山白朝子のレビュー一覧

  • 小説家と夜の境界

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    乙一ファミリー好きに加えて、小説家が作品を生み出す過程というものに常々興味があったので、これはまさしく私のための本!といった感じでした。もちろん山白作品なので、一線を超えてしまう人が出てきてはヒヤヒヤ、キリキリとさせられます。やっぱり乙一ファミリーは大好物。これからも読み続けたい。
    最後に個人的な事で。登場人物の名前がアルファベット表記されていて、それが分かりやすくもあり、時に混乱したり。自分の脳スペックの低さを痛感。

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    2023年09月22日
  • 小説家と夜の境界

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    〈小説家には変人が多い。〉
    刺激的な一文から始まる、小説家たちのもとで起こった7つの不思議な短編。
    小説家のはしくれと名乗る語り手(山白朝子?)が取材するかたちで、ぽつぽつと綴られていくそれらの物語には、なぜだかフィクションとも言い切れないような奇妙なリアリティを覚える。
    やはり小説好きとしては「こんなことがもしも実際にあったら!」という空想が否応なしに膨らんでしまって、ストーリーはもちろん、その作用もとても面白かった。
    ちなみに私がいちばん好きなのは『ある編集者の偏執的な恋』。熱意と狂気のあんばいが、とってもキュートに感じられた。(現実にあったら怖すぎるけど……)

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    2023年10月23日
  • 小説家と夜の境界

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    小説家が語る、奇妙で不思議な小説家たちのエピソードがつづられた短編集。

    どちらかというと作者名義らしくホラー味の強い作品群が多いのですが、後味の悪さはそれほどでもありません。没入型作家の「あるある」を極端にデフォルメしたような、面白おかしさが強い感覚でした。冒頭の一文からして「小説家には変人が多い」。そういう前提のお話なので、極端な設定から意外性あるオチをさっくりと楽しめます。

    独特の余韻を感じたのは「精神感応小説家」でした。ベトナム人労働者と事故に遭った小説家の大家の不可思議な交流と事件の展開が小気味よく、温かみのあるお話でとても好きな一作です。

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    2023年08月14日
  • 小説家と夜の境界

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    乙一さんの怪談名義による山白朝子さんの新刊_
    奇人変人な小説家が登場し
    不思議で不気味な物語を堪能できる短編集

    読みながら顔がニヤケてしまった…笑
    大好きな乙一さんの新刊が読めるなんて幸せすぎるー!!



    装丁に描かれた登場人物たちの缶詰を
    1つひとつ開けるごとに
    小説家たちの裏の顔が現れる

    日常と作品世界の境界が曖昧になり
    作品の創造を追求するがゆえに

    常識を逸した小説家や
    美を追求するあまり
    破滅へと向かってしまう小説家が登場する



    でもそれは全て “小説” そのものが好きだから!!



    最後の最後まで 新刊を読めることが嬉しくて
    顔が緩みっぱなしでした…笑
    乙一さんと

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    2023年07月13日
  • 怪と幽 vol.013 2023年5月

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    織守きょうやさんの「そこにはいない」が特に好きでした。
    両思いなので末永く暮らして欲しいなと思いました。

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    2023年07月13日
  • 私のサイクロプス

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    前作のエムブリヲ奇譚の続編で、旅本作家が旅程で出会う怪異を記した短編集。
    前作の方が好みだったけれど、ドタバタ劇として本作も面白い。
    表題作が物悲しい異形の巨人の話で、一番好きだったかな。

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    2023年02月26日
  • 私の頭が正常であったなら

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    乙一氏のデビュー作から別名義も含め殆どの作品を読んでいる古くからのファンだけど、しばらく新作の発表が少なくなっていて残念だった。
    今回の作品は山白朝子名義だが、初期の作風が戻ってきたようで、とても面白かった。

    あり得ない現象が起きているのに妙にリアリティがあって、説得力を感じるところがよい。
    やはり、乙一氏は、短編ホラーの日本一の名手だと思う。

    「子どもを沈める」が特に怖かった。結末は少し納得のいかないところもあったけど、段々と怖さが増してくる描写力はさすがだ。

    どんでん返しの切れ味は、「GOTH」や「ZOO」の頃の方がすごかったけど、どの作品も納得できるレベルの高さだった。

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    2022年05月10日
  • 私の頭が正常であったなら

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    ヒヤリとしたり、ゾクっとしたり、ホロっとしたり。この話はどこへいくのかな…とドキドキしながら読んだ短編集。

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    2022年03月04日
  • 私の頭が正常であったなら

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    乙一さんに別のペンネームがあるとは全く知らなかった。
    ブグログで知ることができて本当に良かった。
    どうしてこの人の文章はハマるのだろう。
    心地よい。
    ちょっと不思議で切ない八篇の短編集。
    特に表題作が素晴らしい。
    読み終えてすぐに読み返した。

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    2021年09月28日
  • 死者のための音楽

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    ああ巧いなあと胸を打つ怪談集。ホラーと怪談は全く別のものだと思い知らされます。怖いだけではない美しさが哀しさが温かみがそこにあります。名前を使い分け、あらゆるジャンルをものにする作者ならではなのかも。

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    2019年12月21日
  • 私のサイクロプス

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    ネタバレ

    安定の面白さ。
    怪談といいながらも、語り口が柔らかく、丁寧で嫌味がない。
    安心して読める希少な作家さんだ。

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    2019年06月24日
  • エムブリヲ奇譚

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    かなりおもしろかった。
    短編集。

    ラピスラズリ幻想
    何度も人生繰り返して強くなる系の話は好き。トムクルーズ主演のあの映画も然り。ラストは切ない。この作者の切なさエンドは効くね。


    これもお気に入りの話。目に見えるものだけを嫌がったりするようなことは多い。スマホには便器並みの菌がいるとかそういう話に近い。ラストがいいんです。

    顔無し峠
    かなりグッときた。最近出会った人なのに…と登場人物本人も言っていたが、自分も同時にかなり感情移入してしまっていた。不思議な感覚だ。

    「さあ、行こう」と少年が言った
    家での仕打ちに、血管ブチ切れそうになるほどイライラした。これもラストがいい。


    全体的に

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    2019年02月12日
  • エムブリヲ奇譚

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    切なーーーーーい!!乙一先生だからしょうがないと分かっていても切ない!!!特に「地獄」あれは男版「SEVEN ROOMS」だよね!!!!

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    2016年10月26日
  • エムブリヲ奇譚

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    懐古調で怪異譚がつむがれる連作短編集。最凶の物語は「地獄」でしょうが、私は「〆」がたまりませんでした。読むんじゃなかった、、、。

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    2016年04月06日
  • 死者のための音楽

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    もの悲しいストーリーですね。「平面いぬ」のブルー等に似ているアニマル系もあったり・・・乙一氏の別バージョン誕生の話もありそこそこ満足。

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    2015年08月16日
  • 死者のための音楽

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    某作家が別名で書いた短編集。 某作家の以前読んだことのある短編集が良かった。惨いシーンが入ることもあるけど、愛情と切なさが入り混じったストーリーを読みやすい文章で作る。この短編集にはそれが強く出ている。昔話っぽいものもある。「鳥とファフロッキーズ現象について」は何とも言えない複雑な気持ちになり印象的。これからも雑誌の冥の方でも楽しみに読んでいきたい。

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    2014年04月19日
  • 死者のための音楽

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    せつなさ漂う怪談短編集。
    「鳥とファフロッキーズ現象について」と「黄金工場」が面白かった。
    というかどれも面白かった、んだけどこれここで終わりかよー!がほとんど。
    なんていいとこで了なの。

    山白む朝の、幽冥の境界に、それでも人と共にあろうとする愛の物語でした。

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    2014年01月05日
  • 死者のための音楽

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    ホラー作家乙一のさらなる別名義、山白朝子。乙一とも中田永一とも違う作風。この名義は幻想オカルト用かな。わかる人には名義を伏せていてもわかるタッチではある。少々グロイものあるけれど読みやすくふんわり幻想的。ホラー乙一よりわたしは好き。2013/401

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    2013年12月30日
  • 死者のための音楽

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    語り口が魅力的で美しい光景が広がる様でした。
    桜の下や、井戸の底の部屋や、仄暗い工場なんかが…。
    美しさに血の色や昏い切なさみたいな色の紗がかかって綺麗な織物の様です。

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    2013年12月02日
  • 怪と幽 vol.022 2026年5月

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    特集が「はじめてのクトゥルー」だったのと、乙一さん周年というのとで手に取った次第。クトゥルー、よく見聞きする言葉だけど内容そのものに全く無知なので。

    そんな中、一番印象的だったのは、
    小川洋子さんの「お借りいたします 棺」
    特集と全く関係ない読み切り小説だったから、身構えなく読んでました。だからこそのインパクト ガツン!!だったのかな。

    あの結末… ぇ!?どういうこと!?
    妊娠と流産を繰り返しているという流れにすごく違和感感じたけど、まぁそういうこともあるかもしれんと強引に納得しつつ読み進めていったら…
    葬儀場の職員さんから投げかけられてるあの言葉、
    ぇ、どういう意味?? 主人公の周りから

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    2026年06月21日