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「桃太郎」の冒頭で、お婆さんが川へ洗濯に行くのはいったいなぜ――? みんなが知っている昔話の裏側には、くすっと笑えるような「ひどい」民話が存在する。ひどすぎて表舞台からは敬遠されてきた民話たち。そんなお話を語った伝説的トークが文庫で登場! きな粉と老人が掛け合わさるとどんなひどいことになるのか。よく吠える犬の口に腕を突っ込んだら犬はどうなる? 民話集には絶対載っていないお話の世界へようこそ。
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Posted by ブクログ
妖怪に詳しい方々が、 トークイベント「ひどい民話を語る会」を開催した後、書籍化したもの。 民話ってその土地に伝わってるお話ですよね。 それは、作家の話じゃなくて、世間話に尾ひれをつけて、 夜な夜な囲炉裏ばたで子どもにせがまれて爺婆が面白く話して聞かせたエンタメだったんだ、と。 だから、いい加減な終わ...続きを読むり方したり、他にも似てる話と混ざってしまったり、聞かせる相手が喜ぶからシモネタになっちゃったり、と素人っぽい雑さもあってひどい話になっちゃう。 イベントのそのまま書籍化されたらしく、対談形式でツッコミが入ったり、楽しい雰囲気が伝わってきます。 さくさくっと読めますが、いっぱい笑っちゃうので1人の時がいいですよ。
【一言感想】 学術的な価値は無いかもしれない民衆が作り上げてきた芸術作品 娯楽の無かった時代に子ども達を楽しませる手段として先鋭化されてきた民話 今も昔も子どもはシモネタを好む傾向があるのか、昔の民話では思いの外取り上げられているけれど、そういう作品は民俗学者から敬遠された結果遠ざけられた作品は...続きを読む多いそう 「子どもが喜んで面白がってくれりゃいいか」で創作されているので、オチも無ければ謎が残ったままの話が多いが、キレイにまとまっていないから話として何度も聞きたくなったり、自分流にアレンジをしていくことで無数に民話が生まれていった側面もあるのだと本を読んで思いました 民話をくだらない話だと切り捨ててしまうのは簡単だけれど、話し相手を喜ばせるために元となる話から面白ポイントを自分流に抽出して誇張する緩く適当な与太話は現代でも通じる所があると思う。
第一部がお下品過ぎて怯みそうになったけど、そこは博識な方々たちの含蓄あるトーク力でサクッと楽しく読み終えた。紹介されていた松谷みよ子さんの著作読んでみたくなった。
子供の頃に聞いたことある民話もあって 確かにひどいな…って思いました。 コーヒー片手に読む本じゃあない!
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ひどい民話を語る会
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京極夏彦
多田克己
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