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  • 灯台からの響き
    4.1
    板橋の商店街で、父の代から続く中華そば屋を営む康平は、一緒に店を切り盛りしてきた妻を急病で失って、長い間休業していた。ある日、分厚い本の間から、妻宛ての古いはがきを見つける。30年前の日付が記されたはがきには、海辺の地図らしい線画と数行の文章が添えられていた。差出人は大学生の小坂真砂雄。記憶をたどるうちに、当時30歳だった妻が「見知らぬ人からはがきが届いた」と言っていたことを思い出す。なぜ妻はこれを大事にとっていたのか、そしてなぜ康平の蔵書に挟んでおいたのか。妻の知られざる過去を探して、康平は旅に出る――。市井の人々の姿を通じて、人生の尊さを伝える傑作長編。
  • 灯台へ(新潮文庫)
    4.3
    「いいですとも。あした、晴れるようならね」スコットランドの小島の別荘で、哲学者ラムジー氏の妻は末息子に約束した。少年はあの夢の塔に行けると胸を躍らせる。そして十年の時が過ぎ、第一次大戦を経て一家は母と子二人を失い、再び別荘に集うのだった――。二日間のできごとを綴ることによって愛の力を描き出し、文学史を永遠に塗り替え、女性作家の地歩をも確立したイギリス文学の傑作。(解説・津村記久子)
  • 灯台を読む
    4.3
    灯台をゆけば日本の〈歴史〉と〈文化〉が浮かび上がる! 海と共に日本人の心に残る原風景の一つ灯台。現在、日本に約3,300基ある灯台は、船の安全を守るための航路標識としての役割を果たすのみならず、明治以降の日本の近代化を見守り続けてきた象徴的な存在でもありました。 建築技術、歴史、そして人との関わりはまさに文化遺産と言えるもの。灯台が今なお美しく残る場所には、その土地ならではの歴史と文化が息づいています。そんな知的発見に満ちた灯台を現代日本文学を代表する作家たちが訪ね、歴史的・文化的・地域的な価値を文学的な視点で綴った紀行集です。 「オール讀物」「クレアWEB」での好評連載中の企画をふんだんに撮りおろし写真を使って書籍化。
  • 滔々と紅 (本のサナギ賞受賞作)
    値引きあり
    3.7
    全国の書店員が「世に出したい」新作を選ぶ、エンタメ小説新人賞 第 1 回 本のサナギ賞大賞作品が文庫版で登場! 「読み終えたときは胸が震えた。完成度の高さで群を抜き、これほど読ませる作品を書く作者が、いままで無名であることが信じられなかった」 さわや書店・松本大介 <あらすじ> 天保八年、飢饉の村から 9歳の少女、駒乃(こまの)が人買いによって江戸吉原の大遊郭、扇屋へと口入れされる。駒乃は、吉原のしきたりに抗いながらも、手練手管を駆使する人気花魁、艶粧(たおやぎ)へと成長する。 忘れられぬ客との出会い、突如訪れる悲劇。苦界、吉原を生き抜いた彼女が最後に下す決断とは…。 「ここは吉原じゃ。世間からは苦界とか地獄とか呼ばれておる。お前にもそのうちわかる。ここから生きて出たければ強い心を持たんといかん。それができないものは死んでいく。馴染むものには極楽じゃ、嫌う者には地獄じゃ。まあ、これはどこも同じじゃがな…… 地獄か極楽かはお前さん次第じゃ」 本書は2017年に小社より刊行された著作を文庫化したものです。
  • 塔と重力
    4.0
    1巻1,408円 (税込)
    17歳の冬、僕らが眠るホテルは倒壊した。あの地震さえなければ、初体験の相手は美希子になるはずだった……。生き埋めからひとり生還した僕は20年後、Facebookを通じて大学の旧友と再会。彼女の記憶を抱えて生きる僕に彼が持ちかけた「あること」とは。繰り返される自然災害とテロ、21世紀の人類の苦悩の先に待つ希望。
  • 頭取無惨
    3.5
    会社で戦え、社会で生きろ。6人の銀行員、それぞれのレジスタンス。大手銀行広報部長、南雲龍一、45歳。「この人について行こう」そう、彼が心に誓った頭取をあまりにも急すぎる死が襲った。しかもそれは銀行の経営破綻が決定した夜のことだった――。銀行のため、頭取のため、何が最良の選択か。組織で抗い、金融業界に生きる、6人の銀行員たちが選んだ、それぞれの道とは。(講談社文庫)
  • 東南アジア式 「まあいっか」で楽に生きる本
    3.6
    この本は、日本がなんだか辛いな、苦しいなと思っている方のための本です。 野本さんはマレーシアに家族で移住して10年。いまは海外教育や海外移住について書いたコラムやラジオ、講演会で大人気です。 一見不便で給与水準も低いのに、楽しそうな人が多いマレーシアという東南アジアの国。この国で学んだ人生を楽しく暮らす方法を紹介します。 ―ほとんどのことには正解がない ―他人に期待しないと怒らなくて済む ―他人はコントロールできない ―精神のコントロールは自分でする ―白黒つけるのをやめる ―80%くらいの完成度で世の中に出す ―スピードの方が大事 ―他人を助けると自分に返ってくる 日本人は圧倒的に「ちゃんとしなくては」で苦しんでる人が多すぎる。しかし世界を見ると、そこまで厳しく緻密さや正確さは求められていないのです。海外進出する企業や学校教育の現場において、感情をコントロールすることの大切さをユニークな視点で書いたエッセイ。
  • とうに夜半を過ぎて
    3.4
    死体を乗せ走る救急車のなかで交わされる会話の戦慄、チョコレート中毒の男が神父に語る懺悔、子供時代のいじめっ子を殺そうと思い立ち故郷に帰った中年男。SFの詩人が贈るとっておきの二十二篇。新装版
  • 塔の上の花嫁【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    エロイーズは伯爵のもとに押しかけたことを後悔していた。彼女を見るやウォルトン伯爵が苛立ちもあらわに背を向けたから。伯爵が恋に落ち求婚したのは、美人の妹であって私ではない。しかも妹の駆け落ちで、いま彼の自尊心は傷つけられている――怯みながらも、しかし、エロイーズは力を振り絞って告げた。「私と結婚してください。あなたの評判を守るために」振り返った端整な顔に浮かぶ、虚をつかれたような表情を見て、いたたまれなくなって目を伏せた。そして心のなかで付け加えた。嫌な男と結婚させられそうになっている、私のためにも……。 *本書は、ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャルから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 塔の上の秘恋
    3.0
    塔の上に咲いた秘恋の花は、せつない散り模様で……。 赤ん坊のとき母に捨てられ、冷血な医師の父に育てられたヴィクトリア。独りぼっちの少女は父の働く病院の上にある塔で孤独を癒やした。やがて彼女はそこで働くようになり、敏腕ドクターのドミニクと出会う。顔を合わせれば口論する二人だったが、塔の上で鉢合わせしたある日、ふとしたきっかけで激情に駆られて熱いひとときを過ごした。彼に惹かれる想いを抑えて一夜限りの関係と距離を置くことにしたが、思いがけずヴィクトリアは妊娠し、状況は一変した。事もあろうに、人間不信のドミニクは自分の子かどうかさえ疑う始末。それを知ったヴィクトリアは決心した――おなかの子は私一人で育てるわ……もう私には近づかないで! ■ロマンス作家として円熟の境に入った感のあるC・マリネッリ。本作は、親の愛を知らない孤独なヒロインと過去の衝撃体験から人間不信に陥っているヒーローの一筋縄ではいかないドキドキの恋物語で、ウィットに富んだ会話も楽しめます!
  • 塔の中の女
    3.0
    1巻1,771円 (税込)
    早稲田文学新人賞作家、怒濤の450枚。「公爵を破壊せよ」。エレクトラの命令はオレステスを震撼させた。気鋭の想像力が架空都市を燃焼させる。圧倒的筆力で描くノンストップ純文学
  • 塔の館の花嫁
    4.0
    まさか彼が会社の重要な取引先の社長だとは思わなかった。彼の名はセバスチャン。豪壮な邸宅に住む、騎士を先祖に持つ貴族。ファッション業界で成功を夢見るジェシカは、セビリアにやってきた。注文服を作る最高の素材が見つかったと喜んだのも束の間、その布地を作る工場の経営者がセバスチャンだったとは……。彼とは仕事で会う前、従妹が彼の弟と起こした恋の不始末を巡って、さんざん激しい言葉の応酬をしあったばかりだった。彼は、話をするために屋敷を訪れたジェシカを従妹と思い込み、大事な弟を金目当てに誘惑した性悪女と、一方的にののしった。商談の席でもなお侮辱を続ける彼の頬を、ジェシカは思わずぶっていた!■追悼特集としてお贈りしているペニー・ジョーダンの新刊。今月と来月は未邦訳作品をお届けします。数々の長編小説を書き、多くの読者を魅了した、彼女の確かな実力をうかがわせる作品ばかりです。
  • 東福門院和子(まさこ)
    3.0
    二代将軍秀忠(ひでただ)の末娘和子が後水尾(ごみずのお)天皇女御(にょうご)として入内(じゅだい)した。折りしも、「禁中並公家諸法度」による厳しい規制に遭い、朝廷・公家社会は江戸幕府に強い反感を抱いていた。だが、天皇と仲睦まじく、天真爛漫な愛らしさを持つ和子に、周囲の人々も次第に打ち解けてくる……。
  • 豆腐屋の四季 ある青春の記録
    5.0
    泥のごとできそこないし豆腐投げ怒れる夜のまだ明けざらん――零細な家業の豆腐屋を継ぎ、病弱な身体を酷使する労働の日々、青春と呼ぶにはあまりに惨めな生活の中から噴き上げるように歌は生れた。そして稚ない恋の成就……60年代の青春の燦きを刻して世代を超えて読み継がれた感動のベスト・セラー!
  • 東方見聞録
    3.9
    ヴェニスから小アジア・パミール高原を経て中国に入り、元が席捲するアジア各地を行脚、16年に及ぶ見聞を克明に記して、西洋人に東洋への眼を開かせた旅行記の古典。
  • 東北モノローグ
    4.8
    東日本大震災の癒されえぬ傷痕、そのうえを流れた時間はいったいなにを残したのか。東北のひとびとがいま語ること、その地でこだまする声に耳を澄ます、文学とノンフィクションの臨界点。
  • 逃亡
    4.1
    戦争に圧しつぶされた人間の苦悩を描いた傑作 戦時下の緊迫した海軍航空隊で、若き整備兵が背負った過酷な運命とは? 軍用飛行機をバラせ……その男の言葉に若い整備兵は青ざめた。昭和19年、戦況の悪化にともない、切迫した空気の張りつめる霞ヶ浦海軍航空隊で、苛酷な日々を送る彼は、見知らぬ男の好意を受け入れたばかりに、飛行機を爆破して脱走するという運命を背負う。初期の力作長篇が待望の再登場。 解説・杉山隆男
  • 逃亡者は北へ向かう
    4.0
    1巻2,090円 (税込)
    大震災直後に殺人を犯し、死刑を覚悟しながらもある人物を探すため姿を消した青年。自らの家族も被災した一人の刑事が、執念の捜査で容疑者に迫る。壊れた道、選べなかった人生――混沌とした被災地で繰り広げられる逃亡劇! 『孤狼の血』『盤上の向日葵』の著者が地元・東北を舞台に描く震災クライムサスペンス。
  • 逃亡(上) 新装版
    3.0
    悪徳岡っ引・梅三郎の罠にかかって、“破牢”の重罪を負った甲州無宿の源次。逃れて、ある錺師の家の下働きとなるが、娘のお蝶と深い仲となり出奔。源次を匿い、お蝶は湯島の小料理屋に働きに出るが、そこには、あの梅三郎や、妖しい加賀藩の用人が出入りしていた……。無宿人の憤りを、巨匠が活写。
  • 逃亡のSAS特務員
    3.0
    SAS隊員ジョシュ・ハーディングは、アリゾナの砂漠で銃弾を受け、意識を失って倒れていた。そばには射殺された少年が横たわっていた。ジョシュは美しい女性ケイトに助けられる。が、彼の記憶はすべて失われていた。しかも追跡者が次々と迫ってくる。折りしも世界の大都市で大規模な停電が続発していた。追っ手と闘いながら徐々に記憶を取り戻していく彼は、やがて驚くべき真相を知る!謎に満ちた会心の冒険アクション。
  • 逃亡犯とゆびきり
    3.8
    1巻1,683円 (税込)
    親友が、シリアルキラーになった。 フリーライターの世良未散のもとに「女子中学生墜落死事件」の執筆依頼が入った。エロやお笑い記事を書きながら、いずれは社会派のルポをと願っていた未散には願ってもない仕事だ。 転落死した15歳の少女・清水萌香は、死亡時スマートフォンを所持しておらず、「あたしは一一七人に殺された」という遺書を残していた。周囲の人間の、萌香に対する評価もさまざまだ。深まる謎に翻弄されつつ書いた記事の「前編」が雑誌に掲載された日、未散のスマホに着信が入る。それは、高校時代、未散にフリーライターとしての基礎をもたらした、親友・古沢福子からだった。「記事、読んだぞ」「2-Aの神崎を思い出したよ」とだけ告げて電話は切れる。しかしその言葉は、萌香の抱えていた闇を明らかにするものだった。 事件の真相に迫る「後編」の記事は評判を呼び、未散はライターとしての知名度を上げる。しかしそれを福子に伝えることは叶わない。なぜなら、福子は4人の男女を殺害した容疑で指名手配中の身だからだ。どこにいるかも、連絡先もわからない。次第に、未散は福子からの電話を心待ちにするようになる。それが、前代未聞の事件の端緒になるとも知らずに……。
  • 逃 亡 岬
    4.0
    東西薬品の九門愛一郎はTVニュースを見て愕然とした。早暁、喧嘩別れしたばかりの愛人・高見沢ミサが刺殺され、自分が手配されているのだ。無実を晴らせるのは、事件直前に遇った女性と一枚の写真だけである。九門は一億数千万人のなかの〃たった一人〃の証人を追い求めるのだが……。迫真のサスペンス・ミステリー。
  • 冬眠族の棲む穴
    3.4
    1巻1,980円 (税込)
    25万部突破!ベストセラー「喫茶ドードー」シリーズの標野凪が贈る、二十四節気のショートショート 「甘い香りにくるまって、心ゆくまで眠ってしまおう」 今日もおつかれさまでした。 やさしい季節が心をめぐる、とっておきの物語をあなたに。 (著者より) 心もからだも冷え冷えする夜には、この本を携え、冬眠族の巣穴にすとんと落ちてください。 そんな冬ごもりのおともに、と24の小さな物語を書きました。 日常の延長にある、ほんの少しだけ不思議な世界で繰り広げられるお話を、 季節を繰るようにゆったり楽しんでいただけますと嬉しいです。 どこかにあなたがいる、やもしれません。
  • 透明な遺書
    4.3
    「警察は自殺だと言ってます。でも、私は自殺だなんて信じてません」福島県喜多方で排ガス自殺と断定された父の死因を承服できない清野翠。翠の父の友人であった「歴史と旅」藤田編集長の依頼をうけて浅見光彦は、彼女とともに残された“透明な遺書”をよりどころに、正々堂々、喜多方にむかうのだが。(講談社文庫)
  • 透明な季節
    値引きあり
    4.0
    ミステリーの傑作。江戸川乱歩賞受賞作。ぼくは夜明けまで犯人を追っていた……――ポケゴリが死んだ。しかも、殺されたのだ。あの憎い配属将校の死は、とても喜ばしい。殺した奴は、ほんとうに偉い、と思う。でも、あの美しい薫さんが、あいつの奥さんだったなんて、ぼくの胸は、張り裂けそうだ。……戦時下の学園生活を舞台に、年上の女性に淡い思慕を抱く一中学生の体験を描く、青春推理長編。江戸川乱歩賞受賞作!
  • 透明な迷宮
    3.8
    深夜のブタペストで監禁された初対面の男女。見世物として「愛し合う」ことを強いられた彼らは、その後、悲劇の記憶を「真の愛」で上書きしようと懸命に互いを求め合う。その意外な顛末は……。表題作「透明な迷宮」のほか、事故で恋人を失い、九死に一生を得た劇作家の奇妙な時間体験を描いた「Re:依田氏からの依頼」など、孤独な現代人の悲喜劇を官能的な筆致で結晶化した傑作短編集。
  • 透明になれなかった僕たちのために
    3.4
    1巻1,397円 (税込)
    アリオとユリオ、幼馴染の深雪は、自分の中に潜むある欲望に苦しみつつ成長する。ユリオの自殺、連続する殺人事件を契機に驚愕の真相が明らかになっていくが… 著者渾身の青春サスペンス。
  • 透明人間の納屋
    3.5
    昭和52年夏、密室状態のホテルの部屋から一人の女性が消え失せ、海岸で死体となって発見された。孤独な少年・ヨウイチの隣人で、女性の知人でもあった男は「透明人間は存在する」と囁き、納屋にある機械で透明人間になる薬を作っていると告白する。混乱するヨウイチ。心優しき隣人は犯人なのか? やがて男は外国へ旅立ち、26年後、一通の手紙がヨウイチのもとへ届いた。そこには驚愕の真相が記されていた! (講談社文庫)
  • 透明人間は204号室の夢を見る
    3.3
    コミュニケーション能力皆無の実緒は、高校3年生の時、ある出版社の小説の新人賞を受賞する。ペンネームは「佐原澪」。デビュー当時は話題になったが、6年経った今、佐原澪の名前を覚えている人間は少ない。実緒はデビュー以降、スランプに陥り一作も小説を書けなくなっていた。自分のデビュー作が未だに置かれている書店へ行っては、誰か手に取らないかと監視する日々。するとある日、実緒の本を手に取る大学生風の男の姿を確認する。思わずあとをつけ、彼の家を特定する。部屋の番号を確認し、ポストに手を突っこみ郵便物を抜き取ると、そこには大学からの封筒と彼の名前・春臣の文字が。それからというもの、今まで一行も書けなかったことが嘘のように、実緒は春臣のことを連想した小説を書くようになる。その小説を春臣のポストに投函することで実緒は満足感を得ていた。ひょんなことから実緒は春臣の恋人と仲良くなるが――。第三十七回すばる文学賞受賞第一作。
  • とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢
    4.0
    金髪女子中学生の誘拐、双子の兄弟の葛藤、猫の魔力、美容整形の闇など、不穏な現実をスリリングに描く著者自選のホラー・ミステリ短篇集。世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞受賞。
  • 桃夭記
    3.7
    博陵郡王の屋敷で怪異が頻発する。桃の木のたたりと断じて呪法をほどこそうとする道士の騙りを見破り、眠りから醒めなくなった娘を救うのは、式神を操る青年・光周明。はたして彼の正体は?(表題作)他に、孤独な少年帝に忠誠をつくす虎、竜王の甕が見せる夢幻、墨に命を賭けた名匠の皮肉な運命を描いた、心ゆさぶる幻想的な珠玉の四篇を収録。中国傑作短篇小説集。
  • 冬雷
    3.9
    大阪で鷹匠として働く夏目代助の元に訃報が届く。12年前に行方不明になった幼い義弟・翔一郎が、遺体で発見されたと。孤児だった代助は、日本海沿いの魚ノ宮町の名家・千田家の跡継ぎとして引き取られた。初めての家族や、千田家と共に町を守る鷹櫛神社の巫女・真琴という恋人ができ、幸せに暮らしていた。しかし義弟の失踪が原因で、家族に拒絶され、真琴と引き裂かれ、町を出て行くことになったのだ。葬儀に出ようと町に戻った代助は、人々の冷たい仕打ちに耐えながら事件の真相を探るが。第1回未来屋小説大賞を受賞した、長編ミステリ。/解説=千街晶之
  • 倒立する塔の殺人
    3.7
    少女を殺したのは、物語に秘められた毒――戦時中のミッションスクールでは、少女たちの間で小説の回し書きが流行していた。蔓薔薇模様の囲みの中に『倒立する塔の殺人』とタイトルだけ記されたその美しいノートは、図書館の書架に本に紛れてひっそり置かれていた。ノートを手にした者は続きを書き継ぐ。しかし、一人の少女の死をきっかけに、物語に秘められた恐ろしい企みが明らかになり……物語と現実が絡み合う、万華鏡のように美しいミステリー。

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  • 遠い花燭
    4.0
    幕府の政争に巻き込まれ職を失った稀代の経世家・工藤平助を父に持つ主人公・真葛。壊れかけた父娘の関係だったが、父の元に集まってくる多くの人との触れ合いを通し、真葛は自らの過去を乗り越え、新たな時代へ踏み出していく。江戸時代後期を生きた女性の姿を描く時代小説。
  • 遠い家族―母はなぜ無理心中を図ったのか―
    3.7
    18歳の春、母が義父を殺して自死した。あれから16年、ひとり取り残された僕は母の生涯を辿る旅に出た。日本に出稼ぎに行った韓国人の母を求めながら、韓国と台湾で暮らした幼少期。日本で母と義父と過ごした中高時代。そして、「あの日」までの経緯。母親に愛されたいと願った息子が心中事件の背景を綴るノンフィクション。
  • 遠い勝鬨
    3.0
    江戸幕府の三代将軍・徳川家光の時代に幕政を宰領し『徳川の平和(パックス・トクガワーナ)』の礎を築いた「知恵伊豆」こと松平伊豆守信綱。信綱には我が子のごとく慈しんだ少年・小太郎がいた。小太郎は南蛮医としての将来が嘱望されたが、決して知られてはならない秘密を抱えていた。信綱との固い絆の行方は如何に。やがて二人に最大の試練「島原の乱」が迫りくる――。
  • 遠い声、遠い部屋
    4.0
    新鮮な言語感覚と幻想に満ちた華麗な文体で構成された本作は、1948年に刊行されるやいなや、アメリカ中で大きな波紋を呼び起こした。父親を探してアメリカ南部の小さな町を訪れたジョエル少年の、近づきつつある大人の世界に怯え屈折する心理と、脆くもうつろいやすい感情とを描いた半自伝的なデビュー長編。
  • 遠井さんは青春したい!-って言ったら青春ロマンス部のツッコミ役にされたんだけど何この学園コメディ-
    5.0
    1巻1,320円 (税込)
    普通の青春を送るつもりだった女子高生の遠井さんは、 入学初日にハチャメチャ男子ジェルに気に入られて "青春ロマンス部"に入ることに! 活動内容は青春とロマンっぽいことを求めるだけ! なのに毎回爆笑展開に……さらにはネットで動画投稿?! そんなカオスな日常の中とある事件が起こり……? 動画配信サイトで脅威の再生数をたたき出す、 すとぷりのジェルが贈るオリジナルアニメ動画シリーズ 『遠井さん』が初の小説化!
  • 遠い背中 おいしいコーヒーのいれ方 VI
    3.5
    大人気の「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズ第6弾。花村の叔母夫婦がついにロンドンから戻ってくる。勝利はかれんとふたりだけになれる場所を確保するために、周囲を説得して、ひとり暮らしを決意する。男としての強さ、優しさに、磨きをかけるためにも。なのに、かれんは近いようで遠くて。ふたりの甘く切ない恋の行方がますます気になる…。
  • 遠い日の戦争
    4.3
    1巻539円 (税込)
    終戦の詔勅が下った昭和20年8月15日、福岡の西部軍司令部の防空情報主任・清原琢也は、米兵捕虜を処刑した。無差別空襲により家族を失った日本人すべての意志の代行であるとも彼には思えた。だが、敗戦はすべての価値観を逆転させた。戦犯として断罪され、日本人の恥と罵られる中、暗く怯えに満ちた戦後の逃亡の日々が始まる――。戦争犯罪を問い、戦後日本の歪みを抉る力作長編。

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  • 遠い日のフィアンセ
    4.0
    アレグラは十八歳の誕生パーティに現れた裕福な男性――ステファノに心を奪われ、一年後に彼との結婚が決まった。だが、結婚式の前夜に父親とステファノの会話を耳にして、衝撃のあまり家と故郷を捨てた。この結婚が男たちの“取り引き”に基づいたものだと知ったのだ。あれから七年、アレグラはロンドンで自活しながら、過去のことを忘れて前向きに生きようと務めていた。ところが、従妹の結婚式でステファノと再会し、いまも彼の魅力にあらがえないことを思い知らされる。ある目的のためにステファノが近づいてきたとは想像もせずに。
  • 遠い響き
    4.5
    1巻660円 (税込)
    「私の話を聞いてください」 嵐の夜に遭遇した男が語り出す、 現代の『地獄めぐり』とも言うべき、奇妙な体験。 気鋭が放つ新しい文学の誕生。
  • 遠い指先が触れて
    3.8
    1巻1,672円 (税込)
    「一緒に、失くした記憶を探しに行こう」。彼女の言葉で、僕らの旅は始まった。 過去を奪うものたちに抗い、ままならない現在を越えていく、〈愛と記憶〉をめぐる冒険。 デビュー作『鳥がぼくらは祈り、』、芥川賞候補作『オン・ザ・プラネット』を超える、鮮烈な飛躍作! 「ねえ、覚えてる?」--両親を知らずに育ち、就職した僕〈一志〉のもとに、見知らぬ女性が訪れる。 〈杏〉と名乗る彼女は忘れていた過去を呼び起こし、僕の凡庸で退屈な日常が変化していく。 〈不可視のシステム〉に抵抗し、時間の境界を越える恋人たちの行方は――?
  • 遠い夢の秘宝 モアランド公爵家の秘密
    3.0
    ニューヨークの新聞記者ミーガンは、偽りの履歴書を手にイギリスへ渡り、ある公爵家の使用人の面接に臨んだ。目的はただひとつ――10年前に愛する兄を殺した次期公爵のテオ・モアランドに近づき、証拠を握って罪を償わせること。薔薇の咲き乱れる庭でミーガンが公爵夫人の質問に答えていると、不意にひとりの男性が現れた。豊かな黒髪、日に焼けた肌、官能的な曲線を描く唇。明るいブルーの瞳にとらえられ、ミーガンの心に不可思議な感覚が湧き起こった。だが公爵夫人が発した言葉に、彼女は衝撃を受けた。「これが長男のテオよ」
  • 遠縁の女
    3.8
    五年の武者修行から帰ってみれば……。 直木賞作家が贈る濃密な傑作時代小説集。 寛政の世、浮世離れした武者修行から五年ぶりに帰国した男を待っていたのは、美貌の女が仕掛ける謎――。 表題作ほか、二十俵二人扶持の貧しい武家一家で、後妻が生活のため機を織る「機織る武家」、新田開発を持ちかけられ当惑する三十二歳当主を描く「沼尻新田」。 閉塞した武家社会を生きる人間の姿が鮮やかに立ち上がる傑作三篇。 ※この電子書籍は2017年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 十日間の不思議
    3.8
    エラリイ三たびライツヴィルに赴く! ひとつには依頼者のハワードへの友情から ひとつにはライツヴィル懐かしさから――しかし、エラリイが着くのも待たず、不吉な事件の幕はあいていた。『災厄の町』 『フォックス家の殺人』についで、ライツヴィルで起こった怪事件の真相は果たしてどこにひそんでいるのか……?
  • 遠きに目ありて
    3.9
    1巻550円 (税込)
    成城署の捜査主任真名部警部は、とある縁である少年と知り合うことになった。岩井信一、年齢からいうと高校受験期ぐらいの少年である。彼は重度の脳性マヒだった。だが、親しくなるにつれて、この少年の予想外の聡明さに驚嘆するようになる。ある時、約束していた映画鑑賞を突発事件のためすっぽかしてしまったお詫びにと、その事件の経緯を話して聞かせたところ……!~ 安楽椅子探偵の歴史に新たな一ページを書き加えた連作推理短編の傑作であり、不可能犯罪や奇抜なアリバイ・トリック等を満載した、著者の本格推理分野での代表作と言えよう。

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  • 遠くでずっとそばにいる
    値引きあり
    4.3
    27歳の朔美は、会社を辞めた日に事故で10年分の記憶を失った。高校時代の部活仲間を頼りに思い出を辿っていくが、浮き彫りになるのはどこまでも孤独な自分。会いたい人がいるはずもない彼女に贈られた、差出人不明のバースデーカードは、思いもよらない事故の真実を明らかにする……。人を愛しぬく苦しみと切なさを描いた感涙の恋愛ミステリー。長澤雅彦監督、倉科カナ主演で映画化。
  • 遠すぎた輝き、今ここを照らす光
    4.2
    月刊誌記者として働く小坂井夏輝、31歳。取材先で中学の同級生・瀧光平と再会する。かつて周囲を見下していた瀧を夏輝は疎んじ、片や誰彼なく優しくする夏輝を瀧は偽善者と嫌っていた。だが次第に夏輝は瀧が抱える痛みを、瀧は夏輝の葛藤を知るようになる。過去を受け止め、前を向いて歩くために、二人はある行動に出る。逃げたくなる自分の背中をそっと押してくれる、優しい物語。
  • トオチカ
    4.3
    「頼むから、やさしくさせろよ。そうさせてくれない女、おまえくらいだよ」 鎌倉で雑貨店トオチカを営む里葎子。過去の恋の傷から男性との関わりをさける彼女の前に、やり手のバイヤー・千正が現れて……。 ※本書は、二○一三年四月、小社より刊行された単行本を文庫化したものです。小説屋sari-sari 二○一三年五月号に掲載された『ねこのいる庭』、二○一三年五月に配信された電子書籍『ねこは夜に恋をうたう』、およびアニメイトオリジナル特典として配布された『ウァジェトの目』を追加収録した文庫が底本です。
  • 遠野殺人事件
    3.0
    民話と伝説の里、岩手県・遠野の五百羅漢で女性の絞殺死体が発見された! 被害者は東京の会社に勤める貴代。遺品のカメラには同行するはずのなかった同僚・貞子の笑顔が! 貞子には経理上の不正も発覚し、容疑者として浮上するが、一ヶ月後自殺死体として発見される。先輩二人の死に疑いを持った留理子は、巧妙に仕組まれた事件の謎を執念の推理で解き明かせるのか!?
  • 遠の眠りの
    3.3
    大正末期、貧しい農家に生まれた少女・絵子は、農作業の合間に本を読むのが生きがいだったが、女学校に進むことは到底叶わず、家を追い出されて女工として働いていた。ある日、市内に初めて開業した百貨店「えびす屋」に足を踏み入れ、ひょんなことから支配人と出会う。えびす屋では付属の劇場のため「少女歌劇団」の団員を募集していて、絵子は「お話係」として雇ってもらうことになった。ひときわ輝くキヨという娘役と仲良くなるが、実は、彼女は男の子であることを隠していて――。福井市にかつて実在した百貨店の「少女歌劇部」に着想を得て、一途に生きる少女の自我の目覚めと、戦争に傾く時代を描く長編小説。
  • 十の輪をくぐる
    4.1
    認知症の母が呟いた家族の「秘密」とは。 スミダスポーツで働く泰介は、認知症を患う八十歳の母・万津子を自宅で介護しながら、妻と、バレーボール部でエースとして活躍する高校二年生の娘とともに暮らしている。あるとき、万津子がテレビのオリンピック特集を見て「私は……東洋の魔女」「泰介には、秘密」と呟いた。泰介は、九州から東京へ出てきた母の過去を何も知らないことに気づく。五十一年前。紡績工場で女工として働いていた万津子は、十九歳で三井鉱山の職員と結婚。夫の暴力と子育ての難しさに悩んでいたが、幼い息子が起こしたある事件をきっかけに、家や近隣での居場所を失う。そんな彼女が、故郷を捨て、上京したのはなぜだったのか。泰介は万津子の部屋で見つけた新聞記事を頼りに、母の「秘密」を探り始める。それは同時に、泰介が日頃感じている「生きづらさ」にもつながっていて──。一九六四年と二〇二〇年、二つの東京五輪の時代を生きる親子の姿を三代にわたって描いた感動作。いま最も注目を集める若手作家・辻堂ゆめによる圧巻の大河小説!! ※この作品は単行本版『十の輪をくぐる』として配信されていた作品の文庫本版です。
  • 通り過ぎゆく者
    3.5
    1980年、ミシシッピ州。サルベージダイバーのボビーは深海に沈んだ飛行機に潜るが、それ以降、周囲に不穏な影が見え隠れしはじめる。亡き妹への思いを心の奥底に抱えたまま、彼は広大で無情な世界をさまようが……。アメリカ文学の巨匠が描く喪失と受容の物語。『ザ・ロード』の巨匠コーマック・マッカーシー最後の二部作登場
  • トオリヌケ キンシ
    4.2
    人生の途中、はからずも厄介ごとを抱えることになった人々。 でも、「たとえ行き止まりの袋小路に見えたとしても。根気よく探せば、どこかへ抜け道があったりする。」(「トオリヌケ キンシ」より) 他人にはなかなかわかってもらえない困難に直面した人々にも、思いもよらぬ奇跡が起きる時がある――。 短編の名手・加納朋子が贈る六つの物語。 (収録作品) ・高校に入ってから不登校・引きこもりになってしまったある少年。ある日彼の家に、一人の少女がやってきた。少女はかつて少年に助けてもらってもらったことがあるという――。『トオリヌケ キンシ』 ・「ある形」を見つけてしまう能力以外はごくごく平凡な女子高生。そのふしぎな力を生物の先生は「共感覚」と分析した……。『平穏で平凡で、幸運な人生』 ・やさしかった母がある日豹変、家の中でいじめられるようになってしまったタクミ。つらい日々の救いは、イマジナリーフレンド(想像のお友達)の存在だった。『空蝉』 ・人の顔が識別できない――「相貌失認」の「僕」は、高校入学を機にそのことをカミングアウトする。あろうことかその後「僕」はある女の子から「好きです」と告白される。不思議な始まりの恋の行方は? 『フー・アー・ユー』 ・長く連れ添った夫人を突然に亡くし、気落ちする亀井のおじいちゃん。家の中でひとりのはずが、ある日「座敷童がいる」と言い出した!『座敷童と兎と亀と』 ・前日に高熱を出して受験に失敗した「俺」は、ある場所に引きこもり、自分でコントロール可能な「明晰夢」を見る日々を過ごしている。そんな中で出会った女の子「ミナノ」、彼女は夢だったのか、それとも?『この出口の無い、閉ざされた部屋で』
  • 都会のエデン~天才刑事 姉崎サリオ~
    3.8
    夕刻の池袋。一人の男がビルの屋上から突き落とされて死んだ。その妻をさらなる悲劇が襲う。3歳の息子が突然姿を消したのだ! 父親の死と関係が? 女装の巨漢で毒舌――捜査一課きっての名物刑事・姉崎サリオと相棒の孝太郎が捜査に乗り出す。その背後には、引退した「伝説の警察官」の姿が見え隠れするのだが……。あまりにも切ない「家族の事件」の真相とは?
  • 都会の憂鬱
    3.0
    「田園の憂鬱」とならんで作者の青春記ともいうべき作品である.「田園」における主人公・妻・2匹の犬は東京の日の当たらない崖下の家に無為の生活を送る.自己の文学的才能への疑惑,無名の新劇女優である妻との確執など――.作者はこの作品を書くことによって,「田園」に含まれていたモティーフを完成し,真の自己の領土を発見した. (※本書は1983/1/1に発売し、2022/3/10に電子化をいたしました)
  • とかげ
    3.9
    1巻418円 (税込)
    とかげは眠る前、鼻づらを私の胸に強く押し付ける癖がある。デリバリーのピザが好きで、人と話すのは苦手だ。三年の交際期間を経て私がプロポーズしたある夜、とかげは言った。「実は、私子供のころ目が見えなかったことがあるの」。そして明かされる、家族を襲った惨劇と呪いーー。それぞれに傷を抱え、宿命的にひかれあった二人が見つけたのは、今は微かだけれど確かな希望。表題作「とかげ」始め、とまどいながら生きる人たちを優しく励ましてくれる6編の短編小説集。
  • 戸隠伝説殺人事件
    3.5
    戸隠は昔から数多くの伝説を生み、今なお神秘性に満ちた土地だ。長野実業界の大物、武田喜助が〈鬼女紅葉〉の伝説縁の地“毒の平”で毒殺された。戸隠村“矢立神社”では男女2人が背中に矢を刺されて殺された。そして第3の殺人が……。約四十年前の事件と現代のこの忌わしい殺人事件が細い糸で繋がれた時、明らかになる意外な事実とは!“信濃のコロンボ”竹村警部が難事件に挑む本格伝奇ミステリー。
  • 時穴みみか
    3.8
    小六の美々加は、シングルマザーのママに恋人ができて以来、学校の帰り道に道草をするようになった。ある日、黒猫のあとをつけて巨木の根元の空洞をくぐり抜けると、知らない家で目を覚ます。くみ取りのトイレやダイヤル式電話、学校ではこっくりさんに夢中な級友……。どうやら昭和49年にタイムスリップしたらしい。当たり前のように美々加を「さら」と呼び、たっぷりの愛情を注いでくれる小岩井家の次女としての日々が始まった。優しさと温もりに包まれた、ノスタルジックな冒険譚。解説・田中兆子 ※本書は2015年2月に講談社から刊行された作品を文庫化したものです。
  • 時ありて
    3.5
    時を超えて彷徨う二人の男の物語。英国SF協会賞受賞作 戦記ノンフィクションを専門に扱う古書ディーラーが、即売会で手にした一冊の詩集『時ありて』。彼は詩集に挟まれた手紙に書かれた事実を追ううちに、第二次大戦の戦火を生きた二人の男をめぐる迷宮を彷徨うことになる。英国SF界のレジェンドによる傑作時間SF
  • 時かけラジオ ~鎌倉なみおとFMの奇跡~
    3.9
    ローカルラジオ放送局「鎌倉なみおとFM」の最終番組は22時で終了する。しかし、なぜか時々、23時から番組が流れる夜があり、それは1985年を生きるDJによるもので……。 親友の婚約を素直に祝うことができない女性・三回転半ジャンプさん、母親の再婚相手と距離を置いてしまう小学生・ラジコンカー君……悩めるリスナーが、時を駆ける真夜中のラジオと繋がる時、優しい波音がきこえてくる――。 聴き終えた後、心の声に耳を傾けたくなる不思議なラジオ。 『東京すみっこごはん』『今日は心のおそうじ日和』の著者・成田名璃子、新境地!
  • 時が滲む朝
    3.8
    1巻468円 (税込)
    中国の小さな村に生まれた梁浩遠(リャン・ハウユェン)と謝志強(シェー・ツェーチャン)。大きな志を抱いて大学に進学した2人を、1989年の天安門事件が待ち受ける──。“我愛中国”を合言葉に中国を民主化しようと努力する貧しい学生たちの苦悩と挫折、そしてその後の人生。北京五輪前夜までの等身大の中国人を描ききった瑞々しい傑作。日本語を母語としない作家として、初めて芥川賞を受賞した楊逸(ヤン・イー)の代表作!
  • ときぐすり
    4.0
    NHKドラマ化もされた大人気「まんまこと」シリーズ第4弾! 女房のお寿ずを亡くした麻之助だが、町名主・高橋家の跡取りとして裁定に追われる毎日。 「人が人を、大事だって思う気持ちにつけ込んで、下司なことをするんじゃねぇよ」 ――幼馴染で親友の八木清十郎と相馬吉五郎の助けもあり、魂の抜けたような麻之助も徐々に回復してゆく。 解説・吉田紀子 ※この電子書籍は2013年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 時槻風乃と黒い童話の夜
    4.1
    『自分は母親に好かれていないのかもしれない……』 中学二年の木嶋夕子は悩んでいた。常に優先される姉と、我慢をする自分。それは進路問題にまで発展していく──。 そしてある所では、母親の顔色を窺いつつ、二人で助け合っている兄と妹がいた。だが二人の絆の中で広がっていくすれ違い。やがて負の想いが膨らんでいった時──。 彼女達が悩みの末に出会うのは、時槻風乃という少女。風乃は闇に溶け込むかのように、夜の中を歩いていた──。 「シンデレラ」「ヘンゼルとグレーテル」など、現代社会を舞台に童話をなぞらえた恐怖のファンタジーの幕が上がる。
  • 時々、慈父になる。
    3.6
    1983年5月、『優しいサヨクのための嬉遊曲』から40年。 いつまでも自分が主役だと思うなよ。 毀誉褒貶を顧みない作風で時代を駆け抜けた作家による、 デビュー40周年記念の自伝的父子小説。 第一部「父親の変わり身」 第二部「親バカでない親はいない」 第三部「運命なんて愛したくない」 第四部「後のことはおまえに任せた」 時は1991年、島田雅彦30歳。バブルは崩壊したとは言え、執筆の他にも世界中を旅する仕事が続く中、妻の妊娠が判明する。夫は、子育てに適した新居を探し、子どもの名前を考える。「永遠に実現しない希望」を意味する弥勒菩薩からミロクと名付け、生後間もない頃から世界中へと連れ回し、家族の記憶はいつも旅の記憶。自由奔放に子どもを育てたいと思いながらも、お受験へ。入園式当日に朝帰りをしたのは、父だったからか、作家だったからか。息子が生まれ、世界が一変したはずの作家による自伝的父子小説。
  • 時には懺悔を
    3.3
    佐竹は、数年前に退社した大手の探偵社アーバン・リサーチの元上司・寺西に頼まれ、探偵スクールのレディース一期生・中野聡子の代理教官をすることになる。その日の実習は、やはりかつての同僚・米本の探偵事務所に盗聴器を仕掛けることだったが、事務所に忍び込むと、そこには米本の死体が転がっていた。佐竹は中野を助手に、米本が殺された謎を調査していくが、やがて過去に起きた障害児の誘拐事件の真相に迫っていくことになる……。濃密な親子の絆を描く、感動の傑作ミステリー!
  • 時の潮
    3.0
    今日、昭和が終った。天皇崩御のニュースをきいて、近くの御用邸に記帳に出かけた。昭和に生まれた私は、私の時代が終わってしまったような気がした。元新聞記者の私は、10歳年下の共同生活者・真子と葉山に暮らし、四季を楽しんでいる。しかし、さまざまに形をかえて潮だまりが出現するように、二人の間にわだかまりがないわけではない。戦時下に生まれ、戦後を生きる男と女を静かに描く、野間文芸賞受賞作。
  • 時の輝き
    4.3
    看護実習生・由花は実習先の病院で初恋の相手・シュンチと再会する。が、お互いの想いを確認して間もなく、二人は彼の本当の病名を知ることに。限られた「時間」を共に過ごす決意をした由花に、シュンチが遺したものは……。生命、愛、そして本当に大切なものを教えてくれる、110万部のベストセラー!
  • 時の子供たち 上
    4.0
    生き残った人類は宇宙船で難民のように生きていた。荒廃した地球を脱出した人類の唯一の希望は数千年前の遺産――。 * * * * * * * * 地球の終わりを予測した人類は新たなプロジェクトを進めていた。惑星を改造し、地球の生物とその知能強化をうながすナノウイルスを送り込むテラフォーミング計画だ。ドクター・カーンが担当する惑星では、数十世紀後に進化した猿たちが地球の文明を引き継くはずだった。 だが、その計画を人類への冒涜だと考える過激派の妨害により、カーンのプロジェクトは失敗してしまう。辛くも難を逃れたカーンは、いつか地球から救援隊が来ることを願い、救援信号を送りながら監視ポットで人工冬眠に入る。 妨害工作により全滅した猿たちのかわりに、ナノウイルスが進化させる宿主として選んだのは蜘蛛だった。蜘蛛たちは狩猟の腕を上げ、言語を覚え、共同体を作り、文明を発展させてゆく。天の光を仰ぎ見ながら――。 2016年度アーサー・C・クラーク賞受賞作。
  • 時の睡蓮を摘みに
    3.4
    1巻2,090円 (税込)
    1936年、旧弊な日本を逃れ、父が綿花交易を営む仏領インドシナで地理学を学ぶ滝口鞠は、外務書記生の植田や、暗躍する商社マンの紺野、憲兵の前島らとの関わりにより、非情なる植民地の現実に触れていく。世界大戦の時代を生きる、ひとりの日本女性の運命は? 第13回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作!
  • 時の魔法にかけられて
    4.0
    健康と美容のスパ、青い海のそばに立つ古城。世界一贅沢な旅行があなたを待っています”アメリカのカンサスに住むサラは、そんな知らせに戸惑った。ヨーロッパの王国で過ごす、夢のような旅に当選したというのだ。最初は半信半疑だったが、友人の強い勧めで、行ってみることにした。だが、そこで学生時代の恋人に会おうとは思ってもみなかった。アレックス! 彼が城の主で、しかも王国のプリンスだったなんて。だけど今さら何の話? 五年前わたしと子供を残して姿を消したくせに。アレックスはサラをエレベーターに押し込むと、豪華な病室へと導いた。「ニコに会ってくれ。君が捨てた息子だよ」養子に出した後ずっと捜していたわが子を前に、サラは突然意識を失った。
  • 時空の巫女
    4.0
    原盤製作会社社長の飯島は、新人アイドルを発掘していく中で、二人の女性に会う。かつてネパールの生き神様「クマリ」だったチアキ・チェスと、AVに出演していた池沢ちあき。一方で、自衛隊の情報部の綾部は、アメリカから送られてきたレポートに困惑していた。超能力者たちの見る、地球滅亡を思わせるような夢、そしてその中に出てくる日本人と思われる名前「チアキ」-。「チアキ」は果たして世紀末の救世主なのか?渾身の書き下ろしSF長篇!
  • 時の門
    4.0
    どこから入ってきたんだ、こいつは! 自分一人しかいないはずの部屋に突然現われた一人の男──その男はウィルスンに思いもかけない提案をした……タイム・パラドックステーマの不朽の名作といわれる表題作「時の門」をはじめ、突然公衆の面前で若い女性がストリップをはじめたり、痴呆めいた新興宗教が流行したりと、あらゆる奇妙な現象がとどまるところをしらず増大し、やがて……「大当たりの年」、地球から来た美人に恋人を奪われそうになった月っ子の物語「地球の脅威」など、巨匠ハインラインならではのセンス・オブ・ワンダーに満ちた傑作、名作7中短篇を収録!
  • 朱鷺の遺言
    4.5
    ニッポニア・ニッポン──日本国を象徴する学名をもつ、哀しいまでに美しい鳥、トキ。かつては日本全土に生息したが、2003年に最後の1羽が死亡、純日本種は絶滅した。トキの保護に立ち上がった人々の軌跡を追った本書は、人間と自然の相克を問い、いのちをいとおしむ心の大切さを説いた不朽の名作であり、記録性の高い貴重なドキュメントである。第30回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
  • 時は乱れて
    4.3
    ディックの初期長篇、待望の復刊! この町でその男の名を知らぬものはいなかった。レイグル・ガム。新聞の懸賞クイズ〈火星人はどこへ?〉に、2年間ずっと勝ち続けてきた全国チャンピオンだ。だが彼には時折、自分が他人に思えることがあった。ほんとうに自分はいったい誰なのか? ある日、同居する弟夫婦の子供が、近所の廃墟からひろってきた一冊の古雑誌が引き金となって、彼を驚くべき真実へと誘っていく……奇才ディックの名作、待望の復刊!
  • ときめき砂絵 いなずま砂絵~なめくじ長屋捕物さわぎ(五)~
    4.0
    神田の貧乏長屋にすむ砂絵かきのセンセーを始めとした大道芸人たちは、雨や雪の日は商売に出られず、長屋にこもって、なめくじみたいに寝ころんでいる。そんなおかしな面々が、市中で起きた奇々怪々の事件を解決する人気の捕物帳シリーズ。本格推理に江戸風俗を巧みに織り込んだ著者円熟期の筆捌きが堪能できる『ときめき砂絵』と『いなずま砂絵』の2冊を合本!
  • トキワ荘青春日記+まんが道
    4.4
    入手困難となっていた名著『トキワ荘青春日記』は、伝説のアパート「トキワ荘」を舞台に“まんが道”にすべてをかけた著者が、生きて、描いて、愛した日々の克明な記録。コンビであり親友でもあった藤子・F・不二雄をはじめ、石ノ森章太郎、赤塚不二夫、寺田ヒロオ、鈴木伸一ら盟友と過ごした青春の日々をつづっている。今回の復刊では自伝的漫画『まんが道』を挿絵に、臨場感あふれる作品に再編。遺稿となったラフ画も掲載する。
  • 常盤団地の魔人
    3.7
    1巻1,870円 (税込)
    今野蓮は喘息持ちの小学生。三年生にあがると友だちができ、やがて悪ガキ軍団に組み込まれていく。宿敵・管理人との対決、雑木林のひょうたん池の謎、捨て犬失踪事件、テレビゲーム禁止令……。誰もが経験した小さな冒険を経て、気弱な少年は成長していく。『荒地の家族』で芥川賞を受賞した期待の新鋭による受賞後第一作。
  • 時をかける社畜
    3.0
    会社員の恵太は、曜日の区別もつかないくらい忙しい毎日を送るうち、本当に時間がループしていることに気づく。ということは永遠に仕事が終わらない!? ――読んだ後、きっと胸が熱くなる。“今日”を働く人々の物語
  • 時をかける少女
    3.5
    放課後の誰もいない理科実験室でガラスの割れる音がした。壊れた試験管の液体からただようあまい香り。この匂いをわたしは知っている──そう感じたとき、芳山和子は不意に意識を失い床に倒れてしまった。そして……目を覚ました和子の周囲では、時間と記憶をめぐる奇妙な事件が次々に起こり始める。思春期の少女が体験した不思議な世界と、あまく切ない想い。わたしたちの胸をときめかせる永遠の物語もまた時を超え、未来へと引き継がれる。
  • 時をかける眼鏡 医学生と、王の死の謎
    3.5
    【集英社オレンジ文庫創刊!】法医学者が描く、タイムスリップ医学ミステリー! 母の故郷・マーキス島にある「法医学博物館」で突然過去の世界に飛ばされた、医学生の西條遊馬(さいじょう あすま)。わけがわからないまま、殺人事件の現場に居合わせたために投獄されてしまう。そこで出会ったのは、この国の皇太子ロデリック。彼は、父である王を殺した罪に問われているというのだが…? そして、ロデリックの無実を証明するよう、遊馬に頼んできた人物とは――!?
  • 時をかけるヤッコさん
    3.0
    スタイリストの草分けにして現役73歳! デヴィッド・ボウイ、イギー・ポップ、布袋寅泰、忌野清志郎、YMOからももクロまで! ロックをごくごく飲み干した日々を綴る。
  • 時を壊した彼女 7月7日は7度ある
    3.2
    1巻2,717円 (税込)
    何度、何度、何度くり返しても彼の死だけが変わらない星夜の学校を襲った悲劇と、くり返す夏の日。命がけの青春を、私達は生きている。運命と戦う高校生達のタイムリープ×本格ミステリ☆☆☆7月7日。部活仲間5人のささやかな七夕祭りを、謎の爆発が襲った。その爆発は、部長を激しく吹き飛ばし殺害してしまう。原因は、未来からきた少女2人。彼女らはタイムマシンをハイジャックした挙げ句、爆発させてしまったのだ。部長の理不尽な死をなかったことにすべく、彼らは協力して過去を書き換えようとする。だが、時を繰り返すたび、なぜか犠牲者は増えていってしまい──遡れるのは計7回、無限に思える選択肢。繰り返す青春の1日は、命がけだ。
  • 時をわたる恋人
    3.0
    ジョン・ナイトウォーカーは愛する妻と一族を皆殺しにされ、胸が張り裂けそうな悲しみと絶望を抱えたまま、復讐を果たすためだけに時を超えて生きてきた。移りゆく歳月のなかに一人取り残され、孤独に敵を探し続けていたある日、彼は町で見知らぬ美女に鉢合わせした。すると全身に鳥肌が立ち、彼女は敵に関係していると第六感が告げた。アリシアというその女はある秘密を知ったために、実の父に追われているらしい。ジョンは敵に近づくことを目論み、すかさず助けを申し出る。復讐の道具のはずの彼女に心惹かれるとは思わずに……。
  • トギオ
    3.9
    第8回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。選考委員を驚愕させた衝撃の問題作! 「ブレードランナー」の独創的近未来、「AKIRA」の疾走感、「時計じかけのオレンジ」の暴力。21世紀不良少年はもうひとつのTOKIOを漂流する。 捨て子の「白」を拾ったがために、大きく狂いはじめる主人公の人生。家族は村八分に遭い、主人公はクラスメイトから生々しく執拗ないじめを受ける。村を出た主人公は港町に流れ、やがて大都会・東暁(とうぎょう)を目指すことに。生き抜くために悪事に手を染め、殺伐とした東暁で地べたを這いつくばって生きる主人公が唯一気にかけていたのは、村に置いてきた白のことだった――。
  • 徳川家康公遺訓 人の一生は重荷を負って遠き道を行くが如し、急ぐべからず――
    2.0
    家康が残した人生の教えに耳を傾けよう! 織田信長や豊臣秀吉と比べ、我慢・忍耐の人の徳川家康。 その家康が残したという人生の教え、つまり遺訓がある。 家康の生涯を表すものとしてこれほどまでに優れた名文で、人生の困難に対して家康がどう向き合ったのかがわかるものは、他にはないだろう。 本書では家康の遺訓の内容をわかりやすく紹介し、家康の生涯のどの部分に相当するものなのか、をひとつひとつ見ていく。 読み進めるなかで、現代に生きる私たちにも人生の助けとなるような生きるヒントが数多く隠されていることがわかるだろう。 家康の言葉は、数百年の時を超え、私たちに生きる知恵を与えてくれるのだ。 また、家康の他にも歴史的人物の遺訓を紹介しているので、そちらもお見逃しなく! 目次 ●徳川家康の遺訓とは ●遺訓の紹介 ●解説 ●徳川家康の生涯 ●その他、歴史的著名人の遺訓
  • 徳川家康 トクチョンカガン
    3.7
    誰にも分らぬ天下人の正体とは? 柳生、真田、朝鮮忍者らの死闘! ――16世紀末、豊臣秀吉率いる日本軍が朝鮮半島を侵攻した。朝鮮の義勇軍に参戦していた僧兵・元信(ウォンシン)は日本兵に捕えられるが、処刑されず鉄仮面を被せられ、日本に連行される。捕虜となった元信は身も心も「日本人」になるよう教育を受けて――朝鮮出兵で、関ヶ原の戦い、大坂の陣で何があったのか。透徹した歴史眼と壮大な奇想力で描く傑作時代エンターテインメント!

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  • 徳川家臣団 組織を支えたブレーンたち
    3.0
    1~2巻660円 (税込)
    家康の栄光をささえた幕臣18人の生きた道――家康を助け、幕藩体制を確立した家臣列伝。「徳川家よ永遠なれ」と、永久政権の実現を願う家康に従い、徳川300年の礎となった重臣たち、徳川四天王の一人・榊原康政に始まり、本多忠勝、石川数正、酒井忠勝、松平信綱らに至る18人はどう生きたか……。現代の経営戦略に相通ずるトップと側近が辿った道を綴る好著。<正続2巻>
  • 徳川御三卿 (上)
    3.0
    長男家重を将軍につけた吉宗は、万一の場合にそなえ、御三卿を新設。田安・一橋・清水、登場す! 尾張・水戸の両家は京都で猛威をふるう竹内式部の尊皇思想に呼応、御三卿と全面対決。本格歴史巨編。
  • 徳川の夫人たち 上 新装版
    3.5
    徳川三代将軍・家光が生涯で唯一愛した側室・お万の方の一生を描く、著者晩年の代表作。徳川三代将軍家光が見初めた女性は、公卿・六条家の出身で格式ある尼寺の院主となる17歳の娘だった。無理やりに還俗させられ“お万の方”と名を与えられた彼女は、春日局をはじめとする大奥の女人たちからの嫉妬を受けながらも、たおやかに「女の園」を生き抜いていく。

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  • 特殊詐欺と連続強盗 変異する組織と手口
    3.8
    ワルとカネのクロニクル ネット上で実行部隊を集め、海外の拠点からITを使って 詐欺や強盗を行なわせる―― こうした犯罪グループは、突然、出現したわけではない。 地上げ、ヤミ金融から最新の匿名犯罪まで、 長年、アウトローと経済事件の取材を重ねてきた著者が、 変異し続けるワルとカネの実態を暴く! 【目次】 序章 「デフレ型犯罪」としての特殊詐欺と連続強盗 第1章 ルーツとしての五菱会事件 第2章 バブルと地上げ 第3章 総会屋から企業テロまで 第4章 ヤクザマネー包囲網とITバブル 第5章 関東連合の六本木進出と半グレの準暴力団化 終章  特殊詐欺はどこへ向かうのか
  • 特捜検事 新編集版
    4.5
    一般市民からの告訴や告発を受け付ける東京地検特捜部の直告係から、今日も立花検事に事件が回ってくる。小さな傷害や名誉毀損・詐欺・贈収賄・強制わいせつ事件として処理されるはずの案件が、なぜ殺人事件にまで変貌してしまうのか。立花検事の調書が今、紐解かれる! 直木賞作家が見つめた人生の黒い果実とは!? 昭和末期の名推理〈特捜検事〉シリーズから7編を再編集! 人生の真実に時代は関係ない。今野敏さんお勧め「さすが三好さん、熟練の筆の冴えだ。捜査小説ブームの今こそ、実直な立花検事の活躍を味わってほしい」。
  • 特捜部Q―アサドの祈り― 上
    4.0
    キプロスの浜辺に、難民とおぼしき老女の遺体が打ち上げられた。新聞で「犠牲者2117」として紹介された彼女の写真を見たアサドは慟哭し、ついに自らの凄絶な過去を特捜部Qのメンバーに打ち明ける。彼女は、彼が生き別れた最愛の家族とつながりを持つ人物だった。一方、Qには謎の男から殺人予告の電話がかかってきた。Qの面々は男が凶行にいたる前にその所在をつきとめられるのか? 北欧警察小説の最高傑作シリーズ!
  • 特捜部Q―カルテ番号64―
    3.8
    「特捜部Q」――過去の未解決事件を専門に扱うコペンハーゲン警察の新部署である。「Q」が今回挑むのは、八〇年代に起こったナイトクラブのマダムの失踪事件。アサドとローセの調査によるとほぼ同時に五人もの行方不明者が出ているという。カール・マーク警部補は大事件の匂いを嗅ぎつけ捜査に着手。やがて、壮絶な過去を持つひとりの老女と新進政党の関係者が捜査線上に浮かび上がってくるのだが……。デンマークを代表する文学賞「金の月桂樹」賞受賞! 人気警察小説シリーズ、待望の第四弾!
  • 特捜部Q―自撮りする女たち―
    4.0
    特捜部Qに閉鎖の危機が訪れる! 検挙率の上がらないQには周囲から厳しい目が注がれていた。そんな中、王立公園で老女が殺害される事件が発生。さらには若い女性ばかりを襲うひき逃げ事件が――。次々と起こる事件に関連は? 一方、ローセは苦悩の淵に……。
  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(上)
    4.2
    人気沸騰シリーズ第3弾 北欧ミステリの最高峰「ガラスの鍵」賞受賞! その手紙は、ビンに収められたまま何年間も海中にあり、引き揚げられてからもすっかり忘れ去られていた。だがスコットランド警察からはるばる特捜部Qへとその手紙が届いた時、捜査の歯車が動き出す。手紙の冒頭には悲痛な叫びが記されていたのだ。「助けて」いまひとつ乗り気でないカールをよそに、二人の助手アサドとローセは判読不明のメッセージに取り組む。やがておぼろげながら、恐るべき犯罪の存在が明らかに……
  • 徳田虎雄 病院王外伝 国内最大病院を巡る闘いの舞台裏
    4.5
    徳田虎雄がまだ9歳だったある日の明け方のこと。3歳の弟の往診依頼のために、故郷・徳之島中の医師を駆けずり回るが断られ、弟は息を引き取った。夜間診療も休日診療もない時代。命が助かるのは裕福な家庭に限られることを知った徳田は、誰もが平等な医療を受けられる病院設立を目指して医師となり、昭和40年代から徳洲会病院を各地に設立。医療過疎地での病院設立や24時間・365日診療など、当時の概念を覆す施策が患者の心をとらえ、徳洲会グループは巨大病院に発展する。徳田はさらなる医療改革を進めるために政治の世界への進出を図るが、既得権益を次々に破壊された日本医師会は激怒。徳田の政界進出を阻むべく、対立候補を立て、対立はいよいよ激化した。本書は、こうした徳洲会と日本医師会の闘いの舞台裏を明かすために、新聞記者や雑誌記者として数々の医療現場を取材してきた大平誠が当時を知る関係者を徹底取材。現在までの医療改革の真相を究明した書。
  • 特別な人生を、私にだけ下さい。
    値引きあり
    4.0
    ユカ、33歳、専業主婦。一人で過ごす夜に耐え切れず、ツイッターに裏アカウントを作る。毎晩違う香水の匂いをまとって帰る夫への不満は、ナンパ師アカウント「圭太」とのやりとりで紛らわす。表で「普通の人」でいるために、裏で息抜きを必要とする人々。特別で在りたい欲望と誰かとつながりたい寂しさに溺れながらも、前に進む力を摑む物語。
  • 特務機関長 許斐氏利――風淅瀝として流水寒し
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    ■戦時下は特務機関の頭領、戦後は実業人として、昭和を駆け抜けた男の軌跡。歴史の「闇」に埋もれた“怪物”がいま浮上する。保阪正康氏推薦! 日本一の柔道家をめざして福岡から上京するが、嘉納治五郎に講道館を破門され、右翼学生活動家として2・26事件で北一輝のボディガードを務める。軍人・長勇と義兄弟の契りを結び、戦時下の上海・ハノイで100名の特務機関員を率いて地下活動に携わる。戦後は、銀座で一大歓楽郷「東京温泉」を開業、クレー射撃でメルボルン・オリンピックにも出場した、昭和の“怪物”がいま、歴史の闇から浮上する。 [目次] 序 章 「許斐機関」との遭遇 第一章 許斐氏利の終戦 第ニ章 博多の暴れん坊 第三章 テロとクーデターの時代 第四章 大化会と二・二六事件 第五章 中国大陸へ 第六章 上海許斐機関 第七章 日本陸軍の阿片工作 第八章 「大東亜戦争」とハノイ許斐機関 第九章 大歓楽郷「東京温泉」 終 章 風淅瀝として流水寒し <著者略歴> 牧 久(まき・ひさし) ジャーナリスト。一九四一年、大分県生れ。六四年、早稲田大学第一政治経済学部政治学科卒業。同年、日本経済新聞社に入社。東京本社編集局社会部に配属。サイゴン・シンガポール特派員。名古屋支社報道部次長、東京本社社会部次長を経て、八九年、東京・社会部長。その後、人事局長、取締役総務局長、常務労務・総務・製作担当。専務取締役、代表取締役副社長を経て二〇〇五年、テレビ大阪会長。〇七~〇九年、日本経済新聞社顧問。著書に『サイゴンの火焰樹――もうひとつのベトナム戦争』(小社刊)がある。 ※この電子書籍は株式会社ウェッジが刊行した『特務機関長 許斐氏利――風淅瀝として流水寒し』(2010年10月28日 第1刷)に基づいて制作されました。 ※この電子書籍の全部または一部を無断で複製、転載、改竄、公衆送信すること、および有償無償にかかわらず、本データを第三者に譲渡することを禁じます。

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