時の子供たち 下
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時の子供たち 下

蜘蛛たちは文明を紡ぎ、〈理解〉を伝達していく。その星は進化した猿たちのものになるはずだった――。

* * * * * * * *

ドクター・カーンが眠りについてから約2千年が過ぎた。宇宙広くに拠点を持っていた人類だったが戦争により文明は崩壊し、地球は死の星になっていた。発達した科学技術を誇った時代は古帝国と呼ばれて、なかば伝説として語られるのみ。

辛くも難を逃れ生き残った人間たちは、宇宙船で交互に人工冬眠をしながら唯一の希望を目指していた。古帝国がおこなったと言われる、テラフォーミング計画の星を。

目的の星に近づいた宇宙船は人工衛星からの救難信号をキャッチする。居住可能な惑星を眼前にして、人類の前に現われたのは――。

一方、蜘蛛たちは遥か頭上で起きていることを知る由もなく、蟻との全面戦争へ突入しようとしていた。

クラシックSFの面白さと、蜘蛛の文明の発展と共に冒険小説や軍事小説としての面白さも加わる傑作長篇。

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時の子供たち のシリーズ作品

1~2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • 時の子供たち 上
    990円 (税込)
    生き残った人類は宇宙船で難民のように生きていた。荒廃した地球を脱出した人類の唯一の希望は数千年前の遺産――。 * * * * * * * * 地球の終わりを予測した人類は新たなプロジェクトを進めていた。惑星を改造し、地球の生物とその知能強化をうながすナノウイルスを送り込むテラフォーミング計画だ。ドクター・カーンが担当する惑星では、数十世紀後に進化した猿たちが地球の文明を引き継くはずだった。 だが、その計画を人類への冒涜だと考える過激派の妨害により、カーンのプロジェクトは失敗してしまう。辛くも難を逃れたカーンは、いつか地球から救援隊が来ることを願い、救援信号を送りながら監視ポットで人工冬眠に入る。 妨害工作により全滅した猿たちのかわりに、ナノウイルスが進化させる宿主として選んだのは蜘蛛だった。蜘蛛たちは狩猟の腕を上げ、言語を覚え、共同体を作り、文明を発展させてゆく。天の光を仰ぎ見ながら――。 2016年度アーサー・C・クラーク賞受賞作。
  • 時の子供たち 下
    990円 (税込)
    蜘蛛たちは文明を紡ぎ、〈理解〉を伝達していく。その星は進化した猿たちのものになるはずだった――。 * * * * * * * * ドクター・カーンが眠りについてから約2千年が過ぎた。宇宙広くに拠点を持っていた人類だったが戦争により文明は崩壊し、地球は死の星になっていた。発達した科学技術を誇った時代は古帝国と呼ばれて、なかば伝説として語られるのみ。 辛くも難を逃れ生き残った人間たちは、宇宙船で交互に人工冬眠をしながら唯一の希望を目指していた。古帝国がおこなったと言われる、テラフォーミング計画の星を。 目的の星に近づいた宇宙船は人工衛星からの救難信号をキャッチする。居住可能な惑星を眼前にして、人類の前に現われたのは――。 一方、蜘蛛たちは遥か頭上で起きていることを知る由もなく、蟻との全面戦争へ突入しようとしていた。 クラシックSFの面白さと、蜘蛛の文明の発展と共に冒険小説や軍事小説としての面白さも加わる傑作長篇。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ


    最後に驚いた!
    宇宙を漂う人間チームと、ナノウイルスにより進化した蜘蛛たち。
    自分たちが生き残るためには、蜘蛛の星を手に入れるしかないと思い、攻撃をしかける。
    ポーシャたちの理性的な行動、精神的に学ぶことが多いと思った。
    上巻から続けて読んだが、ほんと面白かったし、素晴らしい作品だと思う!!

    0
    2023年02月09日

    Posted by ブクログ

    最高に面白い。下巻は胸をヒリヒリさせるようなエモーショナルな展開が多い。極限状態での男女のロマンスを人間、蜘蛛共に描いており、特にポーシャが散々差別していた雄を認めて絆を深めた上での、感動的な愛の捕食シーンは思わずこみあげてくるものがあった。
    蜘蛛と人間との全面戦争の行方をみんな見届けるべきだ。

    0
    2022年03月14日

    Posted by ブクログ

    物凄く面白かった。
    知性を持った蜘蛛と人間のファーストコンタクトの結末は・・・
    宇宙を避難船で彷徨う人間パートと、緑の惑星で進化を続ける蜘蛛パートに分かれているが、どちらも独立した物語として十分楽しめる。というか、蜘蛛のパートがこんなに面白いのは予想外だった。

    続編が出ているらしい。ぜひ翻訳される

    0
    2022年01月04日

    Posted by ブクログ

    これぞ本格宇宙SFの醍醐味。数千年にわたる壮大なストーリー、進化した蜘蛛の世界が何とも凄かった。クライマックスの人類との戦いは圧巻。救いのあるラストもよかった。訳者あとがきによると既に続編が出ていて(翻訳はまだ)、次は蛸なのだとか。映画化の動きもあるみたいで、奇々怪々な蜘蛛の惑星が一体どのように描か

    0
    2024年03月17日

    Posted by ブクログ

    2022-03-27
    冒頭、2つの世界の話が交互に語られて、それぞれの時間軸がよくわからなかったので繋がりも見えなかったのだが、ある所で(物理的に)接触してからはノンストップ。
    ナノウィルスで獲得形質の遺伝を実装して進化階梯を駆け上がるというアイデアは見事。
    神学的モチーフには疑問点もあるし、フェミ

    0
    2022年03月27日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ファビアン主義の改革を進める蜘蛛社会
    資源の限られた避難船内でも過ちを繰返す生残り人類
    生存空間を巡り激突というか侵略が鬱展開だが結末に安堵
    続編読みたい真っ当な宇宙SF

    0
    2022年07月03日

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