【感想・ネタバレ】闇という名の娘~The HULDA TRILOGY #1:DIMMA~のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2020年02月24日

途中で挟まれるストーリーでフラグ立ちまくり!と思いきやミスリード。最後まで一気読み。堪能しました。アイスランドものはこれまで多々読んできましたが、特に今作の勢いは素晴らしいです。退職を控えたフルダの寂寥感、ひしひしと胸に迫りました。たった2日の出来事、最後の時間を駆け抜ける彼女と一緒にラストまで走っ...続きを読むた感があります。良かったです。「北北西、、」でアイスランドのビジュアルを目にしていますが、今作でも原始的で厳しい風景が目に浮かびました。いつか実際にその地に立ちたいです。上記解説によると、映画化するんですか!絶対見ます。

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Posted by ブクログ 2020年02月05日

テンポが良い。1週間の中の話なのかぁ。いくつかの事件がうまく絡んでいて読み応えもある。北欧独特の寒々しく閉塞的な空気感を味わえた。
最後そう持ってくのね…はじめてのパターン。

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Posted by ブクログ 2020年02月03日

 一方の端からもう一方の端へと振れ幅の広さにまず驚く。

 昨年、アイスランドのシグルフィヨルズルという北極に最も近い漁村の警察官アリ・ソウルのシリーズに驚いたぼくは、この人の作品は書かれた順番に読もうと誓っている。なので、アリ・ソウル・シリーズも一作、二作という順に読んで、先に翻訳された五作目はそ...続きを読むのまま手元にあるが読まない。この作品はこのシリーズの三作、四作と読んでから取り組むべきなのである。それを感じたのは一作から二作へ渡される作者の想いのようなものだと思う。時間というバトンは決して軽くない。作者はそれだけアリ・ソウルとシグルフィヨルズルの街を丁寧に扱いたいのだと思った。

 さてアリ・ソウルとは遠く離れて、本書はレイキャビークを舞台にした、64歳の女性刑事フルダ・ヘルマンスドッテルをヒロインとしたシリーズ開幕の物語である。若い二十代のアリ・ソウルとまるでできるだけ距離を持とうと企図したかのように、フルダはアイスランド一の、否、唯一の都市で警察人生を今にも終えようとしている定年退職直前の刑事なのである。性別も年齢も、アリ・ソウルからは遠く離れるべく設定したようにしか思えない。そしてこの作品のなんというフィニッシュ!

 どう見ても単独作品に見える本書は、実のところ三部作のスタートに当たる物語である。十代の頃に読んだ安部公房の『終わり道の標べに』の印象的な冒頭の文章を想い出す。

 「終わった所から始めた旅に、終わりはない。墓の中の誕生から語られねばならぬ。何故に人間はかく在らねばならぬのか?」

 何故なら本書は、フルダ64歳。定年退職を目の前に、自分の人生を振り返りつつ、未解決事件い挑もうとすう冒頭。しっかり描き切れてはいない未来設計。人生の終わらせ方を思いつつ、現役生活と仕事に未練を残す。そして古い古い過去の経緯。誰の物語かわからない断章が、現在のフルダの捜査の合間に二つほど語られてゆく。何が、いつの時代に、誰によって進行しているのか? その断章が現在の退職間際の事件捜査にどのように関わってゆくのか?

 未解決事件の謎と、フルダの謎と、それらとは別の物語らしきものも次第に明らかになってゆくという、たまらなく意味深な構成によって引っ張られてゆくその牽引パワーが物凄い。ラストは何となく想像できはしなかったものの、何ともノワールな作りに驚く。

 思えばアリ・ソウルのシリーズの方も十分ノワールの空気感に満ちているのだが、『湿地』その他のエーレンデュル警部シリーズシリーズで独特な世界観を描き出すアーナルデュル・インドリダソンの凄みのことも思うと、殺人事件が年に一回あるかないかという平和な小国アイスランドには、見た目以上に深い闇の奥行が齧られるし、何よりもそれを描き切る作家の上質さには、驚愕を覚えるばかりだ。

 相当優秀な作品で商業的にも売れないものであればまずアイスランド語で書かれた作品は英訳されず、世界に旅立つことができないし、英訳を日本語訳している現状から言えばこの作家はいくつもの言語的ハンディを背負ってこの物語を紡いでいる。そうした逆境だからこそ、この高いレベルでしかぼくらは読むことがない類の作品群なのである。何だかぞくぞくする。

 本シリーズは衝撃の結末を迎えるが、実は三部作の初篇ということで、二作目はフルダの50代、三作目は40代が遡るように描かれているのだそうである。その伏線らしきものを捜しつつ、眼をすがめて読んだ読書経験も、これまたとても不思議なものであった。次作への興味を繋ぐ深い深いエンディングに不思議感と期待感と二つ、我にあり、といった心境である。

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購入済み

あっけない最後に絶句

笑う犬 2020年03月10日

もともと三部作の第一部がこの”闇という名の娘”だそうで、第二部以降は主人公ブルダの若い時代になるという。ネタバれになるので最後については書けないが、いわばどんでん返しのような舞台が用意されているので、読み手は、あれっ!そういうことなのかと驚くだろう。この作家が好きで全部読んできたが、常に次を期待させ...続きを読むてくれる作家だと思う。アイスランドの風景も実によく描写されていて、すぐにでも行きたくなる。でも、常に死と隣り合せているような厳寒の地は、私のような軟弱者には、夏以外ちょっと無理だろうなあ。

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Posted by ブクログ 2020年02月27日

一気読みした。孤軍奮闘の女性警部。途中に挟まれる話が、どんな結末に辿るのかと、見事にミスリードにはまった。

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Posted by ブクログ 2020年02月20日

64歳の女性警部フルダ。定年を間近に控えているのに今すぐやめろと告げられる。そして最後の捜査。1人で追う不審死。そのなかで語られるフルダの心の内。これまでの人生と警察を辞めたあとの不安と期待。想いの中に揺れが感じられるのがいい。アイスランドの風景や寒さ、暗さもフルダの心情に重なっている。三部作らしく...続きを読むフルダの人生を遡るらしいので次作もすごく楽しみ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年01月11日

うーん、星3.5かな?
何しろ暗い。これぞダークアイスランド。
主人公は64才の定年間近の女性警部というのが、アリ・ソウルシリーズの読者にはまず驚き。

しかも、驚くべきことにこちらもシリーズものですって!

次作をぜひ読みたい、と思わせてくれるラストでした。

アイスランド…いいなぁ

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