草をしたり、首の切断面に開いた小さな穴から餌や水を吸収する姿はグロテスクε('ﻬ')зコケッ
ある日を境に何故か風子が学 -
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ネタバレあの世とこの世の境界を曖昧にする、不思議で切ない7篇。時代も場所もさまざまな設定なのに違和感がなく、どこか懐かしい昔話のような世界が広がっている。
特に好みだったのは「井戸を下りる」「黄金工場」「未完の像」「鬼物語」「鳥とファフロッキーズ現象について」。もうほとんど全部好みだった。
どの物語も、読んでいて悲しい予感がある。きっとこの先悲しいことが起こると分かっていて読み進めるのは辛いけれど、その予感を裏切らないで最後にしっかり切ない気持ちにさせてくるところが良かった。
この切なさは登場人物たちの愛情によるもので、どの物語にもみんなが生きた証があった。余韻に浸っていたい。 -
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変人小説家たちの七つの不思議なお話
山白朝子さんらしいゾクッと感もあり、満足な一冊です
七人ともかなりの変人で、特殊な方法で執筆する。
読んでいるとつい
「ヘェ~作家さんってこんなふうに物語を生み出すんだ」と思ってしまうが(思わない!?)、いやいやこの七人は変人ですから!
あ、【ある編集者の偏執的な恋】だけは、編集者が変人と言うべきかな。
私が好きなのは……
【小説家、逃げた】
筆が異様に速い覆面作家で、その執筆する様子!
ラストが良い
【脳内アクター】
R先生の頭の中には劇団がある。
脳内の劇団員が様々なキャラクターを演じるのだ。
最後は背筋がゾクッ
【精神感応小説家】