ドストエフスキーの預言

ドストエフスキーの預言

2,800円 (税込)

14pt

5.0

ドストエフスキー生誕200年記念出版。
かつて外務省でモスクワ大使館に勤務した著者は、ソ連邦の崩壊に立ち会うことになった。宗教を否定する社会主義の理想が潰え、ふたたび神を求める時代が始まった。
そうした事態を19世紀にすでに預言していたと著者が考えたのが、文豪・ドストエフスキーである。
『カラマーゾフの兄弟』のかの有名な「大審問官」は、はたして何を示しているのか?
『罪と罰』でラスコーリニコフはなぜ回心したのか?
外交官としての仕事のかたわら、ドストエフスキーを解読する日々が始まった。
尊敬するチェコの神学者・フロマートカや、同じくチェコの哲学者・政治家のマサリクの著作が大いなる手助けとなる。
そして、モスクワとプラハを往還する著者の思索の旅は、ついに終わりの日を迎える??
現代史の現場から生み出された、これまでにないドストエフスキー論。

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ドストエフスキーの預言 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2022年05月03日

    『カラマーゾフの兄弟』のお葬式のシーンでの「カラマーゾフ万歳!」にはずっと困惑させられていた。貧しい少年が亡くなって、そのお葬式でどうして「カラマーゾフ万歳!」なのよ?

    この本で示された、あのスローガンはロシア正教の「人間が神になる」という思想で説明できる、それでしか説明できないという指摘を念頭に...続きを読む

    0

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