いくさの底

いくさの底

968円 (税込)

4pt

3.8

「そうです。賀川少尉を殺したのはわたしです」第二次世界大戦のビルマ北部。日本軍警備隊が駐屯することになったある山村で、一人の将校が殺害される。村人には死因を伏せたまま、連隊本部から副官が派遣され事態収拾が始まるが、第2の殺人が起きてしまう。通訳を務める日本人商社員、依井の視点から描かれる正体不明の殺人者と協力者とは? 第71回「毎日出版文化賞」「日本推理作家協会賞」(長編部門)W受賞作! 「戦場」という閉鎖空間の山村を舞台に、重厚繊細に描かれた戦争ミステリの名作!

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いくさの底 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2023年04月11日

    太平洋戦争でのビルマを舞台にした戦争小説のようなサスペンスもので、まさかのオチがあり普通に面白かった。主人公が通訳という立場なのも、中立的視点となって良かった。
    また、ビルマ人・日本人の人々の人間性がそれぞれのキャラに表れていて、日本人としては共感とともに反省しないといけない一面があるなと、、

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    Posted by ブクログ 2021年11月06日

    初めて知った作家だったが面白かった。単なる推理小説ではなく、単なる戦争小説でもなく、そして余分な修飾語もなく全体的にシンプルで読み易い。けど先が読めてしまうような安直なストーリー展開ではない。というわけで総じて面白かった。

    0

    Posted by ブクログ 2020年05月01日

    このミス2018年版5位。第2次世界大戦初期、日本がビルマに進行した際の駐屯先の村での殺人事件。同行した通訳の視点での状況描写で進行していく。一般的にはなじみのない時代背景や登場人物の置かれた状況についての俯瞰的な説明が一切なく、いきなり登場人物視点での描写が始まるため、とても分かりにくい。途中まで...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年02月10日

    これぞまさに古処さんにしか書き得ない戦争小説×ミステリ。改めて古処さんの戦争小説の凄みを感じた作品です。

    舞台は太平洋戦争下のビルマの小さな村。戦争小説といっても、この小説では大きな戦闘もなく、殺人事件こそは起こるものの特攻や玉砕といった、戦火の悲劇が描かれるわけでもなく、非情に地味な展開が続きま...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月07日

    第二次大戦時、ビルマで農村に駐留する小隊で発生した殺人事件を扱うサスペンス。戦争がからむサスペンスというのが初めてだったので、こんなのあるんだと思ったが、解説を読むとジャンルとしてあるみたい。民間人で通訳として徴用された主人公の目を通して事件が進むが、実は華僑だの重慶軍だの真相がわかるシーンとかのロ...続きを読む

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