牧久の作品一覧
「牧久」の「「安南王国」の夢―ベトナム独立を支援した日本人」「昭和解体 国鉄分割・民営化30年目の真実」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「牧久」の「「安南王国」の夢―ベトナム独立を支援した日本人」「昭和解体 国鉄分割・民営化30年目の真実」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
【歴史とは物語である、といわれるが、溥儀、溥傑を取り巻く人間ドラマは、虚構の物語の世界をはるかに超えている】(文中より引用)
清朝最後の皇帝であるとともに、満州国の初代にして唯一の皇帝として担ぎ上げられた愛新覚羅・溥儀とその弟の溥傑。壮絶な人生を歩んだこの2人を軸としながら、戦前・戦中・戦後の日中関係、そして満州国の存在を振り返った歴史ノンフィクション大作です。著者は、『昭和解体』、『暴君』などで知られる牧久。
現代日本にとっては遠い存在となり、なんともすれば忘却の彼方に追いやられようとしている満州国の歴史を、愛新覚羅家という内側から活写することに成功した傑作。あまりに深く折り重なる歴史の
Posted by ブクログ
マングローブ枯れたり。という一言に尽きる。
思い返せば松崎氏死後のこの手の文献に触れたことはなかった気がするけれど、大塚社長以来、着実に革マルの「牙を抜く」労政が実行されていたのだなあと認識。他方で共産革命にはスリーパーが不可欠なのかしら、とも思ったり。
思想の是非はともかくとして、松崎氏は個人として相当魅力的な人物だったのでしょう。これを歴史として捉える時代に生きているのが幸運なのかどうなのか。
かつて駒場の学友会に切り込もうと冗談交じりで語りながら結局果たせなかったアマチュアジャーナリストとしては、嫉妬とともに最大限の敬意を表する次第です。
Posted by ブクログ
国鉄栄枯の歴史を国鉄内部の目線で描いたルポ。
鉄道ファン向けに描かれるような東海道新幹線開通や世間の様子ではなく、国鉄がJRへ解体されるまでの組織と政治の話に特化していて、その人間の織り成すドラマはあまりにも金と欲にまみれて重苦しい。
変わり続ける政治家、利権をむさぼる労働者、不明瞭な責任の中で愛されなかった国鉄という組織が、国鉄三羽ガラスと言われる井出、松田、葛西の三人の官僚を中心に終息を迎える。
筆者はベテランなだけあり、(ドラマ的な描き方をしている部分もあったが)可能な限り事実を書こうとしていたように思われる。
心底悔やまれるのが、福知山線事故の責任を感じた井出が国鉄改革回想録200