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江戸は両国。暮れても提灯の明かりが灯る川沿いの茶屋は、夜も大賑わい。通りの向こうの見世物小屋では、人形遣いの芸人、月草の名が最近売れてきている。
なんでも、木偶の姫様人形、お華を相方に、一人二役の話芸を繰り広げるのだという。それも、話芸が目当てというより、お華に会いに来るお客が多いというのだ。
何故なら。“まことの華姫”は真実を語る――
姉を殺したのは、実の父かもしれないと疑う、小屋一帯の地回り山越の娘・お夏。
六年前の大火事で幼な子を失い、諦めきれずに子ども捜しを続ける夫婦。
二年前に出奔したまま行方知れずの親友かつ義兄を探しにはるばる西国からやってきた若旦那。
そして明らかになる語り部・月草の意外な過去……
心のなかに、やむにやまれぬ思いを抱えた人々は、今日も真実を求めてお華の語りに耳を澄ます。
しかし、それは必ずしも耳に心地よいものばかりとは限らなくて……
快刀乱麻のたくみな謎解きで、江戸市井の人々の喜怒哀楽を描き出す、新たな畠中ワールド!
Posted by ブクログ 2019年07月12日
しゃばけの作者なので。
お華という美しい人形と会話をする芸人、月草。
その盛り場を取り仕切る地回りの親分とその娘、お夏。
目の付け所は悪くないと思うのだが、
もうひとつすっきりしない。
月草が過去をひきずる話が多いせいなのか、
そこそこ大きいお華を連れ歩くのが無理過ぎるのか、
月草とお夏の恋物...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月19日
美しい木偶人形華姫と、影の薄い芸人月草が江戸の両国で人々のまことを見通していく話。
特別不思議なことがおこるわけじゃないけれど「華姫には本当にまことを見通す力があるのでは?」と思ってしまうような魅力的な華姫。
気が弱くて影が薄い月草ととてもいいコンビ。
賑やかな江戸が華やかで、楽しくあっという間に読...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年09月26日
久しぶりに畠中恵さんの小説☆しゃばけシリーズが好きで、昔よく読んでた作家さんです。華姫が、どう事件を解決していくのかが、キーワードとなるかなぁ。華姫は、人形なのですがね☆お夏と父親の山越、芸人の月草、それぞれのキャラクター私は、好きですねꉂ(ˊᗜˋ*)ヶラヶラとくに月草、しっかりしてないようで、ちゃ...続きを読む
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