作品一覧 2023/08/16更新 有村家のその日まで 試し読み フォロー きみの鐘が鳴る 試し読み フォロー たこせんと蜻蛉玉(とんぼだま) 試し読み フォロー ホテルメドゥーサ 試し読み フォロー 竜になれ、馬になれ 試し読み フォロー 私たちの願いは、いつも。 試し読み フォロー 1~6件目 / 6件<<<1・・・・・・・・・>>> 尾崎英子の作品をすべて見る
ユーザーレビュー きみの鐘が鳴る 尾崎英子 / しらこ こちらも、子どもが四年生くらいになったら読ませたい。 成績の上下、合否判定、塾のクラス移動、 この年代の子どもたち特有の、クラスの友人との関係悪化や、教育虐待の毒親(私立小学生…)、保健室登校、いじめ。 中受の模様もさることながら、そういった環境面で辛いことがあった時のケアが何より親には重要なん...続きを読むだなと。 ★家庭を安心できる場所にすること。 ★友人や兄弟と比べないこと。 ★子ども自身の意思で行きたい学校を目標とすること。(少なくとも強制ではなく) 息抜きの時間を尊重すること。 転塾を選択肢に入れること。 ★模試やテストの結果に一喜一憂しないこと(無理かも) ★未来を見据えること。幸せな未来を信じること。 他人は客観的に見て、愚かだと判断したら気にしない、相手にしないこと。逃げは大事。 万が一のことがあっても子どもを責めない。親がBプラン、Cプランを考える。全落ちは禁忌。 Posted by ブクログ 有村家のその日まで 尾崎英子 自由奔放に生きてきた母仁子が末期ガンに罹患していることが分かってから、亡くなるまでの数か月を過ごす家族たちの物語。 周囲の人々の優しさとか、死にたいする心構えとかが感銘深くて良い。優兄ちゃんの優柔不断さ、ミカ姉ちゃんの緩和医療に携わる者の覚悟、文子の愛情深さ。こんないい人たちを育てた親、すごくいい...続きを読む人だろうと思いきや。 本当の主人公ともいえる、彼らの母仁子がとにかく奔放すぎる。俺の親がこんなだったらどうだろう?彼ら兄妹のように優しく(勿論けんかやもめ事はあるのだが)接することができるのだろうか?少なくとも配偶者の親だったり兄妹だったりの関係なら、縁切りしてるだろうなぁ。父親もなんとも頼りないくせに頑固だし。 家族の中って、外野には分からない色々があるもんだろうと、この歳になって思うけど、その色々も含めて家族親族なんだろうけど…。 Posted by ブクログ きみの鐘が鳴る 尾崎英子 / しらこ 中学受験に挑む少年少女の姿を描いた青春小説でした。 『青春小説』というと、青春時代を描いた作品=中高生〜青年の作品というイメージがありました。小学生が主役の話をあまり青春ものとして捉えたことがありませんでしたが、こちらの話は中学受験というものに挑む彼らの、ともすれば早すぎると思うほどに濃い青春...続きを読むの話だと思いました。 中学受験。どこも受験せずとも、どこがいいと自分で選ばずとも、住んでいる地域で自動的に振り分けられた学校に通うことができる中学校であるのに、あえて小学生のうちから必死に勉強に取り組んで、身も心も追い詰めて、そこまでする必要があるのだろうかと私などは思っていたものですが、読んでいて少し考えが変わりました。 他のお友達が遊んでいても、ゲームをしていても、他の楽しい習い事やクラブ活動をしていても、その分の時間を塾や勉強に費やして、受験に向けた勉強一色にしてしまうなんてと思っていたし、楽しいことなんて何もなさそうだと思っていたものですが、12歳というのは私が思うよりずっと強くて、繊細で、しなやかな時期なのかもしれないと感じました。 自分の未来を掴み取るために必死で、全力で挑む彼らに、『勉強ばかりで可哀想』なんて感想は違ったな、と今の私は思っています。 何の努力も選択もなく行ける中学校だからこそ、それに全力で向かった人にしか見えない景色がある。 彼らと、彼らの保護者たちが、最後にどんな未来を掴み取るのか、読んでいるこちらまで最後までドキドキとさせられる話でした。 私にはもう挑むことのできない山ですが、いつか機会があれば、選択肢としても良いだろうと思います。 Posted by ブクログ きみの鐘が鳴る 尾崎英子 / しらこ 成績やおかれた環境も違う6年生が、中学受験に挑む姿が描かれている。 まだまだ子どもなのに、いろいろな葛藤を抱えながらも頑張る姿が涙ぐましい。 中学受験独特の問題についての描写も出ており、経験者は特に共感できると思う。 中学受験に限らないけれど、主人公はあくまで子ども本人。 誰の受験かわからないように...続きを読むなってしまっては、本末転倒だなと思った。 Posted by ブクログ たこせんと蜻蛉玉(とんぼだま) 尾崎英子 主人公は40代のシングルマザー、息子は不登校、夫はがんにかかり死別。日々必死に生活する中で、偶然に高校時代の恋敵に再会する。 主人公の人生にとっては少し波立つ日々を描いているが、それでも大事件みたいなことは一切起こらない。それでも波の一つ一つの描写がなんとなく良くて、ついつい読みふけってしまう。...続きを読む 特に、恋敵の旧友を自宅に招いて食事するシーンは、ドキドキしてワクワクした。本当に何気ない、どこにでもありそうな女性2人の食事と会話の中、主人公は旧友にあることを謝罪するのだが、ここがすごくすごく良い。今まで読んできた会食シーンの中でも屈指の良さで、思わず何度か読み返してしまった。 あと、旧友との恋合戦の相手に再会するシーンも良い。凡百な小説だとこっから13時半にかって民放メロドラマみたいに台無しにしそうなもんだが、ここはしっかり力を抜いてほっと安心させる。ここらへんの匙加減も上手いなぁと思う。 尾崎英子、初めて読んだが良い小説を描く。他の作品も読んでみよう。 Posted by ブクログ 尾崎英子のレビューをもっと見る