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  • ソーンダイク博士短篇全集:歌う骨
    4.5
    1~3巻3,465~3,762円 (税込)
    ジョン・ソーンダイク博士は、20世紀初めに数多登場したシャーロック・ホームズのライヴァルたちの中でも最も人気を博した名探偵である。当時最新の科学知識を犯罪捜査に導入、顕微鏡をはじめ様々な実験器具を用いて証拠を調べ、事件の真相をあばいていく法医学者ソーンダイクの活躍は読者の喝采を浴びた。また短篇集『歌う骨』では、最初に犯人の視点から犯行を描き、次に探偵が手がかりを収集して謎を論理的に解き明かす過程を描く「倒叙ミステリ」形式を発明した。真相解明の推理のロジックに重きを置いた作風は、現在も高く評価されている。本全集は、ソーンダイク博士シリーズの中短篇42作を全3巻に集成、初出誌から挿絵や図版を収録し、完全新訳で贈る、探偵小説ファン待望の決定版全集である。 第1巻は、「アルミニウムの短剣」他の有名作を含む記念すべき第一短篇集『ジョン・ソーンダイクの事件記録』(1909)と、倒叙形式の発明でミステリ史における里程標的短篇集『歌う骨』(1912)に、作者自身による名探偵紹介「ソーンダイク博士をご紹介」を収録。

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  • キャッツ・アイ
    3.8
    1巻990円 (税込)
    助けを求める若い女性の叫び声に、帰宅途中の弁護士アンスティが駆けつけると、そこには男女が激しく組み合う姿が。男は逃走、脇腹を刺された女性を運び込んだ近くの邸では、主人が宝石コレクションの陳列室で殺害されていた。事件は単純な強盗殺人に思われたが、被害者の弟ローレンス卿は警察の捜査に納得せず、ソーンダイク博士の出馬を要請する。本格推理に冒険的要素を加えた黄金時代ミステリ。
  • オシリスの眼
    4.2
    1巻990円 (税込)
    エジプト学者ベリンガムが不可解な状況で忽然と姿を消してから二年が経った。生死不明の失踪者をめぐって相続問題が持ち上がった折も折、各地でバラバラになった人間の骨が発見される。はたして殺害されたベリンガムの死体なのか? 複雑怪奇なミステリに、法医学者探偵ジョン・ソーンダイク博士は証拠を集め、緻密な論証を積み重ねて事件の真相に迫っていく。英国探偵小説の古典名作、初の完訳。

ユーザーレビュー

  • ソーンダイク博士短篇全集:歌う骨

    Posted by ブクログ

    小学生のとき、オスカーブロドズギー事件を読んで、すばらしく感銘を受けた。今読んで、それほどの衝撃はないけれど、ソーンダイクの方法は今やテレビドラマで鑑識がやっているようなことで、当たり前になってるからだ。でも、始めたのは間違いなくソーンダイクだった。

    0
    2025年09月04日
  • オシリスの眼

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ネットで見かけて。

    ソーンダイク博士という名前に聞き覚えがある気がしたが、
    読んだことはないはず。

    シャーロック・ホームズのライバルの一人と言われるだけあって、
    レトロな感じで良かった。
    第二章冒頭の「知り合いになるには然るべき紹介からはじめる」とか、
    いかにもイギリスらしいし、
    人を会うのに使いを出すとか、連絡をつけるのにメッセージを書いて届けるとか、
    女性に対する距離感とか。

    最近エジプトのミイラの話を読んでいたので、
    多分それがトリックの要だろうなという予感(推理ではない)がしていた。
    そこも面白かったし、
    ソーンダイク博士とそのジュニア・パートナーの
    ふざけあっている会話も面白か

    0
    2024年04月13日
  • オシリスの眼

    Posted by ブクログ

    ミステリ。
    探偵役はジョン・ソーンダイク。
    知らなかった作家・作品だったが、非常に好み。
    理性的な登場人物たちによる、知的な会話が心地良い。
    限られた情報からの論理的な推理が、正統派ミステリという感じ。
    主人公バークリーのロマンスシーンに、事件の伏線が張られていたりと、作品として完成度が高いように思う。

    0
    2023年06月21日
  • キャッツ・アイ

    Posted by ブクログ

    フリーマンの代表作がようやく翻訳された。謎解きも冒険も面白いが、現代に通じるテーマもある。またウィニーが愛らしい。短編の砂丘の秘密にも登場してるとあったので読み返してみたがチラッと出てくるだけだった。

    0
    2019年02月24日
  • ソーンダイク博士短篇全集:歌う骨

    Posted by ブクログ

    ホームズ時代のホームズ4大ライバルの一人。

    ソーンダイク博士の特徴は、科学分析を駆使した超人探偵。
    事件現場に何らかの「物」が落ちていれば、それを顕微鏡で分析し、そこから推理を組み立て、犯人に辿り着く。

    現実的な超人度で言えば、ホームズを超えてるだろ、と思うレベルの探偵で、埃一個あれば推理を交えて犯人に辿り着く。
    しかし読者には予測不可能であり、「すげえ!」とは思うものの、解く楽しみというものはない。

    短編全集第一巻は、その手法に「え!すご!」となり、しかし読者が解くことはできないから「へ~」というパターン化してくるところ、続く短編集『歌う骨』でいきなり倒叙化し、そのストーリーや同じ倒叙

    0
    2025年10月22日

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