吉田薫の一覧
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ユーザーレビュー
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またひとつ、面白い北欧ミステリのシリーズを見つけてしまった。嬉しい。
いきなりこう言ってはなんだけど、事件自体は、地味というか、もちろんタイトルにもなっている「暗号」であったり、犯人との駆け引きだったりと盛り上がりも謎もふんだんにあるのだけれど。
私の好きなところは違った、が正しい言い方なのかもし
...続きを読むれない。解説の杉江松恋さんにとても共感するのだが、この作品は「人間を描いた」ミステリだと思う。
主人公の警部ヴィスティングは、妻に先立たれ、娘のリーネ(職業は新聞記者)と孫のアマリエと共に(同居ではないものの)暮らしている。仕事一筋。
冒頭のヴィスティングがアマリエ(2歳)の子守りをしていて、あることが起こるシーンがとても好きで、ミステリの中の日常というか、事件とは関係ないところが、とても印象深く描かれている、と私は思う。
アマリエかわいいな〜と、言ってしまえばそれが大きな理由なのかも知れないけれど。(笑)
また、犯人との対決で、微妙な心理戦になる場面があるのだが、追い詰める方と追い詰められる方の心の動きというか、会話の感じがとても良いテンポだった。
小学館文庫の続編2作と、ハヤカワミステリから出ている『猟犬』も読む予定。続きもどんどん訳されたらいいな。
Posted by ブクログ
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電車のなかでよんでいて久しぶりに乗り過ごしそうになったくらいおもしろかった。
先に映画を見ていたが、これじゃ観ても見なくても同じだ。
まったくもって本書の悪人ときたら最悪だ。
最悪すぎるから読み進まずにはいられない。
間違いなく傑作
Posted by ブクログ
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まさかここまで映画と違うとは思わなかったが、これだから読み応えがあったんだな。
特捜部Qのなかで一番の悪人がこいつだ。
そして、ラストにある消えた男の子2人のこれからがたまらなく気になるよ。
Posted by ブクログ
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「ユッシ・エーズラ・オールスン」の長篇ミステリー作品『特捜部Q ―キジ殺し― (原題:Fasandraberne)』を読みました。
「ユッシ・エーズラ・オールスン」の作品は、今年の2月に読んだ「特捜部Q」シリーズの第1作『特捜部Q ―檻の中の女―』以来ですね。
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【人気シリーズ第2弾、文庫化! 解説:恩田陸】
いったいこの書類はどこから送られてきたんだ?
いつのまにか特捜部Qのデスクに置かれていた20年も前の事件の書類。
18歳と17歳の兄妹が惨殺された事件だが、その後犯人は自首して服役中。
つまり未解決ではない。
なのになぜ未解決事件を調査する特捜部Qに?
興味を抱いた「カール」と「アサド」、それに新メンバーの「ローセ」は再調査に取り組むが、当時の容疑者たちはいまや有力者になっていた。
度重なる妨害に耐えながらも事件のカギを握る女を追うが…
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ここのところ、スウェーデン作家の作品が続いていましたが、久しぶりにデンマーク作家の作品… 北欧ミステリが続いています。
未解決の重大事件を専門に扱うコペンハーゲン警察「特捜部Q」シリーズの第2作、、、
前作が面白かったので期待して読んだのですが、本作品は期待を超える面白さ… 「特捜部Q」に新たな仲間(助手)「ローセ・クヌスン」が加わり、面白さがパワーアップ!600ページを超えるボリュームでしたが、テンポが良くて愉しく読めたので、長いなんて感じなかったですね。
責任者の「カール・マーク警部補」(正規な警察官は彼だけ)、助手の「ハーフェズ・エル・アサド」と「ローセ」の三人が、強烈な個性を活かしつつ、協力して過去の未解決事件を解決に導く展開が愉しめました… 署内で厄介者の三人、ちょっとヘンで職場にうまく適応できない「アサド」と「ローセ」が意外な活躍を見せるところがイイんですよね、、、
虐待や暴力、惨殺のシーンは目を覆うほどの残忍さなのですが、物語全体に醸し出されるコミカルな雰囲気… 現実離れした雰囲気が、それを中和して和らげている感じがします。
前作で「ミレーデ・ルンゴー」事件を解決し、一躍知名度をあげた「特捜部Q」が、今回扱うのは何故か事件ファイルに紛れ込んでいた20年前に無残に殺害された10代の兄妹の事件… でも、この事件は、既に犯人「ビャーネ・トゥーヤスン」が自首しており解決済みの事件のはず、、、
「特捜部Q」が扱う未解決事件のファイルに何で解決済みの事件のファイルが紛れ込んでいたのか… 「カール」たちは資料を調べるだけでなく、当時の関係者を訪ねたり、現場となった廃屋に出向いて調査を進めるうちに、兄妹の殺人が一人ではなく複数人による犯罪であったことや、その犯人と思われる人物たちがエリート階級の子弟で、現在は、それぞれ事業で成功し、親から譲られた以上の名声を得て、社会の上層部に大きな影響力を持つような存在になっている事が判明。
しかし、さらに事件捜査を進めようとしたところ、上層部から捜査を取りやめるように圧力がかかる… 「カール」は、ノルウェーから視察団が「特捜部Q」を訪ねてきた際に機転を利かせ、この事件に取り組んでいることを公にして、既成事実を作り、後に引けない状況を作り出す、、、
当時の事件に関わったメンバで現在も付き合いが続いている「ディトリウ・プラム」、「トーステン・フローリン」、「ウルレク・デュブル・イェンスン」を追う「カール」と「アサド」… そして、当時の事件に関わったメンバだが、仲間に犯されて妊娠し、その後、仲間に暴行を受け流産した恨みから、ホームレスとなり身を隠し、仲間を狙っている「キアステン・マリーイ・ラスン(キミー)」の、それぞれの視点から物語が展開し、終盤で世界規模で集めた猛獣や鳥などを放して狩りを行う「ウルレク」の屋敷に集結し、クライマックスを迎えます。
本昨も、前作に続き終盤はドキドキハラハラが続き、テンポの良い展開で一気読みになりましたね… 「カール」と「アサド」は危機一髪の状況でしたが、「ディトリウ」、「トーステン」、「ウルレク」への復讐を実行した「キミー」に助けられた感じですね、、、
まさか、冒頭のシーンで追手から逃げていた人物が「カール」だったとは… 衝撃でしたね。
エンディングは切ないけど、過去の「キミー」の悪事のことを考えると妥当な結末かな。
やはり、このシリーズの魅力のひとつは、個性的な脇役たちですねぇ、、、
新たに「ローセ」が加わりパワーアップした感じです… 早く次作以降も読みたいな。
以下、主な登場人物です。
「カール・マーク」
コペンハーゲン警察殺人捜査課警部補。特捜部Qの責任者
「ハーフェズ・エル・アサド」
カールのアシスタント
「ヴィガ」
カールの妻
「イェスパ」
カールの義理の息子
「モーデン・ホラン」
カールの同居人
「ローセ・クヌスン」
カールの新人アシスタント
「ハーディ・ヘニングスン」
カールの元部下
「アンカー・ホイア」
カールの元部下
「マークス・ヤコプスン」
コペンハーゲン警察殺人捜査課課長
「ラース・ビャアン」
コペンハーゲン警察殺人捜査課副課長
「モーナ・イプスン」
心理学者
「ヨハン・ヤコブスン」
カールの同僚
「キアステン・マリーイ・ラスン(キミー)」
ホームレスの女性。寄宿学校の元生徒
「ディトリウ・プラム」
病院経営者。寄宿学校の元生徒
「トーステン・フローリン」
人気ファッション・デザイナー。寄宿学校の元生徒
「ウルレク・デュブル・イェンスン」
株取引会社の経営者。寄宿学校の元生徒
「クレスチャン・ヴォルフ」
船舶会社の元経営者。寄宿学校の元生徒
「ビャーネ・トゥーヤスン」
「ラアヴィー殺人事件」犯人。服役中。寄宿学校の元生徒
「フィン・オールベク」
私立探偵
「ティーネ・カールスン」
麻薬中毒者。キミーの友人
「カサンドラ・ラスン」
キミーの継母
「コーオ・ブルーノ」
寄宿学校の元生徒。キミーの元ボーイフレンド
「カイル・バセット」
寄宿学校の元生徒
「クラウス・イェスベン」
寄宿学校の元教師
Posted by ブクログ
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北欧・ノルウェーのハードボイルドな刑事が事件を追うミステリー。ヴィスティング警部が24年前に失踪したカタリーナという女性の捜査資料を定期的に見返す。彼は失踪日には彼女の夫マッティンと会い、事件を見返す。そこに国家犯罪捜査局の捜査官スティレルが現れ、26年前のナディア・クローグ事件を捜査し、捜査線上に
...続きを読むマッティンが浮上。ヴィスティングはマッティンを友人として、容疑者として裏で捜査する。カタリーナが残した数字の羅列暗号によりナディア・クローグ事件が一気に重なる!ヴィスティングとマッティンの心理戦が見どころ!!⑤
Posted by ブクログ
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