吉田薫のレビュー一覧

  • 闇という名の娘~The HULDA TRILOGY #1:DIMMA~

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    ネタバレ

    死に際に自分の罪を回想するシーンがなんともやるせない。。。
    まさかこんな終わり方するなんて。
    シリーズがあるようなので楽しみ。

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    2020年10月28日
  • 闇という名の娘~The HULDA TRILOGY #1:DIMMA~

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    ミステリーなのだけれど、私小説な、定年退職後の、生活を思い描きながら、日々の暮らしと現在の、取り巻く壁に立ち向かう力が、丁寧に綴られていて、主人公の、気持ちに寄り添う事が、出来る。
    限りある時間の中で事件解決に迫る主人公の最後は、重く心に残る作品でした

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    2020年10月13日
  • 闇という名の娘~The HULDA TRILOGY #1:DIMMA~

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    途中で挟まれるストーリーでフラグ立ちまくり!と思いきやミスリード。最後まで一気読み。堪能しました。アイスランドものはこれまで多々読んできましたが、特に今作の勢いは素晴らしいです。退職を控えたフルダの寂寥感、ひしひしと胸に迫りました。たった2日の出来事、最後の時間を駆け抜ける彼女と一緒にラストまで走った感があります。良かったです。「北北西、、」でアイスランドのビジュアルを目にしていますが、今作でも原始的で厳しい風景が目に浮かびました。いつか実際にその地に立ちたいです。上記解説によると、映画化するんですか!絶対見ます。

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    2020年02月24日
  • 闇という名の娘~The HULDA TRILOGY #1:DIMMA~

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    テンポが良い。1週間の中の話なのかぁ。いくつかの事件がうまく絡んでいて読み応えもある。北欧独特の寒々しく閉塞的な空気感を味わえた。
    最後そう持ってくのね…はじめてのパターン。

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    2020年02月05日
  • 闇という名の娘~The HULDA TRILOGY #1:DIMMA~

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     一方の端からもう一方の端へと振れ幅の広さにまず驚く。

     昨年、アイスランドのシグルフィヨルズルという北極に最も近い漁村の警察官アリ・ソウルのシリーズに驚いたぼくは、この人の作品は書かれた順番に読もうと誓っている。なので、アリ・ソウル・シリーズも一作、二作という順に読んで、先に翻訳された五作目はそのまま手元にあるが読まない。この作品はこのシリーズの三作、四作と読んでから取り組むべきなのである。それを感じたのは一作から二作へ渡される作者の想いのようなものだと思う。時間というバトンは決して軽くない。作者はそれだけアリ・ソウルとシグルフィヨルズルの街を丁寧に扱いたいのだと思った。

     さてアリ・ソ

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    2020年02月03日
  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(上)

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    北欧ミステリ賞「ガラスの鍵」受賞に輝く著者の最高傑作!
    と紹介がある。勢いに乗って「!」マークは私がつけた(^∇^)
    600ページ近くますます大部になっていた。

    何しろ、奇人変人の助手のアサドともローセとも友人気分、カール警部補とは同僚気分になって馴染んできた。

    漏れ聞くとボトルメールが始まりらしい。波に運ばれたビンの中の手紙なんてロマンかも。

    ケヴィン・コスナーのあのかゆくなるような悲恋映画まで頭の中に顔を出してきた。

    海に囲まれたデンマーク、入り組んだ湾のコペンハーゲンならこういう話も生まれるだろう。

    * * *

    特捜部Qに、未解決だった誘拐事件の証拠品らしい、手紙が入った壜が

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    2019年12月09日
  • 特捜部Q―知りすぎたマルコ

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    真面目で心優しい官僚が出張からの帰国後姿を消す。その裏には公金横領が絡んでいる。一方犯罪組織から逃げ出したマルコ。知りすぎた為に組織に命を狙われる事に。手に汗握るマルコの逃亡劇にドキドキハラハラされらせる。Qよ、早くマルコを救って!

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    2016年09月25日
  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(下)

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    シリーズ第三作目。
    事件は相変わらず陰惨。
    だが、特捜部Qメンバーのやり取りが楽しく、この落差がまた妙。
    描写がイキイキしているものだから、読んでいて目の前に修正液付きのハエがみえてきた。
    シリーズが進むに連れて、アサドがより謎めいていくというのもおもしろい。

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    2016年03月13日
  • 特捜部Q―知りすぎたマルコ

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    ネタバレ

    シリーズ第5弾。
    今回はミステリーと言うより、良質な冒険小説って感じで、逃走劇とアクションシーンがたまらなく良い。

    で、その逃走とアクション場面を生かしてるのが、Qの面々を差し置いて本編では間違いなく主役を張ってるマルコ。この子がいいんだよなぁ。少々出来すぎ感はあるものの、優等生がいないこのシリーズにとって、貴重な賢い良い子ちゃん。

    癖があるキャラばっかりのところに優等生を放り込むという展開が大成功している。マルコを脇役しておくのはもったいないなぁ。でもQの1キャラクターでは生かし切れないし、ここはマルコを主人公にした新シリーズを展開してみてはどうだろうか?まずは本編スピンオフって感じでも

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    2016年01月11日
  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(下)

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    犯人逮捕までの展開が、あっという間の感がありました。
    本作は、前2作と違いスイスイと読みやすかったです。

    結局、ユアサとローセってどうなったの?

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    2015年12月20日
  • 特捜部Q―知りすぎたマルコ

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    アフリカとデンマーク。
    公金横領と暗殺者、移民の犯罪組織。入り乱れるなか、組織で育った少年マルコは犯罪を強制される生活から逃れ正しく生きようとする。
    特捜部Qも、新たなメンバー?が加わりさらに迷走。
    今までのシリーズで一番面白かった。重苦しくなりすぎないのも良かった。

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    2015年11月30日
  • 特捜部Q―知りすぎたマルコ

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    ネタバレ

    日本が社会保障や社会福祉や教育などを問題にする時、よく北欧をお手本に考えるが、北欧の現代ミステリを読むと、結構闇の深さが見えるんだよね。今作はマルコ少年の魅力に尽きる。釘打ち機事件の進展がなかったのは残念。でもハーディはよかった。カールの恋愛はどうなる?

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    2015年06月18日
  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(下)

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    ここからは、日常的にBLを嗜んでいる人間が読むと、決して「匂い系」作品ではないのだが、脳内がガチムチ系女子にはそこはかとなく香ってくるそれっぽさが「やっぱりだったか」と言う部分を書いておく。
    カール・マークは(四十路)睨んだ通り男にモテる、と言う事実が裏付けられた描写有り。1作目から狙ってた精神科医モーナとイイ仲になったんだけど、彼女がカールに紹介した男性精神科医がゲイで、モーナと出来てるんじゃと疑ったカールに放った一言が直球でエロい!!とは言え、何度も言うようだが、別に精神的ホモをあからさまに書いている作品では全然ない。寝たきりの同僚ハーディが病院よりお前の家に行きたい、と言う場面も、もしか

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    2015年04月16日
  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(上)

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    特捜部Qはこじんまりとした部署である。責任者兼唯一の捜査官(つまり警官)であるカール・マーク警部補。警部への昇進セミナーに断固として出席しないと上司に交換条件を持ちかけて意地を通したので、警部補のままである。その唯一の捜査官であるカール、助手のアサドはシリア人らしく、警察官ではなくあくまでも秘書と言うかお手伝いと言うか、なかなかに説明の難しい役どころだ。そしてもう一人ユアサと言うオペレーター的な、秘書的なアシスタントもいて、実質3人で回している「未解決事件」を取り扱う部署だ。
    海から流れて来たボトルの中に入っている血文字で書かれたメッセージを解読する事で事件が発覚する、と言う、こうやって書くと

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    2015年04月13日
  • 特捜部Q―知りすぎたマルコ

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    人気シリーズ5作目。
    デンマークの警察ものです。
    利発な少年マルコの登場でスピード感がアップし、いつもとちょっと違うさわやかな読後感。

    未解決事件を扱う特捜部Q。
    カール・マークは恋人にプロポーズしようとして上手くいかず、殺人捜査課の上司は退職予定でしかも後任が天敵と知る。
    新人のゴードンはちょっと不器用で変な若者だが、秘書のローセに一目ぼれした様子でまた特捜部に混乱が‥?

    アフリカへの開発援助をめぐって、実は大規模な横領事件が起きていました。
    真面目な官僚が一人、行方不明になったままの件を取り上げることにした特捜部の面々は‥?

    マルコは15歳でもっと幼く見える。
    叔父が率いるクラン(犯

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    2015年03月07日
  • 特捜部Q―知りすぎたマルコ

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    2014.2.28.2008年秋デンマーク政府がカメルーンのある地域で進める開発援助プロジェクトのリーダー、ルイ・フォンが殺される。外務省の上級参事官ヴィルヤム・スタークはそのルイ・フォンから意味不明のショートメッセージを受け取り、上司のレニ・E・イーレクスンに報告する。事情を知るレ二 はヴィルヤム・スタークを葬るために暗躍し始める。その2年後2010年秋、コペンハーゲンで物乞いをして1日を過ごした後、仲間と共に迎えの車の中にいた。マルコの叔父、ゾーラは一族の首領で暴力的な手段で子供たちを支配し、搾取していた。マルコはある日叔父がマルコを障害者にして稼がせようと父親に相談しているのを聞く。ゾー

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    2015年11月24日
  • 特捜部Q―カルテ番号64―

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    面白かった。
    まさかニーデがね〜。確かにギデの描写はなかったけど。
    それはそうとアサドは回復するのかな〜

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    2015年01月27日
  • 特捜部Q―知りすぎたマルコ

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    大好きな特捜部Qシリーズの5作目。待ってました。
    アサドとローセにはなんじゃこいつらと最初の頃は思わされたけど、今は三人のやりとりが楽しくて・・・・
    今回は特にマルコの存在がいつもより明るくしてくれてました。
    カールの恋愛への判断私は良かったと思う。

    まだまだシリーズが続くことを願います。

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    2015年01月16日
  • 特捜部Q―知りすぎたマルコ

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     のっけからカメルーンでの殺人事件が描かれる。そしてデンマークでは銀行頭取と外務官僚によるカメルーン開発援助プロジェクトに関わる不正が密やかに進行する。スケールの大きい事件ではあるのだが、いきなりステージは一転する。

     イタリアから不法入国したジプシーのような犯罪一族の生態に作者のペンは向けられる。恐怖に虐げられながらスリや置き引きなどの犯罪に手を染める少年の一団が都市の中に散開している。彼らは脱出不能の悪のリンクに閉じ込められた人生を選ぶことのできない無力者立ちであるかに見える。その中でも腕利きで頭のいいマルコが、実は本書の主人公的存在である。

     彼は、あることから見てはいけない組織の謀

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    2014年10月28日
  • 特捜部Q―知りすぎたマルコ

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    第1作と比較するのは難しいが今までのシリーズ中で一番楽しく読めた。マルコという非常にクレバーでバイタリティあふれる青年のキャラクターに引き込まれる。カール達特捜部Qに生まれた不思議な連帯感も好ましい。今までの犯罪に比べると陰湿さが若干薄れた感じだが、どれも国内の社会問題に絡めているところは注目できる。

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    2018年10月15日