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大晦日の夜。連続無差別殺人事件の唯一の生存者、梢絵を囲んで推理集団〈恋謎会〉の面々が集まった。四年前、彼女はなぜ襲われたのか。犯人は今どこにいるのか。ミステリ作家や元刑事などのメンバーが、さまざまな推理を繰り広げるが……。迷宮入りの連続殺人事件。大いなる謎に挑む、白熱の推理バトル!累計十万部突破!ロジックミステリの魔術師・西澤保彦の傑作!新たに「三十三年目の『あとがき』」を収録。〈解説〉唐木厚
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Posted by ブクログ
ある未成年者が、合計四人の男女を殺傷した殺人及び殺人未遂容疑で全国に指名手配された。犯人の遺留品によって重要容疑者は割り出され、解決に向かいはじめたかに思われたが、事件は結局、迷宮入りしてしまう。それから四年の月日が流れ、事件の唯一の生存者となった一礼比梢絵は、事件の様々な謎が解き明かされることを...続きを読む求めていた。事件を担当した刑事でもある双侶を頼って、そんな彼女が足を踏み入れたのが、ミステリ関係の創作に携わる者たちが開く会合〈恋謎会〉だった。ひとつの事件をめぐって、会のメンバーは謎を推理していく。彼女が本当に知りたかった謎は解き明かされるのか――。 西澤保彦さんの代表作のひとつでもある『聯愁殺』を読むのは、たぶん人生で、3、4回目。結末を知っててもなお、ラストの壮絶さには衝撃を受けてしまいます。唖然、呆然……というやつですね。どうしてこんな展開を、こんな〈動機〉を思い付くことができるのでしょう。そして結末はインパクトも、もちろんですが、その大部分がひとつの空間で謎について談義するだけなのに、なんでこんなにも先が気になって仕方ないのだろう、というヴァリエーションに富んだ推理談義も魅力的です。ミステリは〈動機〉である。しかもちょっと奇抜なだけでは満足できない、というひとには絶対におすすめしたい一冊です。
あんまり前情報なく読んだ。 ある事件について、登場人物がひたすら推理合戦をしていくというゴリゴリの本格ミステリ。 そうきたか!という推理が出てきたかと思えば、ある一要素であっけなく廃案となったり、というのを繰り返していくうちに… ハウダニットにあたる作品だと思うが、こんな動機で罪が犯されるのは、衝撃...続きを読むであり恐ろしいなと思った。 派手な展開はないので時々眠くなるが、のんびりと推理を楽しめた。
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