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「今年(2018年)読んだ本の中で、私のベスト3に入る1冊!」――宮部みゆき(単行本帯コメントより)
話題騒然のメフィスト賞受賞作。読者から届いた熱い、熱い声。続々重版出来。
子供を殺す前に。親に殺される前に。
すべての「向いてない人」に捧ぐ、禁断のオゾミス、または落涙の家族サスペンス!
一夜のうちに人間を異形の姿へと変貌させる奇病「異形性変異症候群」。
この世にも奇妙な病が蔓延する日本で、家族は。
ある日、美晴の息子の部屋を、気味の悪いクリーチャーが徘徊していた。
――冗談でしょう。まさか、うちのユウくんも・・・!!??
そこから平凡な家族の、壮絶な戦いが幕を開ける。
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Posted by ブクログ
分かりやすく残酷で、分かりやすく気持ち悪く、そして分かりやすく感動させてもらった。
ある日突然、人間が異形の姿に変わってしまう「異形性変異症候群」。 引きこもりだった息子が異形になり、法的には死亡したことになる。
どんな姿になっても息子なのだから愛したい母親の気持ちも分かる。 それまで穀潰しだった息子が人間ではなくなり、法的にも死者となったのだから、もう終わりにしたい父親の気持ちも分かってしまう。
そんな「どちらの気持ちも分かる」状態から始まって、異形となった人々とその家族を見ていくうちに、そもそも人間とは、家族とは、愛情とは何なのかが少しずつ気持ち悪くなっていく。
見た目の気持ち悪さもかなりのものだけど、本当に気持ち悪いのはそこじゃない。
子どものためを思っている。 愛している。 幸せになってほしい。
それが本当に相手のためだったのか。
子どもが異形になってから自分の育て方を悔い改めるとは、なんとも皮肉な話ですな。
かなりぶっ飛んだ設定なのに、最後に残ったのは妙に生々しい親子の話だった。
Posted by ブクログ
独特な設定が見事に活きる作品。
異形になる病の子供を持った親のお話。
自分だったらとてもまともに育てることはできない、と思いながら親の愛情に心打たれました。
でも読んでいくうちに、その親が追い詰めたんだな、と気づいていきます。病の原因も察知する頃には、片方が悪いわけではないという思いになりました。
不快だったのは、助けあいましょうと言いながら、現実逃避に走る変異者の親たち。必死に問題と向き合おうとする人の前で、のらりくらりしながら、こんな子供でも私たちは大事にしてます、とアピールされているようで、好きになれませんでした。
でも、そういう色々な家族の姿を、独特の設定を活かして描いた、心に響く小説でした。
Posted by ブクログ
もしも息子が虫になったとしたら、愛情を注ぎ続けられるのだろうか。
この小説では虫に限らず、犬や植物、魚などにも変身する。
しかし単なる変身ではなく、どれもグロテスクな外見になってしまう。
その姿を受け入れられず殺してしまう親もいれば、主人公のようにこれまでの関係性を見つめ直し、親子関係を立て直そうとする人もいる。
コミュニケーションが取れずに外見も受け入れられないとなれば、拒絶してしまう家族の気持ちも正直わかってしまう。
子どもは親の所有物のように扱われ、それが優一にとっては苦痛だった。
過干渉はよくないが、子どもの幸せを思うからこそ、親はつい口を出してしまうもの。
親と子の在り方を見つめ直すことができる内容だった。
Posted by ブクログ
宮部みゆきが衝撃を受けたと紹介していた1冊
カフカの『変身』が病として起こった世界
罹患すると、ある者は鳥のような異形に、ある者は植物のような異形に、一夜にして姿を変える
昆虫のような異形に変わった息子を持つひとりの母親
父親は、もう人間では無いのだから処分するように主張する
『変身』後の家族の絆がリアルに描かれていて考えさせられるし、これでもかというくらい良質などんでん返しが続くので、脳トレにもなる小説
A book that Miyuki Miyabe once mentioned as having deeply shocked her.
A world where Kafka’s The Metamorphosis has become a kind of disease—
those afflicted transform overnight: some into bird-like creatures, others into beings resembling plants.
At the center is a mother whose son has turned into an insect-like creature.
The father insists that since he’s no longer human, he should be disposed of.
It’s a thought-provoking story that vividly portrays the bonds of family after the metamorphosis, with a series of superb twist endings that make it as stimulating for the mind as it is moving for the heart.
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