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暴君に支配された「平成JR秘史」。
2018年春、JR東労組から3万3000人の組合員が一挙に脱退した。同労組の組合員はあっという間に3分の1に激減し、崩壊の危機に追い込まれてしまった。いったい、何が起こったのか――。
かつての動労、JR東労組委員長にして革マル派の実質的な指導者と見られる労働運動家・松崎明の死から8年。JR東日本が、「JRの妖怪」と呼ばれたこの男の“呪縛”から、ようやく「解放される日」を迎えたのか。
この作品は国鉄民営化に「コペルニクス的転換」といわれる方針転換により全面的に協力し、JR発足後は組合にシンパを浸透させて巨大な影響力を持った男・松崎明の評伝であり、複雑怪奇な平成裏面史の封印を解く画期的ノンフィクションである。
Posted by ブクログ 2020年10月17日
マングローブ枯れたり。という一言に尽きる。
思い返せば松崎氏死後のこの手の文献に触れたことはなかった気がするけれど、大塚社長以来、着実に革マルの「牙を抜く」労政が実行されていたのだなあと認識。他方で共産革命にはスリーパーが不可欠なのかしら、とも思ったり。
思想の是非はともかくとして、松崎氏は個人とし...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年09月29日
長らく日経新聞において、国鉄及びJRを担当する社会部記者として前作「昭和解体ー国鉄分割・民営化30年目の真実」で国鉄民営化の歴史をまとめあげた著者が次に選んだ対象は、JR東日本の労働組合を長年実行支配し、かつ自らも核マル派のイデオローグであった松崎明である。
本書は、平成最大のタブーとも呼べるJR...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年07月17日
【”妖怪”と呼ばれた男・松崎明の”呪縛”からJR東日本が「完全に解放される日」は、”日本の失われた二十年”どころか平成まるまる三十年間をかけて、ようやく近づいてきたということなのだろう】(文中より引用)
旧国鉄において「鬼の動労」と恐れられた労働組合を率い、民営化後もその絶対的な影響力を保持し続け...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年12月13日
東日本旅客鉄道株式会社。
日本国有鉄道から分割民営化され、会社名の通り東日本一帯を管轄する巨大企業だ。
子会社は70社あり、事業の中身は多岐に渡る。
これだけの大きな会社なので、当然従業員も多くなる。
しかし組合は一枚岩ではなく、いくつも分裂して増えていった。
その組合を仕切っていたのが、本書で書...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年04月22日
国鉄、そしてJRの労働組合の指導者であり、革マル派の中心人物である松崎明。本書はその人物伝であったが、民営化後のJRの実像というところに興味が向く。国鉄分割民営化はかなりの荒療治。当然、大きな副作用が出るはず。そう思っていたが、実際にそれが何なのか長らく知ることはなかった。「国鉄の現況は態度の悪い国...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月04日
「いいぞ!」
「団結用意!」
「ナンセンス!」
今では思い出したように、同僚とふざけあって使うこれらの言葉も、かつて存在した労働組合の用語である。
本書とほぼ同時に発売された西岡研介「トラジャ」に続いて読み終えた。
今でこそ、労働組合なんてものもあったよね、と笑って言えるけど、昔は...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月30日
暴君
新左翼・松崎明に支配されたJR秘史
著者:牧 久
発行:2019年4月28日
小学館
松崎明という人物は、その世界では有名人というかかなりの“大物”だそうだ。僕は名前ぐらいしか知らなかった。
国鉄の労働組合と言えば、最大組織の国労(社会党)、鉄労(民社党)、動労(革マル派)、千葉動労(中核...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年10月07日
国鉄からJRへの分割民営化をものともせず、昭和から平成にかけてJR東日本の労働組合と会社を牛耳った暴君の一代記。JRの労組の一部を極左・革マルが支配していた、あるいはしているとは寡聞にして知らなかった。近年社長経験者が立て続けに自死したJR北海道の様々な問題もどうも関係しているようだ。イデオロギーと...続きを読む
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