私の頭が正常であったなら

私の頭が正常であったなら

748円 (税込)

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最近部屋で、おかしなものを見るようになった夫婦。妻は彼らの視界に入り込むそれを「幽霊ではないか」と考え、考察し始める。なぜ自分たちなのか、幽霊はどこにとりついているのか、理系の妻とともに謎を追い始めた主人公は、思わぬ真相に辿りつく。その真相は、おそろしく哀しい反面、子どもを失って日が浅い彼らにとって救いをもたらすものだった――「世界で一番、みじかい小説」。その他、表題作の「私の頭が正常であったなら」や、「トランシーバー」「首なし鶏、夜をゆく」「酩酊SF」など全8篇。それぞれ何かを失った主人公たちが、この世ならざるものとの出会いや交流を通じて、日常から少しずつずれていく……。そのままこちらに帰ってこられなくなる者や、新たな日常に幸せを感じる者、哀しみを受け止め乗り越えていく者など、彼らの視点を通じて様々な悲哀が描かれる、おそろしくも美しい”喪失”の物語。【解説:宮部みゆき】

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私の頭が正常であったなら のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    子どもや死にまつわる8つの短編集。どの話も面白かった。「世界で一番、みじかい小説」では、そのタイトルの由来とストーリーの関連に気づかされたとき、考えさせられれた。「おやすみなさい子供たち」は、天上の世界の話。本当にあるんじゃないかと思わされるほど、その世界観にのめりこめた。ホラーでありながら、切なく

    0
    2025年08月09日

    Posted by ブクログ

    薄気味悪さと、切なさと、爽やかさ。それらが融合してどの話も惹き込まれた。
    乙一ワールドはヤバい状況をサラッと出してくる。

    0
    2025年06月06日

    Posted by ブクログ

    乙一氏の別名であると知り、読んでみた。
    とても面白い。
    題名の「私の頭が正常であったなら」
    同じ親としてとても悲しく、共感もでき、特に好き。

    0
    2023年07月29日

    Posted by ブクログ

    山白朝子と乙一と中田永一は同一人物だという知識を得て、その3人のアンソロジー本で山白朝子を知ってすごく好みのタイプだと思っていた。
    そう思ってから初めて読んだ彼女(と呼んでもいいのか)の短篇集は、やはりとても好みだった。

    乙一はホラー系で中田永一は恋愛系で山白朝子はミステリ系…みたいなざっくりとし

    0
    2022年05月16日

    Posted by ブクログ

    ものすごく哀しくて
    ものすごく切ないけど
    ものすごくあたたかい短編集。

    どの話も全部好きだったけど、
    「トランシーバー」「私の頭が正常であったなら」
    が特に良かった。

    さすが乙一。

    0
    2022年04月25日

    Posted by ブクログ

    たまたま手に取った本だったが、読んでよかった。8つの短編集。忘れっぽい私は短編集だと気に入った話以外、内容が飛んでしまいがちだけど、この本は全て記憶に残っている。
    どの話も残酷だったり悲しい出来事からの展開が多いけど、読み終えた時には小さな光を感じる。何度も涙が出て鼻をグズグズさせながらページをめく

    0
    2022年04月12日

    Posted by ブクログ

    山白朝子は乙一の別名義とのこと
    ホラーファンタジーとでもいうのか。
    知らずに(最初に選んだ時は知ってたはずだけど忘れてた)読み始めて、なんだ苦手なホラーかよと思ったが、おどろおどろしいなんてことはなく、最初の話はユーモアもあり、サスペンス要素もあり、最後の話はファンタジーで、ほっこり。
    乙一のおすす

    0
    2022年02月23日

    Posted by ブクログ

    ホラー、ミステリー、SF的要素の混じった短編集。文章が、とても読みやすく変に文学ぶってなく、映画のように情景が目に浮かぶ。それぞれの話が、全然別のタイプながら展開が早くてひねりもあって、読み終えた後、なるほど、と納得感があった。通勤電車での暇つぶしには最高だった。

    表題作は、特に良かった。今後思い

    0
    2021年10月06日

    Posted by ブクログ

    面白い
    独特なかんじで、全部面白かったけど、世界で一番、みじかい小説が一番好きだった〜
    他作品見てみたいとおもったら作者乙一さんでびっくりした

    0
    2021年07月31日

    Posted by ブクログ

    蠟庵先生じゃない短編集。どれも喪失の物語で、胸を締め付けられるような息苦しさが常に付きまとっていました(2編ほど毛色の異なるSF短編でしたが。あの小説家は作者なのかな)。だからこそ最後の『おやすみなさい子供たち』がすごく沁みました。
    お気に入りは『首なし鶏、夜をゆく』。タイトルも内容もすごくハマりま

    0
    2021年06月13日

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