【感想・ネタバレ】怪と幽 vol.010 2022年5月のレビュー

あらすじ

太古より人々の営みは呪(しゅ)とともにあった。
縄文時代の遺跡からは無数の呪具が出土し、記紀をはじめ古代の書物には呪詛が溢れ、陰陽師たちの占いは政治に絶大なる影響を及ぼした。
呪術はファンタジー世界の魔法でも、科学が未発達であった過去の遺物でもない。
日本人は現代でも様々な局面で神仏に祈願し、マジナイやゲン担ぎにまみれて暮らしている。
人間の切なる祈りや欲望を表出するツールとして、いまも世界中で脈動しているのだ。
特集では、そんな呪術の「領域」にフォーカス!

京極夏彦「了巷説百物語」ほか豪華連載も充実!

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Posted by ブクログ

特集タイトルに惹かれた過去号の怪と幽、勢いで2冊お迎えしたものの、前号の「あやしい家」ほどはまらなかった。。
今号の特集は「呪術入門」だから、うわぁ呪術だね〜(ぼんやりし過ぎた表現しかできない 泣)ていう術とか、呪物とか、不穏な感じの内容ばかりかと想像してたんだけど、節目に玄関先に飾るやつ(お節分の柊とイワシの頭とか。うちにはそういう習慣はないから飾ったことはないけど)とか、ちょっとしたおまじない的な内容も紹介されていて、それが興味深かったです。あの飾りたちも呪物と呼ばれていることに驚いたのと、どれも初めて見るお品ばかりで、日本って狭いようで広いな〜って改めて感じました(私の実家の玄関先に掛けてあるチマキ、もしかしたらあれも全国的じゃないのかもしれん…と思ったり)。

読み切りの小説と怪談実話が今回も面白かった。
特に貴志祐介さんの「こっくりさん」、子どもの話で終わるのかと思ってたらその後も続いていて、「こっくりさん」自体も今風に言うと「ガチこっくりさん」で、それが印象に残りました。

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2025年12月17日

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