久保田淳の作品一覧
「久保田淳」の「西行全歌集」「新古今和歌集」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「久保田淳」の「西行全歌集」「新古今和歌集」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
978、979
世の中を厭ふまでこそ難からめ かりのやどりを惜しむ君かな 西行
返し
世を厭ふ人とし聞けば かりの宿に心とむなと思ふばかりぞ 江口の君(遊女妙)
西行と江口の君(遊女の妙)との問答歌が個人的に好きだった。江口の君、切り返しエグすぎるやろ流石関西人。
中世の遊女は芸能や宿泊業が中心で、近世後期以降のように必ずしも売春を伴っていなかったらしい。
遊女が天皇や院、公家らに寵愛されて子を産みその子が昇進を果たすなど、近世以降のような遊女への差別性はほとんどなかったっていうのも現代と異なる点で面白かった。
修辞法、技術モリモリの歌そのものも素晴らしいのだけれど、その歌が詠まれ
Posted by ブクログ
願はくは、花(桜)の下にて、春死なむ。そのきさらぎの望月(もちづき, 満月)のころ。▼もろともに、私ともども散ってくれ、桜よ。浮世を厭(いと)う心があるこの身なのだから。西行『山家さんか集』1178
※北面の武士
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春風が吹き通い、ふと寝覚めた私の袖は花の香に薫り、春の夜の夢を見ていた枕もまた春の香に薫っている(俊成女しゅんぜいのむすめ)。▼村雨(強く降ってすぐ止む雨)の後、露もまだ乾かない真木(まき)の葉から、霧(きり)がたちのぼってくる、秋の夕暮れ(寂蓮)。藤原定家(編)『新古今和歌集』1205
※後鳥羽上皇の命。八代集の最後
源実朝(第3代)『金槐和歌集』
阿仏尼『十