ハツカネズミと人間

ハツカネズミと人間

いつか自分たちの土地を持ち、
ニワトリやウサギを飼い、
土地からとれる極上のものを食べて暮らす──。

しっかり者のジョージと怪力のレニーは小さな夢をもっていた。
自然豊かな一九三〇年代のカリフォルニア。
貧しい出稼ぎ労働者の、苛酷な日常と無垢な心の絆を描く、
哀しくも愛おしい名作が新訳で登場!

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ハツカネズミと人間 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ああ……なんて切ない話しなんだろう。アメリカのノーベル文学賞受賞作家の代表作『怒りの葡萄』同様に、こちらも傑作。短いので新潮文庫版と読み比べてみました。

    あらすじ:
    カリフォルニア州で農場を転々とする二人の出稼ぎ労働者。ジョージは、小柄で抜け目のない性格。一方レニーは、体が大きく腕力もあるけど頭の

    0
    2025年04月13日

    Posted by ブクログ

    180ページと短いながらも、1930年代アメリカの貧しい労働階級の労働者の過酷な日常と主人公2人の友情が良く描かれている。あと小説全体からは土っぽさや埃っぽさなども醸し出されていて雰囲気がある小説であった。
    最後は何とも言えない切ない展開で、どういった気持ちでそのような行動を取ったのか?と読み手が考

    0
    2025年04月23日

    Posted by ブクログ

    社会の底辺に属す渡り労働者を描いた本作は後に発表する「怒りの葡萄」へ繋がる一篇であり著者の持ち味たる写実的な表現が胸に迫る。特に結びでの堅実者ジョージと純粋な大男レニーの遣り取りは二人の心理が行間から滲み出るようだ

    ジョージから何度となく警告されながら結局人を殺めてしまうレニーの姿は、母親の心配し

    0
    2025年02月18日

    Posted by ブクログ

    あとがきには「荒んだ心にじんわり染み入る不思議な物語」とあるが、私はむしろ噛んだ瞬間に血の味が拡がるような物語だと思った
    容赦ない現実や資本主義社会から溢れ落ちた人間たちの悲哀を描いた本作、弱者が弱者を傷つける様相は現代も同じだろう

    0
    2025年11月15日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なんともいえない読後感が残る名作だと思う。
    貧しい渡り労働者のジョージとレニーは、いつか自分たちの土地を持つという夢を語り合う。現実には、労働者の多くが同じような夢を持つが叶わない。厳しい現実の中でもジョージが夢を語れたのは、相手がレニーだったからだろう。レニーはジョージの言うことを信じて素直に土地

    0
    2024年01月05日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1930年代のカリフォルニアを舞台に、貧しい渡り労働者のジョージとレニーを主人公とした小説。あらすじだけ読んで労働者の悲哀を描いた作品かと思っていて、じっさい厳しい境遇は出てくるのだが、あまり労働そのものを描いた場面は登場せず、どちらかというと人間関係で苦労する様子が描かれる。結論もまた人間関係に起

    0
    2024年01月03日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    スタインベック、というと、名前は知っているけれども、どういう本を書かれているのか、まったく知らずにはじめて読んだ本でした。
    アメリカの田舎、労働者の生き様。

    読み終えてから解説を読むと、1930年代の大恐慌の影響を受けたアメリカ社会を描いているようでした。

    大恐慌の時代では慢性的な労働過剰の傾向

    0
    2025年08月30日

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