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Posted by ブクログ
国を挙げて移民を奨励していた時代が日本にもあった。
今や難民や移民に冷たい国なのに。
アメリカに渡った3世代の物語。苦労してようやく手に入れたアメリカでの生活も真珠湾攻撃で激変していく。それまでも差別・排斥はあったけれど、それが露骨になっていく。どうして、戦争になると国というものに囚われてしまうのだろう。個人としてつき合ってきて、どういう人かがわかっている場合でさえも、敵対、排斥されていってしまう。本気でスパイだと思うのだろうか。本気で隔離しなくてはいけないと思うのだろうか。人は何のために戦うのだろう。どうして国のために人を殺したり、殺されたりしなくてはならないのだろう。
私たち人間は非常事態に直面すると、集団は排除の論理に呑みこまれてしまいがち。それを乗り越えていくことはできないのだろうか。どんな時も何があっても多様性を尊重し、認め合うことができるようになりたい。
3世代の女性が誰の話なのか、誰が誰に語っているのかが途中混乱してしまい、何度も読み返した。今、人に貸してしまって手元にないけれど、もう一度丁寧に読み返したい。
Posted by ブクログ
再読。『二つの祖国』を読み、思い出して再度手に取りました。
アメリカンドリームを夢見た大原幹三郎とその妻佳乃から始まる日系人三世代の家族の話。
語り手は三世に当たるジュンコ。
母ハンナはアメリカ人として生き、子供達にもアメリカン人として生きることを望んでいたが、ジュンコだけは日本を焦がれ、日本人の心を求めていた。
『二つの祖国』ほど、アイデンティティに悩む人達の姿を感じることは無く、史実に基づいた実際にあった人種差別の、そして、母娘の話として読み進めていました。
戦争が生んだ更なる人種差別。
この歴史を知り、今後そんな不幸が起こることのないようにと願います。
二羽の鶴に有刺鉄線が絡まるブロンズ像、思わず画像を検索してしまいました。
こんな簡単なものでは無いはず…、は著者の言葉だと思いました。
教科書で学ぶことのなかった歴史です。
本との出会いで知れて良かった。
まだまだ知らなければならないことは、きっとたくさんあるのだと思っています。
2017.11.02 初読
3代に渡る日系アメリカ人家族の物語。
アメリカンドリームを夢見た日本人達がいた事は、無知の私は知りませんでした。
そして、第二次世界大戦中の、日系人の苦悩もまるで知りませんでした。
敵国の血を持つ者がどんな目に合うかは想像出来るようで、その域はきっと越えていることでしょう。
悲しいことです。
立場が違えば、戦争に対する見方も感じ方も変わります。
でも、誰も幸せではない。
戦争は、今後決して起こしてはいけない悲劇だと思います。
興味深く、とても素晴らしい本でした。
多くの人に読むべきものだと思います。
Posted by ブクログ
アメリカ在住の日系一世、二世、三世のファミリーヒストリーでした。三世代のことが交互に語られるので、始めは少し戸惑いましたが、徐々に時代ごとに話が進んでいることに慣れて、いつのまにか夢中になって読んでいました。
日系アメリカ人の方がどのように生きてきたのかを初めて知り、人種差別や戦争による苦労の連続に驚きました。
日本人というルーツに悩む祖母、捨てようとした母、興味をもつ娘の三世代の時の流れは、私が初めて知った日系日本人に起きていたことでした。
そのなかで夫婦の子どもへの思いの違いや、それぞれの子どもに対する母親としての思いの違いに、複雑な思いも感じとりました。
この本は、日系三世の娘が自分につながる全ての人に捧げたいと思い、紡がれた、壮大な物語でした。
読後は、星条旗の星一つ一つに生きた証のようなものを感じるようになりました。
〈目次〉
第1章 私たちはどこへ行くのか
第2章 私たちはどこから来たのか
第3章 私たちは何者なのか
第4章 星ちりばめたる旗のもと
第5章 私達は生きて死ぬ
第6章 何者でもない者として
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