逃亡犯とゆびきり

逃亡犯とゆびきり

小説・文芸
1,683円 (税込)

8pt

親友が、シリアルキラーになった。

フリーライターの世良未散のもとに「女子中学生墜落死事件」の執筆依頼が入った。エロやお笑い記事を書きながら、いずれは社会派のルポをと願っていた未散には願ってもない仕事だ。
転落死した15歳の少女・清水萌香は、死亡時スマートフォンを所持しておらず、「あたしは一一七人に殺された」という遺書を残していた。周囲の人間の、萌香に対する評価もさまざまだ。深まる謎に翻弄されつつ書いた記事の「前編」が雑誌に掲載された日、未散のスマホに着信が入る。それは、高校時代、未散にフリーライターとしての基礎をもたらした、親友・古沢福子からだった。「記事、読んだぞ」「2-Aの神崎を思い出したよ」とだけ告げて電話は切れる。しかしその言葉は、萌香の抱えていた闇を明らかにするものだった。
事件の真相に迫る「後編」の記事は評判を呼び、未散はライターとしての知名度を上げる。しかしそれを福子に伝えることは叶わない。なぜなら、福子は4人の男女を殺害した容疑で指名手配中の身だからだ。どこにいるかも、連絡先もわからない。次第に、未散は福子からの電話を心待ちにするようになる。それが、前代未聞の事件の端緒になるとも知らずに……。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ミステリー
  • 出版社
    :
    小学館
  • タイトル
    :
    逃亡犯とゆびきり
  • タイトルID
    :
    1739626
  • ページ数
    :
    320ページ
  • 電子版発売日
    :
    2024年12月11日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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逃亡犯とゆびきり のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    殺人事件を追うライターが主役の話で、彼女が遭遇する殺人事件はどれも鳥肌が立つようだった。寒気がする。それなのに作品は熱を帯びたように熱かった。読み出したら止まらないどころではなかった。止められないのだ。
    出てくる男がいずれもため息が出るほどのクズなのはどうしてだろうか。全て彼ら自身の弱さから来ているはずなのに、それが直視できないのだろうか。あるいは妄想の世界に逃げ込んでさらに弱い者を叩く事で強くなったと錯覚しているのか。怖いのはこういった輩が現実には山ほどいて、彼らはモデルでしかない、その事実だ。
    サスペンスだがシスターフッドの一つとして、圧倒的な熱量があった。悲しみが、苦しみが、それでも生きる喜びがあった。

    0
    2026年05月26日

    Posted by ブクログ

    今まで何作も櫛木理宇の小説読んできましたが、これは3本の指に入る作品です。好きです。虐げられ、理不尽に踏みにじられた挙句ねじ曲がった方向に覚醒し、大成するというか世の中に復讐するというか、そういうたくましいヒロイン像ってのが、よく出てくるんですが、本作のヒロイン(名前忘れた)もその一典型。でも、その親友目線での物語で、シスターフッドなんですよ。胸熱なんですよ。
    でね、このヒロインの虐げられっぷりが、にこの年代ではあながちフィクションでは済まないっていうか。一歩間違えたらにこ自身もこういう目にあってたよ、みたいなリアリティがあってですね、とても他人事と思えない。だもんで、最後はヒロインを応援するような気持ちになってしまってですね、殺人逃亡犯なんですが。
    オススメです。

    0
    2026年03月14日

    Posted by ブクログ

    帯の「親友が、シリアルキラーになった」って…やっぱりいいなぁ、櫛木さん。連作短編で、ライターの世良未散が事件の取材をしながら真相にたどり着く。知らなかった言葉「クロゼットの中の骸骨」は、どんな家庭にも人には言えない隠し事はあると。どの事件にもそんな秘密があった。最後の表題作で「陰謀説だろうと捏造だろうと、脳を喜ばせてくれるものなら受け入れる。物語を脳の中で育て、さらにねじ曲げる。現代ではSNSのエコーチェンバーが、それを助長し加速させる」と。ここにグッときた。そして全ては古沢福子の計画通りだった…。

    0
    2025年12月11日

    Posted by ブクログ

    事件を追うルポライターになるつもりがエロ記事が収入源の30代になってしまった未散。女子大生という肩書きがなくなることで仕事が来なくなるというところがリアルで怖い。そんな未散のもとにかつての友人、古沢福子から連絡が入る。彼女は、事件の記事の元ネタを電話口で話すのみで、自身の近況は全く話さない。というのも、福子は約3年間で4人を殺したシリアルキラーであり、現在も逃亡しながら殺人を続けているからだ。福子の手の中で未散が踊らされている感じが逆に気持ちよく感じる。未散を陥れるためではなく、未散の仕事の成功をもたらす光となるのが福子だからだ。未散の出したルポは、福子との共著と言っても良いだろう。福子のおかげで、仕事が軌道に乗ってきた矢先、事件が起きた。かつての凶悪犯の信者たちが立て篭もり事件を起こした。人を殺したという自分の功績を人々の記憶に焼き付けることが最上の目的であり、人々の記憶に永久に住み続けるという点では、最上は目的を達成したと言える。しかし、福子は、自分の存在を覚えていてほしいと思う反面、同じ、殺人犯の最上のことを客観視していた。きっと、未散だけが忘れないでいてくれるという強い信頼感があったから、海外に逃亡しようと考えたのかもしれない。誰にも知られてはならない秘密の関係。歪で共依存で、美しく、儚かった。

    0
    2025年06月03日

    Posted by ブクログ

    高校時代の親友がシリアルキラーになったフリーライターが、親友と連絡取りながらルポを書くサスペンス。櫛木理宇で1番好きかもしれない。『ダブルミンツ』好きな人は絶対好き。

    0
    2025年04月29日

    Posted by ブクログ

    過去の事件の真相を解明するルポを書く未散はシリアルキラー福子と親友だ
    取り上げられる事件の真相がとても興味深く、なにごとにも表と裏があるんだなぁと見えてなかったものが見えると全然違ってくるんだなぁと面白くてどんどん読み進めていった
    未散と福子の関係性がすごく良い
    殺人はダメだけどねw
    でもまあもうやる気がなくなって、人間になれてよかった…かな

    0
    2026年07月09日

    Posted by ブクログ

    きっと、こういう事件が本当にあるんだろうな。

    未散と福子の関係が素敵。
    福子がもっと早く、未散に助けを求めていたら、、、
    もっと早く、シングルマザーみたいな人に出会えてたら、、、

    劣悪な家庭環境から逃げたかっただけなのに、優しく真面目過ぎるがゆえに起こしてしまった犯罪かな。

    0
    2025年12月23日

    Posted by ブクログ

    櫛木理宇さんにしては珍しく(??)グロ表現は少なめでした。
    虐げられた人の哀しみは相変わらずリアルでしたが…。

    福子は自分の人生を取り戻せたのかな。
    逃亡生活からラストに向かうまでのエピソードに少しだけ救いがありました。

    0
    2025年10月21日

    Posted by ブクログ

    久しぶりに櫛木さんの本を読んだ。
    いつもは過激だったりグロテスクな印象が強いものの今作は本格ミステリに近い感じ。
    とても完成度が高くて一瞬で読み終わってしまった。

    0
    2025年09月28日

    Posted by ブクログ

    JCの飛び降りから、こんなラストにつながるとは思わなかった。
    どの事件もえぐかった。実際の事件を連想する話もあった。
    暗い二人のシスターフッドが良い。

    0
    2025年09月10日

逃亡犯とゆびきり の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ミステリー
  • 出版社
    :
    小学館
  • タイトル
    :
    逃亡犯とゆびきり
  • タイトルID
    :
    1739626
  • ページ数
    :
    320ページ
  • 電子版発売日
    :
    2024年12月11日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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