作品一覧

  • ヘレン・ヴァードンの告白
    3.0
    1巻1,999円 (税込)
    リチャード・オースティン・フリーマンの『ヘレン・ヴァードンの告白』は、20世紀初めに多数登場したシャーロック・ホームズのライバルたちの中でも最も人気を博した名探偵ソーンダイク博士が登場する長編作品です。若く美しいヘレン・ヴァードンは、ある日、父親の書斎のドア越しに、父とルイス・オトウェイとの激しい口論を耳にします。それは、後に彼女の運命を大きく変えることになる事件へと発展していきます。そんな中、オトウェイが死亡してしまうのです、それも自殺とも他殺とも断定できない状況で。あらゆる状況はヘレンに不利に働いていきます。真相を究明すべく、法医学者ソーンダイク博士の科学的捜査のメスが入ります。オトウェイ死亡の真相が究明されていく物語終盤の検視官とソーンダイク博士との激しい質疑応答は、科学的捜査の実証を重んじるフリーマンの面目躍如。本格ミステリの醍醐味を堪能できる傑作、ついに初邦訳。
  • ソーンダイク博士短篇全集:歌う骨
    4.5
    1~3巻3,465~3,762円 (税込)
    ジョン・ソーンダイク博士は、20世紀初めに数多登場したシャーロック・ホームズのライヴァルたちの中でも最も人気を博した名探偵である。当時最新の科学知識を犯罪捜査に導入、顕微鏡をはじめ様々な実験器具を用いて証拠を調べ、事件の真相をあばいていく法医学者ソーンダイクの活躍は読者の喝采を浴びた。また短篇集『歌う骨』では、最初に犯人の視点から犯行を描き、次に探偵が手がかりを収集して謎を論理的に解き明かす過程を描く「倒叙ミステリ」形式を発明した。真相解明の推理のロジックに重きを置いた作風は、現在も高く評価されている。本全集は、ソーンダイク博士シリーズの中短篇42作を全3巻に集成、初出誌から挿絵や図版を収録し、完全新訳で贈る、探偵小説ファン待望の決定版全集である。 第1巻は、「アルミニウムの短剣」他の有名作を含む記念すべき第一短篇集『ジョン・ソーンダイクの事件記録』(1909)と、倒叙形式の発明でミステリ史における里程標的短篇集『歌う骨』(1912)に、作者自身による名探偵紹介「ソーンダイク博士をご紹介」を収録。

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  • 歌う白骨
    -
    1巻466円 (税込)
    リチャード・オースティン・フリーマンによる作品。

ユーザーレビュー

  • ソーンダイク博士短篇全集:歌う骨

    Posted by ブクログ

    小学生のとき、オスカーブロドズギー事件を読んで、すばらしく感銘を受けた。今読んで、それほどの衝撃はないけれど、ソーンダイクの方法は今やテレビドラマで鑑識がやっているようなことで、当たり前になってるからだ。でも、始めたのは間違いなくソーンダイクだった。

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    2025年09月04日
  • ソーンダイク博士短篇全集:歌う骨

    Posted by ブクログ

    ホームズ時代のホームズ4大ライバルの一人。

    ソーンダイク博士の特徴は、科学分析を駆使した超人探偵。
    事件現場に何らかの「物」が落ちていれば、それを顕微鏡で分析し、そこから推理を組み立て、犯人に辿り着く。

    現実的な超人度で言えば、ホームズを超えてるだろ、と思うレベルの探偵で、埃一個あれば推理を交えて犯人に辿り着く。
    しかし読者には予測不可能であり、「すげえ!」とは思うものの、解く楽しみというものはない。

    短編全集第一巻は、その手法に「え!すご!」となり、しかし読者が解くことはできないから「へ~」というパターン化してくるところ、続く短編集『歌う骨』でいきなり倒叙化し、そのストーリーや同じ倒叙

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    2025年10月22日
  • ソーンダイク博士短篇全集:パズル・ロック

    Posted by ブクログ

    表題作『パズル・ロック』は暗号ものであり、それよりもスリラー展開であるということの方が面白い。

    前半部、この時代特有の「幽霊系」の事件が起こるが、その解法として他作家の「幽霊系」よりも納得できるし面白い、幽霊系事件の先駆、金字塔だな、と思った。
    現代感覚では「幽霊系」というテーマになった段階で「そんなわけないやろ」が前提に来て辟易してしまう感があるが、「どうしてそうなったか」が科学的で面白い、というのは後の時代の作品に与えた影響が大きかったのではないかと思う。

    他にも、「ザ・古典」というか「その後のトリックの元祖はこれなんじゃないか」と思える作品があり、そういう意味で楽しめた。

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    2025年10月22日
  • ソーンダイク博士短篇全集:青いスカラベ

    Posted by ブクログ

    短篇全集第二巻は、まず最初にのちの長編『ニュー・イン三十一番の謎』の下地となった作品がきて、その後前半は第一巻に続いて倒叙作品が続き、両者面白い。

    しかし第一次世界大戦の影響か、次の短編集まで間が空き、そこからは短編での倒叙作品は無し。
    ガラリと作風が変わり、科学捜査はベースとするものの、日本人にとっては解こうとしても解けない(というか解く気が起きない)暗号ものなどが登場し、最後の方のストーリー重視型の作品の方がむしろ面白い、という第二巻。

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    2025年10月22日
  • ヘレン・ヴァードンの告白

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    父親を救うために宝石鑑定人ルイス・オトウェイと結婚したヘレン・ヴァードン。挙式後、ルイスと言い争いになった父は心臓の発作で死亡する。しかし、死体の傍らには父の杖を持ち佇むルイスが…。ルイスとは別居し1人で暮らすヘレン。やがてルイスには脅迫状が送らるようになり、ある夜ルイスは首を括る。

    ヘレンの父親の死からルイスの死までがなかなか長い…。あまりこの感じは好みでは無いけど、ヘレンの生活やソーンダイク博士の話などで割と飽きずに読める。

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    2025年10月15日

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