あらすじ
いったいこの書類はどこから送られてきたんだ? いつのまにか特捜部Qのデスクに置かれていた20年も前の事件の書類。18歳と17歳の兄妹が惨殺された事件だが、その後犯人は自首して服役中。つまり未解決ではない。なのになぜ未解決事件を調査する特捜部Qに?興味を抱いたカールとアサド、それに新メンバーのローセは再調査に取り組むが、当時の容疑者たちはいまや有力者に……ますますパワーアップ!
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特捜部Qの2作目です
1作目を読んで、このシリーズは意外な動機に、意外な殺し方を読ませるミステリーだと(勝手に)思って今作を読むと、動機も殺し方もありふれていてちょっと残念でした。おもしろくて読み始めたら止まりませんでしたが。次作はどんな話になってるのか気になるので早く電子書籍化してください。
Posted by ブクログ
北欧ミステリーの代表といえばスウェーデンの「ミレニアムシリーズ」とこのデンマークの「特捜部Qシリーズ。
「ミレニアム」のリスペットほどの強烈な個性ではないが、主人公カールやアサドといい、初登場のローセといい、なんだか少しマンガチックな人たちがいっしょうけんめいに奮闘するミステリードラマ。
テーマは重くテンポは軽く、シリアスとコミカルが絶妙なバランス。
うん、このシリーズ、きっとハズレは無いね。
Posted by ブクログ
「ユッシ・エーズラ・オールスン」の長篇ミステリー作品『特捜部Q ―キジ殺し― (原題:Fasandraberne)』を読みました。
「ユッシ・エーズラ・オールスン」の作品は、今年の2月に読んだ「特捜部Q」シリーズの第1作『特捜部Q ―檻の中の女―』以来ですね。
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【人気シリーズ第2弾、文庫化! 解説:恩田陸】
いったいこの書類はどこから送られてきたんだ?
いつのまにか特捜部Qのデスクに置かれていた20年も前の事件の書類。
18歳と17歳の兄妹が惨殺された事件だが、その後犯人は自首して服役中。
つまり未解決ではない。
なのになぜ未解決事件を調査する特捜部Qに?
興味を抱いた「カール」と「アサド」、それに新メンバーの「ローセ」は再調査に取り組むが、当時の容疑者たちはいまや有力者になっていた。
度重なる妨害に耐えながらも事件のカギを握る女を追うが…
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ここのところ、スウェーデン作家の作品が続いていましたが、久しぶりにデンマーク作家の作品… 北欧ミステリが続いています。
未解決の重大事件を専門に扱うコペンハーゲン警察「特捜部Q」シリーズの第2作、、、
前作が面白かったので期待して読んだのですが、本作品は期待を超える面白さ… 「特捜部Q」に新たな仲間(助手)「ローセ・クヌスン」が加わり、面白さがパワーアップ!600ページを超えるボリュームでしたが、テンポが良くて愉しく読めたので、長いなんて感じなかったですね。
責任者の「カール・マーク警部補」(正規な警察官は彼だけ)、助手の「ハーフェズ・エル・アサド」と「ローセ」の三人が、強烈な個性を活かしつつ、協力して過去の未解決事件を解決に導く展開が愉しめました… 署内で厄介者の三人、ちょっとヘンで職場にうまく適応できない「アサド」と「ローセ」が意外な活躍を見せるところがイイんですよね、、、
虐待や暴力、惨殺のシーンは目を覆うほどの残忍さなのですが、物語全体に醸し出されるコミカルな雰囲気… 現実離れした雰囲気が、それを中和して和らげている感じがします。
前作で「ミレーデ・ルンゴー」事件を解決し、一躍知名度をあげた「特捜部Q」が、今回扱うのは何故か事件ファイルに紛れ込んでいた20年前に無残に殺害された10代の兄妹の事件… でも、この事件は、既に犯人「ビャーネ・トゥーヤスン」が自首しており解決済みの事件のはず、、、
「特捜部Q」が扱う未解決事件のファイルに何で解決済みの事件のファイルが紛れ込んでいたのか… 「カール」たちは資料を調べるだけでなく、当時の関係者を訪ねたり、現場となった廃屋に出向いて調査を進めるうちに、兄妹の殺人が一人ではなく複数人による犯罪であったことや、その犯人と思われる人物たちがエリート階級の子弟で、現在は、それぞれ事業で成功し、親から譲られた以上の名声を得て、社会の上層部に大きな影響力を持つような存在になっている事が判明。
しかし、さらに事件捜査を進めようとしたところ、上層部から捜査を取りやめるように圧力がかかる… 「カール」は、ノルウェーから視察団が「特捜部Q」を訪ねてきた際に機転を利かせ、この事件に取り組んでいることを公にして、既成事実を作り、後に引けない状況を作り出す、、、
当時の事件に関わったメンバで現在も付き合いが続いている「ディトリウ・プラム」、「トーステン・フローリン」、「ウルレク・デュブル・イェンスン」を追う「カール」と「アサド」… そして、当時の事件に関わったメンバだが、仲間に犯されて妊娠し、その後、仲間に暴行を受け流産した恨みから、ホームレスとなり身を隠し、仲間を狙っている「キアステン・マリーイ・ラスン(キミー)」の、それぞれの視点から物語が展開し、終盤で世界規模で集めた猛獣や鳥などを放して狩りを行う「ウルレク」の屋敷に集結し、クライマックスを迎えます。
本昨も、前作に続き終盤はドキドキハラハラが続き、テンポの良い展開で一気読みになりましたね… 「カール」と「アサド」は危機一髪の状況でしたが、「ディトリウ」、「トーステン」、「ウルレク」への復讐を実行した「キミー」に助けられた感じですね、、、
まさか、冒頭のシーンで追手から逃げていた人物が「カール」だったとは… 衝撃でしたね。
エンディングは切ないけど、過去の「キミー」の悪事のことを考えると妥当な結末かな。
やはり、このシリーズの魅力のひとつは、個性的な脇役たちですねぇ、、、
新たに「ローセ」が加わりパワーアップした感じです… 早く次作以降も読みたいな。
以下、主な登場人物です。
「カール・マーク」
コペンハーゲン警察殺人捜査課警部補。特捜部Qの責任者
「ハーフェズ・エル・アサド」
カールのアシスタント
「ヴィガ」
カールの妻
「イェスパ」
カールの義理の息子
「モーデン・ホラン」
カールの同居人
「ローセ・クヌスン」
カールの新人アシスタント
「ハーディ・ヘニングスン」
カールの元部下
「アンカー・ホイア」
カールの元部下
「マークス・ヤコプスン」
コペンハーゲン警察殺人捜査課課長
「ラース・ビャアン」
コペンハーゲン警察殺人捜査課副課長
「モーナ・イプスン」
心理学者
「ヨハン・ヤコブスン」
カールの同僚
「キアステン・マリーイ・ラスン(キミー)」
ホームレスの女性。寄宿学校の元生徒
「ディトリウ・プラム」
病院経営者。寄宿学校の元生徒
「トーステン・フローリン」
人気ファッション・デザイナー。寄宿学校の元生徒
「ウルレク・デュブル・イェンスン」
株取引会社の経営者。寄宿学校の元生徒
「クレスチャン・ヴォルフ」
船舶会社の元経営者。寄宿学校の元生徒
「ビャーネ・トゥーヤスン」
「ラアヴィー殺人事件」犯人。服役中。寄宿学校の元生徒
「フィン・オールベク」
私立探偵
「ティーネ・カールスン」
麻薬中毒者。キミーの友人
「カサンドラ・ラスン」
キミーの継母
「コーオ・ブルーノ」
寄宿学校の元生徒。キミーの元ボーイフレンド
「カイル・バセット」
寄宿学校の元生徒
「クラウス・イェスベン」
寄宿学校の元教師
Posted by ブクログ
読んでいても気分が悪くなる悪党たちが、どういう結末に陥るのかに引き込まれました。特に大きな謎があるわけでもなく、ストーリー的には、可もなく不可もなくといったところですが、カールとアサドのコンビも健在で、加えて新キャラも登場。今後の更なる広がりと人物の深掘りも楽しみです
Posted by ブクログ
▼特捜部Qのシリーズ第2弾。デンマークの警察小説。第1作はオモシロかった。何といっても、これはバディものなんです。
〇デンマーク警察の腕利き現場たたき上げ中年刑事・カールさん
(妻に逃げられ仕事中毒、腕っぷしが強く昔気質、、、という昔ながらの男っぽい刑事)
〇デンマーク警察に雇われている、助手(雑用係)の、アサドさん。
(アラビア系の人。デンマーク語はしゃべれるけれど、不法移民なんじゃないかという疑惑。ところどこに能力が高いが、いろいろが不明)
という奇妙な男ふたり(刑事と、助手)のバディもの、というのがいちばんの魅力です。
▼ということはこのバディがオモシロければ、ひとつひとつの事件はそれほどでもなくても愉しめてしまうわけですが、今回は個別事件としては、「変態エリートたちの長年の殺人趣味を暴く」ということになります。そして、きらり輝くのが、キミーという名の、40台?くらいかの女性です。
<悪者たち(男性たち)の昔からの被害者でもあり>
<同時に共犯者として加害も繰り返してきた>
という存在で、キミーは変態エリートたちがまぎれもなく殺人に何件も加担してきたということを証明できる動かぬ証拠を握っている。そして、とある理由から、変態エリートたちを皆殺しにしようとしている。
▼よくある手法ですが、
A 主人公たちの動き
B 悪者たちの動き
C キミーの動き
この三つが交錯して語られながら、「過去になにがあって、この人たちはこーなってるんだろうか」ということが読者に暴かれて行きます。
▼落ちのありかたは、それほど斬新でも衝撃でもなかったんですが、結局はするすると読めてしまったのでそこはありがたく満足。
あと、物語内で変態殺人嗜好エリートたちが、映画「時計仕掛けのオレンジ」に多大な影響を受ける、ということが描かれるんですが、やっぱりあの映画はすごいインパクトがあるよなあ、とあらためて。さすがキューブリック。そして、「時計仕掛けのオレンジ」と「if…もしも」の2本でしか見たこと無いんですが、その2本で強烈な存在感を放ったマルコム・マクダウェルさんってすごかったなあ、と久々に思い出しました。
Posted by ブクログ
読んだ本 特捜部Qーキジ殺しー ユッシ・エーズラ・オールスン 20250504
「檻の中の女」の次のシリーズ。特に謎解きもなく、過去の未解決事件をきっかけに、現在進行している事件を追うってシリーズなんだけど、主人公のカールがなんともひねくれていて、ヒーロー感がなく、成り行きを眺めているだけの読書も結構面白い。
確かに映画にすると面白いのかもしれないけど、字幕でこのひねくれ感が伝わるのかちょっと疑問です。とは言え、今度観てみようかな。
Posted by ブクログ
デンマークの警察小説、特捜部Qシリーズ第二弾。
いつの間にか置かれていた資料には、数十年前に解決し、犯人も収監中の兄妹殺しのことが。調査を開始するカールとアサドだったが、捕まらなかった者たちの存在を知る。
うーん、疾走感とハラハラ感は前作の方が上か。カールたちの捜査パート、ホームレスの女性のパート、逃げ切り社会的に成功した三人のパートの視点があるが、逃げ切った三人のパートが胸糞すぎて…捜査パートも、前回ほど犯人をじわじわ追い詰めるものでもなく。
更には、ラストもそこまで爽快感のあるエンディングではないので、総じて一作目が良かったなと。次作はガラスの鍵を受賞したとのことで、楽しみにしている。
Posted by ブクログ
読んでいる間、ずっと眉間にしわを寄せていたと思う。
そのくらい嫌な事件。
最初から最後まで暴力的な、救いのない話だった。
寄宿学校時代の友人グループ。
男子5人女子1人といういびつなバランスで、学友や教師たちを性や暴力で蹂躙していく。
しかしそのバランスが崩れたとき…。
まず男同士のつながりが気持ち悪い。
深い友情とは無縁の自己中同士なのに、互いの欲望を満足させるためにつるみ、学校を卒業して20年たった今も、その容赦ない暴力への嗜好を満足するためにつるんでいる。
金持ちだから、そして暴力に関しても容赦ないから、敵はいない。
ただ一人、仲間の前から姿を消した唯一の少女・キミーを除いては。
男たちは探偵を雇ってキミーを追いかける。
キミーは見つからないように姿を隠しながら、男たちの動向を探る。
ところが、いつの間にか追う者と追われる者が逆転して、キミーが男たちを追い詰める。
キミーの抱える心の闇と、哀しい事件、喪失については同情を禁じ得ない。
けれど、たった一人の信じられる友であったティーネに対して行ったことは、許されることではない。
たとえ自分の命と、命より大切なものを守るためであったとしても。
そして、カールの絶体絶命の時にキミーが現れてすべてがひっくり返るのだけど、どうしてそううまくいくのかがちょっとわからなかった。
だって相手は武器を持っていて、だからカールは絶体絶命だったはずなのに、狩の武器を携帯している男3人に対してキミーの登場だけで逆転できるもの?
何か読み落としたかな。
特捜部Qという組織は、一名増員もしたことだし、しばらくは安泰だろうけれど、アサドの秘密が明らかにはなっていない。
カールは、別居中の妻や同居している義理の息子との関係は直接ストーリーに影響を与えないのなら、退場願っていいのでは。
無駄に煩雑。
それよりも、捜査中の大けがの後遺症で肢体不自由になった元部下をうまくストーリーに絡めて事件を解決に導いていくほうがスマート。
どうせ捜査中の大けがの真相もそのうち解明しなければならないのだから。
で、主人公のカール・マークの上司がマークス・ヤコプスンなの、混乱するって前作の感想で書いたのに、今度は同じ警察の中にマーク・ヤコプスンとは無関係のヨハン・ヤコプスンが出てくるの、やめて~。
最後にキミーについて。
彼女は誰からも本気で愛されたことがない人生だったけれども、愛することはできた。
それが唯一の救いだと思った。
Posted by ブクログ
未解決事件を調査するはずの特捜部Qのデスクに解決済みの兄妹惨殺事件の書類が置かれていた。犯人は自首して服役中なのだが……。カールとアサドは新メンバーローセとともに再調査を始めるが。→
シリーズ2作目。前作とは違い冒頭からわかりやすい展開。そして出てくる事件の関係者たちが全体的にクソオブクソ(お下品な言い回しで失礼します)
暴力描写がすごくて眉間の皺が濃くなりそうな感じなんだけど、特捜部Q側が逆に明るくて救われる。変人だけど仕事ができるアサドとローセ、最高→
正直前作に比べたら物足りなさはありつつも、特捜部Qメンバー(+α)が魅力的なんで、次も読んでいく!
個人的にはマークス・ヤコプスンとカールの絡みが大好きなんで、マークスにはずーっと課長でいてほしい(笑)
Posted by ブクログ
2023.05.21
デンマークのように日本人は単純にだと思っている国にも、当たり前だが資本主義である以上、格差があり、階層があるということ。
デンマークには王室もあるのだし。
Posted by ブクログ
今回も陰惨な事件でございます。
しょっぱなから誰かが必死で逃げているんですが、誰なのかわかんないんです。
でも、これが事件に関わっている事はわかっているので、どういう風に絡んでくるんだろう?と 常に頭の片隅に不穏な感覚を覚えたまま読み進んで行く事になる訳だ。
特捜部Qには、多くの未解決事件があるが、今回は、解決済みになっているはずのものを再捜査させようと誰かに誘い込まれる形で始まる。
上からの圧力もかかり、中止に追いやられるが、それがカールに火をつけた。
カールの性格、分かる分かるw 私もそういうとこあるわwww
やるな!って言われるとやりたくなる。やれ!って言われるとやりたくないw
カール達が追い詰めて行く対象者は、社会的地位を確率している人物達で、人々を見下し、何をしても良いと思っている、とにもかくにも嫌な奴らなのであるが、頭もいいだけに、綺麗に事後処理をしているので、証拠が足りない。
やることは山ほどあるのに、人手は足りない。
まぁ、でも、あの人がそういう事であんなことしてくれたお陰で、あの人の部隊を使えるようになるんだけれども。
いやぁ、寄宿学校って、そういう世界なんですね。まぁ、全てがそうとは言わないのは分かっているけれども、「特別階級」を重視する人々がいるのは分かってる。
今作からカールチームに加わったローセも、これまたいい味出してまして、
カール・アサド・ローセの3人のやりとりが、陰惨な事件を追いかけていく中での、ホッとできる所。
ローセのカールの人相の伝え方とか、それは笑うしかないwww
カールごめん!
この事件とは別件で、カール達が襲われ、アンカーが亡くなり、ハーディが寝たきりになった事件に関して、ハーディが気付いた事については、シリーズ通して謎解きをしていく形になるんだろう。今は、まだ、そちらについては問題提起されただけ。
別々と思われていた事件の共通性をみつけ、証拠固めて、追い詰めたと思ったら、
冒頭のあのシーンが やってきた。
やーん。逃げられるの!?でも、このシリーズ続いてんだから、逃げられるんだよね!?という、おおよそ物語とは関係のない理由で助かると信じながら読み進める。
これ、リアルタイムだったら(続きがまだ出てない時だったら)もっと心臓に悪かっただろうなぁと・・・。ある意味、読む時期が今で良かったなぁと思いました。小心者なんで。
結局、過去の事件で、殺害を犯したのは彼女だったわけだけれども、彼女をそうさせたのは彼らだった。とにかくとんでもない奴ら。奴らを破滅させる事が出来るのは彼女だけで、彼らはそれを恐れていた。そして・・・
いっきに過去の事件がまとめて解決しましたよね・・・
そして、この先、彼らによる事件はなくなった。それだけが救いなのかしら・・・
Posted by ブクログ
特捜部Qシリーズの第二弾、新たな個性的なメンバーも加わり、埋もれていた政財界の大物御曹司グループの凶悪犯罪事件に切り込んでいく。終わり方も見事。
Posted by ブクログ
映画とここまで違うとは知らなかった。
しかし、映画よりもはるかに悪質で複雑で
大した読書経験になった。
この話を映画は、なぜあんなに安直な恋愛で終わらせたのか疑問に思えるほどだ。
キミーの抱えた本物の闇は誰にも救えなかった。
北欧ミステリーの凄みを感じた
Posted by ブクログ
特捜部Qを率いるカール警部補がどんどんまともに見えてくるアサドと新しい秘書ローセ
はみ出し者の警部補のはずが二人のペースに巻き込まれていく様がすごく楽しい
今回気になった(実は前作から)のはカールと襲撃事件により半身不随となったカールの元同僚ハーディのカウンセラーの心理学者モーナです
彼女無能すぎません?
彼女に絶賛片思い中のカール目線では彼女の魅力的な唇について語られることが多いので気付きにくいかもしれませんがカウンセラーとしては相当役立たずだと思うんですがこれってゆくゆくは何かの伏線になるんでしょうか?
ラストは新しい展開も迎えて次作への期待も増し増し!
それにしてもカールって人が良すぎると思うんですが…
クールでタフで他人を寄せ付けない組織のはみ出し者と思ってるのは本人だけかもw
Posted by ブクログ
ローセ登場
嫌々受け入れたけど、絶対必要だからね
これでQの体制が整った
本より先に映画見ていて・・・
読んだ後再度見てしまった
やっぱり本だわ!!!
Posted by ブクログ
特捜部に新しいメンバーの女性が入り、コンビからトリオに変わったチームで国の大物達のはんざいに挑む。途中で妨害に合うもより闘志を燃やすカール。そしてかつて大物達の仲間だった女性。3つの視点で事件で物語が進む。
事件は最後は後味悪く終わるが、それを受けてカールは
ある決断する。最後は元嫁が全て持っていった
Posted by ブクログ
あっと言う間に読み終わった。全編通してとにかく胸糞悪い案件。事件関係者が全員クズ。真相に近づくにつれて出てくるクソなエピソードの数々。ラストもとてもスッキリ、とは言い難いし、結局キーになってる登場人物もクズの極みなんだけど、何でこんなにも感情を揺さぶられるのか。ラストで主人公がある重大な決断をするんだけど、「どういうことかわかってるの?」という問いに「イヤ全然」て…。主要キャラの設定も常軌を逸してるし、そういうある種無茶苦茶なとこがツボ。
Posted by ブクログ
未解決事件を掘り起こし解決する正義の組織「特捜部Q」とは名ばかりな
厄介者刑事を地下に閉じ込めるために即席で、上司の予算目当てで作られた。
そして変人助手しかいない部署のメンバーが活躍する
シリーズの二作目
シリーズ全体の中でも、評価が低いらしい
(平均点は高い)
読んでみて、解説にもあったが、すぐに話の全体像がわかる。
一作目は過去と現在が入り組み、徐々に絡み合っていく構造だったこと。
社会的に地位のある人物たちが裏で結成した凶悪なグループと、それに復讐しようとする人物、そして主人公たちという構図が他の本でも出てくるパターンだったことでかなり困惑した。
前作のように期待してた劇的な展開はなく、本当に地道に真相を追うカール。
変人アサドくんの、暴走にツッコミを入れる。入れてるうちにもう一人の新人(こちらも変人)に悪態をつかれると行った具合。
楽しめたんだけど、真相がわかる分長く感じてしまった。
それでも主人公が重要な決断をしていた。
最後の一文が、全てを語ってる
Posted by ブクログ
特捜部Qシリーズ第二作。
時々読書の神様は意地悪なことをする。
閉鎖的な学校での暴力がエスカレートし、殺人に至る。
そして復讐、という似通った主題の作品を立て続けに読むことになってしまった。
とはいえ、主人公の刑事のタイプが全く違うし、
学校と行っても子供の学校と大人に近い学校と舞台も異なっていたので、
とくに混乱したりすることはなかった。
簡単に言えば、こちらの作品の方が暴力的で、しかも唾棄すべき加害者たちということかな。
とりあえず、自分が気に入っているアサドがアシスタントを続けていたのが良かった。
あいかわらず資料集めでも、聞き取りでも活躍してたし。
さらにもう一人特捜部のメンバーが増えたものの、
もてあましているカール警部補。
新しい特捜部はまだまだ大変だ。
美人の精神科医との関係も進まないし。
それと、
カール警部補の仲間を死亡と重傷にいたらしめた事件の解決はあるのだろうか。
Posted by ブクログ
11月-8。4.0点。
特捜部Q第二弾。犯人が服役している、暴力殺人。
なぜかカール達の捜査に。昔の事件、容疑者達は
社会的に成功している。
また、特徴的なホームレス女性。
次々と明らかになる過去の事件、真犯人は。
面白い。主人公のキャラも確立され、助手も。
600頁一気読み。
Posted by ブクログ
不器用で親の愛に恵まれなかった少年少女たちの常識を逸脱した、ゲームのような犯罪。
ここまでに至る前に、周囲の人が気付けなかったのか。止められなかったのか。
救われないので、読んでいて苦しい。
Posted by ブクログ
『特捜部Q』シリーズ第2巻。今回は20年前に起こって既に解決してしまった事件を、再捜査する話し。
前作に比べると、少し面白味に欠ける感はありましたが、ラストは息つく暇も無い位展開で、楽しく読むことが出来ました❗
今回から新たにローセ・クヌスンという女性アシスタントが加わり、ますます目が離せないシリーズとなっています♫秋の夜長にオススメのデンマーク産ミステリーです❗
Posted by ブクログ
【全欧ベストセラー 警察小説第2弾】
北欧ミステリーの人気シリーズ、『特捜部Q』の第2弾。
今回は犯人がわかっている中、どう追い詰めて行くのかハラハラしながら読んだ。
この作品の映画は読む前に観ていたのだが、映画と原作では内容が結構違っていたので驚いた。
感想としては、事件の内容と犯人にとにかく胸糞悪くなった。
動機に共感できることが何一つなく、犯人にとって自分の周りの人間全てが狩りの獲物だということ。
そこにはただ快楽しかないのだ。
そんな人物の表の顔は有力者なのだからゾッとする。
イヤミスではあるものの、主人公カールと仲間の掛け合いとカールのツッコミが面白くいいバランスになっている。
今回から新メンバーも登場し、何ともいいキャラなので今後の活躍に注目していきたい。
人間の恐ろしさをあらためて感じる1冊だ。
こんな人におすすめ .ᐟ.ᐟ
・北欧ミステリーが好きな人
・イヤミスが好きな人
・海外ミステリーが好きな人
・刑事ものが好きな人
・倒叙ミステリーが好きな人
Posted by ブクログ
映画4作観ていて『キジ殺し』が過去の犯行も現在の犯行も1番理解できなかったのだけれど、原作を読んで評価が変わったのでまた観たくなりました。面白かったです。
こちらも復讐になるのだけれど、復讐者も過去には一緒になってやらかしてるのでうーんというのは拭えず。でもキミーの心情が丁寧に描かれるので映画よりは良いです。
特捜部Qの新メンバー・ローセはアサドと同じくらい突拍子もない。でもアサドもローセもかなり有能だし、これくらい濃いキャラでないとカールには対抗できないので良いです。カール、飛行機恐怖症だったのか…。
ラストの大立ち回り凄い、映画こんなんだったっけ?カールが物凄く病んで次作まで引きずってるのは覚えてるけど。
ハーディとアンカーとカールの事件、いつか解決するのかな。メインの事件の後ろで少しずつ捜査が進められるといいです。
恩田陸さんの解説、一ファンの熱もあり、アンデルセン童話の国デンマークの分析も面白かったです。確かにアンデルセン童話は痛い。一瞬混同していたけど、検索したら「赤い靴」「スズの兵隊」「パンを踏んだ娘」もアンデルセンでした。幼心に、赤い靴に心を痛めていました。スズの兵隊は切ない。
Posted by ブクログ
未解決事件を掘り返すデンマーク警察の活躍。シリーズの2作目。
未解決事件を扱うはずが、なぜか犯人が服役中の解決済み事件がデスクの上に。
調査を始めてみると。
うん。今回は正直いまひとつでした。
大きな展開や謎やドキドキもなく600ページはキツい。
次作に期待しとこう。
Posted by ブクログ
残酷すぎる。
特捜部のカールやアサド、ローセの軽妙なやりとり、そして活躍に救われるけど、それにしても悪魔のようなキミーも、不幸な生い立ちに少し可哀想と思ってしまった。最後が酷すぎる。
Posted by ブクログ
コペンハーゲン警察が舞台のミステリー。20年前の殺人事件を再捜査することになったカールとアサド。経済界のエリートたちと、仲間だった女にたどり着く。残酷な展開ではあるが、ストーリーに引き込まれる。ローセ登場の回。
Posted by ブクログ
順を考えないで読んでいるが、2作目ですでにきつい衝撃。前作スポットライトで出ていた「癒し系❓ローセ」が採用され、驚くまでに活躍している。カールとアサド、2人の刑事のコンビ感・・浅田は辟易しつつもカールをサポートしているものの、カールの場当たり・衝動的破滅キャラでお互い 絶体絶命的危機に会わせられる⇒読み手を引っ張る狙いか?!
ギミーの破壊性もそう。。小説とは言え、こういった人格っているのかと思いつつ、全く共感感ぜずに筋を追うが吐き気すら。
警察の上層部・・課長らの無能というか放置ぶりに呆れると言うよりこれが小説だと思うほどに閉塞孤独なカール達。デンマークの警察ってなんだ!
人類の歴史からすると日本よりはるかに文明が早く進んで行った欧州‥そこは金の文明哲学・も成熟しているからだろうか・・こういった犯罪が萌芽して行くのは・・なんて感じた。
Posted by ブクログ
シリーズ第二弾。前作は物語の全容が中々判明しない謎解き要素の強い作品だったが、本作は序盤から各々の立ち位置が明確な為、今一つ精彩に欠けるのだが、後半は追う者・追われる者・特捜部Q、三つ巴の攻防戦が楽しめる。可能性を片っ端から当たる捜査や、近づく度に手から零れ落ちる真実など、警察小説の醍醐味は充分あるものの、犯人チームが模範的なサイコパスゆえに深みがなく、それを追う側のキミーも所謂同じ穴の狢でゲストキャラクターに魅力が全くない。散々引っ張りに引っ張った挙句に力技で畳んだ結末といい、不完全燃焼感ばかりが残る。
Posted by ブクログ
裕福な特権階級の子女が通う寄宿学校時代に端を発しその後も資金と人脈を好き勝手に使い傍若無人な振る舞いを続けている悪辣な旧友たちを、かつては自身もそのグループの中心に居た女性が個人的に追いつめてゆく様が描かれるシリーズ2作目。身勝手な動機で暴力がふるわれるのや被害者が加害者でもあったりというのは尼崎の事件を思い出したりして気味が悪くなり、フィクションとしても楽しめなかった。とは言えシリーズとしての展開は相変わらず興味深く、とりわけハーディーとアサドとモーナとカールが今後どういう風になっていくのかは追い続けたい。