マルコ・ポーロの作品一覧
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ユーザーレビュー
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史料として楽しみました
思った以上にインチキ記述が多くてこれは信用できるものにはならないなあ
面白いけど
Posted by ブクログ
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誰しも名前は聞いたことはあるが、その内容については意外によく知られていないのではないかと思われる『東方見聞録』。
ヴェニスの商人であるマルコ・ポーロは、同じく商人である父及び叔父に随行する形で東方へ向かった。
その行路は、西アジアから始まり、広大な中央アジアを通って中国に至るというものであった。
...続きを読む当時のアジアは、カーンの統治するモンゴル帝国におおむね服属しており、マルコもまた、フビライ・カーンに17年間仕え、その間に、カーンの宮廷事情や広大な中国領土などを見聞した。
これが本書(第一巻)の概要であるが、その叙述の具体的なこと極まりなく、まさにユーラシア大陸中を冒険しているかのごとき気分に浸れる。
また、各地の風俗、信仰、経済、産物、食糧、貨幣などがつぶさに観察されており、当時の世界を鮮やかに思い浮かべることもできる。
モンゴル帝国を統べたカーンの権力が絶大であったこともよく分かる。
Posted by ブクログ
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『東方見聞録』を読んでみる日が来ようとは…!笑
本書は1978年刊同名タイトルを昨年復刊したものらしく、新たに加わった解説も相まって読みやすかった。実際仕えていたとはいえフビライ・ハン(以下本文に倣い、大ハーン)を必要以上に崇拝していたり(「君主のうちの大君主」)、旅行先の描写も誇張されていそうで胡
...続きを読む散臭さはあったけど、国外どころかアジア方面なんて未知の領域だったヨーロッパ人にはこれが全てだったんだろうな。
マルコ・ポーロ(以下、ポーロ)は故郷ヴェニスへの帰還後、国同士の小競り合いに巻き込まれて1年間捕虜として獄中にいた。その間同室だった大衆作家に、自身が旅してきたアジア諸国(日本・東南アジアを除く)や大ハーン治世下の情勢や暮らしぶりを語ったのが『東方見聞録』の原型である。ヴェニス帰還までのダイジェスト→旅行先の詳細を順番に述べていく構成だ。
しかし後世の人物が加筆したことにより見聞録はボリュームアップ。(内容については真偽の程が怪しい箇所が増えたかもだけど…)
四方田氏(比較文学者)がまえがきで述べていた「数百年の間に形成された、東方世界をめぐるアーカイヴ」は、最適な見聞録の捉え方かもしれない。
我々日本人にとって『東方見聞録』といえば、やはり「黄金の国ジパング」。
…なのだが、あれだけ大々的に、しかも割とインパクト強で習ったわりには、意外と「チパング」(本文中の表記)の項はあっけない。その僅かな内容もやはり胡散臭いし…。
「チパング」支配者の宮殿は、窓に至るまで金で出来ている。バラ色の真珠を多量に産出する。住民は人喰い人種。(!)
どうやらポーロは実際「チパング」に行っておらず、元寇の経緯までもチグハグに伝え聞いているという。例えば北風が激しく吹いて小島に逃れた元の兵士達が、追討に来た日本の船に忍び込み「本島の首都」(鎌倉?京?)に向かったとか…。これもこれでインパクト強だな笑
元寇といえば…でもう一つ。
「戦闘前に名乗り口上をする習慣(?)が元側になく、あっという間に日本側が追い込まれた」と昔授業で習った。(気がする)
しかし大ハーンが臣下ナヤンと対決する際、元寇みたいに有無を言わさず攻め入るような真似をしていないことに気づいた。陣営が整うや、鳴物が響き両軍全員が声高らかに歌うのだと。しかもそれがタタール人(蒙古人のこと)の習慣なんだと。
名乗り口上ではないにせよ、彼らにも戦闘前の習慣があって士気を高めていた…。知られざる歴史の1ページを覗いたような、教科書より一歩先をリードしたような優越感に浸る(笑)
釈放後のポーロは、大旅行家として人々から尊敬されると同時に大法螺吹きと呼ばれた。国外を出たことがないヨーロッパ人からしたら全てが出来すぎた話だったからだ。(まぁ「チパング」といい、伝聞で済ませた場所は確かにいい加減だったし…)数世紀を経てようやく探検家がその正確性を見出し、見聞録は真価を認められることになる。
信憑性はともかく、彼が生涯をかけて辿った旅路は嘘ではないのだろう。
Posted by ブクログ
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1巻では大体モンゴルへ行くまでに通りすがった街の紹介(特産物や人の暮らしぶりなど)、モンゴル宮廷に仕えてから巡ったアジアの各地の紹介などなど、2巻では海路で東南アジアからインド、アラビアへ。ヴェネツィアへの帰還への道すがらの各地の紹介。
帰りは道すがらの王様への花嫁を伴っての旅だったはずだけど、その
...続きを読む辺の交流などの描写はなくて残念。
まぁ花嫁届けるのがやっとって感じだったらしいので、あまり思い出したくない苦難の道行きだったのかなぁ。
2巻には日本の紹介もあったのだけど、訪れてはいなかったので伝聞で人喰いの習慣があるとか書かれてたり。いやいやいや。
インド方面はモンゴルに貢ぎ物はしてない裕福な王侯が多かった印象。
終盤はモンゴル家系の戦争模様が描かれてました。
元の時代の都はかなり生活や文化水準が高くて、これならもうちょっと後の時代に船でヨーロッパが交易に来ても鼻で笑うのもさもありなん。
紙幣を通貨として使っていたり、戸籍みたいなのもあったり。
獅子って序盤から書かれてるのだけど、1巻の半ばもすぎたあたりで獅子とは虎の事であると注釈が入ってるのに遅いよ!って突っ込んでみたり。
文体に統一感がないのはこの時代はまだそういう感覚がなかったそうで、説明口調の中に唐突に○○ですぞ!とか語りかけられちゃったりするのはそういう事なのか!と。
注釈含めてなかなかおもしろかったです。
Posted by ブクログ
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歴史の授業で出てきたマルコポーロの東方見聞録。
その内容が読めるなんて感慨深いです。日本は鎌倉時代。フビライハーンの元寇のくだりが出てきます。マルコポーロはただの商人だと思っていたらフビライハーンに仕えていたらしい。そしてフビライさんの治めていた地がとにかく広い!
飛行機で行き来できるようになった今
...続きを読むもすごいなぁ面白いなあと思うくらいだから、当時の人たちはいろんな土地の話を聞いてもっと面白かっただろうなあ。
Posted by ブクログ
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