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芥川竜之介の残した全書簡から,代表的な書簡180通余を収録.芥川の書簡は,その生涯,文学,交遊を知るための第一級の資料であるとともに,芥川文学の「詩と真実」を最もいきいきと伝える作品の一つである.日本近代文学での書簡文学の名品に挙げられる.詳細な注解を付した.(解説=近藤信行)
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Posted by ブクログ
芥川竜之介書簡集 (岩波文庫) (和書)2010年05月13日 16:14 岩波書店 2009年10月16日 丁寧に読んでいくとなかなか面白い書簡集でした。
誰かの手紙を読むということは、本になってるとはいえドキドキする。 心の痛ましさと優しさに涙が出そうになった。 11月に芥川龍之介展に行った時、この中の数点、現物の書簡を観ることができた。 友達に駄々をこねる手紙、可愛かった。
芥川の人柄が伝わってくる。妻・文へのラブレターや、南部修太郎への挑戦ともとれる文章は非常に面白く読めた。また、どんな作家と交流があって、どんな距離感で話をしていたかも見えてくるのが面白い。ただし、芸術論など基本的知識がないと難しい部分が多く、手紙だからって気楽に読めるものではないかな。
奥様へのラブレターが何と言ってもカワイイのである。様々な文豪たちへの書簡や生活を垣間見られる内容の連絡的な手紙も興味深い。
文士としてよりも先に、人間として尊敬する。文ちゃんへの手紙があたたかくて好きだ。でも結婚してから送った手紙がちょいとふてぶてしいのもかわいらしい。
『中三から一高へ』 『「新思潮」と作家への胎動』 『小説家〈芥川〉の誕生』 『新進作家として』 『職業作家として』 『震災後の新時代を迎えて』 『晩年』
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