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83歳、もふもふのネズミを拾う。そして人生が変わる。
死を待つだけだったおばあちゃんの快進撃がもふもふの命を救う!? インディーズ出版社発の世界的ベストセラー! 8ヵ国が版権取得 米Amazonで★4.5/3000件超の大好評(※2025年11月現在) 老女とネズミのハートフルな…と思いきや、ジェットコースター展開の奇跡の物語 【あらすじ】 夫と息子を亡くし、長い海外生活から故郷の英国に戻ってきた孤独なヘレン。望みはさっさとこの世を去ることだけ。しかし、ある冬の朝、1匹のもふもふのネズミと出会い、人生が変わる。それもたった2週間で。老女とネズミのハートフルな物語……と思いきや、83歳のおひとり様ヒロインが小さな命を救おうと奮闘する、胸スカ&ジェットコースター展開の奇跡の物語! 勇気をあなたにも。 【絶賛の声】 「小さな文学的奇跡。痛々しく美しい……」――ワシントン・ポスト 「魅惑的……。新鮮で面白い。」――パブリッシャーズ・ウィークリー Sipsworth by Simon Van Booy 《担当編集の感想》 原書の紹介文に「ハートフルストーリー」とあったので、刺激的な作品が好みな私にはものたりなさそう、と思っていたのですが、実際に読んでみると、ゆるやかだと感じられたのは前半部分のみで、後半からすごい展開で、想像していたのと全く違う物語でした。ともかくおばあちゃんが大活躍するので、読んでいてスカっとします。高齢女性が人生をやり直すストーリーなのです。読後感がすばらしいので、米Amazonで高評価なのにも納得。これはぜひともお年寄りにもお若い人にも読んでいただき、年を重ねることに勇気や希望を持っていただきたい、と願い企画しました。誰かが誰かを大切にしたいと思う気持ちは貴いです。それを思い出させてくれる作品でした。 -
名探偵の生まれる夜 大正謎百景
歴史的偉業の裏には、誰にも語られなかった「事件」が隠されている。 『乱歩と千畝 RAMPOとSEMPO』が話題を呼んだ、青柳碧人の大正ロマン×ミステリー! 大正五年、「探偵になりたい」と探偵事務所の門をたたいた青年が遭遇した重大事件。 大正四年、アメリカより一時帰国した野口英世の前に現れた自称・娘を巡る一騒動。 大正七年、芥川龍之介が解き明かす、さえない男の恋を叶えた願掛けの謎。 大正七年、元・バンカラ学生が死後に推察した、偉大なる劇作家・島村抱月の秘した想い。 大正七年、与謝野晶子・鉄幹夫妻が大阪で遭遇した、絶体絶命の危機。 大正十四年、世界一有名な秋田犬・ハチと上野教授の一世一代の大捕り物。 大正十三年、遠野で花子という少女が出会った、不思議な言葉を話すざんだ坊主の正体は。 大正十二年、時代を経ていろいろな人の手を渡っていく紙人形「姉さま人形」の数奇な運命。 大正の偉人×不思議な謎を読み解く8編を収録! -
陽だまりランチボックス
30歳の日葵は、疲れきっていた。ブラック企業に疲弊して勢いでやめたものの、再就職しようにも気力がわかない。不安で押しつぶされそうなある日、普段通らない路地裏に、古民家のお弁当屋さんを見つける。イートインもあるらしい。気づけば、いい香りの焼肉の香りに誘われてお弁当屋さんへ。お弁当の中に、牧歌的な雰囲気や安らぎなどがぎゅっと詰まっている気がした。店内にシェアハウスを募集している貼り紙を見つけ、思い切って申し込むことに。弁当屋の店主・菜月は、口数が少なく職人気質で、テキパキと仕事をする。その姿を見ているだけで安心できた。古民家の庭は木や花が植えられていて、猫や野鳥も自由に入ってくる。料理が苦手な日葵は調理の手伝いはできないが、店を手伝ったり植物の世話をしているうちに、地域の人たちと知り合っていく――。 -
空想の海
“読む楽しさ”がぎゅっと詰まったカラフルな11の物語。奇想と探究の物語作家、デビュー10周年記念作品集。植物で覆われたその家には、使う言葉の異なる4人の子どもたちがいる。言葉が通じず、わかりあえず、でも同じ家で生きざるを得ない彼らに、ある事件が起きて――(「緑の子どもたち」)。大地に突如として小さな穴が開き、そこから無数の土塊が天へ昇ってゆく“土塊昇天現象”。その現象をめぐる哲学者・物理学者・天文学者たちの戦いの記録と到達(「空へ昇る」)など。ミステリ、児童文学、幻想ホラー、掌編小説……書き下ろし『この本を盗む者は』スピンオフ短編を含む、珠玉の全11編。 -
成り上がり弐吉札差帖
武家社会の中で江戸の裏長屋暮らしだった少年・弐吉は、直参の侍の狼藉がもとで両親を亡くし、札差・笠倉屋で小僧奉公をすることに。逃げ場のない俊吉は、家族を奪った武家への強い恨みを心の底に持ちつつも日々夢中で働いていた。弐吉の一生懸命な働きぶりと持ち前の優しさが伝わり、周囲には少しずつ味方が増えていく。また、札差の仕事を通じて、傲慢で威張ってばかりいるようにしか見えなかった直参御家人のお金事情やそれぞれの家の問題点が見えてくる。「これは、おもしろい」弐吉は、この稼業に一生をかけようと決めた。 その矢先、笠倉屋からの貸金がある札旦那が、辻斬りの嫌疑をかけられて御家断絶の危機に。そうなると貸金は一文の回収もできなくなる。主人から「冤罪を晴らせ」と命じられた弐吉は札旦那の身辺を探り始め……。著者渾身の新シリーズ始動! -
あなたのためのショコラショー
十年近く専業主婦だった八重樫靖羽は40路を前にして、尊敬する年上のキャリア女性から公益財団法人で働かないかと誘われ、新たな環境に思い切って飛び込むことに。しかし慣れない仕事で失敗の連続。これまで自分を中心に回っていた家庭や、その周囲にも思いがけないトラブルが巻き起こる。だが、小学校6年生の次女が「チョコレート」を自由研究のテーマにしたことから、チョコの歴史や製造工程を知って仕事や人間関係のアイデアを得たり、美味しいチョコを一緒に食べて励まされたりして、前に進もうと奮闘していく。海外のさまざまな子育て事情にも興味を持ち、合理的でフラットな考え方をもつ靖羽の目を通じて、仕事をすることで女性が抱える悩みを描きつつ、多様な価値観を描く勇気をもらえる物語。 -
虚魚
怪談師を生業としている三咲は、訳あって“本当に人が死ぬ”怪談を探している。相棒は「呪いか祟りで死にたい」というカナちゃんだ。新たな怪談が見つかると、死ねるかどうか確かめてくれる。 ある日、カナちゃんが「釣ると死ぬ魚」の噂を聞きつける。静岡県のある川の河口付近で見たこともない魚を釣った人が、数日のうちに死んでしまったというのだ。類似する怪談を知らなかった三咲は、噂の発生源を辿って取材を始める。すると、その川沿いには不思議なほどに怪談の舞台が集まっていることが分かってきた。これは偶然か、それとも狗竜川には怪異の原因が隠されているのだろうか。 自分が生涯追い求めてきた“本物”の怪談の気配を感じ、三咲は調査にのめりこんでいく。しかし、うまくいくということは、カナちゃんが死んでしまうということだ。自分はそれを望んでいるのだろうか――? 解説:小野不由美 -
新訳 サロメ
「歪(いびつ)に見え実は巧みなフランス語でヴェールを纏(まと)ったサロメの姿を、初めて日本語で見た。クイアに美しく、リリカルな声に身震いがした」ロバート キャンベル(国文学者) 日本初演から110年。 「本当のサロメ」とは? 最新研究に基づく画期的新訳×新解釈で、物語の真の意味が明らかに! 日本初演から110年。私達は「本当のサロメ」に初めて出会う。 ――月夜の晩。エロド王に請(こ)われ、妖艶な踊りを披露したサロメ。王に求めた褒美は美しき預言者ヨカナーンの首だった。少女の激情を描き、男性同性愛の記号(モチーフ)を潜めることで、当時の西欧社会の抑圧を挑戦的に描いた本作は、実はワイルドの抵抗(レジスタンス)!? 仏語原文を忠実に読み解き、見過ごされてきた男達の意外な葛藤を示し、真のドラマ性を見事に新訳! ビアズリー画18点掲載。 【日本初演から110年。新訳で物語の真の意味が明らかに!】 ポイント1 今まで見過ごされてきた男たちの意外な葛藤を訳出 人との距離感を表す、仏語の二種類の語法――ヴーヴォワイエとチュトワイエ。それを原文通りに丁寧に訳しわけることで、ヨカナーンらの意外な葛藤を表現! ポイント2 サロメに隠された男性同性愛の記号(モチーフ) 劇中に登場する「緑のお花」は、実は男性同性愛の記号。そのためラストの悲劇的展開には、キリスト教による弾圧への抵抗(レジスタンス)の思いが込められている。後に男性同性愛で裁かれ、客死するワイルド自身の悲劇をも予言した。 ビアズリーの名画を18点掲載! 目次 サロメ 一幕劇 訳者あとがき -
白日
千日出版の教育部門で課長を務める秋吉に衝撃的な情報が入った。事業を率いる梶原局長の中3の息子が、謎の転落 死を遂げたというのだ。部署が一大プロジェクト――大手進学塾と合併し社を独立、IT企業との提携のもと、最新技 術を駆使した[引きこもり・不登校対策]を打ち出す新時代の高校を開校――に臨んでいたときだった。プロジェクトは一 時中止になり、事故ではなく自殺という噂が社内では急速に広まる。梶原とは家族ぐるみの付き合いだった秋吉は、部 下の前島と調査を開始するが、人事課の飴屋から警告される。以前から、社長派と専務派が対立する社内。会社の上層 部は秋吉に隠蔽を働きかける。少年の死という状況のもと、彼らが気にするのは自社の利益追求と保身だった。信頼でき ない上司、暴走する部下、情報戦の様相を呈す社内派閥抗争……。もはや社内に信用できる者はいない――。子どもた ちの未来のために新しい学校をつくる、その志を持って教育事業を推進してきた秋吉の運命は。少年の死の真相は。 -
残像
累計50万部突破『代償』の著者渾身。角川文庫75周年記念、文庫書き下ろし! 浪人生の堀部一平は、バイト先で倒れた葛城をに付き添い、自宅アパートを訪れた。 そこでは、晴子、夏樹、多恵という年代もバラバラな女性3人と小学生の冬馬が、共同生活を送っていた。 他人同士の生活を奇妙に感じた一平は冬馬から、女性3人ともに前科があると聞く。 一方、政治家の息子・吉井恭一は、執拗に送られてくる、過去を断罪する写真に苦悩していた。 身を寄せ合う晴子たちの目的、そして水面下で蠢く企ての行方は――。 暗い過去への復讐を描いた、心震わす衝撃のサスペンスミステリ! 「信頼、裏切り、後悔、敬愛、憎悪、憧れ、友情、希望。 そんなあれこれをぎっしり詰め込みました」 ――伊岡瞬 -
先輩と僕 総務部社内公安課
宗正義人 (むねまさ よしと)、23歳。 学生時代の留学経験から、海外でのインフラ整備を志し、大不祥事に揺れる総合商社・藤菱商事に周囲の反対を押し切って入社した。 希望に満ちあふれていたが、配属先は薄暗い地下にある総務部第三課。 しかも地下のフロアには業務用エレベーターでしか行けないという……。 予想外の配属に落ち込む義人だが、実は総務三課は社内の不正を突き止め摘発する、という極秘任務を負った「社内公安」だった! 次のターゲットは何と、大学時代の憧れの先輩である真木和実(まき かずみ)。 彼は、義人が藤菱を志望する理由にもなった尊敬できる人なのだが、どうやら経理部で不正を働いているらしく――!? 素直でひたむきな新入社員×しっかり者で頼れる先輩。 商社バディのお仕事事件簿! -
中学生医学生シリーズ
中学生のぼくが、東城大の医学生に!? 天才少年(?)のカオルが小さな勇気を胸に、大学病院に巣食う悪に立ち向かう! *イラストレーター・絵本作家、ヨシタケシンスケ描き下ろしの桜宮市地図、章扉イラスト収録* 曾根崎薫、14歳。 桜宮中学に通う、ごくフツーの中学生の彼が、ひょんなことから「日本一の天才少年」となり、東城大学の医学部で医学の研究をすることに!? 冷や汗と緊張の連続の中、思いもよらぬ大発見をしてしまい、教授も研究室も大騒ぎ。 学級委員の美智子、ガリ勉メガネの三田村、ガキ大将のヘラ沼と「チーム曾根崎」を結成して事態を乗り切ろうとするが、医学研究の矛盾に直面して……。 お調子者のカオルの決意が、あなたの胸に勇気と希望の火を灯す。 賑やかで爽やかな医学ミステリ! ★豪華電子版特典付き! 【電子書籍・共通あとがき】 【著作解説】電子版あとがき『医学のたまご』 【関連小文】1 「自作解説」 初出『ジェネラル・ルージュの伝説』 付録1【海堂尊・全著作リスト】 付録2【作品相関図】 付録3【桜宮年表】 付録4【「桜宮サーガ」年代順リスト】 付録5【「桜宮サーガ」構造】 付録6【「海堂ラボ」登場人物リスト】 付録7【関連小文索引】 ※本電子書籍は、加筆修正のうえ2020年4月に角川文庫より刊行された『医学のたまご』を底本とし、電子特典を加えたものです。 -
WALL
202X年のある夏の日、シコタン島(色丹島)の墓地で祈りを捧げていたロシア人老夫婦が、丘の上から半透明のヴェールが近づいていることに気づく。不思議に思った二人が手をつないだままその壁に触れたとき、彼らの腕は「消去」した――。触れた人間の肉体のみが消去される「ウォール」と名付けられたこの巨大な壁は、1日に20km程度という遅さながら、やがて北海道に上陸、本州も射程に、徐々に西へと、人々を飲み込んでいく。本土上陸から首都圏到達まで1か月ほどしか猶予はない。真実とデマが入り混じりながら拡散され、日本はパニックに包まれていく。「ウォール」が暗示するものは、人類を奈落に突き落とす自然災害や疫病であり、経済格差によって人々を「分断」するものであり、無慈悲な「神の制裁」であり、極めて「平等な存在」である。唐突に出現したこの得体のしれない凶器に、人間は科学と人智をもって対峙しなくてはいけない。善悪を問わず本性をむき出しにする人間たちをあざ笑うかのような「WALL」。果たして結末は――。著者渾身の書き下ろし。一気読みのパニックSFミステリー。 -
雨月先生は催眠術を使いたくない
文学部2年の織辺玲(おりべ・れい)は、配信アプリで人気のイケメン陰謀論者・ユイリに高額投げ銭をしている友人を案じ、やめさせる方法を大学図書館で調べていたところ、 立ち入り禁止の閉架書庫の中に奇妙な空間があるのを見つける。ふかふかのラグマットに、たくさんの本、なぜか湯気を立てている肉まんも――!? 訝しんで近付くと、背後から「見た……?」と不気味な声が。振り返るとそこにいたのはボサッとした黒髪の、色白痩身の男性だった。 驚く玲に、彼は、「積んであった本のタイトルは?」など、奇妙な質問をしてくる。 なんと彼は、文学部心理学科の准教授・有島雨月(ありしま・うげつ)だった! 閉架書庫を自分のランチ場所にしていたようだ。 やたら不愛想な彼に戸惑う玲だが、心理学の准教授ならば渡りに船。 友人を助けてほしいと訳を話すと雨月は興味を示し、一緒にユイリ主催のイベントに参加することになったのだが――。 「え? 有島先生、催眠術使えるんですか!?」 「はあ? そんな非科学的なもの、この世に存在しません。催眠術なんて、この世には……」 「……なんで君だけ、全然かからないの」 「あはは! 有島せんせー、玲ちゃんに興味津々なんだってさ」 やがて玲は知ることになる。有島雨月の大きな秘密と苦悩を。そして彼が追い求めてやまない「誰か」の存在を。 自分の持つ「不思議な力」を利用しつつも憎んでいるクセ強准教授・有島雨月と、好奇心旺盛な天真爛漫女子・織辺玲。 新・凸凹コンビが科学と非科学の力で謎を解く、心理学×催眠術×現代ミステリ! -
死にたいあなたに男子大学生がお肉をごちそうしてくれるだけのお話
「料理好きの男子大学生」。最近、私が夢中になっているお料理動画アカウントだ。 疲労と憂鬱を溜め込んだ重たい体で帰宅して、スマホで彼の動画を見るのが唯一の癒し。 どうやらお肉が大好きらしい彼は、ハンバーグにサイコロステーキ、メンチカツなどなど、いつも素敵なレシピを解説付きでアップしてくれる。 その軽快なトークと、柔らかい語り口に、私はすっかりハマってしまっている。ああ、今日もなんて美味しそう……! 寄生ぶりっ子マウント女、純情女子大生から金も身体も巻き上げるクズ男、同担拒否SNS粘着女。 嫌なことは全部この包丁で刻んだのちにじっくり焼いてコトコト煮込んで、ハンバーグにしちゃいたい! 読めばスカッと、大人のための暗黒童話的メシウマ小説! -
贄の花嫁
私は今日、顔も知らぬひとのもとに嫁ぐ――。 雨月智世(うづき ともよ)、20歳。婚約者の玄永宵江(はるなが しょうえ)に多忙を理由に結納をすっぽかされ、一度も会えぬまま今日に至ったのだ。 初めて顔を合わせた彼は、恐ろしいほどに整った顔と、美しい黒曜石のような瞳を持つ美丈夫だった。 智世を見つめる彼の目に浮かんでいたのは紛れもない歓喜。「嫁に来てくれて本当に嬉しい」――。 何故宵江がここまで想ってくれるのか分からぬまま、智世は玄永家での生活を始めるが、宵江は相変わらず多忙らしく、すれ違い生活が続く。 この結婚について、そして自分のことを本当はどう思っているのか、何も話し合えぬまま、智世は不安な日々を過ごす。 だが、宵江は常に智世に優しく、また玄永家の屋敷のものたちも智世に気軽に話しかけてくれるため、智世の心もほぐれ、新生活を楽しめるようになってきた。 そんなある日、屋敷の書庫で智世は玄永家の秘密を知ってしまう。 実は玄永家は人間ではなく狼の一族。先祖代々時の政権に仕え、国の平和を乱す異形に対処する「異形専門」の警察部隊だったのだ。 しかも、そこには自分の生家・雨月家の家系図も。なんと雨月家は代々、神に仕える巫女――神凪(かんなぎ)の家系だったという。自分はもしかして、宵江に捧げられた生贄なのか……。 疑問が頭をうずまくなか、何も教えてくれない宵江に智世は不安を覚えるが、宵江の溺愛ぶりは全く変わらずで調子が狂ってしまう。 その頃から、智世が嫁ぐ前から横行していた辻斬りが激しくなり、宵江の周りもきな臭くなり、智世は自分に出来ることはないか苦悩するが……。 これは、優しい旦那様と一生懸命な花嫁の、幸せな物語。 イラスト/烏羽雨 -
死仮面
※本書は、昭和59年7月に刊行された角川文庫『死仮面』(電子版発売日:2012年8月3日)を改版した作品となります。重複購入にご注意ください。 昭和23年秋、「八つ墓村」事件を解決した金田一耕助は、岡山県警へ挨拶に立ち寄った。ところがそこで、耕助は磯川警部から、無気味な死仮面にまつわる話を聞かされる。東京で人を殺し、岡山に潜伏中の女が腐爛死体で発見され、現場に石膏のデスマスクが残されていたのだ。デスマスクはいったい何の意味なのか。帰京した耕助は、死んだ女の姉の訪問をうけ、さらに意外な事実を聞いて、この事件に強い興味をそそられた。三十年ぶりに発掘された巨匠幻の本格推理に絶筆「上海氏の蒐集品」を併録する。 -
定年就活 働きものがゆく
関東近郊。妙子60歳は、経理事務で勤める会社の継続雇用を受け入れるつもりだったが、会社に残ることが後輩女子たちの噂となりそのネタの提供者・同期で比較的仲の良かった合田課長、しかも彼が本社栄転で浮かれてしゃべったと思い、怒りの勢いで会社を定年退職してしまう。妙子の夫は数年前に病気で亡く、娘の真奈美は東京で結婚、一人暮らしで早速暇を持て余し始める。夫の七回忌で久しぶりに顔を合わせた真奈美からさんざん突っ込まれ、就活を始めるがハラスメントな会社ばかりで決まらない。そこへ突然、娘夫婦の養女瑠希が進路でもめたとして妙子の元に転がり込んでくる。就活と孫との生活で一変して……。定年退職後、どうやって仕事を探すの? どうやって生きがいを探すの? リアルでライトな就活サバイバル小説! -
薫風ただなか
江戸時代中期、十五万石を超える富裕な石久藩。上士の息子でありながら、鳥羽新吾は藩校から郷校「薫風館」に転学する。母からは強く反対されたが、毎日仲間たちと切磋琢磨しつつ青春を謳歌していた。かつて通った藩校は家格で全ての順列が決まる息苦しい場所だった。ある日、気の強い母を厭い落合町の妾の家に暮らす父が久しぶりに家に戻ってきた。新吾と二人きりになると「薫風館」を探る間者になれと新吾に命じる。「薫風館」の教授陣の中に、藩主の暗殺に関わる陰謀があるという。それは新吾の仲間たちまでも巻き込む嵐の前触れだった! -
「違うこと」をしないこと
「違うこと」とは、 “その人の生き方の中で、今ここでするべきではない”こと。 →→「なんか違う。」その直感がそう教えても、義理とかしがらみ、習慣に縛られて、我慢したり、そんな風に思う自分を責めたりしていませんか。自分を生きるって、むずかしいこと。これをすれば幸せになれるとか、これをやめないと不幸になるとかではありません。自分を生きるためには、まずは自分に正直であること。本来の自分を生きるには違うことをしないことが大切なのです。 その生き方のヒントがこの本にはあります。文庫化にあたり、書下ろしも充実。新たに25問、読者からの質問にばななさんが答えます。文庫版おわりにも書下ろし収録。 -
雲神様の箱
第4回カクヨムWeb小説コンテスト、キャラクター文芸部門特別賞受賞! 古代日本の美しい風景、豪族たちの渦巻く野望、そして『土雲の一族』というファンタジー要素が融合し、胸躍る壮大な物語が誕生したーー!! ▼作品あらすじ 薬毒に長け、どの地の支配も受けず霊山を移り住む古の民、土雲の一族。一族の少女・セイレンはある日、『山をおり、雄日子(おひこ)という若王の守り人となれ』と里を追い出される。双子の妹という出自ゆえ「災いの子」とされてきた彼女は、本来求められた姉媛(あねひめ)の身代わりにされたのだ。 怒りと孤独を抱え里を飛び出したセイレン。しかし、類い稀な技を持つ彼女と、大王への叛逆を目論む雄日子の予期せぬ邂逅は、倭国の歴史を大きく変える運命の出会いとなるのだった……! -
梟の月
過去も記憶も喪い、妖怪の世で目が覚めた私は、かわいらしい妖怪達に囲まれ文字を教える「先生」として生活していた。いつも傍らにいるのは、私を知っているらしいアオバズク。私はなぜこの世界にきたのか。 -
不在
長らく疎遠だった父が、死んだ。 遺言状には「明日香を除く親族は屋敷に立ち入らないこと」という不可解な言葉。 娘の明日香は戸惑いを覚えたが、医師であった父が最期まで守っていた洋館を、兄に代わり受け継ぐことを決める。 25年ぶりに足を踏み入れた生家には、自分の知らない父の痕跡がそこかしこに残っていた。 年下の恋人・冬馬と共に家財道具の処分を始めた明日香だったが、整理が進むにつれ、漫画家の仕事がぎくしゃくし始め、さらに俳優である冬馬との間にもすれ違いが生じるようになる。 次々に現れる奇妙な遺物に翻弄される明日香の目の前に、父と自分の娘と暮らしていたという女・妃美子が現れて……。 「家族」「男女」――安心できるけれど窮屈な、名付けられた関係性の中で、人はどう生きるのか。 家族をうしない、恋人をうしない、依るべきものをなくした世界で、人はどう生きるのか。 いま、最も注目されている作家・彩瀬まるが、愛による呪縛と、愛に囚われない生き方とを探る、野心的長篇小説。 解説:村山由佳 -
高校入試
悪意は拡散する――。衝撃の結末が待ち受ける、『告白』以来の学校ミステリ! この作品を書けたことで、小説家として次のステージに一歩進むことができました。 ――湊かなえ 県下有数の公立進学校・橘第一高校の入試前日。新任教師・春山杏子は教室の黒板に「入試をぶっつぶす!」と書かれた貼り紙を見つける。迎えた入試当日。試験内容がネット掲示板に次々と実況中継されていく。遅れる学校側の対応、保護者からの糾弾、受験生たちの疑心。杏子たち教員が事件解明のため奔走するが……。誰が嘘をついているのか? 入試にかかわる全員が容疑者? 人間の本性をえぐり出した、湊ミステリの真骨頂! -
生還せよ
航空自衛隊の安濃将文三等空佐は、同期の泊里三等空佐ともども内閣府の遺骨収容対策室に出向中。実際は、内閣府に設立された小規模な諜報部門に配属され、CIAから情報提供を受け、シンガポールへ潜入捜査に入っていた。ここシンガポールで、映像解析技術の専門家である田丸という男から、アジア某国の軍事関係者へ、軍事転用出来る技術が渡っていたのだ。田丸と接触を試みた二人の新米工作員は、田丸が部屋で撃たれたとの連絡を受ける。さらに、東京にいる内閣府大臣政務官の能任からの電話で、インドからシンガポールに入った日本人ビジネスマンの保護要請を受けるが、その際に泊里が撃たれてしまう。そこに外為法違反捜査に経産省安全保障貿易検査官の高木摩子、田丸の取引相手の程、警察庁の神崎が現れて--。諜報員となった自衛官を主人公に、東アジアに繰り広げられる国際謀略を描く! -
総選挙ホテル
○著者の言葉「働く現場でしか学べないことがたくさんあると思っています。育った環境も、考え方も、年齢も違う職場の中で揉まれることが、人として成長させてくれると思っています。しんどいけれど喜びもある、それが職場。そこにある感動を小説にしたいと考えました。」桂望実 ○単行本時帯推薦文より 「一丸となって」でも「勧善懲悪」でもない感動的な人間ドラマがここにはある。まさに極上のエンタテインメントだ。松田哲夫(編集者・書評家) ○内容紹介 ある中堅ホテルを立て直そうと、外からやってきた変わり者の社長が提案したことは「総選挙」! そう、ホテル内の従業員の配置を“選挙”で決めるという斬新な人材シャッフル案でした。しかもそれだけに終わらず、管理職の選挙まで! 果たして従業員の反応は? 今の日本の働く環境の閉塞感を打ち破るお仕事小説。さまざまな年代の男女が抱え働く悩みに答え、働くことの意味、働くことで成長できる喜びを読書で味わえる、お仕事エンタメ作品。
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