『タイム•トラベルものの傑作』という話を聞いて探してみると、ラッキーなことにすぐ手に入った。読んでみた。
なるほど。確かに"タイム•トラベル"だけど、SF要素は一切無い。どちらかと言えば"ラブ•ロマンス小説"と割り切って読むのが一番よいと思う。
恋人とのイギリス旅行中、喧嘩して置き去りにされたダグ
...続きを読むレス。16世紀に処刑されたニコラス•スタフォード伯爵の墓前で泣いていると、鎧を身に纏った男が現れる。彼は自分がニコラス本人だと名乗る。ニコラスがその三日後に処刑されたことを知った二人は、無実を証明するために行動を共にするが…。
原書初版は1989年。主人公が"物言うヤング•アメリカン•レディ"然としているのが、この時代の空気を如実に捉えていると思います。今では当たり前なんですけど。日本では1995年に新潮文庫で出ていたらしい。その後2002年に著者の加筆があって、現在日本で手に入るのはニ見書房から出ているこの加筆版。初版は2020年。
760ページの大作。この手の"ラブ•ロマンス小説"は初めて読んだかも。主人公は、『ハリー・ポッターに出て来るハーマイオニーが、ハリーたちと出会わないまま成人しちゃったらこんな感じかなぁ』と、思いつつ読んだのも事実。
…それでも、私は、"女性による女性向けの少女マンガ"とかが全く受け入れられない心の狭い人間なのですが、最後まで読めました。読後感は爽やかで良かったです。