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本格ミステリーとホラー融合の愉悦 “作家三部作”第一作。後日譚「西日」収録。主人公は“三津田信三”! 奇妙な原稿が、ある新人賞に投稿された。“私”は友人から応募者の名が「三津田信三」だと知らされるが、身に覚えがない。そのころ偶然に探しあてた洋館を舞台に、“私”は怪奇小説を書きはじめるのだが……。本格ミステリーとホラーが見事に融合する三津田信三ワールドの記念すべき最初の作品が遂に登場。
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Posted by ブクログ
1番オススメ出来る、ホラーミステリ作家のデビュー作。氏はホラー寄りにも、ミステリ寄りのも自由自在に書き分けますが今作は前者。デビュー作から読んでもらいたいという気持ちと、安定して楽しめるミステリ寄りの刀城言耶シリーズからを勧めるべきか迷います。 今作は結構心に重いです。主人公は出版社でバリバリ働きな...続きを読むがら自分でも小説を書いています。当然毎日数多くの人と接するでしょうし、知り合いも多くなります。しかし特に今作では同僚とのやり取りとか仕事で他人と話すシーンは最低限。友人にしても同様で、続編では友人との時間にホッとすることも多いのですが、今作は電話で軽く話す程度です。 では決して少なくないページ数が何に割かれているかというと、自分が体験する怪異とかそれを元に執筆をしている作品の内容。それから趣味の散歩(と言っても昼間から暗い坂道などの描写が多い)とホラー小説やホラー映画のうんちくなどです。 この作品の特長の1つに、主人公にとっての現実と、主人公が書く小説との境界が曖昧になることで何とも言えない不安を感じるという点があるのですが、ここに慌ただしく騒がしく過ごす時間が多いはずの主人公の孤独な時間がクローズアップされるというギャップが加わる事で「賑やかな日常はまやかしなのでは」という不安が加わります。それが文章として直接示されるわけではないのですが、だからこそ染み込んできます。 もちろんそこまで引き込まれてしまうのは、文章の上手さがあってこそです。読んでいて違和感や引っ掛かりがないので、すっと主人公に入り込んでしまいます。
著者デビュー作。そして、作者が紡ぐ、“実話怪談”の始まりとなる作品。 『百物語という名の物語』という作品が日本ホラー小説大賞に応募されていると友人から聞かされた「私」こと“三津田信三”は、そのころ偶然見つけた館を舞台とした怪奇小説を書き始める。 語り手の“現実”の視点と、作中作の“虚構”の語りが入り...続きを読む混じり、読者を恐怖の迷宮へと誘う。傑作“メタ”ホラーミステリー。
三津田氏の作品は何冊か読んでいたけれど、そのなかでもわりと緩めのものを読んでいたのかもなと思った。 あまり読んでいてゾッとするという感覚はなかなか(のぞきめでさえ)なかったのだけど、今回はかなり気味が悪くゾッとしつつも楽しめました。 やっぱり本当にあったような現実と非現実の境のぼかし方がとても上手...続きを読むい。 地方出身者には土地的なことはわからないので、本当にそんな場所があるのか……なんて思わせられることもありそう。 後半は入り乱れに入り乱れ、ちゃんとミステリ要素もあり、何より後日談が君の悪さを醸し出している。 にちゃり、という語感、字形の気持ちの悪さにただたただ脱帽です。
ノベルス持ってるのに、表紙につられて買ってしまった。でもやっぱり面白い。結末はわかってるのに何回も読めるのは物語としてよくできているからですね。
三津田信三氏の本は『厭魅の如き憑くもの』と『首無の如き祟るもの』の刀城言耶シリーズしか読んだ事なかったのだけどこちらも面白かったなー。ミステリとホラーの融合だけどこちらはホラー寄り。色々な蘊蓄も面白い。小説と現実が交差していくどこまでが現実でどこまでが小説なのかわからなくなっていくような独特な感じ。...続きを読むたま、らんよね。
三津田さんのデビュー作品。冒頭から本人が登場し、まるでドキュメンタリーを読んでいるかのような文体に、どこからが現実でどこまでが虚構なのか。また作中作のなかで更に回想が行われたりなど、夢の中を歩いているかのような浮遊感が憑いて離れない作品でした。デビュー作でこんな構成をとるなんて流石だと思いました。
本格は得意じゃないので、そういう感じの文体になじめずに少し苦労したけど、3分の1ぐらい読んだところでようやく慣れてきた。作中作と混ざっていく辺りはなかなかよかった。でも、本筋とあまり関係なさそうな蘊蓄が多く、ストーリーになかなか集中できない点が残念。
・燠火(おきび)火勢が盛んで赤く熱した炭火。おこし火。薪が燃えたあとの赤くなったもの。おき。 ・澱(おり)液体の中に沈んで底にたまった滓。 ・嚆矢(こうし)「荘子在宥」より。昔、中国で合戦の初めに、かぶら矢を敵陣に向けて射かけたことから、物事のはじめ。最初。 ・斟酌(しんしゃく)相手の事情・心情など...続きを読むをくみとること。 ・窃視(せっし)こっそりとのぞき見ること。
新書は既読。忌館として文庫本となったものを再読。あいかわらず、禍々しくてよい。国分寺はけっこう知った土地なので、本当に洋館があるんじゃないかと思ったことがある。この虚実が曖昧になる感覚は三津田氏の本でしか味わったことがない。
初三津田信三。ホラーとミステリの融合。現実と架空の話が交互に展開されていきますが、いつしかその境界があいまいになって……。読者自身もこの物語の世界に足を掴まれて引きずり込まれるような恐怖があります。安っぽい脅かしではなくて、時間をかけてじょじょに恐怖に満たされてゆく、そんな手の込んだ作品でした。すっ...続きを読むかり三津田さんの世界にはまってしまいました。
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三津田信三
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