山白朝子のレビュー一覧

  • 死者のための音楽

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    どの作品も、風景描写と情景の美しさが際立ちました。
    特に「鬼物語」があまりにも美しく、涙が出そうでした。
    読み終わった後のあとがきで初めて、ある作家さんの別名義であると知り…考えたけどわからず調べ、なるほど!!と。言われれば納得。

    美しさ、儚さ、切なさ、何度でも読みたい作品集です。

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    2013年12月15日
  • 小説の怪人

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    読み始めたらすぐに読み終わった。
    異なる小説家について様々なジャンルの話で語られるが、
    こうして並べてみてみると、
    乙一氏はホラー書くの上手いんだなとわかる。
    ちゃんと薄暗い雰囲気が伝わってくる。

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    2026年08月08日
  • スコッパーの女

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    ネタバレ

    4.5
    粒ぞろいだけど、大傑作とまでは感じなかった。でも面白かった。


    「小説家」シリーズとも言うべきか。山白朝子名義の乙一による小説家を主人公(または聞き手・話し手)とした短編集。

    「前書き」
    もっともらしく嘯いているのが面白い。ベストセラーになったのは近畿地方のだろうなとうかがえる。

    「終焉を告げる小説家」
    終わりまでの【深さ】が見える小説家の話。
    前フリとして親子ほども年の離れた年の差や、帰ったらやけ酒を飲もうとしていたことがよく機能していた。
    聞き手の小説家の中には終わりの見えない何かがあるというのが語られて終わるのがすごく良かった。小説家賛歌、創作賛歌で締めくくられてるのが心憎

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    2026年08月06日
  • スコッパーの女

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    ネタバレ

    スランプに陥ったとある小説家が、出版関係者から聞いたエピソードを小説風にして綴った、という前置きではじまる短編集。
    収録されているのは「終焉を告げる小説家」「小説講師の憂鬱」「シンクロニシティ」「青軸卿」「スコッパーの女」の五篇で、そのいずれも現実と虚構の絶妙なあいだがとられている。
    すべてに驚きの結末と後味の悪さがあって最高。ここ最近の山白朝子もとい乙一作品のなかでも抜群に大好きな作風だった。というか、ここ最近で読んだあらゆるホラー作品のなかでも一番といっても過言ではない。

    ところで、私は読み始める前に巻末の初出情報や奥付を確認するくせがある。
    今回もそれらを確認しようとしたとき、見開きの

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    2026年08月01日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

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    久しぶりの乙一作品。
    乙一名義の作品の方が好みだったが、山白朝子名義の作品も独特な世界観がありおもしかった。

    「階段」は、舞台はすごく狭いが身近な題材で、良くないことになるとはわかっていだが、どうなるのか気になりながら読み進められた。

    「Wi-Fi幽霊」は、表紙のかわいらしい感じとは違い、1番怖く感じた。AIに相談するくだりは今時な感じ。キャンプ場でよく分からないWi-Fiに接続してしまってから、色んな怪現象に見舞われていく。撮った覚えがない画像が保存されているのが、現実に起きたら地味に1番気持ちが悪い。

    風景や状況描写がうまいのか、その場の空気感や風景が容易に想像ができ、するする読めた

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    2026年07月26日
  • スコッパーの女

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    ネタバレ

    文章を読むと作家の内面を体感できる共感覚を持つ女が、おぞましい内面世界を持つ作家Ωを見つける表題作をはじめ、小説家にまつわる奇妙で不気味なエピソードを描いた、戦慄の短編集。

    この本を読み終えた私の手に残ったのは、血の通った人間の感情や狂気が描かれているはずなのに、どこか人工的で温度を持たない不気味さを見事に捉えた感覚である。

    ホラーの定番といえば、怪異のもとをたどっていった人間が行方不明になったり命を落としたりするものの、怪異の正体はわからず、正体を探ろうとした人間も巻き添えになって怪異が伝播していくという展開だ。しかし、表題作「スコッパーの女」は、その王道を見事に裏切る。怪異の正体を探ろ

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    2026年06月22日
  • 私の頭が正常であったなら

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    読み終わり解説を拝見して驚きました。
    知ってる方は知ってるであろぅケド
    私は知らなかったので…
    8篇ともどこか切なかったり、ホッとしたり
    色んな感情が溢れてでました。

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    2026年06月11日
  • スコッパーの女

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    山白朝子さんの新刊。前作の小説家についてのお話の続編の短編集です。
    このお話でもなんとも言えない怖さのある小説家が登場します。
    とは言え今回はなんとも心が温まるような静謐さも持ったような話しもありました。
    今回は最初の「終焉を告げる小説家」が好みです。
    こうなんと言うか特殊な能力を持っているのに淡々と大袈裟でなくそっと世界に貢献しているような雰囲気の話しで、読むとこの世界も捨てたもんじゃないなとか思ってしまいます。
    まあ、それ以外も驚きの結末が待っていますけど。

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    2026年06月04日
  • スコッパーの女

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    私は乙一作品は読んだことがなく、中田永一作品から入ったクチで、1人アンソロジーを読んで山白作品おもしろそうだなと手に取ったんだけどこちらやはり面白かった…今更ながら乙一作品も読もうかしら…

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    2026年05月20日
  • スコッパーの女

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    表紙デザインのおどろおどろ感はあまり感じられないが、まぁ面白い。ただちょっとその展開苦しいなぁという感じもあり笑

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    2026年05月15日
  • スコッパーの女

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    装丁からもうワクワクが止まらなかった。
    ゴシックホラーらしい雰囲気たっぷりの表紙と、山白朝子さんの安定した恐怖感が最高の組み合わせ。
    どの作品も「ある作家の経験談」という体裁で書かれており、味わい深い。
    さまざまなタイプの怖さが詰まっていて、つい一気読みして1日で読破してしまった。
    特に表題作「スコッパーの女」は、オチまで含めて本当に面白かった。
    怖さと意外性が絶妙で、さすが山白さんだなと唸らされる一編。
    全体的にクオリティが高くたまらない一冊だった。

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    2026年05月05日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

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    古いものだと2001年の作品から収録されていて、乙一好きなわりに既読してるのは『階段』だけだった。
    『SEVEN ROOMS』が1番好きだった。実写化してるらしく、観たい。

    山白朝子名義は初読み。
    おもしろいけど乙一の方が好きかも。

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    2026年05月02日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

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    セブンルームズを読みてえ!読み返してえ!と探して読んだ本。
    セブンルームズと神の声以外は未読だったので楽しかったです。
    山白名義の旅人の話はもっともっとシリーズで読みたいと思った。乙一は本当にじっとり気持ち悪いのにどこか間抜けで温かさも感じる文章がいいよね。

    WiFi幽霊は、WiFiとAIというイマドキツールからのお話で面白かった。
    昔、calling youではガラケーであんなに心に来る話を書いてたのに。似たようなツールを使ってホラーにしたらこれだよ。いいね。

    夏にホラー読みたいと思って買ったのにもう春だよ。ホラーは気が乗った時にしか読めない。

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    2026年05月01日
  • スコッパーの女

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    ネタバレ

     乙一さんの別名義の1つ、山白朝子名義の新刊である。全5編で200p以下とボリュームは少ない。乙一名義の『さよならに反する現象』を思い出す。

     前書きによると、出版界の風習として、アイデア交換会なるものがあるという。ここに収録された全5編は、乙一さんが収集した出版関係者の奇妙なエピソードを、小説の形式に書き直したものだという。まあ乙一さんだけに、嘘でしょうね。

     「終焉を告げる小説家」。詳細には触れないが、彼には【深さ】が見えるという。読者の立場ではありがたくないその能力、作家としては武器になるのかどうか。彼は作家をやめても、その能力で令和の世をしぶとく生きていくだろう。

     「小説講師の

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    2026年04月23日
  • エムブリヲ奇譚

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    ネタバレ

    連作短篇集。
    旅本の作者である和泉蠟庵が、お供(荷物持ち)の耳彦を連れて実際に旅をするのだが、旅先で毎回不思議なことが起こる。

    「エムブリヲ奇譚」が特に気に入った。いっこうに大きくならないが、女の腹の中にいなくても生きていられる胎児。この胎児は耳彦によって結構雑に扱われるのだが、最終的には女の腹へ入れられ、すくすく成長し、やがて産まれる。不気味だけど、心がスっとする気持ちの良い話だった。妊娠を経験して思ったのだけれど、腹の中に宿った時点で、赤子はもう可愛くてしようがないものなのだなぁ。たとえ人間らしい形になっていなくても、可愛いのだ。奇跡だ。

    「地獄」は、本当に救いようがない話だ。こういう

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    2026年04月08日
  • スコッパーの女

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    小説家と小説にまつわる怖い話。
    そもそも「アイデア交換会」なんて本当にあるのか?そこからもう創作なのか?

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    2026年03月23日
  • スコッパーの女

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    「終焉を告げる小説家」
    「小説講師の憂鬱」
    「シンクロニシティ」
    「青軸卿」
    「スコッパーの女」
    小説家をモチーフにした短編集。

    前書きから吸引力があり、陰鬱で濃密な山白氏特有の闇世界へと一気に引き込まれた。

    どの短編も完成度が高いが「シンクロニシティ」は、イヤミスとホラーの境界を巧みに横断しながら、読者の感覚をじわじわと侵食していく恐怖表現が秀逸。

    表題作「スコッパーの女」では、文章から匂いを読み取ることができる女性という設定でインパクト大。

    山白氏が描き出す唯一無二の暗黒世界は強烈な中毒性を持ち読後に独特の余韻を残す。

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    2026年03月19日
  • スコッパーの女

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    あぁ、やっぱこれだよ。こういうのが好きなんだ。

    決して文学賞にノミネートされるような作品じゃない。
    本屋大賞のように、誰にでもおすすめできる本でもない。

    けれど、どっぷりと暗黒の深淵を覗き込みたい人には
    まるで底なし沼のように引き込まれる作品だ。
     

    『スコッパーの女』山白朝子

    小説家が「奇人変人」が多いというのは、よく聞く話。

    そんな小説家や出版関係者たちが集う
    アイデア交換会(アイデアの原石を交換し合う会)で
    収集された奇妙なエピソードを、小説の形にした作品集。



    ◆終焉を告げる小説家
    物事の終焉を【深さ】として見ることができる小説家。
    ある日、彼は鏡に映った自分に【深さ】

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    2026年03月14日
  • 私の頭が正常であったなら

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    『Wi-Fi幽霊』からこちらに。
    面白いタイトルの本だなと思った。
    単行本で読みましたが、装丁や目次の文字が斜め印刷だったり、世界観のこだわりを感じました。

    表題の『私の頭が正常であったなら』は主人公は悪くないのに落ちていくさまが可哀想だった。
    理不尽な悪意をぶつけられて、正常に生きていける人がどれだけいるのか。少し頭が壊れていたからこそ助けの声が過敏に届いたのか。

    一番面白かったのは『世界で一番、みじかい小説』かな。文章は短い訳ではなく、普通の短編で、幽霊が見えても、何故現れるのかを冷静に検証しようとする妻のキャラクターが面白い。

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    2026年03月02日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

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    「SEVEN ROOMS」と「神の言葉」だけは読んだことがあって、乙一さん作品の中でもかなり印象に残っていました。もともと乙一さんの主人公達の内面やストーリーの描き方がとても好きで…だから、不条理で残酷なことがあっても、ただ嫌な気持ちになるだけではなくて作品に魅力を感じるんだろうなと思います。
    全体的にそんな感じがしましたが、「Wi-Fi幽霊」「呵々の夜」はいわゆる怖い話…のような印象でした。
    山白朝子さんは"1人アンソロジー"でしか読んだことがなかったんですが、それ以外の本も読んでみたくなりました。

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    2026年02月24日