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  • ぼくだけのぶちまけ日記
    4.5
    1巻1,980円 (税込)
    兄のジェシーがいじめられていることは知っていた.でも,まさか父親の銃を持ち出して事件を起こすなんて…….13歳のヘンリーは心の傷を抱え,引っ越した町でひっそりと暮らしはじめた.なのに,プロレス好きの友だちや,世話好きな隣人が放っておいてくれない! 残された家族の叫びと希望を描く,カナダ総督文学賞受賞作.

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ユーザーレビュー

  • ぼくだけのぶちまけ日記

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    凄く引き込まれて1日で一気読みしてしまった。加害者家族の苦悩や葛藤がよく描かれている作品でした。途中兄のジェシーがいじめに遭うシーンはリアリティがすごくて辛かったけど、だからこそその場面に居合わせながら何もできなかった弟のヘンリーの葛藤がより鮮明に描かれていたと思う。隣人や友人など皆、個性豊かなキャラクターが出てきて、それぞれの人がヘンリーに影響を与えていく様が心をほっこりとさせてくれた。涙なしには読みきれない作品だった。カナダに留学していたのでところどころでてくるお店やテレビ番組の名前が懐かしさも与えてくれて、読んでいて没入できた。
    是非、ティーンだけでなくて、大人にもおすすめしたい一作です

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    2024年10月09日
  • ぼくだけのぶちまけ日記

    Posted by ブクログ

    これほど読むのが辛かった本はなかったかも知れません。途中まではこの本を読み始めたこと、購入したこと、存在を知ったことを後悔しながら読んでいました。ですが、手に取った以上最後まで読むしかないという覚悟は消えませんでした。雰囲気が少し変わってきたのはカレンとのエレベーターの中での会話から。そして4月10日以降は涙なしには読むことが出来ませんでした。
    いじめは犯罪です。加害者は処罰されて当然です。学校のいじめであれば、発覚したら有無を言わさず加害者を転校させるべきです。フランスでは既にそうなっていると聞きます。子供の命より教師の保身が優先する日本で教育を受けさせる事はリスクでしかありません。お子さん

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    2024年01月28日
  • ぼくだけのぶちまけ日記

    Posted by ブクログ

    凄惨ないじめを受けて加害者を撃ち殺し自死した大好きな兄。仲が良く楽しかった家族もその日から苦しみ、変わってしまう。苦しみも悲しみも決してなくならず、それを抱えて思い出しながらも生きていくのが読んでいても辛い。
    それでもちょっと変わった魅力的な友だちや隣人に出会って、重いものを抱えたままでも笑い合える歩みがあることに感涙。

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    2022年07月29日
  • ぼくだけのぶちまけ日記

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    兄のおこしてしまった事件をきっかけに、13才のヘンリーは住み慣れた町を離れ、父親と2人きりで暮らすようになります。事件後兄は自殺し、そのため母も父もヘンリーも心に深い傷をおっています。ヘンリーはセラピストに勧められノートに自分の気持ちや起こった出来事を書き留めるようになります。次第に明かされる過去の辛い出来事と新しい友達との日々。それぞれの不安を抱える周りの大人たちとの関わり。様々な関わりのなかでヘンリーが自分の力で立ち直っていく様子に、読むのがやめられなくなってしまいました。

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    2022年02月07日
  • ぼくだけのぶちまけ日記

    Posted by ブクログ

    古き良き、アメリカのロードムービーのように楽しめました。舞台はカナダですが…。
    やさしいお兄ちゃんが、いじめられた末に学校に銃を持っていき、いじめっ子を殺して、自分も死んでしまう。残された家族のその後を描いたハードな設定ながら、出てくる人たちは、みんな個性的でチャーミングな人ばかり。痛みを持った人がやさしく、強く生き抜いていくさまに、心が熱くなる一冊です。

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    2022年01月30日

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