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黛家の兄弟
第165回直木賞、第34回山本周五郎賞候補『高瀬庄左衛門御留書』の砂原浩太朗が描く、 陥穽あり、乱刃あり、青春ありの躍動感溢れる時代小説。 道は違えど、思いはひとつ。 政争の嵐の中、三兄弟の絆が試される。 『高瀬庄左衛門御留書』の泰然たる感動から一転、今度は17歳の武士が主人公。 神山藩で代々筆頭家老の黛家。三男の新三郎は、兄たちとは付かず離れず、 道場仲間の圭蔵と穏やかな青春の日々を過ごしている。しかし人生の転機を迎え、 大目付を務める黒沢家に婿入りし、政務を学び始めていた。そのさなか、 黛家の未来を揺るがす大事件が起こる。その理不尽な顛末に、三兄弟は翻弄されていく。 令和の時代小説の新潮流「神山藩シリーズ」第二弾! ~「神山藩シリーズ」とは~ 架空の藩「神山藩」を舞台とした砂原浩太朗の時代小説シリーズ。 それぞれ主人公も年代も違うので続き物ではないが、統一された 世界観で物語が紡がれる。 -
変な家2 ~11の間取り図~
雨穴最新作!『変な家』第2弾! 14万字超、完全書き下ろし! あなたは、この「11の間取り」の謎が解けますか? 前作に続き、フリーライターの筆者と設計士・栗原のコンビが 不可解な間取りの謎に挑む。 1「行先のない廊下」 2「闇をはぐくむ家」 3「林の中の水車小屋」 4「ネズミ捕りの家」 5「そこにあった事故物件」 6「再生の館」 7「おじさんの家」 8「部屋をつなぐ糸電話」 9「殺人現場へ向かう足音」 10「逃げられないアパート」 11「一度だけ現れた部屋」 後編「栗原の推理」 すべての謎が一つにつながったとき、きっとあなたは戦慄する! -
暗獄怪談 或る男の死
恐怖の切れ味、劇薬級! 体験者の奇憶を生々しく掘り起こす怪想録 取材する怪談作家の身に降りかかるのは、奇妙な出来事ばかり。 巻き込まれているのか? 巻き込まれにいっているのか? 黒木あるじ大推薦の気鋭の書き手が書き綴る怪異の数々。 ・プールの監視員の仕事の先輩が急に辞めてしまった、水が怖いという彼女に起きた悲劇「浅瀬」 ・母親が亡くなった時に引き継いだ不思議な能力「母の教え」 ・学生時代の友人は祖母の遺品の中にあった封印された箱を見つけた──それを開封するときに立ち会うことになったのだが…。驚愕の顛末を描く「或る男の死」 など驚異の117話一挙収録! -
佳き結婚相手をお選びください
海堂財閥の創業者・右近が残した異様な遺言。それは同家に縁がありながらも、理不尽な扱いを受けていた美雪にすべての財産を渡すというものだった。条件は海堂家の三兄弟のだれかと一ヶ月以内に結婚すること――。それが惨劇のはじまりだった。 ある夜、結婚相手にと名乗り出た次男の月弥が同家の別えびす伝説に見立てられて変死を遂げ、美雪は否応なく遺産相続に巻き込まれていく。 そして招かれた、異端の民俗学者にして探偵の桜小路光彦が連続殺人の謎に挑む。 -
瀬越家殺人事件
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 これまで僕は自分の書いたものを奇書と思ったことはないのだが、今回ばかりは堂々と奇書を自任してもいいかもしれない。 ーーあとがきより。 「このミステリーがすごい」第1位に輝いた『涙香迷宮』の衝撃、再び! ひらがな四十八文字を重複なく使い一首に仕上げるいろは歌で、四十八のシーンを描き切った超絶技巧の書。挿絵もすべて竹本健治先生の手による、ミステリーファン垂涎のアートブックが完成しました。 断崖絶壁を背にした屋敷に住むのは、瀬越満堂(せごえ・まんどう)と三人の娘、使用人たち。そこに招かれしは、探偵の納谷峙楼(なや・ぢろう)。姉妹を誘拐するという予告が壁に殴り書きされた満堂から、犯人を突き止めてほしいという依頼だった。屋敷から発見される白骨、秘められた過去。事件の先にあるもの何なのか……。 -
女優エヴリンの七人の夫
7回結婚した彼女が真実に愛する人は? ハリウッド黄金期に活躍した大女優が人生の最期に明かした秘密と贖罪の物語 雑誌『ヴィヴァン』の新人記者モニークは、隠遁生活を送る往年の大女優エヴリン・ヒューゴの独占記事を任される。エヴリン自身がモニークを指名してきたというのだ。なぜ自分が選ばれたのか困惑しながらも、モニークは女優が住むマンハッタンの高級アパートメントに向かった。現在79歳のエヴリンはグラマーで優雅な女優として一時代を築き、七度に及ぶ結婚生活を送り、その波乱に満ちた伝記を執筆し死後出版するよう提案してきた。怪しみながらも同意したモニークは、悲痛の事実を知らされることに… 号泣必至と話題、全米ベストセラー小説! -
スピノザの診察室
現役医師として命と向き合い続けた著者が到達した、「人の幸せ」とは。 380万部のベストセラー『神様のカルテ』を凌駕する、新たな傑作の誕生! その医師は、最期に希望の灯りをともす。 【あらすじ】雄町哲郎は京都の町中の地域病院で働く内科医である。三十代の後半に差し掛かった時、最愛の妹が若くしてこの世を去り、 一人残された甥の龍之介と暮らすためにその職を得たが、かつては大学病院で数々の難手術を成功させ、将来を嘱望された凄腕医師だった。 哲郎の医師としての力量に惚れ込んでいた大学准教授の花垣は、愛弟子の南茉莉を研修と称して哲郎のもとに送り込むが……。 ●著者より 読者の皆さまへメッセージ 医師になって二十年が過ぎました。 その間ずっと見つめてきた人の命の在り方を、私なりに改めて丁寧に描いたのが本作です。 医療が題材ですが「奇跡」は起きません。 腹黒い教授たちの権力闘争もないし、医者が「帰ってこい!」と絶叫しながら心臓マッサージをすることもない。 しかし、奇跡や陰謀や絶叫よりもはるかに大切なことを、書ける限り書き記しました。 今は、先の見えない苦しい時代です。 けれど苦しいからといって、怒声を上げ、拳を振り回せば道が開けるというものでもないでしょう。 少なくとも私の心に残る患者たちは、そして現場を支える心ある医師たちは、困難に対してそういう戦い方を選びませんでした。 彼らの選んだ方法はもっとシンプルなものです。 すなわち、勇気と誇りと優しさを持つこと、そして、どんな時にも希望を忘れないこと。 本書を通じて、そんな人々の姿が少しでも伝われば、これに勝る喜びはありません。 (夏川草介) ●著者プロフィール 夏川草介(なつかわ・そうすけ) 一九七八年大阪府生まれ。信州大学医学部卒業。⻑野県にて地域医療に従事。二〇〇九年『神様のカルテ』で第十回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。同書は二〇一〇年本屋大賞第二位となり、映画化された。他の著書に、世界数十カ国で翻訳された『本を守ろうとする猫の話』、『始まりの木』、コロナ禍の最前線に立つ現役医師である著者が自らの経験をもとに綴り大きな話題となったドキュメント小説『臨床の砦』など。 -
あの日見た流星、君と死ぬための願い
時を繰り返す世界で、僕はもう一度君に恋をした。でも―― 「一番幸せな時のまま、終わらせたいと思うのは、いけないことかな」 12月14日。高校2年生の雪は、自分が何度も同じ一日を繰り返していることに気が付いた。だが、今まで孤独に生 きてきた雪にとってその世界は望ましいものだった。 しかしある日、変化が起こる。今まで登場しなかった女の子に出会ったのだ。ループ世界の中で起こった異変。逃 げ出す彼女を追いかけて話をすると、彼女もまたこの世界をループしていると言い――。 そこから次々と判明する驚愕の事実。ループする世界で二人が導き出した答えとは、一体。 これは、痛みを抱えた少年と少女の、「生」と「死」の物語。 -
闇夜に惑う二月
胸に謎の言葉を刻まれ殺された男は、麻薬王の娘の婚約者だった。ギャングの抗争で治安が悪化する中、マッコイは捜査を行うが…… -
天気が良ければ訪ねて行きます
ソウルでの生活に疲れ切ったヘウォンは、ひと冬を故郷で過ごそうと、山と湖に囲まれた片田舎のバス停に降り立った。隣の空き家は、いつの間にか小さな本屋になっていた。「グッドナイト書店」。店主のウンソプにとってヘウォンは、初恋の人だった。彼女が戻ってきたことで、静かな冬の生活が変わっていく……。 外は冷たい銀世界が広がり、グッドナイト書店の中は温かく穏やかな時間が流れる。ふたりの間には、雪の結晶のように、ひとつふたつと少しの重たさも感じさせずに、愛情が舞い落ちていく。ゆっくりと溶けていく痛みと孤独。やがて明らかになる過去の秘密とは――。 傷つくことを恐れる人、傷つくことに疲れた人。それぞれが再び人生を歩み始めるまでの、心温まる愛の物語。 -
畏れ入谷の彼女の柘榴
そうだ。 不思議が起こるべきなのだ。 光る息子の指。人語を話す猿。人の形をした心残り。 不条理な世界で「俺」は、優しさを発揮しなければならない。 唯一無二の“奇譚”語り。舞城ワールド最新作! 「ママの体に光入った」幼い息子がそう告げたあと、半年以上触れていなかった妻の妊娠が発覚。一体何が!? 表題作「畏れ入谷の彼女の柘榴」に加え、人語を話す猿に導かれ行方不明者を捜す「裏山の凄い猿」、特別な家で育ったきょ うだいの気付きを描く「うちの玄関に座るため息」の全三篇を収めた奇譚小説集。 『私はあなたの瞳の林檎』『されど私の可愛い檸檬』に連なる、シリーズ最新短篇集がついに文庫化! -
半暮刻 【無料お試し版】
●あらすじ 児童養護施設で育った元不良の翔太は先輩の誘いで「カタラ」という会員制バーの従業員になる。ここは言葉巧みに女性を騙し惚れさせ、金を使わせて借金まみれにしたのち、風俗に落とすことが目的の半グレが経営する店だった。〈マニュアル〉に沿って女たちを騙していく翔太に有名私大に通いながら〈学び〉のためにカタラで働く海斗が声をかける。「俺たち一緒にやらないか……」。二人の若者を通した日本社会の歪み、そして「本当の悪とは」を描く社会派小説。 ●担当者より 本作の主人公は二人の青年です。一方は施設育ちで貧困の連鎖の中にいます。いくら努力しても、彼の出自、彼の過去が彼自身を縛りつけていきます。もう一人は何不自由なく育ち、それでも上を目指して日々〈学び〉を怠らないよう努力をしています。努力をしている、という点は二人とも共通ですが、この二人を「日本社会」という入れ物に入れたとき、理不尽な現実が襲い掛かってきます。同じ半グレのもとで出会った二人がどんな人生を歩んでいくのか――著者である月村了衛さんが脱稿後「格別の手ごたえがあります」とおっしゃった力作、ぜひご一読ください。 この【無料お試し版】では、「第一部 翔太の罪」の第9節まで読むことが出来ます。月村了衛渾身の物語世界に没入したが最後、傑作の予感に包まれながら一気読み必至です! 是非お試し下さい。 -
おあとがよろしいようで
人は皆、出会ったものでできている。 金も夢も友もない上京したての大学生・暖平。 ひょんなことから落語研究会に入ることになり、 “背負亭(しょいてい)こたつ”として高座に立つ羽目に!? 累計100万部突破の名手がおくる、 新しい自分に出会える人生応援小説。 あらすじ 大学進学を機に群馬から上京したばかりの門田暖平は一人、新品のこたつを亀の甲羅のように背負い佇んでいた。配送料が払えず自力で下宿に持ち帰ろうと思ったが、帰宅ラッシュで電車に乗り込むことができない……。 途方にくれる暖平の前に、一台のワゴンが停まる。乗っていたのは、入学式当日、構内で落語を演っていた落語研究会の部長・忽那碧だった。落研に誘われるが、金もなく、コミュニケーションにも自信がなく、四年間バイト生活をして過ごすつもりだと語る暖平。 「必要なのは扇子一本。あとは座布団さえあればどこでもできる」という碧の言葉に背中を押され、暖平の人生が大きく動き出すーー。 ・「面白さ」「上手さ」は一つじゃない ・明日が来るのが楽しみになるくらい準備する ・徹底的に同じ型を踏襲し、初めて個性は爆発する ・追い詰められてはじめて、人は真価を発揮する ・どんな時も楽しむ。自分がやりたいことをやる -
源氏物語
皇子に生まれ,幼くして母を亡くし,位人臣を極めた光源氏.その数多の恋愛を軸に,平安貴族の華やかで翳りある世界を描き尽くした,世界最古の長編物語の一つ.新日本古典文学大系版の厳密な考証に基づく全五四帖の原文に,最新の学術成果を盛り込んだ注解・補訳を付す.本冊には,桐壺から末摘花までの六帖を収録.(全九冊)※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません. -
あなたが眠るまでの物語
緩和ケア病棟で看護師をする倉田さんの仕事は、余命宣告をうけた患者さんのケアをし、その最期の時まで寄り添うこと。チームカンファレンス、介助、エンゼルケア。ときに複雑な事情を抱える患者と家族に向き合いながら、いくつもの死を見送ってきた。 この静かな病棟で、ある日起きた幽霊騒ぎ。出所不明の噂は、患者、主治医、新人看護師、配達中の売店スタッフまでを巻き込んで、棟内に波紋を広げていき……。誰にも等しく訪れる〈最後の夜〉を描いた、号泣必至の感動作。 -
水都眩光 幻想短篇アンソロジー
彼方は遠く、記憶になかったことばかり思われる 仰げば彼方は鏡のようにある。記憶になかったことばかり思われる。――「ラサンドーハ手稿」 蜃気楼のように現れる塔。ざぶんざぶんと波の音。へそから出てくるうなぎたち。母がクリーニング店に預けたもの。画家が描く瓜二つの妹たち。ある日、人類に備わった特殊能力…… 九人の実力派作家が紡ぐ幻想アンソロジー。 【目次】 ラサンドーハ手稿 高原英理 串 マーサ・ナカムラ うなぎ 大木芙沙子 マルギット・Kの鏡像 石沢麻依 茶会 沼田真佑 いぬ 坂崎かおる 開花 大濱普美子 ニトロシンドローム 吉村萬壱 天の岩戸ごっこ 谷崎由依 -
エディ、あるいはアシュリー
「さて、エディ。こう呼ばれたいなって思う名前はあるの?」 「アシュリー」 本当はそんな名前、考えたこともなかった。〈自分は男じゃないらしい〉という認識は、〈どうも女性のようだ〉とは直結していなかったからだ。それなのに訊かれたら口をついて出た。アシュリーは子どもの頃に可愛がって大切にしていたぬいぐるみだ。 (「エディ、あるいはアシュリー」より) --------- 性の多様性。移民。失われた日々。喪失。再生。暴力……。 どこにでもあるリアルな世界を、時を越え、現実と幻想とを自由に行き来しながら、未来と希望を信じて描いた短編集。 ジェンダー・アイデンティティの不確かさを自らに問いかける表題作「エディ、あるいはアシュリー」、第63回現代文学賞受賞作「相続」など8作品を収録。 --------- 避けようのない過酷な現実と、その先にある柔らかな希望……。 韓国ファンタジー界の旗手が織りなす物語のタペストリー8編。 --------- 【目次】 ■レオニー ■エディ、あるいはアシュリー ■海馬と扁桃体 ■正常人 ■木の追撃者 ドン・サパテロの冒険 ■へその唇、嚙みつく歯 ■相続 ■メイゼル ■あとがき ■訳者あとがき -
半沢直樹 アルルカンと道化師
半沢直樹が絵画に秘められた謎を解く――。 江戸川乱歩賞作家・池井戸潤の真骨頂ミステリー! 明かされる真実に胸が熱くなる、シリーズの原点。 大ヒットドラマ「半沢直樹」シリーズ待望の最新刊、ついに登場! *** 東京中央銀行大阪西支店の融資課長・半沢直樹のもとにとある案件が持ち込まれる。 大手IT企業ジャッカルが、業績低迷中の美術系出版社・仙波工藝社を買収したいというのだ。 大阪営業本部による強引な買収工作に抵抗する半沢だったが、やがて背後にひそむ秘密の存在に気づく。 有名な絵に隠された「謎」を解いたとき、半沢がたどりついた驚愕の真実とは――。 *** -
今宵、嘘つきたちは影の幕をあげる
大地震から一年後、東京・湾岸エリアにはカジノと少女サーカスが誕生。その開発時、正徳会グループの建設現場で責任者が自殺した。それは女子学生・マリナの父で、彼女はその謎を探るうち、少女サーカスの団員募集を知る。真相を知るためこの街で生きると決意し、空中ブランコ乗りを志す中、権力者――生徳会代表・鷲塚と出会い……。裏で蠢くカネと欲望、喝采と熱烈なファンレターに、”嘘”で立ち向かう少女の熱狂青春ミステリ! -
君が手にするはずだった黄金について 無料お試し版
認められたくて、必死だったあいつを、お前は笑えるの? 青山の占い師、80億円を動かすトレーダー、ロレックス・デイトナを巻く漫画家……。著者自身を彷彿とさせる「僕」が、怪しげな人物たちと遭遇する全6作の連作短篇集。彼らはどこまで嘘をついているのか? いや、噓を物語にする「僕」は、彼らと一体何が違うというのか? 『地図と拳』で2023年上半期の直木賞を受賞し、『君のクイズ』は2023年本屋大賞にノミネート。歴史・SF・ミステリと、一作ごとに新機軸の小説を発表し続けてきたマルチな作家の2023年10月刊新作から、本好き学生の就活と恋模様を描いた「プロローグ」を特別無料配信します。 *本稿は校了前のデータをもとに作成しています。そのため、刊本とは一部内容が異なる場合がございます。予めご了承ください。 -
楽園の犬
1940年、太平洋戦争勃発直前の南洋サイパン。日本と各国が水面下でぶつかり合う地に、横浜で英語教師をしていた麻田健吾が降り立つ。表向きは、南洋庁サイパン支庁庶務係として。だが彼は日本海軍のスパイという密命を帯びていた。日本による南洋群島の支配は1914年にさかのぼるが、海軍の唱える南進論が「国策の基準」として日本の外交方針となったのは1936年だった。その後、一般国民の間でも南進論が浸透していった。この地にはあらゆる種類のスパイが跋扈し、日本と他国との開戦に備え、海軍の前線基地となるサイパンで情報収集に励んでいた。麻田は、沖縄から移住してきた漁師が自殺した真相を探ることをきっかけに、南洋群島の闇に踏み込んでいく……。時代が大きなうねりを見せる中、個人はどこまで自分の考えを持つことができるのか? そして、どこまで自らの意思を通すことができるのか? 南洋の地を舞台にした壮大な物語がここに――。 -
藤原道長 王者の月
2024年の大河ドラマの中心人物・藤原道長。平安中期、貴族社会の頂点に立った男には、ある秘密があった。摂政関白に手の届きそうな家に生まれたからには、自分もそうなりたいと思う道長だったが、兄たちや同じ藤原氏の同世代で伊周や公任というライバルがいた。しかし、頼りになる姉・詮子や左大臣の娘・倫子、「打臥」という巫女の導きによって、道長は「運」をつかんでいく。華やかな貴族生活の裏で、天皇をも巻き込む謀や呪詛が行われ、流行り病があっけなく身近なものたちの命を奪っていくが、道長は「知恵と運」で着々と昇りつめ、ついに一家三后(1つの家から3人の后を出すこと)」を果たす。人生最高の宴で「この世をば わが世とぞ思う 望月の 欠けたることの なしと思えば」を朗詠した意図、紫式部にだけ語られた道長の強運の理由。そして、さらなる秘密が……。野望を結実させるまでの日々を、道長を取り巻く人びとの人生とともに鮮やかに描く! 文庫書下ろし。 -
百年の子
昭和~令和へ壮大なスケールで描く人間賛歌。 人類の歴史は百万年。だが、子どもと女性の人権の歴史は、まだ百年に満たない。 舞台は、令和と昭和の、とある出版社。コロナ蔓延の社会で、世の中も閉塞感と暗いムードの中、意に沿わない異動でやる気をなくしている明日花(28歳)。そんな折、自分の会社文林館が出版する児童向けの学年誌100年の歴史を調べるうちに、今は認知症になっている祖母が、戦中、学年誌の編集に関わっていたことを知る。 世界に例を見ない学年別学年誌百年の歴史は、子ども文化史を映す鏡でもあった。 なぜ祖母は、これまでこのことを自分に話してくれなかったのか。その秘密を紐解くうちに、明日花は、子どもの人権、文化、心と真剣に対峙し格闘する、先人たちの姿を発見してゆくことになる。 子どもの人権を真剣に考える大人たちの軌跡を縦糸に、母親と子どもの絆を横糸に、物語は様々な思いを織り込んで、この先の未来への切なる願いを映し出す。 戦争、抗争、虐待……。繰り返される悪しき循環に風穴をあけるため、今、私たちになにができるのか。 いまの時代にこそ読むべき、壮大な人間賛歌です。 -
忘却の河
1995年6月19日、名門高校の教師申明(シェン・ミン)は何者かに殺された。殺害された生徒と恋愛関係にあったのではないかと疑われていた直後のことだった。慕っていた生徒や同僚、そして婚約者の谷秋莎(グー・チウシャー)からも見放されて――。先に起きた女子高校生殺人事件との関係などが疑われたが、結局真相はわからず事件は未解決となった。 時は流れ、2004年。谷秋莎は訪れた小学校で、すらすらと漢詩を暗誦する小学3年生司望)スー・ワン)と出逢う。父が経営する私立学園の良い広告塔になると思ったのだが、次第に司望に執着していく秋莎。ある日、ふたりは廃車のトランクから死体を発見する。それはあの申明の旧友の死体だった。 忘れたはずの因縁が甦り、そして司望にちらつく申明の影。天才小学生は申明の生まれ変わりなのか? いま、輪廻が巡り始める――。 中国のスティーヴン・キングが描く、異色の輪廻転生ミステリ。 -
恋のオキテ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 読者投稿から厳選した、恋の達人(?)たちが教える素敵な恋の育て方130選。 恋する乙女必読、男子禁制の1冊です。 RULE 001 昔の男は美化される。 RULE 002 タイプじゃない男友達も大切にする。 RULE 003 ほめてほめて、ほめまくれ! RULE 004 男は、追うと逃げる。放っておくと、ゴムバンドのように跳ね返ってくる。 RULE 005 餌のやりすぎは禁物。 RULE 006 押して押して押し倒す! RULE 007 引き際が肝心。 RULE 008 女は恋をするとキレイになる、男は恋をするとダメになる。 RULE 009 ホレたら最後、ホレさせろ。(こちらは2000年12月4日に発売された書籍を電子化したものです) -
【電子特典付き】冥婚弁護士 クロスオーバー
新米弁護士の祐一はイケメンだが卑屈で毒舌。話の通じない依頼人に日々忙殺されている。そんな彼には人に言えない秘密があった。若くして亡くなった幼馴染・琴子と「冥婚」(生者と死者の結婚)し、幽霊の彼女と暮らしているのだ。琴子は遺書の中で、当時の婚約者ではなく祐一を冥婚相手に指名したのだが、理由は隠されたままだった。 仕事にも口を出すまっすぐな琴子とぶつかりながら成長していく祐一だったが、冥婚にはある真実が隠されていて――。 「Cocoon」シリーズで注目の新鋭による、笑って泣ける〈ゴースト×リーガル〉小説! ※電子書籍版特典として、書き下ろしショートストーリーを収録しています。 -
講談放浪記
独演会チケットは即日完売! 講談普及の先頭に立つ稀代の講談師 六代目 神田伯山の著書、いよいよ登場!! 講談ゆかりの地を訪ねて、 講談の魅力を発見するーー。 伯山が名作講談の舞台となった場所を訪ねて、 講談の持つ物語としての魅力を紹介します。 また、他芸能・他ジャンルの城ともいうべき場所を訪ねて、 講談という芸能の未来について再考しています。 現場に行っての論考だからこその臨場感が迫ってきます。 2021~2022年の1年間にわたった 文芸誌「群像」連載を大幅加筆。 加えて、師匠・人間国宝の神田松鯉氏との 師弟対談も収録! 目次 第一部 講談の舞台を訪ねる 第一章 『赤穂義士伝』泉岳寺が伝える四十七士の虚実 第二章 『天保水滸伝』房総に遺された侠客たちの息吹 第三章 『源平盛衰記』壇ノ浦で死して生きる源氏と平家の物語 第四章 『出世の春駒』愛宕神社の石段数とリアリティ 第五章 『四谷怪談』お岩さまと伊右衛門夫婦のフィクション性 第六章 『寛永宮本武蔵伝』巌流島に伝わる決闘の真実 第二部 来るべき講釈場のために 第七章 国技館と相撲幻想 第八章 歌舞伎座での新たな邂逅 第九章 いまを生きる寄席の魅力 第十章 日光東照宮で想う江戸の講釈 第十一章 失われた講談の城、本牧亭の面影 特別師弟対談 人間国宝・神田松鯉に講談の神髄を聞く -
銃弾の庭
巨匠ハンター、スワガー・サーガ最新作。 激戦地ノルマンディーの沃野に 軍神アール・スワガー降臨す! 第二次世界大戦末期。連合軍はノルマンディー上陸作戦を決行したものの、「銃弾の庭」と呼ばれる緑なす地で停滞を余儀なくされていた。 そこにはドイツ軍の狙撃兵が配され、アメリカ兵たちを夜陰に乗じて次々と撃ち倒していたのだ。 見かねた米軍部はドイツ狙撃部隊に対抗するため、ひとりの伝説的な戦士を本国の海兵隊から召喚する。 一等軍曹アール・スワガー。太平洋戦争の英雄。天才的な狙撃の名手。 戦況を一変させる重大な任務を身に帯びて、スワガーはロンドン経由で現地へと向かう――。 -
メーデー 極北のクライシス
「ロシア」対「NATO」!? 極北の国境近くにNATO軍の女性パイロットが墜落。 一触即発の戦争危機が―― 11カ国で緊急出版!! 北大西洋条約機構NATOが大規模な軍事演習をロシアとノルウェーの国境近くで実施、ロシアとの間に緊張が高まる。そのさなか、ノルウェー空軍の女性パイロット、イルヴァとアメリカ空軍の伝説的パイロット、ジョンは民間ヘリの護衛のため国境近くを飛ぶが、ロシア軍の戦闘機から威嚇を受けて機体が接触、ロシア領内に墜落してしまう。ロシアはNATOによる核基地への攻撃があったと主張、第三次世界大戦勃発への危機感が漂い始めるなか、墜落直前に脱出していたイルヴァとジョンは徒歩で国境を目指す…… 原題:Mayday by Grethe Boe -
怪談の仕掛け
近年、怪談会や怪談イベントが人気を集め、怪談の動画コンテンツも盛んに配信されるようになっている。なぜ、今も昔も、恐怖を感じさせる怪談は人を引き付けるのか。そもそも、怪談を怪談たらしめているものは何なのか。 怪談の基本を声の文化として捉え、怖がらせたい語り手と怖がりたい聞き手の関係性のなかで生成する怪異をめぐる話として怪談を位置づける。そして、悲話、笑い話、猥談、落語、童話、ネットロア、予言譚、実話など、様々な話を成立させる仕掛けと怪異的な要素の関係を読み解くことで、怪談のメカニズムを浮き彫りにする。 話し手と聞き手の共犯関係や特定の感情を呼び起こさせる話の型・装置に着目して、「怪談とは何か」「怪談と恐怖の関係とは何か」を明らかにする。 -
人形の怖い話
身近にいて愛らしい……そして怖い 「人形」にまつわる傑作実話怪談集! 市松人形、ビスクドール、ロボットやミルク飲み人形──誰もが手に取ったことのある様々なお人形。可愛いはずなのにいつしか怖い存在に──そんな人形に纏わる怪異を詰め込んだテーマ怪談の決定版。 ・同僚の自宅で嫁と紹介されたのは…「ウチの嫁」(西浦和也) ・仕事で滞在した村で親しくなった老婆、毎年人形を送ってくれと連絡がくるのは何故「ひとくい」(黒木あるじ) ・その人形を思い浮かべると腹が立って虐めたくなり…「イライラする」(田辺青蛙) ・級友から押し付けられた人形。最初は怖かったが愛着も湧き、可愛がっていたのがある日突然…「貰ってきたお人形」(川奈まり子) ――など、書下ろしと過去の最恐作品を選りすぐって全40話を収録。 -
幻想と怪奇 ショートショート・カーニヴァル
『幻想と怪奇』シリーズ、初の創作のみの一巻は、日本作家23人の書き下ろしショートショート競作集。寄稿者への課題は「長さは八千字まで」と「過去の作家・作品に関連するものを」。著名作家による23編の多彩な作品が集結。さらに、第1回『幻想と怪奇』ショートショート・コンテストの入選作品を収録。長い筆歴をもつ作家から、本書がデビューとなる作家まで、様々な才能がきらめく短い物語をお楽しみください。 【収録作家名(五十音順)】 朝松健/安土萌/荒居蘭/井上雅彦/植草昌実/奥田哲也/勝山海百合/菊地秀行/北原尚彦/久美沙織/倉阪鬼一郎/倉野憲比古/黒史郎/澤村伊智/柴田勝家/斜線堂有紀/高井信/高野史緒/立原透耶/南條竹則/西崎憲/三津田信三/木犀あこ -
怪談怨霊館
書くインフルエンサーが語る戦慄の実話 「後ろの正面だーあぁーれ」 暗い部屋で後ろにいたのは、赤黒いべっとりとした液体を纏わりつかせた、ぐずぐずの―― (「かごめ唄」より) フォロワー20万人超のTikTokerが書き下ろす本当にあった怖すぎる心霊譚 怖い体験談を買い取る「京都怪談商店」などをプロデュースする、新進気鋭のホラープランナーCoco。怪談師としても活躍する彼女が極上の恐怖を求めて蒐集してきた怪談から選りすぐりを披露。 ・エレベーターの中にいたはずの男の子はどこに?「見えるようになったきっかけ」 ・テレワークの中、物音を立てると隣室から壁を叩く音がするのだ が…「おとなりさん」 ・子供の頃、とある神社で行うおまじないが流行ったのだが…「つくし様の願いごと」 ・屋根裏部屋で一人遊んでいたら見知らぬ子供たちに囲まれ…「かごめ唄」 ――など45話とライフワークでもある心霊スポット探訪から最ヤバな6か所をピックアップ収録。 -
犠牲の森で
【第12回東京大学南原繁記念出版賞受賞作】 「死生観」という切り口から、作家の全体像に迫る 大江健三郎という作家の全体を、「犠牲」のテーマから一貫して解釈しえた画期的研究。イメージ分析を主軸として、様々な領域のテクストからの影響、同時代的な社会状況、故郷の歴史・空間性などを踏まえて、大江作品における死生観を詳細に描き出す。 【阿部公彦(東京大学教授)東京大学南原繁記念出版賞授賞時講評より】 「おもしろいのは、菊間さんのアプローチが大江作品に内在する具体性と抽象性の独特な拮抗を半ば模倣するようにして展開することである。[…]言葉やイメージに徹底的に接近し寄り添うことで、犠牲となった獣の血なまぐささに追い立てられた人物たちの空間感覚を論考中にいわば写し取るのである。そうやって土台のところで論の具体性を確保した上で、より大きな総論へと進む。そこではちょうど大江の人物たちが「総体」との一体化を目指すのと同じように、大江健三郎という作家の全体を視野におさめた議論が展開する。」 【主要目次】 序論 「死生観」から大江を読む 第I部 「壊す人」の多面性――『同時代ゲーム』 第一章 『同時代ゲーム』の背景 第二章 「犬ほどの大きさのもの」 第三章 「暗い巨人」への帰依 第四章 「森」という神秘のトポス 第II部 犠牲獣の亡霊 第一章 皮を剥がれた獣たち 第二章 「御霊」を生むまなざし 第三章 隠された「生首」 第四章 「後期の仕事(レイト・ワーク)」における亡霊との対話 第III部 「総体」をめぐる想像力 第一章 自己犠牲と救済 第二章 救済を担う大樹 第三章 聖なる窪地と亡霊たち 補論 テン窪を探して 第四章 「神」なき「祈り」の場 結論 「犠牲の森」の変容 -
やとわれ寵姫の後宮料理録
地方の大衆食堂で働く厨師の千花は常連の貧乏皇族である玄覇から、ある仕事を持ち掛けられた。それは皇帝の“やとわれ寵姫”。何の因果か皇帝に即位することになった女嫌いの玄覇は、女除けに千花を寵姫と偽り後宮に置きたいという。王都に店を持つことが夢の千花は開店資金を報酬に期間限定で後宮に入るのだが、そこは権力と寵愛を求める女の欲望と嫉妬が渦巻いており……。「私は厨師。包丁一本あればどこででも生きていける、たとえ後宮でも」――一筋縄ではいかないトラブルも嫌がらせも美味しく調理! 敵の攻略も味方づくりも料理次第!! 果たして千花の運命は? ひと味違う、中華シンデレラストーリー! -
たんぽぽの日々 ~俵万智の子育て歌集~
【ご注意】※この電子書籍は紙の本のイメージで作成されており、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 歌人・俵万智の我が子を想い、慈しむ母の歌50首。 この本は歌人の俵万智さん初の子育てをテーマにした短歌+エッセイ集です。月刊誌eduに連載された『俵万智の子育て短歌エッセイ たんぽぽの日々』の単行本化です。「たんぽぽの綿毛をふいて見せてやる いつかおまえも飛んでゆくから」 連載の第1回の冒頭に俵さんが自分の息子を詠んだ歌です。 いつかは産み育んだ自分の手の中から外の世界へ旅立ってゆく息子、それを送り出す日が確実に来ることを知っている母親の、切なくも誇り高い気持ちが、31文字に凝縮されています。歌集のタイトル「たんぽぽの日々」もここからとりました。 実力、人気ともに認められている女流写真家・市橋織江さんの美しい写真と、俵万智さんの子育て短歌とその背景を綴ったエッセイを組み合わせた連載は、読者の人気投票の上位を常に占め、子育て中の母親の高い支持を集めています。 2010年春に小学校に入学する長男を持つ母親でもある俵さんは、まさに子育ての真っ最中。連載の短歌+エッセイには、子育てにとまどい、悩みながら、子どもの成長に喜び驚いている等身大の母親の姿がにじみ出ていて、もらい泣きする読者が続出するのではと心配しています。 ※この作品はカラーです。 (底本 2010年3月発売作品) -
殺しの双曲線 愛蔵版
五十年の時を越えてミステリー界で多くの支持を集める、 西村京太郎初期作品中傑出の名作! あなたにはこのトリックが見破れますか? 都内で起きる連続強盗事件。東北の雪に閉ざされたホテルに無料で招待された6人の若い男女。強盗事件は双子の犯行とわかっていながら、兄弟どちらが実行犯か、警察は立証できない。一方、陸の孤島と化したホテルでは密室殺人事件が起きる。そして再び……。あざなえる縄のごとくに並行する二つの物語は、どこでどう結びつくのか!? 解説 有栖川有栖 ***************************************************************************************** 『殺しの双曲線』は1971年11月、 実業之日本社ホリデー・フィクションの一冊として書き下ろされ、 初版刊行された作品です。 本作は実業之日本社における西村京太郎氏初の著作であり、 氏にとって十二冊目の著作でした。 ***************************************************************************************** -
雲は美しいか
雲が和歌の歴史の中で、とりわけ別れの主題に関わって積み重ねた美を追想することでまた新たな作品を生む。その力学を解きほぐす。 -
今日、僕らの命が終わるまで
マテオとルーファス。 〈デス=キャスト〉によって死を宣告された少年たちは、残された1日を懸命に生き抜きます。 自分だったら、最後の1日をどう過ごすだろう。誰に会いたくなるだろう。 けれど、〈デス=キャスト〉のないこの世界では、その日がいつ訪れるのかはわかりません。 だからこそ、今日が最後かもしれないという気持ちを持って、毎日を生きなければなりませんね。 また、何気ない会話や描写の中に、はっとするようなフレーズがちりばめられているのが印象的。それらを栞のように、大切に心にしまいました。 彼らのエンド・デーがどんな結末を迎えるのか。 ぜひ皆さまご自身の目でお確かめくださいませ。 ――斉藤壮馬さん(声優) この小説を大人になる前に読むことができるのは、どれだけ幸せなことでしょうか。明日も生きよう、精いっぱい生き抜いてやろうと誓える物語でした。 ――けんご@小説紹介さん(TikTokクリエイター) ★全米100万部突破! ★2021年米国で最も売れたYA小説! ★NY Times ベストセラーリスト15カ月連続1位! 真夜中0時過ぎに、その日死ぬことを予告するサービス「デス=キャスト」が普及した世界。死を告げられた二人の少年、マテオとルーファスは、最後の時を共に過ごす相手を見つけるアプリ「ラストフレンド」を通じて出会う。内気な性格から、今まで友人をほとんど作れず、自分の殻に閉じこもってしまったマテオ。家族を失い、とある出来事から最後の一日に里親家族からも引き離されてしまったルーファス。克服したい過去や、後悔、叶えたかった夢――様々な想いを胸に、二人は最後の一日をどう生きるのか? ラストがわかっているのに読めば必ず涙する、二人の儚い物語。 -
教養としての芥川賞
1935年に創設されて以来、数々の文学シーンを演出してきた文学賞である芥川賞。あまたある受賞作のなかで、いまあらためて読まれるべき作品、小説の魅力や可能性を教えてくれる作品とは何か。 第1回受賞作の石川達三『蒼氓』から大江健三郎『飼育』、宮本輝『螢川』、多和田葉子『犬婿入り』、綿矢りさ『蹴りたい背中』、宇佐見りん『推し、燃ゆ』まで、23作品を厳選。あらすじと作品の背景を概説したうえで、社会状況も踏まえながら、作品や作家の内面・奥行きを文芸評論家と文学研究者が縦横に語り合う。 「芥川賞と三島賞、野間文芸新人賞」「卓抜な新人認知システム」などのコラムで芥川賞の意義も解説。芥川賞受賞作をめぐる対話を通して教養を深めるためのブックガイド。最良の「文学の航海図」を手にすることで、小説の多面的な読み方も身につく一冊。 -
広告の会社、作りました
突然会社の倒産を告げられ、無職になったデザイナーの遠山健一。安定した転職先を求めたはずが、なぜかコピーライター・天津と会社を設立することに。不安を抱えながらも当事者として仕事に向き合う二人の元に届いた、カタログのデザインをかけた“出来レース”のコンペ。結果は果たして――。仕事と人生への気力と熱意が高まる、爽快度100%お仕事応援小説。(巻末に佐久間宣行さん〈テレビプロデューサー〉との対談を収録) -
「正義の天秤」シリーズ【3冊合本版】
名門・師団坂法律事務所には刑事事件専門の部署がある。そこに所属する弁護士は元医師の経歴を持つ鷹野を筆頭に、元刑事の人情家、元ニートのゲーマーなど個性派揃い。ある日、彼らの元に無実を訴える男から弁護の依頼が入る。駅のホームから女性が転落死した事件で、検察に自白を誘導され殺人犯にされそうだというのだ。型破りな弁護士軍団が男を守るために授けた秘策とは何か? 疾走感抜群の新時代リーガル・ミステリ。 ※本書は2020年3月刊行の『正義の天秤』(角川文庫)、2022年8月刊行の『正義の天秤 アイギスの盾』(角川文庫)、2023年2月刊行の『正義の天秤 毒樹の果実』の3冊を収録した合本形式での配信となります。 -
ピアノマン 『BLUE GIANT』雪祈の物語
『BLUE GIANT』もうひとつの物語。 沢辺雪祈は、言葉を覚えるより先に音を覚えた――。 幼い頃、音が「色」に見えた少年は、やがてジャズの魅力に取り憑かれ、運命の仲間たちと出逢う。目指すは日本一のジャズクラブ「ソーブルー」での10代トリオ単独公演! ただ真っ直ぐに、ただただ真摯にピアノと向き合い続ける青年は、夢の舞台で磨き上げたソロを響かせ、喝采を博すことができるのか!? 大人気コミックのストーリーディレクターが魂を込めて書き下ろすフルボリューム音楽小説!! 漫画でも映画でも描かれなかった『BLUE GIANT』もうひとつの物語。 -
ウクライナとともに 涙と笑顔、怒りと感謝の365日
突如始まったロシアの侵攻…隣国ポーランドからウクライナ支援を続ける日本人からのメッセージ 2022年2月24日、多くの専門家の予想を裏切る形で突然勃発したロシアの侵攻に、当事国ウクライナだけではなく世界中が驚かされました。本書は、ウクライナ避難民を最も受け入れている隣国ポーランドで支援の前線に立ち続ける1人の日本人による記録です。ポーランドの首都ワルシャワの日本語学校で教頭をつとめる著者は、侵攻直後から避難民の受け入れや、戦地に残る人たちへの支援に奔走してきました。あれから1年、現地では何が起きていて、どんな支援が必要なのか、また日本にいる私たちができることは何かを強く伝える1冊です。 ※本書の売り上げの一部、また著者が得る報酬の全てを「千曲市ウクライナ避難民を支える会」を通じてウクライナ支援に充てさせていただきます。 「私たちはいつどこで突然避難民に、また支援者になるか分からない。それだけ情勢を読むのが難しい世界に私たちは生きている。だから知ってほしい。新聞やテレビを通しては届いてない現実を。ヨーロッパはどうウクライナを支え、ウクライナはどう戦っているのかを」―序章より 第一章 戦前、まやかしの平和 第二章 戦争勃発 第三章 支援の本格化 第四章 世界に届かない小さな声たち 第五章 先細りする支援と帰国の波 第六章 支援疲れを支援慣れに 第七章 越冬支援の開始 第八章 必ず、春は来る -
見えない星空に最後の恋が輝いている
いつかこの目が見えなくなったとしても 二人で見たあの日の星空は消えないーー 著者渾身の書き下ろしラブストーリー! 【あらすじ】 春うららかな図書館。司書を目指す大学三年・穂乃香は、理学部で天文学を志す悠斗と運命的な出会いを果たす。惹かれ合う二人の時間ーー大切な詩集、野良猫、サークルの合宿、旅行先での流れ星ーーありふれた毎日の全部が輝いて見えた。ずっと二人で同じ景色を見続けるはずだった。けれど、突発性の難病により穂乃香の視力が少しずつ失われて……。当たり前の一瞬一瞬が愛おしく、時の奇跡に涙が溢れる、著者渾身のラブストーリー。 【文庫書き下ろし】 <全国の書店員様からのおすすめコメント> 彼女の苦悩と決意に、そして彼の変わらぬ想いに胸打たれました。2人の恋は星のようにキラキラとまぶしく、離れ時を経てなお募る愛は美しい。(平安堂 飯田店・中山様) あなたは大切な人の事をどれだけ知っていますか。 想い合うからこそ大切な気持ちは伝えてほしい。その時その時の、精一杯の思いを・・・伝えなかった事を、後悔しないように(TSUTAYA BOOKSTORE 川崎駅前店・紅様) 色褪せていく世界、離れていった2人の心は長い時間を一瞬で飛び越えてあの日の星空を見上げている。新しい明日を生きる為の美しい希望の物語。(紀伊國屋書店 新宿本店・宮本様) 著者について ●白石さよ(しらいし・さよ) 兵庫県出身、埼玉県在住。これまでにティーンズラブ作品を多数刊行。本作は弱視を抱える著者の体験に根差した初の本格的な恋愛小説。おもな近著に「理想の結婚お断りします」(スターツ出版文庫)「最愛 君に振り積む雪になる」(オパール文庫)がある。 -
すらすら読める歎異抄
「悪人のままに生きなさい」 一度は読んでみたい『歎異抄』。 総ルビつき原文と、ていねいな対訳、著者による解説もたっぷり。 読みやすさ、わかりやすさNo.1の「すらすら読める」シリーズを文庫化。 わたしたちは憤るべきです。 『歎異抄』は、親鸞聖人の没後に、その教えが歪められ、曲解され、親鸞聖人の教えとは異なったものになっている現状を歎いてつくられた書物です。では、「歎く」というのは、どのような行為でしょうか。辞書によりますと、”歎く”は「深く悲しむ」とありました。ところが、ある辞書には、「悲しくいきどおる」という意味が出ていました。それを見て、わたしは気づきました。われわれは悲しむだけでは駄目なんだ。『歎異抄』を読むことは、憤ることなんだ、と。ーーひろさちや -
恐怖箱 厭満
「あそこは墓地なの」 三歳の娘が語る衝撃の胎内記憶とは… 「墓地」より 鳥肌びっしり、絶望がみっちり ギュウ詰めの酸鼻に首まで浸かる実話怪談 一家四人が首吊り自殺した忌み家。お稲荷様の祟りともっぱらの噂だが、そこに新たな住人が…「サイレン」 とある神社に髪の毛で結わえられた無数の絵馬。内容は全て謝罪文で…「こうたさま」 孫の初節句の写真に変な男が写っていると訴えた直後に吐血死した祖母。母親には何も見えないのだが…「七五三の写真」 豪商の家の養女になった貧家の娘。彼女が新しい家の天井裏で見た恐ろしい光景…「赤い部屋の理恵」 三歳の娘に好奇心で尋ねた胎内記憶。すると娘の口調ががらりと変わって…「墓地」 ほか、家族円満ならぬ禍族厭満な実話がぎっしり。 さて、いま貴方の隣にいる人の笑顔は本物ですか?
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