私の頭が正常であったなら

私の頭が正常であったなら

748円 (税込)

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最近部屋で、おかしなものを見るようになった夫婦。妻は彼らの視界に入り込むそれを「幽霊ではないか」と考え、考察し始める。なぜ自分たちなのか、幽霊はどこにとりついているのか、理系の妻とともに謎を追い始めた主人公は、思わぬ真相に辿りつく。その真相は、おそろしく哀しい反面、子どもを失って日が浅い彼らにとって救いをもたらすものだった――「世界で一番、みじかい小説」。その他、表題作の「私の頭が正常であったなら」や、「トランシーバー」「首なし鶏、夜をゆく」「酩酊SF」など全8篇。それぞれ何かを失った主人公たちが、この世ならざるものとの出会いや交流を通じて、日常から少しずつずれていく……。そのままこちらに帰ってこられなくなる者や、新たな日常に幸せを感じる者、哀しみを受け止め乗り越えていく者など、彼らの視点を通じて様々な悲哀が描かれる、おそろしくも美しい”喪失”の物語。【解説:宮部みゆき】

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私の頭が正常であったなら のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2023年07月29日

    乙一氏の別名であると知り、読んでみた。
    とても面白い。
    題名の「私の頭が正常であったなら」
    同じ親としてとても悲しく、共感もでき、特に好き。

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    Posted by ブクログ 2022年05月16日

    山白朝子と乙一と中田永一は同一人物だという知識を得て、その3人のアンソロジー本で山白朝子を知ってすごく好みのタイプだと思っていた。
    そう思ってから初めて読んだ彼女(と呼んでもいいのか)の短篇集は、やはりとても好みだった。

    乙一はホラー系で中田永一は恋愛系で山白朝子はミステリ系…みたいなざっくりとし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年04月25日

    ものすごく哀しくて
    ものすごく切ないけど
    ものすごくあたたかい短編集。

    どの話も全部好きだったけど、
    「トランシーバー」「私の頭が正常であったなら」
    が特に良かった。

    さすが乙一。

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    Posted by ブクログ 2022年04月12日

    たまたま手に取った本だったが、読んでよかった。8つの短編集。忘れっぽい私は短編集だと気に入った話以外、内容が飛んでしまいがちだけど、この本は全て記憶に残っている。
    どの話も残酷だったり悲しい出来事からの展開が多いけど、読み終えた時には小さな光を感じる。何度も涙が出て鼻をグズグズさせながらページをめく...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年02月23日

    山白朝子は乙一の別名義とのこと
    ホラーファンタジーとでもいうのか。
    知らずに(最初に選んだ時は知ってたはずだけど忘れてた)読み始めて、なんだ苦手なホラーかよと思ったが、おどろおどろしいなんてことはなく、最初の話はユーモアもあり、サスペンス要素もあり、最後の話はファンタジーで、ほっこり。
    乙一のおすす...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年10月06日

    ホラー、ミステリー、SF的要素の混じった短編集。文章が、とても読みやすく変に文学ぶってなく、映画のように情景が目に浮かぶ。それぞれの話が、全然別のタイプながら展開が早くてひねりもあって、読み終えた後、なるほど、と納得感があった。通勤電車での暇つぶしには最高だった。

    表題作は、特に良かった。今後思い...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年07月31日

    面白い
    独特なかんじで、全部面白かったけど、世界で一番、みじかい小説が一番好きだった〜
    他作品見てみたいとおもったら作者乙一さんでびっくりした

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    Posted by ブクログ 2021年06月13日

    蠟庵先生じゃない短編集。どれも喪失の物語で、胸を締め付けられるような息苦しさが常に付きまとっていました(2編ほど毛色の異なるSF短編でしたが。あの小説家は作者なのかな)。だからこそ最後の『おやすみなさい子供たち』がすごく沁みました。
    お気に入りは『首なし鶏、夜をゆく』。タイトルも内容もすごくハマりま...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月13日

    恥ずかしながら著者が乙一氏とは最近まで知らず…

    読んでみて、あぁやっぱりこのなんとも言えない独特な世界感!やっぱり乙一氏!
    ふわっとした不気味と暖かみをしっかり堪能できました。

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    Posted by ブクログ 2023年12月19日

    読み終わった後に自分が泣いているのに気がつくような静かに心が震える短編集。
    与えられる深い絶望のなかで、足掻き、救いを掴み取る主人公たちに励まされる。
    表題作と「おやすみなさい子どもたち」が特に良かった。

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