吉田薫のレビュー一覧

  • 特捜部Q―キジ殺し―

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    特捜部Qにハマってしまい二作目にも手を伸ばす。
    こちらもまた読み応えがあって面白かった。
    カールよりアサドがだいぶ優秀ではないか!?
    と思ってしまう。

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    2026年08月06日
  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(下)

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    ネタバレ

    デンマークの作家、ユッシ・エーズラ・オールソンの特捜部Qシリーズ第三弾。

    特捜部Qにボトルメッセージが届けられる。相当な年月が経っており、虫食い状態の中、かろうじて助けを求める手紙だとわかる。子供の悪戯だと判断して乗り気ではないカールだったが、アサドとローセの姉のユアサが少しずつ復元していくと…

    間違いなく過去二作を大きく上回る面白さ。個人的にも、警察小説としてはかなり上位にくる作品となった。
    主にカールの視点と犯人の視点が交互に描かれ、追うもの、追われるものの緊迫感が凄い。
    特に上巻のラスト、そう来るのかと。非常に珍しい反撃で、ここだけでも読む価値がある。

    犯人も非常に強敵。あらゆる危機をそっと回避するのだが、ちょっとしたことで少しずつ追い詰められていく。犯人視点の緊迫感も相当なもの。非道で全く同情の余地なしなのだが、後少しで完全犯罪なのにというところが多すぎる笑。

    アサドの秘密、ローセの秘密も少しずつ解禁。メインはカールの事件だが、二人の動向も気になる。
    シリーズものとしてハードルを上げる作品となったが、次作以降も非常に楽しみ。

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    2026年04月22日
  • 特捜部Q―キジ殺し―

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    映画版が好きで読んでみました。
    昔1作目は読んだのですがこのシリーズやはり好きです。
    カールとアサドがじわじわ友情を築いているのも良いですし、ローサという個性的なキャラクターが加わることでより面白くなります。

    キミーの複雑な生い立ち、そしてラストの展開。
    魅力的なキャラクターとエグ味の強いストーリー展開が良いです。

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    2026年04月20日
  • 特捜部Q―キジ殺し―

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    今回は特に事件が猟奇的、残酷、人の醜さをこれでもかと見せ付ける。あわや読むのもここまでかと思ったが、2作目になると、お馴染みはいい、やはり応援をするべきでしょう。か。
    2011年11月発行。それでもポケミス490ページは長いので、話は相当多岐に亘る、登場人物も多いのかと思ったが、まったく見当はずれで読みやすかった。
    読みにくい名前に慣れたということもある。

    ミレーデ・ルンゴー事件を解決して、特捜部Qのカール警部補は名前を知られるようになっている。
    ノルウェーから視察団がくるということで、地下の部屋を整えるのに大童、そこに新人のパンク頭の女性ロースが配属されてくる。一癖ある彼女もカールにとって悩みの種になりそうだった。が、なぜかアサドとは気が合い、カールの課題も軽くこなす。なかなか有能なところがあった。

    今回の特捜部Qは、富裕な家庭の師弟が通う寄宿学校で20年前に起きた事件を調べる。
    犯人は10年前に自首して収監されている。しかしカールの机の上にはどこからか来たのか分厚い事件関連ファイルがあり、犯人にもいささか疑問がある。
    この事件は根が深いように感じられた。

    20年前に兄妹が殺され、家庭は崩壊した。妹のボーイフレンドは警察官になっていた。

    当時の家を訪れたカールは廃屋を調べ、事件から手を引こうとした。犯人は自首しているのだ、アサドは言った「理解できません」「だって被害者のために何か出来るのはわたしたちだけではありませんか」

    寄宿学校の卒業生たちは、それぞれ事業で成功し、親から譲られた以上の名声を得、社会の上層部に大きな影響力を持つようになっていた。
    現在でも、当時の事件に関わった5人が集まって、余暇は広大な土地に建つ別荘で過ごし、株取引で成功したウルレクが、世界規模で集めた猛獣や鳥などを放して狩り、そこでさまざまな犯罪隠匿の相談をしていた。

    彼らは寄宿生時代から、弱者を見つけて殴打し死に切れないものには大金を渡して口を封じ、死んだものは密かに処分していた。

    寄宿生仲間にキミーという女性がいた。彼女はグループの中でおとりになって被害者をおびき寄せ、罪の意識なく最後には死ぬほどの暴行を加える役だった。
    しかし、仲間に犯され妊娠する、子供に愛情が芽生え始めたころに、妊娠を封じたい仲間に暴行を受け流産する。その後、その恨みから身を隠し、仲間を狙い始める。

    使いきれない財産を犯罪に使い、異常な性癖を満足させてきたグループをカールたちは追う。
    キミーも狙っている。

    カールは類似の事件から手がかりをつかむ。

    邪魔者は仲間でも殺す犯人たち。犯罪捜査は徐々に絞られ、「Q]とキミーは命の危険を感じつつ最後の戦いに臨む。

    文中に交互に現れる犯罪者たちの現在と、カールたち特捜部の捜査。
    社会では学閥になっている寄宿生たちのかばいあう関係は、警察の中まで及んでいて妨害に会い、捜査は難航する。

    彼らの猟奇的なおぞましい話が延々と続き、このシリーズを読み始めたのは選択ミスではないかと思うほどだった。
    実はこの点で少し私的な評価が下がる。容赦ない殺しやスプラッターは嫌いではないが、現実に醜い報道などが続いているとフィクションと割り切ってもお腹いっぱいの時がある。でも2作読んででつい馴染んでしまった。「Q」を見つけたら読んでしまいそうな予感がする。


    檻の中の女
    キジ殺し

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    2026年03月01日
  • 特捜部Q―カルテ番号64―

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    ネタバレ

    一度に5人の失踪者が出た。カールは恋人に夢中、アサドの過去は闇の中。ローセは5人姉妹だった。それが何なのかと思いつつ、それで?それで?と先が読みたい。ちょっと重い話だった。
    500ページを越える大部。こんなに面白くなければ手をつけなかったかも知れない。重い本を支えながら読んでしまうところが特捜部Qの魅力かな。
    シリーズ4作目になるが、ますます面白くなっている。この作品は作者が関心を寄せたという、優生保護、人種差別などの理由で、人々を隔離するという悪法の元で、被害者になった女たちの歴史が元になっている。今回は社会派のミステリでこれもベストセラーだとか。
    1987年の出来事と、2010年になって特捜部Qが捜査をはじめた事件の発端と結末が分厚い一冊にフルに詰まっている。



    恋人のモ-ナに夢中で、そうでなくてもやる気の無いカールに、またもや元気なローせが失踪事件の再捜査を持ち込んでくる。周りはインフルエンザの流行の渦中で、アサドなどは見るも無残な有様。カールは事件どころではなくウイルスから逃げ回っている。
    ところが1987年に失踪者がまだ4人いることをアサドが突き止めた。5人が同時にいなくなるのは異常事態で、再捜査が始まる。

    政党を立ち上げたリーダーはクアト・ヴァズという婦人科医だった。彼は北欧医学賞を受賞した名士だった。その受賞祝賀パーティーにニーデ・ローセンは夫と出席していた。
    ニーデを見つけたクアトは「淫売だ、地獄に落ちろ」と言って公衆の前で罵倒する。そこに居合わせた記者も彼女の過去を突きつけて暴露した。
    二年後夫は亡くなり、ニーデは不幸の種をまいた人々に復讐する準備を始める。

    彼女の不幸は、何も知らないで従兄弟に妊娠させられた時に始まる。身持ちの悪い女や知能の劣った人々が入る矯正施設にいれられ、反抗のたびに狭い懲罰房に何度も監禁される。時には裏切られ犯され、妊娠中絶をさせられその医者にも犯される。

    その医者がクアト・ヴァズだった。

    ニーデは島から密かに持ち出した毒草を育て増やしてそのエキスをとりだして5人の殺害の準備をする。

    1987年、ニーデの計画は実行に移された。

    ニーデがどう生きたか、復讐の的になった人たちとはどのように関わったか、島の孤立したコンクリートの壁で囲われた施設からでて、ニーデは年老いた。

    この話はこれで終わりではない、この本の面白さは最後まで読んでわかる。


    特捜部Qメンバーは健在だ。
    カールは鼻水もやっと止まった、モーナに恋人ができたのではないかと悩むが、事件の捜査で時間が無い。そのうち元妻ヴィガと不利な条件で離婚ということになる、何とか頭を働かせて被害を食い止め、めでたく別れる。捜査中に狙撃されたが事件は核心に近づきつつあると思う。
    元同僚のハーディの容態は変わらなかった。だがモーデンが連れてきた友人ミカが理学療法士だった。彼はハーディに治療を試み、少しずつ快方に向かってくる。

    クアトの家に資料を盗みに入ったアサドは襲われて重症を負う。しかし彼の過去は依然闇の中。いろいろなヒントだけで謎の人振りがますます深まってくる。続きが読みたい。

    ローセは5人姉妹だった。初めてわかるが、今回はユアサが出てこない。ローセの奇行振りに振り回されるカール(笑)


    まだこれからが楽しみ。外れが無い。



    それから、矯正収容所は過去には欧州各国にあったそうだ。
    以前見た映画「マグダレンの祈り」もイギリスにあった収容施設(教会)の話だった。

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    2026年02月24日
  • 閉じ込められた女

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    アイスランドの女性刑事フルダ。夫と13才のかわいい女の3人家族でバリバリ仕事をしている所から始まる。
    前2作を読んでいるとその後の悲劇がわかって余計に辛いが、フルダの孤軍奮闘ぶりは身につまされる。ジョンダーギャップの小さいアイスランドと言うが1980年代だとこんな風なんですね。
    3作通してアイスランドの美しくも厳しい自然が登場人物の心象風景にも重なって印象的。
    行きたいなぁ。
    殺人事件なんてレアケースだと、書いてあるし。

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    2025年05月19日
  • 闇という名の娘~The HULDA TRILOGY #1:DIMMA~

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    レイキャヴィークの警部、フルダ。定年間際で狭い部屋に一人暮らし。実はとても有能な警部なのに、出世が止まり、家族を失い、寂しい老後に絶望している。
    そんな彼女が最後の事件を意地と沽券にかけて解決しようとする。憂鬱な始まりだが、フルダの人生やアイスランド女性の生きようをかいま見る中の、迫力ある展開でとても惹きつけられました。描かれる風景もすごい。

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    2025年05月19日
  • 閉じ込められた女

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    フルダシリーズ三部作の完結編。
    レイキャビークという首都の名前も、海岸線を縁取るニョロニョロとしたフィヨルドに囲まれたサイの横顔のような国の形も、随分身近に感じられるようになった。
    前作から更に10年遡り、フルダは40歳。夫のヨンも娘のディンマもまだ生きている。

    今回はクリスマスの時期に起こる事件で、舞台は人里離れた雪深い高原地帯の農場だ。読むだけで体が冷えるので、暖かい上着と熱いルイボスティーは必須だな。
    近くの一軒家で一人暮らしをしている娘と過ごすクリスマスを楽しみにしているエルラと、その夫のエイナール。しかしドアをノックしたのは心待ちにしていた娘ではなく、一緒にきた猟の仲間とはぐれたという謎の男だった。
    単なる遭難なのか、それとも別の目的があるのか。外は猛吹雪で、電話は繋がらない(雪のせいなのか、意図的に切られたのか)。おまけに停電になってしまう。ドアの外に出ることはできるが、これははっきり言って雪によって作られた密室に近い。

    一方、レイキャビークにいる女刑事フルダは、娘のディンマに手を焼いていた。難しい年頃なのかもしれないが、親と一切口を聞こうとせず、自室に鍵をかけて閉じこもっている。楽しいクリスマスにしようと奮闘するものの、すべて無駄になってしまい、空回りする自分に焦るフルダ。そしてあの悲劇が起きてしまうのだ。
    わたしは元々フルダに好意を持っていなかったが、これを読んで更に好きじゃなくなった。
    「病院に電話してよ」と夫に頼むんじゃなくて、なんで自分で電話しないんだよと思った。刑事として優秀で、行動力があり洞察力もあるはずなのに、なぜそれは自分の家庭の中で発揮されないんだ。おかしいだろう。しかもまた肝心な時に、電話に出ないし。

    事件の方は、非常にスリリングで面白い。3作の中でも断トツだと思う。一旦真実を知った後で、もう一度男が訪ねてきてからのやり取りを読み直すと、全く違った楽しみ方ができるので是非試して欲しい。
    そして、クリスマス。やはり本場のクリスマスは雰囲気があるな。
    クリスマスに必ず食べる料理、クリスマスイブには新しい本を読み始めるという習慣、ラジオ局から流れる讃美歌。


    ここに出てくる女性は、みんな何かに閉じ込められてしまう。
    ディンマもエルラもウンメルも、そしてフルダも。

    そうそう、巻末におまけでクリスマスの短編が載ってました。
    主役はアリ=ソウル。これから読むからね、待っていてくれ!

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    2025年02月12日
  • 警部ヴィスティング 悪意

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    ネタバレ

    ノルウェーの作家、ヨルン・リーエル・ホルストの警部ヴィスティング未解決事件シリーズ第三弾。

    凶悪犯トム・ケルが逮捕前に隠した死体を探すため、厳戒態勢の元、隠したとされる森へとケルの護送が始まる。だがケルは一瞬の隙をつき逃亡、かねてより疑念のあった共犯者アザー・ワンの姿が浮かんでくる。。。

    前2作とは異なり、現在進行形で凶悪犯が逃亡しているため、いつも以上にピリピリした雰囲気が漂う。手堅く、証拠を一つ一つ積み重ねていくスタイルはいつも通りだが、そこに凶悪犯の逃亡が重なるため、スリリングな内容。いつもの過去の事件を洗い直す静かな雰囲気も良いが、本作のように動きが多く緊張感のある展開も良かった。

    ヴィスティングの娘のリーネがいつも以上に暴走気味で、ハラハラしっぱなし。人によっては鼻につくかもしれない…

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    2024年10月11日
  • 特捜部Q―キジ殺し―

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    北欧ミステリーの代表といえばスウェーデンの「ミレニアムシリーズ」とこのデンマークの「特捜部Qシリーズ。

    「ミレニアム」のリスペットほどの強烈な個性ではないが、主人公カールやアサドといい、初登場のローセといい、なんだか少しマンガチックな人たちがいっしょうけんめいに奮闘するミステリードラマ。
    テーマは重くテンポは軽く、シリアスとコミカルが絶妙なバランス。

    うん、このシリーズ、きっとハズレは無いね。

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    2024年07月04日
  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(上)

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    流れ着いたボトルメールには、「助けて!」との悲痛な叫びが。北欧ミステリーの最高峰『ガラスの鍵』賞受賞の最高傑作、特捜部Qシリーズ第3巻。

    シリーズ中では間違えなしの傑作で、判読不明のメッセージから特捜部Qのメンバーが、どのように事件を解明していくのか?非常にワクワクしながら読み進めました❗

    犯人は前作までと負けず劣らずの、とても残忍な性格で、背筋を凍らせるシーンが沢山ありました❗事件はどのように終息するのか?とても楽しみです♫

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    2024年01月09日
  • さるまね 分冊版 5巻

    ネタバレ 無料版購入済み

    未知の恐怖。

    一巻では何が怖いのかよくわからなかったのですが、だんだん読み進めるうちにこれは怖い!と思いました。ただ普通の行為をするだけ、だがそれを全て、それも自分よりもっと上手く真似られてしまう。そして理屈も言葉も通じない相手。今後これをどう解決するのかがとても気になりました!

    #怖い

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    2023年08月11日
  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(下)

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    何年も海の底で待ち引き上げられてからさらに放置されていた瓶入りのメッセージ。
    手紙の1行目には「助けて」の文字。
    気乗りしないカールを横目にアサドとローセは解読を開始するが……

    冒頭から自らの血でメッセージを残す少年が出てきてもうツライ。でも、カールたちの場面に変わると途端にコミカルで思わず笑ってしまうやり取りが続く……オールスン、上手い。文章構成が抜群に上手い。グイグイ読ませる。
    犯人×被害者家族×特捜部Qで息つく暇もない展開。これは面白い。→

    カールの周りの人間関係も濃いし、アサドは何者?みたいな流れからのえ?ローセ?みたいな。主要メンバーのキャラが濃いから読んでいて楽しい。
    ラストは今回はサラッと読むとハピエンだが、深読みすると……怖い。

    あ、堂場瞬一氏の解説が良い。警察小説のカテゴライズの話、面白かったー!!


    以下、Twitterでの実況感想
    「特捜部Q Pのメッセージ」は上巻ラストあたり。
    今作も犯人側の痛い描写とカール側のコミカルな描写の振れ幅に翻弄されながらグイグイ引き込まれてます。

    やばいー。癖になるー。楽しい〜!

    上巻読んだ〜!
    ハラハラシーンで下巻やん!てか、ヤバイヤバイヤバイ!ここでこの2人が出会うとか思わなかったー!
    今作、ストーリーに厚みがあってマジで面白い!

    あと、アサドの秘密よ……これ多分だいぶん先でわかるんよね。気になる……

    下巻後半戦に突入!
    カールたちが犯人にジリジリと近づいていく過程が読んでいてハラハラワクワクする!
    そしてローセぇぇ?!え??えええ?みたいな(笑)

    わぁわぁわぁわぁー!!!ニアミスぅぅー!!カールニアミスぅぅぅ!!

    あとアサドつっよ!(真顔)毎回思うけどアサド、何者なんだ……

    読み終わった……今作はとても良かった……北欧らしさを残しつつのラスト。てかあのラストは……?いやいや、きっとハピエンだと信じたい。

    解説がまた好き。特捜部Qシリーズ、解説豪華だよね。

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    2023年07月15日
  • 閉じ込められた女

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    クリスマスミステリー 今作はフルダ三部作の完結編と、あとがきを読んで知った。逆年代記のため、このまま逆順に読んでみようと思う。
    冒頭で落ち込む刑事のフルダに複数の死体が発見された事件の話が舞い込む。そして時間は2ヶ月前のクリスマスへ。その頃のフルダは仕事上で疾走した女性の捜索をし、家では娘の抑うつ状態に悩んでいた。並行して描かれる農夫のエルラ視点の話。クリスマスに猛吹雪の中訪ねてきた男性への疑念と、雪により閉じ込めれられてしまった恐怖感。そしてフルダの娘も不穏な方向へと進んでいく。
    ハラハラさせられながら一気に読み終わった二章と解決編の三章では前章での視点がぐるりと入れ替わる気持ちのいい展開だった。
    ボーナストラックとして別のシリーズの主人公が出ていたのでそれも読んでみようと思う。

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    2025年12月10日
  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(下)

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    まさかここまで映画と違うとは思わなかったが、これだから読み応えがあったんだな。
    特捜部Qのなかで一番の悪人がこいつだ。
    そして、ラストにある消えた男の子2人のこれからがたまらなく気になるよ。

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    2022年10月21日
  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(上)

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    電車のなかでよんでいて久しぶりに乗り過ごしそうになったくらいおもしろかった。
    先に映画を見ていたが、これじゃ観ても見なくても同じだ。
    まったくもって本書の悪人ときたら最悪だ。
    最悪すぎるから読み進まずにはいられない。
    間違いなく傑作

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    2022年10月21日
  • 特捜部Q―キジ殺し―

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    「ユッシ・エーズラ・オールスン」の長篇ミステリー作品『特捜部Q ―キジ殺し― (原題:Fasandraberne)』を読みました。

    「ユッシ・エーズラ・オールスン」の作品は、今年の2月に読んだ「特捜部Q」シリーズの第1作『特捜部Q ―檻の中の女―』以来ですね。

    -----story-------------
    【人気シリーズ第2弾、文庫化! 解説:恩田陸】
    いったいこの書類はどこから送られてきたんだ?
    いつのまにか特捜部Qのデスクに置かれていた20年も前の事件の書類。
    18歳と17歳の兄妹が惨殺された事件だが、その後犯人は自首して服役中。
    つまり未解決ではない。
    なのになぜ未解決事件を調査する特捜部Qに?
    興味を抱いた「カール」と「アサド」、それに新メンバーの「ローセ」は再調査に取り組むが、当時の容疑者たちはいまや有力者になっていた。
    度重なる妨害に耐えながらも事件のカギを握る女を追うが…
    -----------------------

    ここのところ、スウェーデン作家の作品が続いていましたが、久しぶりにデンマーク作家の作品… 北欧ミステリが続いています。

    未解決の重大事件を専門に扱うコペンハーゲン警察「特捜部Q」シリーズの第2作、、、

    前作が面白かったので期待して読んだのですが、本作品は期待を超える面白さ… 「特捜部Q」に新たな仲間(助手)「ローセ・クヌスン」が加わり、面白さがパワーアップ!600ページを超えるボリュームでしたが、テンポが良くて愉しく読めたので、長いなんて感じなかったですね。

    責任者の「カール・マーク警部補」(正規な警察官は彼だけ)、助手の「ハーフェズ・エル・アサド」と「ローセ」の三人が、強烈な個性を活かしつつ、協力して過去の未解決事件を解決に導く展開が愉しめました… 署内で厄介者の三人、ちょっとヘンで職場にうまく適応できない「アサド」と「ローセ」が意外な活躍を見せるところがイイんですよね、、、

    虐待や暴力、惨殺のシーンは目を覆うほどの残忍さなのですが、物語全体に醸し出されるコミカルな雰囲気… 現実離れした雰囲気が、それを中和して和らげている感じがします。


    前作で「ミレーデ・ルンゴー」事件を解決し、一躍知名度をあげた「特捜部Q」が、今回扱うのは何故か事件ファイルに紛れ込んでいた20年前に無残に殺害された10代の兄妹の事件… でも、この事件は、既に犯人「ビャーネ・トゥーヤスン」が自首しており解決済みの事件のはず、、、

    「特捜部Q」が扱う未解決事件のファイルに何で解決済みの事件のファイルが紛れ込んでいたのか… 「カール」たちは資料を調べるだけでなく、当時の関係者を訪ねたり、現場となった廃屋に出向いて調査を進めるうちに、兄妹の殺人が一人ではなく複数人による犯罪であったことや、その犯人と思われる人物たちがエリート階級の子弟で、現在は、それぞれ事業で成功し、親から譲られた以上の名声を得て、社会の上層部に大きな影響力を持つような存在になっている事が判明。

    しかし、さらに事件捜査を進めようとしたところ、上層部から捜査を取りやめるように圧力がかかる… 「カール」は、ノルウェーから視察団が「特捜部Q」を訪ねてきた際に機転を利かせ、この事件に取り組んでいることを公にして、既成事実を作り、後に引けない状況を作り出す、、、

    当時の事件に関わったメンバで現在も付き合いが続いている「ディトリウ・プラム」、「トーステン・フローリン」、「ウルレク・デュブル・イェンスン」を追う「カール」と「アサド」… そして、当時の事件に関わったメンバだが、仲間に犯されて妊娠し、その後、仲間に暴行を受け流産した恨みから、ホームレスとなり身を隠し、仲間を狙っている「キアステン・マリーイ・ラスン(キミー)」の、それぞれの視点から物語が展開し、終盤で世界規模で集めた猛獣や鳥などを放して狩りを行う「ウルレク」の屋敷に集結し、クライマックスを迎えます。

    本昨も、前作に続き終盤はドキドキハラハラが続き、テンポの良い展開で一気読みになりましたね… 「カール」と「アサド」は危機一髪の状況でしたが、「ディトリウ」、「トーステン」、「ウルレク」への復讐を実行した「キミー」に助けられた感じですね、、、

    まさか、冒頭のシーンで追手から逃げていた人物が「カール」だったとは… 衝撃でしたね。

    エンディングは切ないけど、過去の「キミー」の悪事のことを考えると妥当な結末かな。


    やはり、このシリーズの魅力のひとつは、個性的な脇役たちですねぇ、、、

    新たに「ローセ」が加わりパワーアップした感じです… 早く次作以降も読みたいな。





    以下、主な登場人物です。

    「カール・マーク」
     コペンハーゲン警察殺人捜査課警部補。特捜部Qの責任者

    「ハーフェズ・エル・アサド」
     カールのアシスタント

    「ヴィガ」
     カールの妻
     
    「イェスパ」
     カールの義理の息子

    「モーデン・ホラン」
     カールの同居人

    「ローセ・クヌスン」
     カールの新人アシスタント

    「ハーディ・ヘニングスン」
     カールの元部下

    「アンカー・ホイア」
     カールの元部下

    「マークス・ヤコプスン」
     コペンハーゲン警察殺人捜査課課長

    「ラース・ビャアン」
     コペンハーゲン警察殺人捜査課副課長

    「モーナ・イプスン」
     心理学者

    「ヨハン・ヤコブスン」
     カールの同僚

    「キアステン・マリーイ・ラスン(キミー)」
     ホームレスの女性。寄宿学校の元生徒

    「ディトリウ・プラム」
     病院経営者。寄宿学校の元生徒

    「トーステン・フローリン」
     人気ファッション・デザイナー。寄宿学校の元生徒

    「ウルレク・デュブル・イェンスン」
     株取引会社の経営者。寄宿学校の元生徒

    「クレスチャン・ヴォルフ」
     船舶会社の元経営者。寄宿学校の元生徒

    「ビャーネ・トゥーヤスン」
     「ラアヴィー殺人事件」犯人。服役中。寄宿学校の元生徒

    「フィン・オールベク」
     私立探偵

    「ティーネ・カールスン」
     麻薬中毒者。キミーの友人

    「カサンドラ・ラスン」
     キミーの継母

    「コーオ・ブルーノ」
     寄宿学校の元生徒。キミーの元ボーイフレンド

    「カイル・バセット」
     寄宿学校の元生徒

    「クラウス・イェスベン」
     寄宿学校の元教師

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    2022年09月26日
  • 警部ヴィスティング 悪意

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    二人の女性を惨殺し刑務所にいる男トム・ケルが、三人目の被害者を埋めた場所を教えるとのことで、厳戒態勢でケルを現場に連れて行った。すると爆発が起こりケルは逃亡した。共犯者がいたのだろうか。

    物凄く面白かった。

    無駄のない冒頭からグッと引き込まれる。ケルを逃したのは果たしてヴィスティングの責任なのかという話や、先の読めない展開、全てが良かった。

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    2022年05月07日
  • 警部ヴィスティング 悪意

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     本書は、連続少女強姦殺人の凶悪犯の逃走という、まるで大団円のようなシーンで最初の100ページが費やされる。最初から手に汗握る設定である。凶悪犯に付き添い、割りを食う役が、我らが主人公ヴィスティングであり、撮影役を請け負うフリーランスの記者であり娘でもあるリーネが、共に冒頭の一大アクションに巻き込まれるという仕掛けである。

     何者かにより、予め計画されたこの闘争劇には、スタン・トルネード弾までが使用され、複数の警察官の重症者も出る。責任問題と事件の収束と、どちらの責任をも双肩に背負うことになったヴィスティングは、世間の耳目を集めるスキャンダラスな脱獄ショーに続く悪夢のような時間を過ごすことになる。

     事件が起こり、誰が犯人かを見極め、解決に至るという、いわゆるミステリーの定番から大きく外れ、本書はいきなりアクション小説としてのスタートを切り、それらの緊張感を伴うままに、過去事件の真相を掘削するという荒療治を行う、緊張感に満ち満ちた力作なのだ。

     もちろん巻置く能わずのノンストップ・ストーリーなので、最後の最後まで、真相に辿り着くための迷路は続く。緊張を緩めることなく読まされてしまう超娯楽作品の仕上がりと言えよう。

     巻末解説にもある通り、現役捜査官であった作者ならばこそ、およそあり得なさそうなアクションと緊張の連続シーンを、リアリズムとして描き切ることができるメリットは大きいように思う。

     下手をしたら子供騙しに陥りがちなトリッキー過ぎる事件とその行方についても、警察捜査の経験という固い地盤を持つ作者だからこそ、説得力のあるプロットに落とし込めているように思う。

     父と娘と、さらにその幼い孫娘と、だれもが見えない危険に曝されながらのリスキー・ホームドラマの要素を巻追う毎に高めながら、本書でもスリリングなエンディングや、意外な真犯人という結末等々、いつもながらのドラマティックな盛り上げぶりで、安定のエンターテインメントを作り出している。

     映像化してほしいほどにスリリングなアクション作品なので、今後のヴィスティング・シリーズの躍動ぶりにさらに期待したい。本書でも、切れ切れの捜査官スティレルと彼を中心としたハイテクな捜査ぶりには、捜査小説の現代性どころか未来をも感じる。

     また、とりわけスマホやその他オンライン機器、カメラ、動画解析技術等々、ハイテク機器が事件捜査に与える影響や効果は、より加速しているように思われる。今年はWOWOWでも『CSIヴェガス』の新ドラマが始まったが、科学捜査の技術スピードは速い。捜査新技術の作品への導入も1970年生まれの比較的若手作者であるホルストならではの特権と言えるかもしれない。未解決事件四部作最終作にも期待する。

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    2022年04月14日
  • 血の間隔 単行本版 6巻

    購入済み

    家族

    色んな意味で人として大切な事や想いを考えさせられる作品です。心が熱くなりました。

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    2022年02月28日