山白朝子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
かなりおもしろかった。
短編集。
ラピスラズリ幻想
何度も人生繰り返して強くなる系の話は好き。トムクルーズ主演のあの映画も然り。ラストは切ない。この作者の切なさエンドは効くね。
〆
これもお気に入りの話。目に見えるものだけを嫌がったりするようなことは多い。スマホには便器並みの菌がいるとかそういう話に近い。ラストがいいんです。
顔無し峠
かなりグッときた。最近出会った人なのに…と登場人物本人も言っていたが、自分も同時にかなり感情移入してしまっていた。不思議な感覚だ。
「さあ、行こう」と少年が言った
家での仕打ちに、血管ブチ切れそうになるほどイライラした。これもラストがいい。
全体的に漂う雰囲気と、ラストがいい。 -
Posted by ブクログ
特集が「はじめてのクトゥルー」だったのと、乙一さん周年というのとで手に取った次第。クトゥルー、よく見聞きする言葉だけど内容そのものに全く無知なので。
そんな中、一番印象的だったのは、
小川洋子さんの「お借りいたします 棺」
特集と全く関係ない読み切り小説だったから、身構えなく読んでました。だからこそのインパクト ガツン!!だったのかな。
あの結末… ぇ!?どういうこと!?
妊娠と流産を繰り返しているという流れにすごく違和感感じたけど、まぁそういうこともあるかもしれんと強引に納得しつつ読み進めていったら…
葬儀場の職員さんから投げかけられてるあの言葉、
ぇ、どういう意味?? 主人公の周りから見た人物像って、読み手が想像してきた人とは全然別物なの!? それとも、あの場面で急展開したんだろうか…
それまで淡々と進んでいただけに、最後が急展開過ぎて面白かったです。キツネにつままれたみたい。。
クトゥルーに関しては、正直よく分からないままです^_^
用語集とか色々噛み砕いた内容だったけど、頭に入ってこなかった…すみません、あれかな、カタカナアレルギーなのかな、私(笑) -
Posted by ブクログ
2026.05.04
ホラーアンソロジーはなかなか満足できるものがないんだけど、作家さんたちが錚々たるメンバーだったので久しぶりに購入してみた。
いつもそう思って購入して期待外れだけど、このアンソロジーは読み応えがあって総じて大満足。
小野不由美の短編は名作すぎて覚えていたけれど、読んだはずの常川光太郎と岩井志麻子はまったく忘れていた。小林泰三はこういうアンソロジーでしか読んだことがないけれど、一度も面白いと感じたことがない。正直、小池真理子と小林泰三がアンソロジーに入ってると、その話は「捨て」だなと思ってしまう。
澤村伊智「シュマシラ」
UMAや妖怪に絡むテーマは面白いかったし読んでる途中はどう話が展開するのかワクワクしたけどオチが弱いと感じてしまった。
岩井志麻子「あまぞわい」
地元に伝わる恐ろしい洞窟の言い伝えを子守唄代わりに方言で語る爺と婆の語り口がとても雰囲気があり、この先どうしようもない2人はどうなる?と読む手が止まらなかった。かなり大昔に「ぼっけえ、きょうてえ」を読んだはずなのに全く覚えていなかったけど名作。 -
Posted by ブクログ
小説家という人種には奇人変人がやたらと多い。一見まともそうに見える作家でも話をしてみると変態だとわかる。
一般社会で受けいれられなかった怪物たちが、その嘆きを文章にしている。
だからこそ彼らの物語には力がある。
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スランプがひどく執筆もままならない小説家の「私」。平凡な考え方しかできない「私」が、天才(または変態)と呼ばれる出版関係者の奇妙なエピソードを収集し、小説の形式に書き直した五篇からなる短編集。
てことで、山白朝子さんの「小説家シリーズ」第二弾です。
【終焉を告げる小説家】
物事の「終わり」が見えてしまうL先生。
人の寿命までわかるようになり、その能力を使い 母と幼い自分を捨てた父親に復讐しようと企むも…
「先生は、もうじき死ぬ運命にあるのだと予測できました。でも、先生が死んだ後も残り続ける何かが、僕には見えました。それはおそらく、作品を創作する者の全員が宿すものに違いありません。」
【小説講師の憂鬱】
「私」はあまりのスランプの酷さに、小説家を一時的に廃業しようと転職先を探していた。そこで小説家を養成する専門学校の講師をしているG先生へ電話をかけてみる。ところが G先生は、これから死ぬために富士の樹海へ行くところだと言う。講師の職が一人分 空くのは都合が良い。「私」はG先生に死ぬのを一日延期してもらい相談にのってもらうことにした。
「作家として大成したいなら、幸せになってはいけない。だから私は死ぬべきです。」
【シンクロニシティ】
登場人物の名付けをする際は、慎重にならなくてはいけない。
「私が何をしたというのでしょう。私はただ小説を書いた。同じ名前の少年が交通事故死した。それだけです。私の小説と現実との間に因果関係があるなどというのは妄想です」
当時、S先生は、そのような弁明を担当編集者に語った。
自分の子どもの同級生と同姓同名(それは偶然だったが)の登場人物を小説内で事故死させたことから、S先生の人生は転落の一途を辿る…。
【青軸卿】
青軸キーボードをこよなく愛する変態小説家の話。これは面白さが良くわからんかった。
青軸キーボードを叩く音は植物を枯れさせ、生き物は絶え、愛する人も去って行った…。
【スコッパーの女】
「スコッパー」とは 埋もれているWeb小説から、有望株を見つけだすことを趣味としている人たちのこと。
女子大生のCさんは、共感覚を持ったスコッパーで、物語を読めば それを書いた作家の内面を感じることが出来た。ある日、Cさんはネット小説サイトでΩ氏の小説に出会う。Ω氏の小説から感じた内面世界のあまりのおぞましさに震えと吐き気が止まらなくなるCさん。しかし、いつしかΩ氏の作品を読むことを止められなくなり…。
「見つけた!」
精神を病んだ彼女が見つけたものはΩ氏の本名と住所で…。
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どの章も 最後の数ページで
「え…、そういうこと?!」(;º言º)ゾッ
という展開があったものの
あまり面白くはなかった笑
第一弾の方が好きだったなー
今回は、各章の登場人物の変態さが突き抜けていて、私の理解が追いつかなかったのだ!!
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『もしかしたら、あなたの尊敬する大好きな作家こそ、この本に登場する破滅的な小説家その人かもしれない。』
私の好きな小説家は、天才?変態?
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Posted by ブクログ
ネタバレ文章を読むと、作家の内面を体感できる共感覚を持つ女はある時、吐くほどにおぞましい内面世界を持ったΩという作家を見つける。Ωの驚愕の正体とは。(スコッパ―の女)
著者が知り合った奇妙な作家L。
彼は物事の終焉までの距離を【深さ】として観測できるらしい。
ある日Lは鏡に映った自分に【深さ】が全くないことを知る……。(終焉を告げる小説家)
自分が生み出した天峰翔陽というキャラクター。
同名の人物が現実にいることが分かり、やがて物語と現実がシンクロし始める。(シンクロニシティ) 他2編。
小説家に纏わる身の毛もよだつ戦慄の短編集。
「この本に収録されている作品は、私が収集した出版関係者の奇妙なエピソードを、小説の形式に書き直したものである。
中には現在も活躍中の小説家が登場する。
もしかしたら、あなたの尊敬する大好きな作家こそ、この本に登場する破滅的な小説家その人かもしれない。」
山白朝子
山白氏の雰囲気満載である。
何処か拭っても取れない泥のような気味悪さが。
オチはなんとなく読めるが、文章で最後まで引っ張る。
そこは『流石』としか言いようがない。 -
Posted by ブクログ
読み終わると…
自分の影がいつもより長く、濃くなったような…
そんな奇妙な「物語の侵食」を感じています!笑
小説家にまつわる戦慄のエピソードを
収集したという仕掛けの短編集_
ページをめくるたび
日常のすぐ裏側にある「暗闇の宮殿」へと
足を踏み入れていくような感覚に陥りました
人間が抱える抜き差しならない孤独や
歪んでしまった愛情
そして「物語を書かずにはいられない」という
業のようなものがひっそりと…
けれど確かに息づいています
「最後の一行まで気を抜くな」
その帯の言葉通り、物語が美しく完成した瞬間に
足元をすくい取られるような衝撃!!
恐怖の中にどこか懐かしさや
救いようのない美しさを感じてしまうのは
やはり山白朝子さん(=乙一さん)だからこそ!!
久しぶりに乙一さんの物語の毒に酔いしれました
乙一さん好き〜♡♡