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鬼★5 数年前に発生した女性政治家の失踪、厄介者刑事が再捜査を始めると… #特捜部Q #檻の中の女
■きっと読みたくなるレビュー
強烈な警察小説、これは面白い★5
名作シリーズとは知ってましたが、控えめに言ってやっぱり凄かった。
まずプロットが出来すぎ。
鬱屈とした事件だし、全編通して暗く寒いイ
...続きを読むメージで物語が展開していく。しかも刑事同志の醜い争いや、政治の駆け引き描写も多く、まぁ読んでてストレスがたまるんですよ。
しかしながら、少しずつ事件のほころびが見えてきたり、敵を言い負かしたり、犯人に近づいていく展開がたまらなすぎ! 特に後半の怒涛の展開は、マジで徹夜で読むことになりかねない。
そしてなんといってもキャラクターが濃すぎ。
人間性、関係性、過去の出来事や背景、人種、性別、社会性、宗教などなど。これでもかっていうくらいキャラの完成度が高くて濃密なんです。
特に主人公カールなんかは、今にも匂ってきそう。
刑事の信念や拘りがあり、やたら他人を信じない偏屈者、美女に弱いという下衆っぷりもイイ。相棒のアサドも怪しさと切れ者っぷりが満点だし最高。
サスペンスの描写も良く書けてるんですよ。
被害者の不安な心情、必死さ、諦めが手に取るように伝わってくるんですよ…これは強烈だし、めっちゃ怖い。
読み応えたっぷりの警察小説ですね。ミステリー好きは絶対読んでおきたいシリーズだと思いました!
■推しポイント
人生、どんなきっかけで、どんなことが起こるか分からない。
それでも自身ができる環境で、自身ができることだけでいいから、精一杯の努力をするようにしたいですね。
大切な人はそんなあなたを見てくれていて、最後には微笑んでくれるでしょう。
人生、辛いことも多いですが、前向きに歩いていきたいですね。
Posted by ブクログ
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電車のなかでよんでいて久しぶりに乗り過ごしそうになったくらいおもしろかった。
先に映画を見ていたが、これじゃ観ても見なくても同じだ。
まったくもって本書の悪人ときたら最悪だ。
最悪すぎるから読み進まずにはいられない。
間違いなく傑作
Posted by ブクログ
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まさかここまで映画と違うとは思わなかったが、これだから読み応えがあったんだな。
特捜部Qのなかで一番の悪人がこいつだ。
そして、ラストにある消えた男の子2人のこれからがたまらなく気になるよ。
Posted by ブクログ
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「ユッシ・エーズラ・オールスン」の長篇ミステリー作品『特捜部Q ―キジ殺し― (原題:Fasandraberne)』を読みました。
「ユッシ・エーズラ・オールスン」の作品は、今年の2月に読んだ「特捜部Q」シリーズの第1作『特捜部Q ―檻の中の女―』以来ですね。
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【人気シリーズ第2弾、文庫化! 解説:恩田陸】
いったいこの書類はどこから送られてきたんだ?
いつのまにか特捜部Qのデスクに置かれていた20年も前の事件の書類。
18歳と17歳の兄妹が惨殺された事件だが、その後犯人は自首して服役中。
つまり未解決ではない。
なのになぜ未解決事件を調査する特捜部Qに?
興味を抱いた「カール」と「アサド」、それに新メンバーの「ローセ」は再調査に取り組むが、当時の容疑者たちはいまや有力者になっていた。
度重なる妨害に耐えながらも事件のカギを握る女を追うが…
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ここのところ、スウェーデン作家の作品が続いていましたが、久しぶりにデンマーク作家の作品… 北欧ミステリが続いています。
未解決の重大事件を専門に扱うコペンハーゲン警察「特捜部Q」シリーズの第2作、、、
前作が面白かったので期待して読んだのですが、本作品は期待を超える面白さ… 「特捜部Q」に新たな仲間(助手)「ローセ・クヌスン」が加わり、面白さがパワーアップ!600ページを超えるボリュームでしたが、テンポが良くて愉しく読めたので、長いなんて感じなかったですね。
責任者の「カール・マーク警部補」(正規な警察官は彼だけ)、助手の「ハーフェズ・エル・アサド」と「ローセ」の三人が、強烈な個性を活かしつつ、協力して過去の未解決事件を解決に導く展開が愉しめました… 署内で厄介者の三人、ちょっとヘンで職場にうまく適応できない「アサド」と「ローセ」が意外な活躍を見せるところがイイんですよね、、、
虐待や暴力、惨殺のシーンは目を覆うほどの残忍さなのですが、物語全体に醸し出されるコミカルな雰囲気… 現実離れした雰囲気が、それを中和して和らげている感じがします。
前作で「ミレーデ・ルンゴー」事件を解決し、一躍知名度をあげた「特捜部Q」が、今回扱うのは何故か事件ファイルに紛れ込んでいた20年前に無残に殺害された10代の兄妹の事件… でも、この事件は、既に犯人「ビャーネ・トゥーヤスン」が自首しており解決済みの事件のはず、、、
「特捜部Q」が扱う未解決事件のファイルに何で解決済みの事件のファイルが紛れ込んでいたのか… 「カール」たちは資料を調べるだけでなく、当時の関係者を訪ねたり、現場となった廃屋に出向いて調査を進めるうちに、兄妹の殺人が一人ではなく複数人による犯罪であったことや、その犯人と思われる人物たちがエリート階級の子弟で、現在は、それぞれ事業で成功し、親から譲られた以上の名声を得て、社会の上層部に大きな影響力を持つような存在になっている事が判明。
しかし、さらに事件捜査を進めようとしたところ、上層部から捜査を取りやめるように圧力がかかる… 「カール」は、ノルウェーから視察団が「特捜部Q」を訪ねてきた際に機転を利かせ、この事件に取り組んでいることを公にして、既成事実を作り、後に引けない状況を作り出す、、、
当時の事件に関わったメンバで現在も付き合いが続いている「ディトリウ・プラム」、「トーステン・フローリン」、「ウルレク・デュブル・イェンスン」を追う「カール」と「アサド」… そして、当時の事件に関わったメンバだが、仲間に犯されて妊娠し、その後、仲間に暴行を受け流産した恨みから、ホームレスとなり身を隠し、仲間を狙っている「キアステン・マリーイ・ラスン(キミー)」の、それぞれの視点から物語が展開し、終盤で世界規模で集めた猛獣や鳥などを放して狩りを行う「ウルレク」の屋敷に集結し、クライマックスを迎えます。
本昨も、前作に続き終盤はドキドキハラハラが続き、テンポの良い展開で一気読みになりましたね… 「カール」と「アサド」は危機一髪の状況でしたが、「ディトリウ」、「トーステン」、「ウルレク」への復讐を実行した「キミー」に助けられた感じですね、、、
まさか、冒頭のシーンで追手から逃げていた人物が「カール」だったとは… 衝撃でしたね。
エンディングは切ないけど、過去の「キミー」の悪事のことを考えると妥当な結末かな。
やはり、このシリーズの魅力のひとつは、個性的な脇役たちですねぇ、、、
新たに「ローセ」が加わりパワーアップした感じです… 早く次作以降も読みたいな。
以下、主な登場人物です。
「カール・マーク」
コペンハーゲン警察殺人捜査課警部補。特捜部Qの責任者
「ハーフェズ・エル・アサド」
カールのアシスタント
「ヴィガ」
カールの妻
「イェスパ」
カールの義理の息子
「モーデン・ホラン」
カールの同居人
「ローセ・クヌスン」
カールの新人アシスタント
「ハーディ・ヘニングスン」
カールの元部下
「アンカー・ホイア」
カールの元部下
「マークス・ヤコプスン」
コペンハーゲン警察殺人捜査課課長
「ラース・ビャアン」
コペンハーゲン警察殺人捜査課副課長
「モーナ・イプスン」
心理学者
「ヨハン・ヤコブスン」
カールの同僚
「キアステン・マリーイ・ラスン(キミー)」
ホームレスの女性。寄宿学校の元生徒
「ディトリウ・プラム」
病院経営者。寄宿学校の元生徒
「トーステン・フローリン」
人気ファッション・デザイナー。寄宿学校の元生徒
「ウルレク・デュブル・イェンスン」
株取引会社の経営者。寄宿学校の元生徒
「クレスチャン・ヴォルフ」
船舶会社の元経営者。寄宿学校の元生徒
「ビャーネ・トゥーヤスン」
「ラアヴィー殺人事件」犯人。服役中。寄宿学校の元生徒
「フィン・オールベク」
私立探偵
「ティーネ・カールスン」
麻薬中毒者。キミーの友人
「カサンドラ・ラスン」
キミーの継母
「コーオ・ブルーノ」
寄宿学校の元生徒。キミーの元ボーイフレンド
「カイル・バセット」
寄宿学校の元生徒
「クラウス・イェスベン」
寄宿学校の元教師
Posted by ブクログ
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「ユッシ・エーズラ・オールスン」の長篇ミステリー作品『特捜部Q ―檻の中の女― (原題:Kvinden i buret、英題:The Keeper of Lost Causes)』を読みました。
「サラ・ブレーデル」に続きデンマークの作家… 北欧ミステリが続いています。
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...続きを読む-----------
捜査への情熱をすっかり失っていたコペンハーゲン警察のはみ出し刑事「カール・マーク」は新設部署の統率を命じられた。
とはいってもオフィスは窓もない地下室、部下はシリア系の変人「アサド」の一人だけだったが。
未解決の重大事件を専門に扱う「特捜部Q」は、こうして誕生した。
まずは自殺と片付けられていた女性議員失踪事件の再調査に着手したが、次々と驚きの新事実が明らかに!
デンマーク発の警察小説シリーズ第一弾。
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未解決の重大事件を専門に扱うコペンハーゲン警察「特捜部Q」シリーズの第1作、、、
期待して読んだのですが、期待を超える面白さ… 600ページ近いボリュームでしたが、愉しく読めたので、一気に読み終わっちゃいました。
コペンハーゲン警察の「カール・マーク警部補」は、2か月前の捜査中に部下一人を亡くし、もう一人は半身不随となり、自らも銃弾に倒れて入院… 復帰を果たしたものの職務に対する情熱を失い、その反抗的な態度が職場で煙たがられていた、、、
そんな中、過去に未解決のまま放置されている重大事件を専門に扱う「特捜部Q」が設立されることになり、厄介払いとして「カール」が責任者役を押し付けられる… 警察内部にとって「特捜部Q」は、殺人捜査課全体の予算を拡充するための目的でもあり、体よく「カール」を左遷する先でもあった。
暗い地下室で事務所を構え、捜査員は「カール」と助手の「アサド」だけ… しかも「カール」は警官ではなく、デンマーク語すら怪しいシリア系の奇人変人だった、、、
二人とも、謎の過去を持っており不透明な性格なのですが、これがまたまた魅力的… しかも、頭の回転が良く、コンビの相性も意外と良くて、二人が協力して地道に真相に近付く展開が愉しめましたね。
当初、全くやる気のない「カール」でしたが、、、
「カール」が与えたヒントから、「アサド」が調査・推理を進め、当時判明していなかった新事実が明らかになるにつれて、徐々に事件解決に向けて興味を感じ… いつの間にか情熱を傾けて事件解決にあたる展開も、テンポが良くて好感が持てました。
そして、並行して登場する女性議員「ミレーデ・ルンゴー」の過去から現在に至る物語、、、
少女時代に交通事故で両親を失い、弟「ウフェ」は障害を抱え、「ウフェ」との生活を続けながら、議員として成功を手にしようとした矢先に失踪… 自殺か事故死と思われたが、謎の人物(家族)に特殊な方法で長年に亘り監禁されていた。
監禁された動機が判明したときは、衝撃的でしたねぇ… しかし、それにしても、その報復方法は残忍極まりない、、、
その事件の捜査を進め、徐々に核心に近付く「カール」と「アサド」… 二つの物語が交差したとき、これまでの伏線が全て繋がり事実が判明しますが、「ミレーデ」を救出するには、特殊技術を使用した救出方法が必要だった。
結果的には「カール」と「アサド」の事件解決に向けた執念と知識、経験、機転が活かされ、無事に救出できたのですが、、、
終盤はドキドキハラハラが続き、一気読みになりましたね… そして、「ミレーデ」と「ウフェ」が再会するエンディングは、なかなか感動的でした。
この物語の魅力のひとつは、個性的な脇役ですね、、、
特に「カール」を取り巻く面々は印象的… 「カール」と別居中の妻「ヴィガ」は、職務中にも関わらず迷惑な電話をかけてくるし、一緒に生活している義理の息子「イェスパ」とは、なかなか心が通じないし、「カール」の家に同居している料理上手の「モーデン・ホラン」がイイ味を出しているし、「カール」の元部下で半身不随で入院している「ハーディ・ヘニングスン」は、自分を殺して欲しいと言いながらも捜査(推理)に協力してくれるし、美人の心理学者「モーナ・イプスン」には心を奪われそうになるし、上司の「マークス・ヤコプスン」は意外とイイ奴で好感が持てるし と、作品に彩を加えています。
スピーディーな展開に豊富なアクション、気になる今後の「カール」の私生活の展開、そして謎だらけのアラブ人「アサド」の正体は、、、
いやぁ… 今後も目が離せない魅力的なシリーズになりましたね。
こんなに愉しめたのは「スティーグ・ラーソン」の『ミレニアム』シリーズ以来だと思いますね… 次作以降も早く読みたいな。
以下、主な登場人物です。
「カール・マーク」
コペンハーゲン警察殺人捜査課警部補。特捜部Qの責任者
「ハーフェズ・エル・アサド」
カールのアシスタント
「ヴィガ」
カールの妻
「イェスパ」
カールの義理の息子
「モーデン・ホラン」
カールの同居人
「ハーディ・ヘニングスン」
カールの元部下
「アンカー・ホイア」
カールの元部下
「マークス・ヤコプスン」
コペンハーゲン警察殺人捜査課課長
「ラース・ビャアン」
コペンハーゲン警察殺人捜査課副課長
「ボーウ・バク」
コペンハーゲン警察殺人捜査課刑事係の警部補
「モーナ・イプスン」
心理学者
「ミレーデ・ルンゴー」
民主党副党首
「ウフェ」
ミレーデの弟
「マーリオン・コック」
ミレーデの秘書
「スス・ノーロプ」
ミレーデの秘書
「ヘレ・アンデルスン」
ルンゴー家の家政婦
「テーイ・バゲスン」
急進中央党の交通政策広報官
「ビレ・アントヴォースコウ」
陳情団の代表。大富豪
「ダニエル・ヘイル」
陳情団の一員。研究者
「カーアン・モーデンスン」
ソーシャルワーカー
Posted by ブクログ
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