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Posted by ブクログ
ある未成年者が、合計四人の男女を殺傷した殺人及び殺人未遂容疑で全国に指名手配された。犯人の遺留品によって重要容疑者は割り出され、解決に向かいはじめたかに思われたが、事件は結局、迷宮入りしてしまう。それから四年の月日が流れ、事件の唯一の生存者となった一礼比梢絵は、事件の様々な謎が解き明かされることを求めていた。事件を担当した刑事でもある双侶を頼って、そんな彼女が足を踏み入れたのが、ミステリ関係の創作に携わる者たちが開く会合〈恋謎会〉だった。ひとつの事件をめぐって、会のメンバーは謎を推理していく。彼女が本当に知りたかった謎は解き明かされるのか――。
西澤保彦さんの代表作のひとつでもある『聯愁殺』を読むのは、たぶん人生で、3、4回目。結末を知っててもなお、ラストの壮絶さには衝撃を受けてしまいます。唖然、呆然……というやつですね。どうしてこんな展開を、こんな〈動機〉を思い付くことができるのでしょう。そして結末はインパクトも、もちろんですが、その大部分がひとつの空間で謎について談義するだけなのに、なんでこんなにも先が気になって仕方ないのだろう、というヴァリエーションに富んだ推理談義も魅力的です。ミステリは〈動機〉である。しかもちょっと奇抜なだけでは満足できない、というひとには絶対におすすめしたい一冊です。
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