海の教場

海の教場

1,980円 (税込)

9pt

桃地政念(ももち・まさむね)は、海上保安官の中でも調理・経理・庶務などを担当する縁の下の力持ち部門「主計」の専門官。海上保安官といえど、海猿でもヒーローでもなく、小柄でメタボが気になる独身彼女ナシの中年だ。
霞が関勤務の彼がある日、学生時代のマドンナ・高浜彩子から呼び出された。彩子は女性ヘリ操縦士の草分け的存在で、桃地とはある因縁を持つ。
ドキドキしながら向かった待ち合わせ先で告げられたのは「肝臓がんで余命一年」。京都府舞鶴市の病院に入院するという。シングルマザーの彩子は、息子の悠希が春から舞鶴の海上保安学校に入る予定で、そのそばで過ごすためのようだった。
彼女のために現地への異動を企てた桃地は同校の教官として赴任することに。船舶運航システム課程主計コース3組の担任となったが、腐れ縁の校長・比内から、ある事情がクラスに重い影を落としていることを聞かされ……。

命と向き合う機会の多い、海上保安官という仕事。明るく人間味あふれる桃地の、学生たち、そして愛する人とのかかわりの日々に、感涙間違いなし!

装画=西川真以子


推薦コメントが届きました!
===
海上保安学校での生活を巧みに描きつつ、生きることの意味を考えさせられる秀逸な作品。
寮生活や訓練、そして命の現場となる乗船実習。相手を思い自分を見つめ、過去と未来、そして公私の狭間で試練を乗り越えて成長し決断していく過程がリアルに描かれている。
自分の進むべき道を探している人に是非読んでもらいたい。

海上保安学校 前校長 江口圭三さん
===

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

海の教場 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    地元の丹後地方が舞台。正確に言うと、舞鶴にある海上保安学校が舞台なのだけど、実は仕事の関係で中を見学させてもらったこともある。
    そんな縁からこの本を手に取ったわけなのだけど、読み始めると地元愛よりも、桃ちゃんの人柄に引き込まれてしまった。
    愛する女性が余命一年。
    その女性が舞鶴の病院で入院することに

    0
    2025年07月11日

    Posted by ブクログ

    大切な人の最後を見守るために
    海保の教官になった主人公の
    教官としての道、男としての道を描いた作品

    よかった。
    桃ちゃんが愛すべき存在で、だからこそ言葉にも説得力があったし、
    なんとか幸せになって欲しいと願いました。
    恥ずかしながら海保と海自がごちゃ混ぜになっているような知識で読んだので、海保の存

    0
    2025年06月23日

    Posted by ブクログ

    久しぶりに最後泣いたー。桃ちゃん教官は臆病でお調子者だけど、生徒と一緒にふざけたり、時に厳しく向き合う柔軟さが好感がもてる。愛する人のために奔走する教官を誰もが愛している。人と接するには、やはり愛情を伝えることが大事だと教わった。

    0
    2024年11月05日

    Posted by ブクログ

    海上保安庁 主計管理課 専門官 桃地政念
    同僚の海上保安庁の女性ヘリ操縦士の草分け的存在 学生時代のマドンナ 高浜彩子が余命1年宣告された肝臓がんであると知った桃地、自分にできることはなんだろうと動き出す。
    海上保安学校の教官職に異動することが決まる。
    はじめての教官、どんより暗く覇気のない生徒達熱

    0
    2024年10月20日

    Posted by ブクログ

    マドンナを追いかけて、霞が関から舞鶴まで異動、海上保安学校の教官になった桃ちゃん。桃ちゃんに出逢えた人は、幸せだと思う。特に羨ましいのは学生達。おおらかで、何事にも真面目に正面から取り組んでくれた桃ちゃん先生を思い出したら、どんな過酷な試練でも乗り越えられそう。桃ちゃんの真摯な思いに絆されて、生きる

    0
    2024年10月05日

    Posted by ブクログ

    面白い!なんといっても主人公の魅力に尽きます。
    イカした人間味のある三枚目の主人公。実写化するならば、大泉洋さんも頭に浮かびそうですが、私は真っ先に阿部サダヲさんが頭に浮かびました。
    「面白いけど実写化はして欲しくない小説」が個人的には多い中で、この小説は是非実写化して欲しい物語でした。
    阿部サダヲ

    0
    2024年09月21日

    Posted by ブクログ

    この本を読んだら、海上保安官のファンになっちゃうと思います。
    ニュースで度々拝見する、災害時に出動して救護活動にあたっている彼らの姿と重ねながら、読みました。
    厳しいの一言では表せない、訓練や実戦練習を経て現場に出ている彼らに、関心を持てないはずがないです。

    桃地教官の、学生にかける、同僚にかける

    0
    2024年08月16日

    Posted by ブクログ

    青春物。読んでいて清々しい程のストーリー。桃地みたいな指導者がいたら楽しいだろうな。
    青春ものと、命のあり方を考えさせられる本

    0
    2024年05月09日

    Posted by ブクログ

    海蝶のシリーズがとてもよかったからこの作品も読んでみたのだけど、とてもよかった。
    熱いストーリー展開にひきこまれた(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)

    0
    2024年04月29日

    Posted by ブクログ

    海上保安官になるための海上保安学校。
    舞鶴にあるそこへ、どうしてもそばにいたい人のために本庁から転勤願いを出した主人公の桃地。
    慣れない教官職、余命一年と宣告された大切な人とその息子。
    桃地の決意と熱意のつまった約1年間の話。

    海上保安官という職業、知っているようでよく知らない。
    なので、とても興

    0
    2024年04月07日

海の教場 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

角川書店単行本 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

吉川英梨 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す