逃亡犯とゆびきり

逃亡犯とゆびきり

1,683円 (税込)

8pt

親友が、シリアルキラーになった。

フリーライターの世良未散のもとに「女子中学生墜落死事件」の執筆依頼が入った。エロやお笑い記事を書きながら、いずれは社会派のルポをと願っていた未散には願ってもない仕事だ。
転落死した15歳の少女・清水萌香は、死亡時スマートフォンを所持しておらず、「あたしは一一七人に殺された」という遺書を残していた。周囲の人間の、萌香に対する評価もさまざまだ。深まる謎に翻弄されつつ書いた記事の「前編」が雑誌に掲載された日、未散のスマホに着信が入る。それは、高校時代、未散にフリーライターとしての基礎をもたらした、親友・古沢福子からだった。「記事、読んだぞ」「2-Aの神崎を思い出したよ」とだけ告げて電話は切れる。しかしその言葉は、萌香の抱えていた闇を明らかにするものだった。
事件の真相に迫る「後編」の記事は評判を呼び、未散はライターとしての知名度を上げる。しかしそれを福子に伝えることは叶わない。なぜなら、福子は4人の男女を殺害した容疑で指名手配中の身だからだ。どこにいるかも、連絡先もわからない。次第に、未散は福子からの電話を心待ちにするようになる。それが、前代未聞の事件の端緒になるとも知らずに……。

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逃亡犯とゆびきり のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    事件を追うルポライターになるつもりがエロ記事が収入源の30代になってしまった未散。女子大生という肩書きがなくなることで仕事が来なくなるというところがリアルで怖い。そんな未散のもとにかつての友人、古沢福子から連絡が入る。彼女は、事件の記事の元ネタを電話口で話すのみで、自身の近況は全く話さない。というの

    0
    2025年06月03日

    Posted by ブクログ

    高校時代の親友がシリアルキラーになったフリーライターが、親友と連絡取りながらルポを書くサスペンス。櫛木理宇で1番好きかもしれない。『ダブルミンツ』好きな人は絶対好き。

    0
    2025年04月29日

    Posted by ブクログ

    櫛木理宇さんにしては珍しく(??)グロ表現は少なめでした。
    虐げられた人の哀しみは相変わらずリアルでしたが…。

    福子は自分の人生を取り戻せたのかな。
    逃亡生活からラストに向かうまでのエピソードに少しだけ救いがありました。

    0
    2025年10月21日

    Posted by ブクログ

    久しぶりに櫛木さんの本を読んだ。
    いつもは過激だったりグロテスクな印象が強いものの今作は本格ミステリに近い感じ。
    とても完成度が高くて一瞬で読み終わってしまった。

    0
    2025年09月28日

    Posted by ブクログ

    JCの飛び降りから、こんなラストにつながるとは思わなかった。
    どの事件もえぐかった。実際の事件を連想する話もあった。
    暗い二人のシスターフッドが良い。

    0
    2025年09月10日

    Posted by ブクログ

    フリーライターの未散が事件の真相に迫る連作短編集
    連続殺人犯として逃亡中の高校時代の親友福子からアドバイスを得て、事件の闇を暴いていく

    櫛木理宇さん節炸裂で、虐げられる女性性などいまだに社会にはびこる嫌〜な部分が目白押し
    考えることをやめて、心を殺したひとたちの闇が重かった

    0
    2025年09月06日

    Posted by ブクログ

    残虐さが無くて私としてはそれに慣れていたし少しそこを求めて読んでいた櫛木作品なので、あれ?という感じ。内容は面白かったです。「クローゼットの中の骸骨」、見つけた時に真実が見えてくる。

    0
    2025年09月05日

    Posted by ブクログ

    2025年5月13日
    Skeleton in the closet
    表には出せないものをみんな抱えているのか…
    シリアルキラーがいけないのか、シリアルキラーにさせてしまった環境、境遇がいけないのか、何か一ついい方にずれていたら。
    物事に対する新たな価値観を得られた気がした。

    0
    2025年05月18日

    Posted by ブクログ

    フリーライターの世良未散の高校の同級生である、古沢福子は桂井男女四人連続殺人事件をおこし逃亡中。その福子から掛かってきた電話にヒントを得て、過去の事件の真相に迫ると言う内容で、なかなか読み応えがありました。

    0
    2025年05月12日

    Posted by ブクログ

    不思議な読後感。いずれは社会派のルポをと願っていたフリーライターの未散にある事件の執筆依頼があり記事の前編が雑誌に掲載された後に高校時代の親友で殺人容疑で指名手配中の福子から連絡が。彼女の助言により事件の真相を追い求めていく。そしてどの事件にも家族の秘密と裏があった。福子が何故的確な助言を出来るのか

    0
    2025年05月11日

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