久保田淳のレビュー一覧
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願はくは、花(桜)の下にて、春死なむ。そのきさらぎの望月(もちづき, 満月)のころ▼もろともに、私ともども散ってくれ、桜よ。浮世を厭(いと)う心があるこの身なのだから。西行『山家さんか集』1178
※北面の武士
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春風が吹き通い、ふと寝覚めた私の袖は花の香に薫り、春の夜の夢を見ていた枕もまた春の香に薫っている(俊成女しゅんぜいのむすめ)▼村雨(強く降ってすぐ止む雨)の後、露もまだ乾かない真木(まき)の葉から、霧(きり)がたちのぼってくる、秋の夕暮れ(寂蓮)。藤原定家(編)『新古今和歌集』1205
※後鳥羽上皇の命。八代集の最後
源実朝(第3代)『金槐和歌集』
阿仏尼『十六夜 -
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・定家の和歌をすべて読まうとは思つてゐないので、これまで読んだことはない。この先もまとめて読むことはないであらうと思つてゐたところで、久保田淳校訂・訳「藤原定家全歌集」上下(ちくま学芸文庫)2巻が出た。文庫ながら大冊である。合はせて1,500頁ほどある。見開きで右に本文、定家の歌が載り、左に訳と注が載る。1頁12首、読み易い。訳など気にせずにこれだけ読むこともできる。これはこれでおもしろい。大体の意味が分かれば良いと割り切ればいくらでも読める。ただ、すべてが何となく意味が分かるといふわけにはいかない。掛詞等が使つてあつたりすると、一読読解不能といふことになる。稀に一読三嘆の歌もあるのだが、そん