作品一覧

  • 老人と海
    -
    1巻400円 (税込)
    巨匠の遺した永遠の名作――画期的新訳 ※本コンテンツは文春文庫『老人と海/殺し屋』(2025年1月4日刊行)のために訳し下ろされたもののうち、「老人と海」のみを収録しています。 老漁師はひとり、海に漕ぎ出した。やがて一匹の大魚が針にかかり、大海原での孤独な戦いがはじまる――。ノーベル文学賞受賞作家の不朽の名作の画期的新訳。 あの魚を殺したのは自分が生きるためだとか、売りつけて儲けるためだとか、そんな話じゃないんだ。俺があいつを殺ったのは矜持からであり、俺が漁師だからだ。俺はあいつが好きだった、奴が生きていた時も、そのあとも。(本文より)
  • ハツカネズミと人間
    4.0
    1巻682円 (税込)
    いつか自分たちの土地を持ち、 ニワトリやウサギを飼い、 土地からとれる極上のものを食べて暮らす──。 しっかり者のジョージと怪力のレニーは小さな夢をもっていた。 自然豊かな一九三〇年代のカリフォルニア。 貧しい出稼ぎ労働者の、苛酷な日常と無垢な心の絆を描く、 哀しくも愛おしい名作が新訳で登場!
  • コッド岬
    -
    1巻1,782円 (税込)
    ソローによるコッド岬を巡る旅行記。荒々しくも美しい海と、そこで生き抜く人々の営みが、きめ細やかな視点と静謐な描写で綴られる。
  • アルハンブラ物語
    5.0
    1巻1,804円 (税込)
    神秘的な秘宝伝説、恋の巡礼者となった王子の伝説、三人の美しい王女たちの悲恋物語、異教徒との友情、そして武勇伝……。アメリカ公使館員として訪れたアルハンブラ宮殿の美しさに魅了された作家アーヴィングが、かつての住人、ムーアの王族の栄光と悲嘆の歴史に彩られた宮殿に纏わる伝承とスケッチ風の紀行をもとに紡いだ壮大な歴史ロマン。異国情緒あふれる物語は、発表以来、ヨーロッパに一大ブームを巻き起こした。
  • ブレイスブリッジ邸
    3.0
    1巻1,067円 (税込)
    『スケッチ・ブック』『アルハンブラ物語』とならぶ,W.アーヴィング(1783-1859)の傑作.ブレイスブリッジ邸での婚儀に招かれた語り手が,邸に集う人びとの様々な姿や悲喜こもごもの出来事を丹念に見聞きして語る.英国の牧歌的な風景と伝統的な風俗風習を背景に展開する秀逸な作品.本邦初訳.(イラスト=R.コールデコット)

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  • スケッチ・ブック(上)
    4.5
    1~2巻990~1,122円 (税込)
    「アメリカ文学の父」W.アーヴィング(1783-1859)の最高傑作.短篇小説ありエッセイありの雑記帳.上巻には,アメリカ版浦島太郎「リップ・ヴァン・ウィンクル」のほかに,おもに英国の風俗習慣を素描した,格調高い筆致の18篇を収録.上下巻あわせて日本語への翻訳史上初の全34篇を訳出.挿絵多数.(全2冊)[新訳]

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ユーザーレビュー

  • ハツカネズミと人間

    Posted by ブクログ

    ああ……なんて切ない話しなんだろう。アメリカのノーベル文学賞受賞作家の代表作『怒りの葡萄』同様に、こちらも傑作。短いので新潮文庫版と読み比べてみました。

    あらすじ:
    カリフォルニア州で農場を転々とする二人の出稼ぎ労働者。ジョージは、小柄で抜け目のない性格。一方レニーは、体が大きく腕力もあるけど頭の方はアレな感じ。まるで正反対の凸凹コンビですが、レニーを育てたクララおばさんが亡くなってからは、ジョージがレニーの面倒をみて、レニーはジョージなしでは生きていけません。体だけ大きい子どもみたいな性格のレニーは、あちこち働く農場で問題を起こしては、ジョージの庇護のもと、一緒に次の農場を目指すのでした。

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    2025年04月13日
  • アルハンブラ物語

    Posted by ブクログ

    グラナダに行く予定があったので、その前に読んでみようと思った。初めの方は、著者がどのような旅をしたのかが説明的に書かれていて少し読みづらかった。でも、途中からアルハンブラの伝説の話になってどんどん引き込まれていった。特に3人の王女の話が印象的であった。

    ムーア人に征服されたことは、単なる侵略ではなく文化的に受け入れられていた面もあるのだなと思った。

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    2024年10月26日
  • ハツカネズミと人間

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なんともいえない読後感が残る名作だと思う。
    貧しい渡り労働者のジョージとレニーは、いつか自分たちの土地を持つという夢を語り合う。現実には、労働者の多くが同じような夢を持つが叶わない。厳しい現実の中でもジョージが夢を語れたのは、相手がレニーだったからだろう。レニーはジョージの言うことを信じて素直に土地を手に入れるのを楽しみにしていて、否定的なことを言わない。それだけに、最後は切なかった。
    黒人の馬屋番のクルックスの部屋での会話が印象に残っている。
    「人間はあまり寂し過ぎると、病気になっちまう」(p.122)

    訳者解説で、タイトルの由来が知れたのも良かった。

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    2024年01月05日
  • スケッチ・ブック(上)

    Posted by ブクログ

    英語英文学科川口エレン先生お勧めの一冊。

    ぜひ、英語原語版で読んで欲しい短編小説パート2
    岩波文庫では上・下巻2冊にわたっていますが、特に上巻収録の「リップヴァンウィンクル」、下巻収録の「スリーピーホローの伝説」をお勧めします。「リップヴァンウィンクル」はアメリカ版浦島太郎と評され、日本では森鴎外が初めてこれを本格的に翻訳し、その際のタイトルが「新世界浦島」となっています。「スケッチブック」はワシントンアーヴィングのイギリス見聞記ですが、上記2冊は世界的に有名な短編小説となっています。英語学習にもこれら2冊をお勧めします。

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    2023年05月17日
  • ハツカネズミと人間

    Posted by ブクログ

    180ページと短いながらも、1930年代アメリカの貧しい労働階級の労働者の過酷な日常と主人公2人の友情が良く描かれている。あと小説全体からは土っぽさや埃っぽさなども醸し出されていて雰囲気がある小説であった。
    最後は何とも言えない切ない展開で、どういった気持ちでそのような行動を取ったのか?と読み手が考えさせられる終わり方だった。短いながらも心情に訴えてくる内容で翻訳も読みやすい。海外文学に興味を持ち始めた初心者にもオススメしやすい作品

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    2025年04月23日

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