山白朝子のレビュー一覧

  • エムブリヲ奇譚

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    主人公の和泉蠟庵の設定が、方向音痴、わりと空気読(ま)めない、体力は鬼、しかしながら小柄、最終的に禿を気にし始めた時点でもう脳内配役が確定いたしました(……。)
    そして長髪などという全くありがたい設定です。
    大変けしからん。

    耳彦は山田孝之さんが似合いそう。
    濱田岳も合いそうだけれど蠟庵とバランス取れなさそう。

    とはいっても実写じゃなくアニメ向きの話ではある。
    ライトといえばライトか。

    「ラピスラズリ幻想」の構成が好き。
    しかし、繰り返すことはどちらかというと呪いに近いものも感じる。
    それが故の結末なのだろうと思う。
    何かを満たせば何かが満たされない。苦しい。

    「〆」はなんとも言えず後

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    2023年04月16日
  • エムブリヲ奇譚

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    すばらしいです。旅本作家の和泉蠟庵と荷物持ちの耳彦の二人組が旅先で奇怪な出来事に出会う連作怪異譚。上品で無駄のない筆致でつづられる奇怪で美しい怪異譚は、人が生きる上で生じる様々な暗い感情を悲しく切なく浮かび上がらせる。でも決して暗すぎることはない。マイペースな和泉蠟庵の迷い癖はすでに呪いのようなもので、また、それに付き合う耳彦はお世辞にも立派な人間とは言えず常に弱さをさらけ出している。この二人のとぼけた性格とやり取りが、和やかで優しい余韻を残してくれる。また、二人の存在が怪異譚を閉じずに常に未来に開いてくれている。
    九編ともほんとうに見事な出来で、怖さの質もみな異なり、予想つかない展開もあり、

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    2016年07月03日
  • 死者のための音楽

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    面白かった~。さすがです。乙一さんの別名作品です。
    でもやっぱり乙一さんの色です。独特の空気感です。どの短編も印象的だけど、一番好きなのは「鳥とファフロッキーズ現象について」かな。恐さと切なさが入り混じった何とも言えないストーリーでした。

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    2014年03月05日
  • 死者のための音楽

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    どの作品も、風景描写と情景の美しさが際立ちました。
    特に「鬼物語」があまりにも美しく、涙が出そうでした。
    読み終わった後のあとがきで初めて、ある作家さんの別名義であると知り…考えたけどわからず調べ、なるほど!!と。言われれば納得。

    美しさ、儚さ、切なさ、何度でも読みたい作品集です。

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    2013年12月15日
  • スコッパーの女

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    ネタバレ

    表紙のインパクトとあらすじから興味をもち、読んでみた。
    短編集だが、どれも粒揃いといった感じで面白く読めた。
    一番好きだったのは青軸卿だった。まさかまさかのオチ。愛の形もそこまでいくと素晴らしい。気持ち悪いって人もいるんだろうけど、私だったら大切に愛用したくなると思う。
    以前知人と話していて、推し活の愛の表現として、愛するものと同一化したくなるのか愛するものが愛する対象になりたいのかという違いを発見して目から鱗だったんどけど、多分私が同一化したいタイプだから青軸卿好きなんだろうなーと思った。

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    2026年09月13日
  • スコッパーの女

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    小説の作家に纏わるホラー短編集。

    「スコッパーの女」が一番好き。

    何かあるよね。
    危険とかヤバいと分かってんのに興味本位で見ちゃうとか、やっちゃう行動。

    「足の親指の切った爪の匂いを嗅ぐ」

    ↑
    絶対臭いと分かってんのに、自分はやっちゃうw

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    2026年09月12日
  • スコッパーの女

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    小説家の語る、小説家にまつわる短篇集。
    ホラーなのか、ミステリーなのか、まさか実話ベース?と思ってしまうような夢や幻を見てるような不思議でゾッとする話ばかり。
    「終焉を告げる小説家」は最初意味が分からなかったけど、読んでいくとなるほど【深い】!面白い設定でお気に入り。
    表題作「スコッパーの女」は話とは別だけど、応募作品を読んで選考する裏側の話が垣間見えて面白かった。
    全体的に不気味な雰囲気と世界観が好みなので別の作品も読みたいです。

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    2026年08月29日
  • 小説の怪人

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    前作の『スコッパーの女』を読んでとても面白く、装丁の美しさにも魅了されたので、まさか同じ装丁デザイナーさんで新作が出ていると知り、すぐに手に取った作品。
    ストーリーも前作と同じく、小説家の主人公が出会う奇妙な小説家たちの体験談を軸にしている。
    ホラーというより、「人生は小説よりも奇なり」をまさに体現している作家たちの話をまとめたような連作短編。

    読みやすいのに引き込まれる。
    山白朝子さん名義の作品は特に好きなものが多く、今作も一気読みせずに数日に分けてじっくり楽しませていただきました!

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    2026年08月20日
  • 小説の怪人

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    読み始めたらすぐに読み終わった。
    異なる小説家について様々なジャンルの話で語られるが、
    こうして並べてみてみると、
    乙一氏はホラー書くの上手いんだなとわかる。
    ちゃんと薄暗い雰囲気が伝わってくる。

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    2026年08月08日
  • スコッパーの女

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    ネタバレ

    4.5
    粒ぞろいだけど、大傑作とまでは感じなかった。でも面白かった。


    「小説家」シリーズとも言うべきか。山白朝子名義の乙一による小説家を主人公(または聞き手・話し手)とした短編集。

    「前書き」
    もっともらしく嘯いているのが面白い。ベストセラーになったのは近畿地方のだろうなとうかがえる。

    「終焉を告げる小説家」
    終わりまでの【深さ】が見える小説家の話。
    前フリとして親子ほども年の離れた年の差や、帰ったらやけ酒を飲もうとしていたことがよく機能していた。
    聞き手の小説家の中には終わりの見えない何かがあるというのが語られて終わるのがすごく良かった。小説家賛歌、創作賛歌で締めくくられてるのが心憎

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    2026年08月06日
  • スコッパーの女

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    ネタバレ

    スランプに陥ったとある小説家が、出版関係者から聞いたエピソードを小説風にして綴った、という前置きではじまる短編集。
    収録されているのは「終焉を告げる小説家」「小説講師の憂鬱」「シンクロニシティ」「青軸卿」「スコッパーの女」の五篇で、そのいずれも現実と虚構の絶妙なあいだがとられている。
    すべてに驚きの結末と後味の悪さがあって最高。ここ最近の山白朝子もとい乙一作品のなかでも抜群に大好きな作風だった。というか、ここ最近で読んだあらゆるホラー作品のなかでも一番といっても過言ではない。

    ところで、私は読み始める前に巻末の初出情報や奥付を確認するくせがある。
    今回もそれらを確認しようとしたとき、見開きの

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    2026年08月01日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

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    久しぶりの乙一作品。
    乙一名義の作品の方が好みだったが、山白朝子名義の作品も独特な世界観がありおもしかった。

    「階段」は、舞台はすごく狭いが身近な題材で、良くないことになるとはわかっていだが、どうなるのか気になりながら読み進められた。

    「Wi-Fi幽霊」は、表紙のかわいらしい感じとは違い、1番怖く感じた。AIに相談するくだりは今時な感じ。キャンプ場でよく分からないWi-Fiに接続してしまってから、色んな怪現象に見舞われていく。撮った覚えがない画像が保存されているのが、現実に起きたら地味に1番気持ちが悪い。

    風景や状況描写がうまいのか、その場の空気感や風景が容易に想像ができ、するする読めた

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    2026年07月26日
  • スコッパーの女

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    ネタバレ

    文章を読むと作家の内面を体感できる共感覚を持つ女が、おぞましい内面世界を持つ作家Ωを見つける表題作をはじめ、小説家にまつわる奇妙で不気味なエピソードを描いた、戦慄の短編集。

    この本を読み終えた私の手に残ったのは、血の通った人間の感情や狂気が描かれているはずなのに、どこか人工的で温度を持たない不気味さを見事に捉えた感覚である。

    ホラーの定番といえば、怪異のもとをたどっていった人間が行方不明になったり命を落としたりするものの、怪異の正体はわからず、正体を探ろうとした人間も巻き添えになって怪異が伝播していくという展開だ。しかし、表題作「スコッパーの女」は、その王道を見事に裏切る。怪異の正体を探ろ

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    2026年06月22日
  • 私の頭が正常であったなら

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    読み終わり解説を拝見して驚きました。
    知ってる方は知ってるであろぅケド
    私は知らなかったので…
    8篇ともどこか切なかったり、ホッとしたり
    色んな感情が溢れてでました。

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    2026年06月11日
  • スコッパーの女

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    山白朝子さんの新刊。前作の小説家についてのお話の続編の短編集です。
    このお話でもなんとも言えない怖さのある小説家が登場します。
    とは言え今回はなんとも心が温まるような静謐さも持ったような話しもありました。
    今回は最初の「終焉を告げる小説家」が好みです。
    こうなんと言うか特殊な能力を持っているのに淡々と大袈裟でなくそっと世界に貢献しているような雰囲気の話しで、読むとこの世界も捨てたもんじゃないなとか思ってしまいます。
    まあ、それ以外も驚きの結末が待っていますけど。

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    2026年06月04日
  • スコッパーの女

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    私は乙一作品は読んだことがなく、中田永一作品から入ったクチで、1人アンソロジーを読んで山白作品おもしろそうだなと手に取ったんだけどこちらやはり面白かった…今更ながら乙一作品も読もうかしら…

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    2026年05月20日
  • スコッパーの女

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    表紙デザインのおどろおどろ感はあまり感じられないが、まぁ面白い。ただちょっとその展開苦しいなぁという感じもあり笑

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    2026年05月15日
  • スコッパーの女

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    装丁からもうワクワクが止まらなかった。
    ゴシックホラーらしい雰囲気たっぷりの表紙と、山白朝子さんの安定した恐怖感が最高の組み合わせ。
    どの作品も「ある作家の経験談」という体裁で書かれており、味わい深い。
    さまざまなタイプの怖さが詰まっていて、つい一気読みして1日で読破してしまった。
    特に表題作「スコッパーの女」は、オチまで含めて本当に面白かった。
    怖さと意外性が絶妙で、さすが山白さんだなと唸らされる一編。
    全体的にクオリティが高くたまらない一冊だった。

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    2026年05月05日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

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    古いものだと2001年の作品から収録されていて、乙一好きなわりに既読してるのは『階段』だけだった。
    『SEVEN ROOMS』が1番好きだった。実写化してるらしく、観たい。

    山白朝子名義は初読み。
    おもしろいけど乙一の方が好きかも。

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    2026年05月02日
  • Wi-Fi幽霊 乙一・山白朝子 ホラー傑作選

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    セブンルームズを読みてえ!読み返してえ!と探して読んだ本。
    セブンルームズと神の声以外は未読だったので楽しかったです。
    山白名義の旅人の話はもっともっとシリーズで読みたいと思った。乙一は本当にじっとり気持ち悪いのにどこか間抜けで温かさも感じる文章がいいよね。

    WiFi幽霊は、WiFiとAIというイマドキツールからのお話で面白かった。
    昔、calling youではガラケーであんなに心に来る話を書いてたのに。似たようなツールを使ってホラーにしたらこれだよ。いいね。

    夏にホラー読みたいと思って買ったのにもう春だよ。ホラーは気が乗った時にしか読めない。

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    2026年05月01日