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生き残った人類は宇宙船で難民のように生きていた。荒廃した地球を脱出した人類の唯一の希望は数千年前の遺産――。
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地球の終わりを予測した人類は新たなプロジェクトを進めていた。惑星を改造し、地球の生物とその知能強化をうながすナノウイルスを送り込むテラフォーミング計画だ。ドクター・カーンが担当する惑星では、数十世紀後に進化した猿たちが地球の文明を引き継くはずだった。
だが、その計画を人類への冒涜だと考える過激派の妨害により、カーンのプロジェクトは失敗してしまう。辛くも難を逃れたカーンは、いつか地球から救援隊が来ることを願い、救援信号を送りながら監視ポットで人工冬眠に入る。
妨害工作により全滅した猿たちのかわりに、ナノウイルスが進化させる宿主として選んだのは蜘蛛だった。蜘蛛たちは狩猟の腕を上げ、言語を覚え、共同体を作り、文明を発展させてゆく。天の光を仰ぎ見ながら――。
2016年度アーサー・C・クラーク賞受賞作。
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Posted by ブクログ
上巻だけ読んだ感想。
とてつもなく面白いSF小説。
テラフォーミング、文明が滅び荒廃した地球を脱出した宇宙船、でかい宇宙昆虫など手垢のついたSFネタを使って、とんでもなく面白いSF作品に仕上げている。
主人公の一人である知性を持った蜘蛛が徐々に進化していく過程の描写が、とてもテレビゲーム的で面白い。
自分が獲得した「知識」を遺伝子のように子孫に受け継がせることができるという設定で、「俺の屍を越えてゆけ」を彷彿とさせるし、敵対する蟻の基地に潜入する描写はメタルギアのようである。
また一方で地球を脱出した人間達の宇宙船が新天地を獲得戦とする物語も同時並行で語られる。蜘蛛と人間の物語がどのように下巻で交わるのか期待大。
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小説・文芸
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