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殺しの双曲線 愛蔵版
五十年の時を越えてミステリー界で多くの支持を集める、 西村京太郎初期作品中傑出の名作! あなたにはこのトリックが見破れますか? 都内で起きる連続強盗事件。東北の雪に閉ざされたホテルに無料で招待された6人の若い男女。強盗事件は双子の犯行とわかっていながら、兄弟どちらが実行犯か、警察は立証できない。一方、陸の孤島と化したホテルでは密室殺人事件が起きる。そして再び……。あざなえる縄のごとくに並行する二つの物語は、どこでどう結びつくのか!? 解説 有栖川有栖 ***************************************************************************************** 『殺しの双曲線』は1971年11月、 実業之日本社ホリデー・フィクションの一冊として書き下ろされ、 初版刊行された作品です。 本作は実業之日本社における西村京太郎氏初の著作であり、 氏にとって十二冊目の著作でした。 ***************************************************************************************** -
雲は美しいか
雲が和歌の歴史の中で、とりわけ別れの主題に関わって積み重ねた美を追想することでまた新たな作品を生む。その力学を解きほぐす。 -
今日、僕らの命が終わるまで
マテオとルーファス。 〈デス=キャスト〉によって死を宣告された少年たちは、残された1日を懸命に生き抜きます。 自分だったら、最後の1日をどう過ごすだろう。誰に会いたくなるだろう。 けれど、〈デス=キャスト〉のないこの世界では、その日がいつ訪れるのかはわかりません。 だからこそ、今日が最後かもしれないという気持ちを持って、毎日を生きなければなりませんね。 また、何気ない会話や描写の中に、はっとするようなフレーズがちりばめられているのが印象的。それらを栞のように、大切に心にしまいました。 彼らのエンド・デーがどんな結末を迎えるのか。 ぜひ皆さまご自身の目でお確かめくださいませ。 ――斉藤壮馬さん(声優) この小説を大人になる前に読むことができるのは、どれだけ幸せなことでしょうか。明日も生きよう、精いっぱい生き抜いてやろうと誓える物語でした。 ――けんご@小説紹介さん(TikTokクリエイター) ★全米100万部突破! ★2021年米国で最も売れたYA小説! ★NY Times ベストセラーリスト15カ月連続1位! 真夜中0時過ぎに、その日死ぬことを予告するサービス「デス=キャスト」が普及した世界。死を告げられた二人の少年、マテオとルーファスは、最後の時を共に過ごす相手を見つけるアプリ「ラストフレンド」を通じて出会う。内気な性格から、今まで友人をほとんど作れず、自分の殻に閉じこもってしまったマテオ。家族を失い、とある出来事から最後の一日に里親家族からも引き離されてしまったルーファス。克服したい過去や、後悔、叶えたかった夢――様々な想いを胸に、二人は最後の一日をどう生きるのか? ラストがわかっているのに読めば必ず涙する、二人の儚い物語。 -
教養としての芥川賞
1935年に創設されて以来、数々の文学シーンを演出してきた文学賞である芥川賞。あまたある受賞作のなかで、いまあらためて読まれるべき作品、小説の魅力や可能性を教えてくれる作品とは何か。 第1回受賞作の石川達三『蒼氓』から大江健三郎『飼育』、宮本輝『螢川』、多和田葉子『犬婿入り』、綿矢りさ『蹴りたい背中』、宇佐見りん『推し、燃ゆ』まで、23作品を厳選。あらすじと作品の背景を概説したうえで、社会状況も踏まえながら、作品や作家の内面・奥行きを文芸評論家と文学研究者が縦横に語り合う。 「芥川賞と三島賞、野間文芸新人賞」「卓抜な新人認知システム」などのコラムで芥川賞の意義も解説。芥川賞受賞作をめぐる対話を通して教養を深めるためのブックガイド。最良の「文学の航海図」を手にすることで、小説の多面的な読み方も身につく一冊。 -
広告の会社、作りました
突然会社の倒産を告げられ、無職になったデザイナーの遠山健一。安定した転職先を求めたはずが、なぜかコピーライター・天津と会社を設立することに。不安を抱えながらも当事者として仕事に向き合う二人の元に届いた、カタログのデザインをかけた“出来レース”のコンペ。結果は果たして――。仕事と人生への気力と熱意が高まる、爽快度100%お仕事応援小説。(巻末に佐久間宣行さん〈テレビプロデューサー〉との対談を収録) -
お探し物は図書室まで
2021年本屋大賞第2位!! 「お探し物は、本ですか? 仕事ですか? 人生ですか?」 仕事や人生に行き詰まりを感じている5人が訪れた、町の小さな図書室。彼らの背中を、不愛想だけど聞き上手な司書さんが、思いもよらない本のセレクトと可愛い付録で、後押しします。 自分が本当に「探している物」に気がつき、明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。 -
「正義の天秤」シリーズ【3冊合本版】
名門・師団坂法律事務所には刑事事件専門の部署がある。そこに所属する弁護士は元医師の経歴を持つ鷹野を筆頭に、元刑事の人情家、元ニートのゲーマーなど個性派揃い。ある日、彼らの元に無実を訴える男から弁護の依頼が入る。駅のホームから女性が転落死した事件で、検察に自白を誘導され殺人犯にされそうだというのだ。型破りな弁護士軍団が男を守るために授けた秘策とは何か? 疾走感抜群の新時代リーガル・ミステリ。 ※本書は2020年3月刊行の『正義の天秤』(角川文庫)、2022年8月刊行の『正義の天秤 アイギスの盾』(角川文庫)、2023年2月刊行の『正義の天秤 毒樹の果実』の3冊を収録した合本形式での配信となります。 -
ピアノマン 『BLUE GIANT』雪祈の物語
『BLUE GIANT』もうひとつの物語。 沢辺雪祈は、言葉を覚えるより先に音を覚えた――。 幼い頃、音が「色」に見えた少年は、やがてジャズの魅力に取り憑かれ、運命の仲間たちと出逢う。目指すは日本一のジャズクラブ「ソーブルー」での10代トリオ単独公演! ただ真っ直ぐに、ただただ真摯にピアノと向き合い続ける青年は、夢の舞台で磨き上げたソロを響かせ、喝采を博すことができるのか!? 大人気コミックのストーリーディレクターが魂を込めて書き下ろすフルボリューム音楽小説!! 漫画でも映画でも描かれなかった『BLUE GIANT』もうひとつの物語。 -
ウクライナとともに 涙と笑顔、怒りと感謝の365日
突如始まったロシアの侵攻…隣国ポーランドからウクライナ支援を続ける日本人からのメッセージ 2022年2月24日、多くの専門家の予想を裏切る形で突然勃発したロシアの侵攻に、当事国ウクライナだけではなく世界中が驚かされました。本書は、ウクライナ避難民を最も受け入れている隣国ポーランドで支援の前線に立ち続ける1人の日本人による記録です。ポーランドの首都ワルシャワの日本語学校で教頭をつとめる著者は、侵攻直後から避難民の受け入れや、戦地に残る人たちへの支援に奔走してきました。あれから1年、現地では何が起きていて、どんな支援が必要なのか、また日本にいる私たちができることは何かを強く伝える1冊です。 ※本書の売り上げの一部、また著者が得る報酬の全てを「千曲市ウクライナ避難民を支える会」を通じてウクライナ支援に充てさせていただきます。 「私たちはいつどこで突然避難民に、また支援者になるか分からない。それだけ情勢を読むのが難しい世界に私たちは生きている。だから知ってほしい。新聞やテレビを通しては届いてない現実を。ヨーロッパはどうウクライナを支え、ウクライナはどう戦っているのかを」―序章より 第一章 戦前、まやかしの平和 第二章 戦争勃発 第三章 支援の本格化 第四章 世界に届かない小さな声たち 第五章 先細りする支援と帰国の波 第六章 支援疲れを支援慣れに 第七章 越冬支援の開始 第八章 必ず、春は来る -
見えない星空に最後の恋が輝いている
いつかこの目が見えなくなったとしても 二人で見たあの日の星空は消えないーー 著者渾身の書き下ろしラブストーリー! 【あらすじ】 春うららかな図書館。司書を目指す大学三年・穂乃香は、理学部で天文学を志す悠斗と運命的な出会いを果たす。惹かれ合う二人の時間ーー大切な詩集、野良猫、サークルの合宿、旅行先での流れ星ーーありふれた毎日の全部が輝いて見えた。ずっと二人で同じ景色を見続けるはずだった。けれど、突発性の難病により穂乃香の視力が少しずつ失われて……。当たり前の一瞬一瞬が愛おしく、時の奇跡に涙が溢れる、著者渾身のラブストーリー。 【文庫書き下ろし】 <全国の書店員様からのおすすめコメント> 彼女の苦悩と決意に、そして彼の変わらぬ想いに胸打たれました。2人の恋は星のようにキラキラとまぶしく、離れ時を経てなお募る愛は美しい。(平安堂 飯田店・中山様) あなたは大切な人の事をどれだけ知っていますか。 想い合うからこそ大切な気持ちは伝えてほしい。その時その時の、精一杯の思いを・・・伝えなかった事を、後悔しないように(TSUTAYA BOOKSTORE 川崎駅前店・紅様) 色褪せていく世界、離れていった2人の心は長い時間を一瞬で飛び越えてあの日の星空を見上げている。新しい明日を生きる為の美しい希望の物語。(紀伊國屋書店 新宿本店・宮本様) 著者について ●白石さよ(しらいし・さよ) 兵庫県出身、埼玉県在住。これまでにティーンズラブ作品を多数刊行。本作は弱視を抱える著者の体験に根差した初の本格的な恋愛小説。おもな近著に「理想の結婚お断りします」(スターツ出版文庫)「最愛 君に振り積む雪になる」(オパール文庫)がある。 -
すらすら読める歎異抄
「悪人のままに生きなさい」 一度は読んでみたい『歎異抄』。 総ルビつき原文と、ていねいな対訳、著者による解説もたっぷり。 読みやすさ、わかりやすさNo.1の「すらすら読める」シリーズを文庫化。 わたしたちは憤るべきです。 『歎異抄』は、親鸞聖人の没後に、その教えが歪められ、曲解され、親鸞聖人の教えとは異なったものになっている現状を歎いてつくられた書物です。では、「歎く」というのは、どのような行為でしょうか。辞書によりますと、”歎く”は「深く悲しむ」とありました。ところが、ある辞書には、「悲しくいきどおる」という意味が出ていました。それを見て、わたしは気づきました。われわれは悲しむだけでは駄目なんだ。『歎異抄』を読むことは、憤ることなんだ、と。ーーひろさちや -
恐怖箱 厭満
「あそこは墓地なの」 三歳の娘が語る衝撃の胎内記憶とは… 「墓地」より 鳥肌びっしり、絶望がみっちり ギュウ詰めの酸鼻に首まで浸かる実話怪談 一家四人が首吊り自殺した忌み家。お稲荷様の祟りともっぱらの噂だが、そこに新たな住人が…「サイレン」 とある神社に髪の毛で結わえられた無数の絵馬。内容は全て謝罪文で…「こうたさま」 孫の初節句の写真に変な男が写っていると訴えた直後に吐血死した祖母。母親には何も見えないのだが…「七五三の写真」 豪商の家の養女になった貧家の娘。彼女が新しい家の天井裏で見た恐ろしい光景…「赤い部屋の理恵」 三歳の娘に好奇心で尋ねた胎内記憶。すると娘の口調ががらりと変わって…「墓地」 ほか、家族円満ならぬ禍族厭満な実話がぎっしり。 さて、いま貴方の隣にいる人の笑顔は本物ですか? -
ダーク・アワーズ
ブラック・ライヴズ・マター運動がロス市警にも逆風となった2020年。 深夜勤務刑事のバラードは二人組のレイプ犯(ミッドナイト・メン)を追って大晦日の警戒態勢に入っていた。年越しの瞬間に銃による殺人事件が発生し、薬莢から10年前の未解決事件で同じ銃が使われていることが判明する。その担当は現役時代のボッシュだった。 ハリー・ボッシュとレネイ・バラード共演第3弾。 「本格的で、時事的かつスリリングなサスペンスであり、マイクル・コナリーの最高傑作の一つだ」 ――マーク・サンダースン/タイムズ紙(英国) 「レネイ・バラードとハリー・ボッシュがタッグを組む三作目は、バラードがクライム・フィクションのなかで、もっとも興味深く、もっとも複雑な登場人物のひとりに進化したことと、コナリーがポスト・ジョージ・フロイド時代における警察活動を冷徹に見つめていることから、これまでで最高の作品になっている」 ――ブックリスト星付きレビュー 「絶好調の作家によるあらたな極上のサスペンスであり、ボッシュの本とタイタス・ウェリバーが主役のボッシュを演じるTVドラマの何百万人ものファンを喜ばせるだろう」 ――サンデー・エクスプレス紙(英国) -
ジャンヌ ―Jeanne,the Bystander
なぜ、お前は人を殺すんだ? 誰が俺たちを襲うのか? ロボットによる殺人事件の真相は? 襲い来る謎の組織! 機械嫌いの刑事が“存在すべからざる”女性型ロボットとの逃避行の末に辿り着いた、衝撃の真実とは。 警視庁第一機動捜査隊の相崎按人は、ありえない殺人現場に遭遇した。ジャンヌという女性型ロボットが主人を殺害、死体を洗浄していたのだ。 尋問では犯行を認めたが、動機は守秘義務を盾に黙秘。そして人間に危害を加えてはならない「ロボット三原則」には抵触しないと主張する。 製造元への移送を命じられた相崎だったが、武装集団に襲撃され……。衝撃の近未来SF×ミステリ。 -
韓国現代詩選〈新版〉
「いい詩は、その言語を使って生きる民族の、感情・理性のもっとも良きものの結晶化」 詩的世界の多様さ、現実に根ざしつつ生み出された作品の面白さは、時代を超え、今もなお心に響く。 豊潤で余韻に満ちた茨木のり子の名訳で贈る珠玉の詞華集。 【解説】若松英輔さん、斎藤真理子さん ---------------------- 隣国の多彩な現代詩人十二人の、発想豊かな六十二篇を、日本を代表する詩人・茨木のり子が編み、翻訳した。 刊行から三十余年。 韓国文学の真髄ともいえる簡潔で奥行き深い言葉できざまれた詩的世界は、時代を超えて心に鮮烈に響く。 ---------------------- まったく一種のカンだけを頼りに、五十冊ぐらいの詩集のなかから選びとったものだが、みずから選んだ六十二篇の詩には深い愛着を覚える。 訳す過程で、ハングルにはハングルの豊かさがあり、日本語には日本語の豊かさがあると痛感させられた。(「あとがき」より) -
新宿怪談
猥雑な繁華街、閑静な高級住宅地、激動流転の歴史などが混在するカオスな街・新宿。徹底的な資料収集と現地取材で街の怪談を炙り出す吉田悠軌が満を持して「新宿」の怪談をまとめ上げる!歌舞伎町に出没する奇妙な男をこっそり撮ってみたのだが…「新宿ゾンビ」、新宿東部・牛込エリアにある公園に纏わる、とある事件の顛末「老婆殺しの公園」、四谷にある幽霊屋敷奇譚「お岩の町」、歌舞伎町のビルオーナーが語るオレンジ色の男の怪異「屋上プレハブ小屋」、新宿地下にまつわる都市伝説の検証「新宿地下伝説」など。大都市・新宿に巣喰う底知れぬ恐怖を知る、究極の暗黒ガイドブック!貴重な現場取材写真・図版・地図も多数掲載! -
王朝奇談集
海岸に流れ着いた巨人、蹴鞠に精進した人のもとに現れた鞠の精、白狗の妻となった女、吉祥天女像と交わった男、天狗の幻術くらべ、安倍晴明、紫式部、花山天皇、西行法師……、『日本霊異記』『今昔物語集』『宇治拾遺物語』などの代表的な説話集から歴史書『大鏡』、紀行文『海道記』にいたる平安・鎌倉期の17作品から精選された珠玉の82編を収める。ファンタジーにユーモア、時には能芸や和歌を語る奇談の数々は、奇想天外、摩訶不思議、多情多恨、絢爛華麗、抱腹絶倒。稀代のアンソロジストが流麗な現代語訳で遺した美しくも哀れな古典幻想文学の花束をどうぞ! -
遙か山なみの隠れ家へ
道に迷いヴァージンリバーにやってきた女性を大男でありながら繊細な料理人が見初め… 季節はずれの冷たい雨が降る嵐の晩、ヴァージンリバーに一軒だけしかないバーに、幼い子供を連れたひとりの若い女性がやってきた。道に迷ったというその女性ペイジの顔には暴行を受けた跡があり、問題を抱えた様子だったため、料理人のプリーチャーはバーの二階の空いている部屋に泊まるよう勧めた。ペイジは夫から度重なる暴力を受け、身を隠すため逃れる途中だったのだ。大男で強面の外見と裏腹に女性にうぶなプリーチャーのやさしさに心を開いていくが、異常な夫が執拗に追ってきて… 原題:Shelter Mountain: Book 2 of Virgin River series -
ニャタレー夫人の恋人 世界文学ネコ翻案全集
「ニャタレー夫人の恋人」「華麗なるニャツビー」「にゃあ無情」「千夜一夜(せんにゃいちにゃ)物語」「ニャン月記」…… どんな運命も、猫におまかせ。 ニャタレー夫人が案内する“猫文学”全12篇。 新進気鋭の小説家、クリフォード・ニャタレーと結婚した、ニャタレー夫人ことコニー・リード。幸福な結婚をしてめでたしめでたし……と思いきや、彼女は退屈な日々に飽き飽きしていた。コニーとは毛づくろいしてくれないのに、友人とマタタビばかりかいでいるクリフォードに嫌気がさしていたある日、森番のオリバーと出会い、一緒に日向ぼっこをする間柄になってゆく……。(ニャタレー夫人の恋人) 大ヒットシリーズ「もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら」の菊池良、海外文学を猫で解く! -
ライオンのおやつ
【本書は2019年10月に刊行した単行本に、加筆修正して文庫化したものです】人生の最後に食べたいおやつは何ですか――若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、本当にしたかったことを考える。ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べずにいた。食べて、生きて、この世から旅立つ。すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。2020年本屋大賞第2位。 -
1793
北欧発大型歴史ミステリー、待望の文庫化! 1793年。フランスでは革命の混乱が続き、その年、王妃マリー・アントワネットが処刑された。スウェーデンにも余波は広がり、前年1792年には国王グスタフ3世が暗殺されている。無意味な戦争と貧困にあえぐ庶民の不満と王制への不信がマグマのように煮えたぎる、混沌のストックホルム。秋のある日、湖で男性の遺体が発見された。遺体の四肢は切り落とされ、眼球と舌と歯が奪われ、美しい金髪だけが残されていた。結核に冒されたインテリ法律家と、戦場帰りの荒くれ風紀取締官が殺人事件の謎を追う――。 2018年スウェーデンベストセラー第2位(PB部門)、「このミステリーがすごい!」2020年海外編第8位。貧しく、汚く、腐敗した18世紀の北の都とその中で正義を貫こうとする者たちを、スウェーデン最古の貴族の末裔が大胆かつ繊細に描く、重厚でスリリングで濃密な、大型北欧歴史ミステリー、待望の文庫化。三部作『1794』『1795』も2022年秋、連続刊行。 ※この作品は単行本版『1793』として配信されていた作品の文庫本版です。 -
横浜中華街! 桃源郷飯店へようこそ
横浜の大学生・安藤サトシは「腹ペコの人の心が読める」という特技を持ち、空腹な人を放っておけずついお節介を焼いてしまう。その日も余計な一言でフラれ、向かった中華街で、緑の肌をした老人が白い着物を来た美人・月楽に襲い掛かっているのに遭遇。助けようとするも老人に噛まれ、月楽に「ついて来なければキョンシーになって死ぬ」と桃源郷飯店へ連れていかれて――? 読めば中華が食べたくなる、グルメあやかしミステリー! -
実話怪談 怨環
「禍いは、とても美しい姿をしているの。 だから魅入られてはいけない」 人魚を見たという女性。 井戸の底を揺蕩うそれは、恐ろしき凶兆だった… 「人魚」より 静かに心揺さぶる、聞き書き実話怪談。 子供の頃に見た忘れられない街の景色。だが、再び訪れるとそこは墓場で…「景色」 酒蔵が神社に奉納する酒を選ぶ秘儀。酒樽に耳をつけると歌が聞こえてきて…「歌声」 行き止まりの道の先が見えてしまう少年。行って確かめてみたい衝動にかられるが…「行先」 水音を流しながら見えない何かに質問して録音する交霊実験。すると奇妙な声が…「名前」 喧嘩した兄弟。やがて兄はある夢を見始め、弟は不眠に。奇妙な符合の真相は…「監視」 突然家にやってきた従兄。黒子の位置に違和感が…「偽者」 椿柄の着物に異様な執着を持つ女性。祖父の遺品整理でその理由が…「振袖」 幼い頃に人魚を見たという女性。以後恐ろしいことが…「人魚」 錫杖を持った不吉な僧侶の影。父も祖父も僧侶の祟りによって死んだというのだが…「怨環」 ほか、魂に深く食い込む珠玉の35話収録! -
目を合わせるということ【電子特典付き】
“楽器を持たないパンクバンド”として人気を誇るBiSHのモモコグミカンパニーによる初エッセイが、待望の文庫化! 2015年3月のグループ結成後、わずか3年で初のMステ出演を果たすまでのグループと著者自身の軌跡を辿る1冊。 約半年間にわたって綴られた本編の他、モモコグミカンパニー母とWACK代表の渡辺淳之介氏のインタビューも掲載。 また、書き下ろしの「文庫版あとがき」に加え、単行本刊行当時のツイートから「名言ツイート」をピックアップした「Twitter名言集」を新たに収録。当時のツイートを振り返った書き下ろしの一言も掲載。 グループで最も多くの楽曲で作詞を手がける著者だからこその、瑞々しく真っすぐな言葉が胸を打つエッセイ集!※電子書籍特典として著者の直筆メッセージ画像を収録しています。 -
最強
※2020年5月14日まで配信していた講談社ノベルス版『人類最強の初恋』と同じ内容となっております。重複購入にご注意ください。 孤高の赤、哀川潤(あいかわ・じゅん)。 彼女の『今』が語られる。 《最強》シリーズ、開幕! 「あーあ、つまんねーの。自殺しよっかな」 人類最強の請負人・哀川潤。 強くなり過ぎた彼女に、遂に世界のすべてが降伏する。 倒すべき敵も、応えるべき依頼も失った請負人に、 そのとき、初めての「恋」が襲い掛かる! 『戯言』では済まされない、『人間』の枠を越えた、 『最強』のラブストーリー! -
恋文横丁八祥亭
渋谷裏町の居酒屋が舞台の人情事件簿! 人気落語家立川談四楼が描く人情事件簿! 渋谷の恋文横丁近くに佇む居酒屋『八祥亭』。大女将の気っぷの良さと孫の若女将の愛嬌と料理に客が集まる。そんな店に飛び込んでくる「難」事件の数々。解決に動き出すのは常連の落語家八祥。そして彼の本当の姿とは……。 第1話『消えた銀二郎』 松濤のお屋敷に住む資産家老人が失踪した。直前にかかってきた1本の電話。数十年前の悲恋が甦る……。 第2話『魚定の源ちゃん』 若女将典子が仕入れている鮮魚店で働くベトナム人青年には、来日してキャバクラ嬢になった姉がいた。荒稼ぎを続けて店を転転とする姉の目的とは何なのか。 第3話『危うし中華共楽』 町中華の名店「共楽」が閉店するという。大繁盛していたのになぜ?八祥は、事件のにおいを嗅ぎつける。 第4話『猫のお菓子屋さん』 小学校付近にトラックで店を出す猫のぬいぐるみを着たお菓子屋さんが話題を呼ぶように。ある日典子はその秘密を知ってしまう。 第5話『ママの味』 結婚間近な青年は、婚約者が式を挙げたくないと言い出し困っていた。愛しあっているのに頑なに華燭の典を拒む彼女には、幸せになってはいけない理由があった。 -
なでし子物語
ずっと、透明になってしまいたかった。でも本当は「ここにいるよ」って言いたかった―― いじめに遭っている少女・耀子、居所のない思いを抱え過去の思い出の中にだけ生きている未亡人・照子、生い立ちゆえの重圧やいじめに苦しむ少年・立海。三人の出会いが、それぞれの人生を少しずつ動かし始める。言葉にならない祈りを掬い取る、温かく、強く、やさしい物語。 -
被疑者アンデルセンの逃亡
デンマーク屈指の小説家ユニットと「ガラスの鍵賞」受賞作家が 「童話作家アンデルセン」の誕生に秘められた謎に挑む デンマーク発のノワール・ミステリ 一八三四年、デンマーク--。路地に娼婦がたむろする退廃の街コペンハーゲンで、無残な水死体が引き揚げられた。被害者は貧しい娼婦のアナであることが判明し、ほどなくして、被疑者も特定される。“最後の客”がアナの部屋に入るところを、妹のモーリーが目撃していたのだ。 その男の名はハンス・クリスチャン・アンデルセン。名もなき詩人だ。 殺人犯として投獄されたアンデルセンだったが、唯一の伝手を使い、期限付きで釈放される。与えられた猶予はたったの三日。その間に無実を証明できなければ、断頭台行きは免れない。限られた時間の中で、アンデルセンは真犯人を見つけ出すことができるのか? -
韓国文学の中心にあるもの
なぜ、韓国文学はこんなに面白いのか。なぜ『82年生まれ、キム・ジヨン』は、フェミニズムの教科書となったのか。世界の歴史が大きく変わっていく中で、新しい韓国文学がパワフルに描いているものはいったい何なのか。その根底にあるのはまだ終わっていない朝鮮戦争であり、またその戦争と日本は深くつながっている。ブームの牽引者でもある著者が、日本との関わりとともに、詳細に読み解き、その面白さ、魅力を凝縮する。 (「まえがき」より) 『最近日本で、韓国文学の翻訳・出版が飛躍的に増えている。この現象は、読者の広範でエネルギッシュな支持に支えられたものだ。読者層は多様で、一言ではくくれないが、寄せられる感想を聞くうちに、読書の喜びと同時に、またはそれ以上に、不条理で凶暴で困惑に満ちた世の中を生きていくための具体的な支えとして、大切に読んでくれる人が多いことに気づいた。(中略)韓国で書かれた小説や詩を集中的に読む人々の出現は、ここに、今の日本が求めている何かが塊としてあるようだと思わせた。それが何なのか、小説を読み、また翻訳しながら考えたことをまとめたのが本書である。』 【目次】 まえがき 第1章 キム・ジヨンが私たちにくれたもの 第2章 セウォル号以後文学とキャンドル革命 第3章 IMF危機という未曾有の体験 第4章 光州事件は生きている 第5章 維新の時代と『こびとが打ち上げた小さなボール』 第6章 「分断文学」の代表『広場』 第7章 朝鮮戦争は韓国文学の背骨である 第8章 「解放空間」を生きた文学者たち 終章 ある日本の小説を読み直しながら あとがき 本書関連年表 本書で取り上げた文学作品 主要参考文献 -
スイーツの泣ける話
本書はスイーツにまつわる、13編の泣ける物語を収録しています。 さらに、スイーツの作り方を紹介する大人気YouTuber「えもじょわ」さん(チャンネル登録者数200万人超)の特別エッセイ『インスタントラーメンとクレームブリュレ』を収録しています。 なお、以下の1編はマイナビ出版主催の短編小説コンテストの受賞作です。 【優秀賞】 『苺味の追憶』冬垣ひなた 【収録作品】 『パウンドケーキが好きでサプライズが嫌い』/鳩見すた フラッシュモブを見て喜ぶ由利に、恋人の遙香はサプライズはいらないと言うが…… 『おとなさまゼリー』/ひらび久美 高熱の美遥と五歳の息子を残し夫は仕事へ。美遥は息子の相手をする気力も無く…… 『いつかヒロインに』/朝比奈歩 同僚の間の悪い男・真野は、私のマカロンへの愛をいつも邪魔するのだが…… 『真夏のエトワール』/田井ノエル 幼いころに家を出た父と同じショコラティエになった星良は、偶然父の居場所を知り…… 『苺味の追憶』/冬垣ひなた 幼馴染のみなとが働く和菓子店から届いた葉書。新は郷愁に別れを告げようと決意し…… ほか8作品収録 『スイーツアクター』溝口智子/『たいやき、恋々』一色美雨季/『お帰り、こたつ』杉背よい/『きっさこロールケーキ』国沢裕/『絆の味を嚙みしめる』桔梗楓/『#ショートケーキ』霜月りつ/『完璧なスイーツ』朝来みゆか/『フォーチュン・スノーボール』矢凪 -
この世界からまた君がいなくなる夜に
命の寿命を色で感じ取ってしまう女子高生の藤木六華はある夜、春風歩と名乗る青年と出会う。 夜の散歩が趣味だという彼は誰もが持つはずの命の色を持たず、そんな歩の不思議な雰囲気に六華は興味を持ち惹かれていく。 だがある日、町で見かけた彼はいつもと様子が違った。六華のことを覚えておらず、青色の命を纏い自分を“翔”だと告げ――。 やがて明らかになる、歩の切なく残酷な秘密。それを知ったうえで、二人は限りある時間で奇跡のような恋をする。 -
コロナに翻弄された甲子園 名将たちが伝えたかったこと
2020年、春夏ともに甲子園大会が中止となり、新型コロナウィルス感染拡大の影響を大きく受けた高校野球。そんななか、名将と呼ばれる強豪校の監督たちは、選手たちに何を伝え、どう向き合ったのか。さらに、「令和」という新しい時代を迎えて、変わりつつある高校野球の未来像にもせまる。未曽有の困難に直面した高校野球の「今」と「未来」が見える1冊。 「将来につながるための高校野球やから。それだけは忘れんなよ」──馬淵史郎 甲子園という目標を失った球児たち。ただ、それだけがすべてではない 未曽有の困難に直面し、そのとき名門校8名の監督たちは── 思うように対外試合を行うことができず、自分たちの実力を見極めることができないまま、 ぶっつけ本番で大会に挑んだ時期もあった。そうした苦難を乗り越えて、いかに3年間の 高校野球生活を納得する形で終わらせたのか。(「はじめに」より) 第1章 コロナによって変わった指導法、変わらないままの指導法 日本大学第三高等学校・小倉全由監督 第2章 「お前ら、甲子園はもうあきらめろ」という言葉の真意 龍谷大学付属平安高等学校・原田英彦監督 第3章 これからの時代は「指導者の意識改革」が必要 中京大学附属中京高等学校・高橋源一郎監督 第4章 無観客の夏の甲子園球場で感じていたこと 花咲徳栄高等学校・岩井隆監督 第5章 「組織力を高める方法」を模索していきたい 熊本県立熊本工業高等学校・田島圭介監督 第6章 将来につながるための野球。高校野球の目的は「人間作り」 明徳義塾高等学校・馬淵史郎監督 第7章 コロナ禍の今こそ「凡事徹底」を追求する 前橋育英高等学校・荒井直樹監督 第8章 「道しるべ」であるはずの甲子園大会がなくなって考えたこと 八戸学院光星高等学校・仲井宗基監督 -
[新版]O・ヘンリー ラブ・ストーリーズ 恋人たちのいる風景
こんな時代には心あたたまる本を読みたい。 珠玉の古典作品 ハッピーエンドの恋物語7篇。でも、O・ヘンリーだから、ひと味ちがう。 O・ヘンリー生誕160年におくる名翻訳者・常盤新平最後の翻訳書。 本邦初訳「牧場のマダム・ボーピープ」収載。 O・ヘンリーというアメリカの作家を知ったのは、私が高校二年の三学期でした。英語の教科書に「賢者の贈り物」が載っていたのです/のちに私が翻訳を職業に選んだのも、O・ヘンリーのおかげです/私は長いこと翻訳の仕事をしてきましたが、最後に行きついたのがO・ヘンリーであったことは幸運なことでした。 ―――常盤新平(「訳者あとがき」より) -
狼たちの宴
歴史×スパイ×名探偵 傑作『狼たちの城』待望の続編登場。 ゲシュタポ捜査官になりすましたユダヤ人の 元古書店主が、女性絞殺魔の謎にふたたび挑む! イザーク・ルビンシュタインの新たなる闘い! ニュルンベルク、1942年。ユダヤ人の元古書店主イザーク・ルビンシュタインの悪夢は続いていた。 逃走中にゲシュタポ犯罪捜査官アドルフ・ヴァイスマンと間違われたまま、女優密室殺人の謎を見事に解明してみせた彼は、 街からの脱出をぎりぎりまで延ばして機密文書の奪取を試みるが、そこで新たに発生した女性絞殺事件の謎に捜査官として再び立ち向かうことに。 正体が露見すれば即「死」という究極の状況下で、「狼たちのなかの羊」は生き残ることができるのか? 『狼たちの城』の続編登場! -
「その他の外国文学」の翻訳者
「その他」の側から世界を見る 翻訳大国日本。多くの外国文学が翻訳され、読まれている。その中には日本では学習者が少なく、「その他」とくくられる言語によるものも含まれる。 しかし、「その他」だといって存在感が小さいわけではない。インディペンデントな文学賞として知られる「日本翻訳大賞」の第1回大賞の2作品は、韓国語とチェコ語による作品だった。いずれも「その他」に分類される作品が、読者からも、翻訳者からも多くの評価を得たこと自体が、このカテゴリーの奥深さのあらわれではないだろうか。 では、「その他」を生み出しているのはどのような翻訳者たちなのか? 日本では馴染みの薄い言語による文学を、熱意をもって紹介してきた九人の翻訳者が、その言語との出会いや学習方法、翻訳の工夫、そして文学観を語るインタビュー集。 序文・斎藤真理子 鴨志田聡子(ヘブライ語) 星泉(チベット語) 丹羽京子(ベンガル語) 吉田栄人(マヤ語) 青木順子(ノルウェー語) 金子奈美(バスク語) 福冨渉(タイ語) 木下眞穂(ポルトガル語) 阿部賢一(チェコ語) -
〈たまさか人形堂〉シリーズ
会社をリストラされ突如無職となった澪(みお)は、祖母が遺した小さな人形店を継ぐことにした。人形マニアの青年・冨永と謎多き職人・師村の助けを得て、いまでは人形修復を主軸にどうにか店を営んでいる──自分がモデルになったという、顔を粉々に砕かれた創作人形の修復を希望する美しい女性。だが、その人形が創られたのは、彼女が生まれた頃と思しい三十年以上前のことだと判明する(「毀す理由」)。ほか、伝統的な雛人形を有する旧家の不審死、チェコの偉大な人形劇団の秘密など、名手が人形を通して人の心の謎を描く珠玉の短編を収める。書き下ろし短編「回想ジャンクション」を収録。/解説=紅玉いづき -
「うちの執事が言うことには」シリーズ【合本版】
実写映画化もされた大人気シリーズがお得な合本版で登場! 日本が誇る名門・烏丸家の第27代当主となった花穎(かえい)は、まだ18歳。突然の引退宣言をかました先代当主の父・真一郎は行方がわからず、急ぎ留学先から戻ってきてみれば、そこにいたのは大好きな老執事の鳳ではなく、新しい執事だという衣更月(きさらぎ)という名の見知らぬ若者で……。いまひとつ息の合わない《不本意コンビ》が織りなす、優雅な上流階級ミステリ! 【収録作品】 『うちの執事が言うことには』 『うちの執事が言うことには 2』 『うちの執事が言うことには 3』 『うちの執事が言うことには 4』 『うちの執事が言うことには 5』 『うちの執事が言うことには 6』 『うちの執事が言うことには 7』 『うちの執事が言うことには 8』 『うちの執事が言うことには 9』 『うちの執事が言うことには EX』 ※「うちの執事が言うことには」シリーズ、全10冊合本版です。 -
#真相をお話しします 無料お試し版
家庭教師の派遣サービス業に従事する大学生が、とある家庭で目撃した〈惨劇〉とは(「惨者面談」)。不妊に悩む夫婦がようやく授かった我が子。しかしそこへ「あなたの精子提供によって生まれた子供です」と名乗る別の〈娘〉が現れて……(「パンドラ」)。子供が4人しかいない島で、僕らはiPhoneを手に入れ「ゆーちゅーばー」になることにした。でも、ある事件を境に島のひとがやけによそよそしくなっていって……(「#拡散希望」)など、日本社会の〈いま〉とミステリの技巧が見事に融合した珠玉の5篇を収録。2022年6月刊行の本編のなかから、第74回日本推理作家協会賞短編部門を受賞し話題となった「#拡散希望」を特別無料配信します! ※本稿は校了前のデータをもとに作成しています。そのため、刊本とは一部内容が異なる場合がございます。予めご了承ください。 -
弱法師
かなわぬ恋こそ美しい――。 中山可穂版・現代能楽集、待望の復刊! 百本書いたら、僕のものに――墓地に住み着いたホームレスの老婆が語る懺悔めいた告白「卒塔婆小町」。 二人に愛された挙句どちらも選べず破滅に向かう女性の悲劇を娘の視点から描いた「浮舟」。 難病に侵された少年と、彼の主治医でもある義父との関係を描いた「弱法師」。 能をモチーフに、現代の不可能な愛のかたちを、研ぎ澄まされた静謐さと激情で美しく繊細に紡ぎあげた中篇小説集。 恋とは死に至る病いである――かなうことのない純愛の狂おしさを夢幻能の調べを借りて濃密に描き切った珠玉の三篇。 河出文庫版あとがきも特別収録。 -
火の航跡
名手・平岩弓枝による長編ミステリー小説。六本木に事務所を持つ有名カメラマン・城重文夫がある日突然姿を消した。呆然とする新婚の妻・久仁子は、知人の協力を得て夫の行き先を探し始めたところ、夫が向かったと思われるギリシアで事務所で働いていた女性が遺体で見つかる。彼女と夫の間には恋愛関係があったのか? 彼女を殺したのは夫なのか? そして久仁子は、有田焼の里で窯業を営む夫の実家を訪ねたことで、いままで知らされてなかった夫の家族の陰の歴史に向き合うことになる。東京、佐賀、ギリシア、マイセン、メキシコと夫の影を追い続けた久仁子が探し出した驚愕の真実とは? 細やかな心理描写と巧みな構成で読む人をうならせる著者円熟期のサスペンスロマン。 ※この電子書籍は1980年1月に刊行された文春文庫の新装版を底本としています。 -
恐怖実話 怪の遺恨
全国の怪談を綿密な取材のもとに探求し続ける<オカルト探偵>吉田悠軌の人気シリーズ第6弾。 美大生の男が先輩の部屋に行きたくないおぞましい理由「ブックエンド」、肝試しに行った山で豹変し行方不明になった友人。十年後その消息に驚愕する「山頂に行った友人」、歌舞伎町に巣食うものは何? ビルオーナーが話してくれた連鎖の怪異「オレンジのやつ」、東京都心のJR路線で続出している奇怪な現象を検証する「鶯谷の怪」、温泉好き著者が各地で蒐集したお湯にまつわる怪談「浸かる人」、幼馴染が住んでいた新築の家にまつわる薄暗い記憶とは…「ユウ君の家」など32話を収録。
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