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「その他」の側から世界を見る
翻訳大国日本。多くの外国文学が翻訳され、読まれている。その中には日本では学習者が少なく、「その他」とくくられる言語によるものも含まれる。
しかし、「その他」だといって存在感が小さいわけではない。インディペンデントな文学賞として知られる「日本翻訳大賞」の第1回大賞の2作品は、韓国語とチェコ語による作品だった。いずれも「その他」に分類される作品が、読者からも、翻訳者からも多くの評価を得たこと自体が、このカテゴリーの奥深さのあらわれではないだろうか。
では、「その他」を生み出しているのはどのような翻訳者たちなのか?
日本では馴染みの薄い言語による文学を、熱意をもって紹介してきた九人の翻訳者が、その言語との出会いや学習方法、翻訳の工夫、そして文学観を語るインタビュー集。
序文・斎藤真理子
鴨志田聡子(ヘブライ語)
星泉(チベット語)
丹羽京子(ベンガル語)
吉田栄人(マヤ語)
青木順子(ノルウェー語)
金子奈美(バスク語)
福冨渉(タイ語)
木下眞穂(ポルトガル語)
阿部賢一(チェコ語)
Posted by ブクログ 2023年09月23日
辞書も文法書も少ない「その他の外国語」を習得して翻訳者や文学者になる課程は、それぞれ、情熱に突き動かされたとしかいいようのないすごいものだけど、それ以前に、その言葉と出会ってしまった運命のようなものにすごく心を動かされた。
それにしても、日本て、英仏独や、中韓だけでなく、これだけバラエティ豊かな言語...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月11日
“その他”の外国文学翻訳者たちの、その言語との出会い、
学習法、翻訳の工夫などの翻訳への道程、文学観を紹介する。
・「その他」の側から世界を見る
ヘブライ語 チベット語 ベンガル語 マヤ語
ノルウェー語バスク語 タイ語 ポルトガル語 チェコ語
各言語での翻訳の参考になる本、その言語のお勧めの文学、
...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月03日
「その他」や「マイナー」扱いされがちな言語――本書ではヘブライ語、チベット語、ベンガル語、マヤ語、ノルウェー語、バスク語、タイ語、ポルトガル語、チェコ語――や文学の研究や翻訳に携わる方々へのインタヴュー。どのような経緯でその言語と出会ったのか、どのような苦労が学習し習得する上であったのか、どのような...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月12日
先日ネット配信された『その他の外国文学翻訳の楽しみと苦しみ』というタイトルのイベントで、「本当に面白い本なのでぜひ読んで!」と韓国語翻訳の斎藤真理子さんが絶賛していただけあって、登場するみなさんはもちろん、インタビューも読みやすく、もっと知りたい人のための読書案内、学習者のための参考図書の紹介まで、...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月24日
翻訳というものは単に言葉を違う言葉に置き換えるだけのことではなく、文化や歴史、ほかの国との関わりやその言葉がどのように扱われてきたかなどをふまえて作り上げるものであり、その難しさ、おもしろさが書かれている。読まれるときには読者に背景がわかるようにしつつも、作品のおもしろさや流れが損なわれないように翻...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月10日
序にあたる部分で韓国文学翻訳者の斎藤真理子さんの文章が良い。英語一強の世界で、”その他”の翻訳者は「でこぼこを埋める人なのか?またはでこぼこはそのままにして、ここに道があるよと示してくれる人なのか?」
どの翻訳者の方も、マイナー言語を選んで翻訳するにあたり、その国・地域の文化や歴史、言語の特徴を知り...続きを読む
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