吉田薫のレビュー一覧

  • 闇という名の娘~The HULDA TRILOGY #1:DIMMA~

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    レイキャヴィーク警察・犯罪捜査部の女性刑事フルダ・ヘルマンスドッティルは、”ガラスの天井”に出世をはばまれ、警部止まりで64歳の定年をむかえようとしていた。
    ある朝フルダは、20歳も年下の上司に呼び出され、2週間後に部屋を明け渡すように言われる。フルダが担当している事件も、すでに他の者に割り振ったという。
    残りの2週間、フルダに許されたのは、未解決事件の処理だった。そこでフルダは、1年前海岸で遺体で発見されたロシア人女性の再捜査を始めるのだが‥‥。フルダを悲惨な運命が襲う。

    初めて読む作家の作品。

    唖然。

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    2020年08月08日
  • 闇という名の娘~The HULDA TRILOGY #1:DIMMA~

    購入済み

    あっけない最後に絶句

    もともと三部作の第一部がこの”闇という名の娘”だそうで、第二部以降は主人公ブルダの若い時代になるという。ネタバれになるので最後については書けないが、いわばどんでん返しのような舞台が用意されているので、読み手は、あれっ!そういうことなのかと驚くだろう。この作家が好きで全部読んできたが、常に次を期待させてくれる作家だと思う。アイスランドの風景も実によく描写されていて、すぐにでも行きたくなる。でも、常に死と隣り合せているような厳寒の地は、私のような軟弱者には、夏以外ちょっと無理だろうなあ。

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    2020年03月10日
  • 闇という名の娘~The HULDA TRILOGY #1:DIMMA~

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    一気読みした。孤軍奮闘の女性警部。途中に挟まれる話が、どんな結末に辿るのかと、見事にミスリードにはまった。

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    2020年02月27日
  • 闇という名の娘~The HULDA TRILOGY #1:DIMMA~

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    64歳の女性警部フルダ。定年を間近に控えているのに今すぐやめろと告げられる。そして最後の捜査。1人で追う不審死。そのなかで語られるフルダの心の内。これまでの人生と警察を辞めたあとの不安と期待。想いの中に揺れが感じられるのがいい。アイスランドの風景や寒さ、暗さもフルダの心情に重なっている。三部作らしくフルダの人生を遡るらしいので次作もすごく楽しみ。

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    2020年02月20日
  • 闇という名の娘~The HULDA TRILOGY #1:DIMMA~

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    ネタバレ

    うーん、星3.5かな?
    何しろ暗い。これぞダークアイスランド。
    主人公は64才の定年間近の女性警部というのが、アリ・ソウルシリーズの読者にはまず驚き。

    しかも、驚くべきことにこちらもシリーズものですって!

    次作をぜひ読みたい、と思わせてくれるラストでした。

    アイスランド…いいなぁ

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    2020年01月11日
  • 特捜部Q―キジ殺し―

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    あっと言う間に読み終わった。全編通してとにかく胸糞悪い案件。事件関係者が全員クズ。真相に近づくにつれて出てくるクソなエピソードの数々。ラストもとてもスッキリ、とは言い難いし、結局キーになってる登場人物もクズの極みなんだけど、何でこんなにも感情を揺さぶられるのか。ラストで主人公がある重大な決断をするんだけど、「どういうことかわかってるの?」という問いに「イヤ全然」て…。主要キャラの設定も常軌を逸してるし、そういうある種無茶苦茶なとこがツボ。

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    2019年11月26日
  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(下)

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    ネタバレ

    シリーズ三作目。長いが相変わらず飽きさせない、定番の主人公達に、今回はローセの姉、ユアサが登場。こういったところが作者の上手いところ。一貫して描かれる弱者と宗教をテーマにして、人間の弱さと弱さに漬け込む醜い欲望を描いている。北欧の作家に共通して感じるのは登場人物の生活を丁寧に描いているところ、日本の作家には少ない。この当たりが魅かれるところだと思う。

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    2019年10月12日
  • 特捜部Q―キジ殺し―

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    未解決事件を掘り起こし解決する正義の組織「特捜部Q」とは名ばかりな
    厄介者刑事を地下に閉じ込めるために即席で、上司の予算目当てで作られた。
    そして変人助手しかいない部署のメンバーが活躍する
    シリーズの二作目

    シリーズ全体の中でも、評価が低いらしい
    (平均点は高い)
    読んでみて、解説にもあったが、すぐに話の全体像がわかる。

    一作目は過去と現在が入り組み、徐々に絡み合っていく構造だったこと。
    社会的に地位のある人物たちが裏で結成した凶悪なグループと、それに復讐しようとする人物、そして主人公たちという構図が他の本でも出てくるパターンだったことでかなり困惑した。

    前作のように期待してた劇的な展開

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    2021年07月11日
  • 特捜部Q―知りすぎたマルコ

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    面白かった。
    マルコがんばれー。
    アサドとローセが増々冴えてくるなー。
    それにしても警察ものはみんな上司がむかつくなー。

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    2019年08月06日
  • 白夜の警官~BLACKOUT~

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    読み始めたら止まらないというのも、北欧ミステリの特徴なのかもしれない。本シリーズはアイスランド語から英語に訳されたものを日本語に訳した後、ようやく、ぼくら日本人の手に渡るという経路を辿るが、英訳化した出版社が、何とも頼りないことに、キンドル首位として有名になった作品から英語訳してしまったために、第一作→第五作→第二作と順番を前後させてしまい、シリーズとしての面白さを著しく損ねている。アイスランド語翻訳者が日本では希少なため、英語版からの邦訳となるから、英語圏出版社の通りの順番で書店に出回っているのが現状。作者にとっても読者にとってもそれはとても不幸なことだと思う。

     北欧ミステリに関わら

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    2019年05月06日
  • 特捜部Q―カルテ番号64―

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    面白かった。
    なんか、ますますカールを含めスタッフ一同ハチャメチャになっていくような・・だけどええ仕事するんやなー。。
    シリーズ最高かな。

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    2019年04月09日
  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(下)

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    ネタバレ

    (上巻より)

    しかし、
    カール刑事と変人のアサドともう一人のアシスタントのローセの姉が、
    メッセージを読み解き、
    手紙の主を探し出し、
    続けられていた誘拐を止める。
    やはりちょっとロマンティックだったかも。

    アサドだけでも謎は多いのに、
    姉と名乗っていたユアサはローセと同一人物と、
    アシスタントは二人とも謎ばかり。
    カールの苦労は絶えないが、
    カウンセラーのモーナと親密になれてよかった。

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    2018年08月23日
  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(上)

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    ネタバレ

    特捜部Qシリーズ第三作。

    壜に詰められたメッセージが海を渡り、見知らぬ人に届く。
    ロマンティックというか、
    夢があるというか、
    奇跡的ともいうべき話。

    だが、それは誘拐された子供が必死に血でしたためたもので、
    見知らぬ人に渡った時には、
    もうその子は誘拐犯に殺されてしまっていた。
    彼の必死のメッセージも、必死な行動も役にたたなかった…。

    (下巻へ続く)

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    2018年08月23日
  • 特捜部Q―キジ殺し―

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    ネタバレ

    特捜部Qシリーズ第二作。

    時々読書の神様は意地悪なことをする。
    閉鎖的な学校での暴力がエスカレートし、殺人に至る。
    そして復讐、という似通った主題の作品を立て続けに読むことになってしまった。

    とはいえ、主人公の刑事のタイプが全く違うし、
    学校と行っても子供の学校と大人に近い学校と舞台も異なっていたので、
    とくに混乱したりすることはなかった。
    簡単に言えば、こちらの作品の方が暴力的で、しかも唾棄すべき加害者たちということかな。

    とりあえず、自分が気に入っているアサドがアシスタントを続けていたのが良かった。
    あいかわらず資料集めでも、聞き取りでも活躍してたし。
    さらにもう一人特捜部のメンバー

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    2018年08月15日
  • 特捜部Q―キジ殺し―

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    11月-8。4.0点。
    特捜部Q第二弾。犯人が服役している、暴力殺人。
    なぜかカール達の捜査に。昔の事件、容疑者達は
    社会的に成功している。
    また、特徴的なホームレス女性。
    次々と明らかになる過去の事件、真犯人は。

    面白い。主人公のキャラも確立され、助手も。
    600頁一気読み。

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    2017年11月22日
  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(下)

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    下巻は誘拐犯と被害者&カールによる攻防で手に汗握る展開でした。絵面を思い浮かべると結構グロイ場面(ナメクジとか、ナメクジとか、ナメクジとか)もあるし、事件も陰惨だけど、特捜部Qの面々が個性的でシリアスと柔らかい場面のバランスが丁度よく、相変わらずのリーダビリティでした。今回ローセの新たな一面を見ることができたけど、アサドの正体も、カールとハーディが巻き込まれた事件も謎だらけ。このシリーズまだまだついていきますよ。

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    2017年04月23日
  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(上)

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    前作の終わりに示唆されていたとおり、ハーディを引き取ったり、有能になってきたローセに代わり双子のユアサが来たり、アサドは相変わらず謎めいている特捜部Qです。今回は子供の誘拐の話で、犯人はもう姿を現していて、ここからどうカールたちが追い詰めるか、火災事件とは関連があるのか、というところで下巻へ。

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    2017年04月23日
  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(上)

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    シリーズものを3作連続して読む機会は、今まで無かったと思う。小説の面白さもあるが、入院に伴う時間の流れ方が今までにないものだったからだ。

    今回の事件の発生は7年前だった。誘拐された少年が犯人の目を盗み、助けを求める手紙を書き、瓶に封入して海に流したのだ。その手紙はスコットランドの漁師、スコットランド警察を経て、デンマークの特捜部Qのカールの手に渡り、操作が始まった。
    7年前の事件を調査するうちに、同様の誘拐事件は被害者を変え、繰り返されていることがわかる。そして、今まさに進行中の一件があったのだ。解決に向けて奔走する特捜部Qと、犯人の息詰まる駆け引きが展開される。被害者の家族や犯人の家族の再

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    2016年11月19日
  • 特捜部Q―カルテ番号64―

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    犯罪者や移民は子供を産むべきではない、異常な選民主義の医者が昔、施設送りにした女性と、農場で育ち無知なために15歳で妊娠流産、施設に送られる。
    島の施設に集られた女性達は知能が足りない、社会に受け入れられない堕落した女性として、一生そこに閉じ込められるか、出られたとしても不妊手術をされる。

    とにかくテーマが生々しい。この背景は実際にデンマークの史実をもとにされて施設も実在していたそうです。
    移民はヨーロッパの国々では今、重大な問題になっているし、膨大な税金が投入されている中、こういった選民思想は少なからず出ているはず。
    現実問題としてみると、理想論だけではやっていけないのかもしれない。いろい

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    2015年11月21日
  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(下)

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    スコットランドに流れ着いたボトルメール。そこから数年越しでデンマークへたどり着いたメッセージ。
    カルト、洗脳、虐待、誘拐殺人。
    犯人側の目線と立ち向かう家族と捜査に駆け回る警察。
    ほどよく切り替わるので長編なのに飽きずに一気に読めます。
    冷酷な犯人の行動が計算され過ぎて気味悪い。
    さらに特捜部Qのメンツの謎も深まるばかり(笑)

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    2015年10月27日