吉田薫のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレカールとゆかいな仲間たちにまた会えた!
今回は魅力たっぷりの少年、マルコがメイン。
シリーズで読んでいるとアサドやローセももちろん、家の住人たちも顔見知りのような気がしてくるのでホンのちょっとしたことも気にかかってしまい丁寧に舐めるように読んでしまう。
それぞれの人間たちの抱える闇までもが見え隠れしてきてまだまだ目が離せない。光も見えるし。
カールの女性遍歴(!?)もまだ続きそうだし、読み終えたばかりなのに次の本が楽しみでなりません。
それにしても今回は主人公マルコの出会うスリルと並行して様々な大人たちの遭遇する不幸に仰天しっぱなしでゆかいな仲間たちのキャラにいまいち踏み込めなかったのが残念 -
-
-
-
-
-
購入済み
特捜部Qの2作目です
1作目を読んで、このシリーズは意外な動機に、意外な殺し方を読ませるミステリーだと(勝手に)思って今作を読むと、動機も殺し方もありふれていてちょっと残念でした。おもしろくて読み始めたら止まりませんでしたが。次作はどんな話になってるのか気になるので早く電子書籍化してください。
-
-
-
Posted by ブクログ
デンマーク・スプロー島
1923年から1961年までこの島には女子収容所が実在しました。
収容所には法を犯した者を始め、当時の倫理観にそぐわない者や軽度知的障害者とされた女性が収容され、彼女たちが収容所から出ようとすれば、不妊手術を受け入れなければいけませんでした。
特捜部Qシリーズ第4弾の本書はこの収容所と現在の移民排斥運動を背景に、優生学思想に染まった者たちと彼らの被害者の個人史を描いたものとなっています。
他のシリーズ既刊が凄惨なストーリーの中にも希望やユーモラスも感じる事が出来る中、本書は全面グレイに覆われており、自身の少年時代にも人道主義の名のもとにこの収容所が実在していたと言 -
-
-
-
Posted by ブクログ
ノルウェーの警察小説。
ヴィスティング警部の未解決四部作(コールド・ケース・カルテット)の3作目。
二件の殺人で長期服役中の男トム・ケルが、第三の殺人を告白。
遺棄した場所を教える見返りに、待遇のいい刑務所への移送を要求しました。
ケルが指定した現場の森は、ラルヴィク警察の管轄内だった。主任警部ヴィリアム・ヴィスティングは厳戒態勢を敷いたのだが。国際犯罪捜査局のアドリアン・スティレルや弁護士もその場にいた。
ケルは隙をついて逃走、爆発まで起こった。隠れた共犯者が準備していたのだ‥
苦しい立場に立たされてしまったヴィスティング。自身も自分の責任を痛感することとなった。
スティレルは、ケルを敢 -
Posted by ブクログ
▼特捜部Qのシリーズ第2弾。デンマークの警察小説。第1作はオモシロかった。何といっても、これはバディものなんです。
〇デンマーク警察の腕利き現場たたき上げ中年刑事・カールさん
(妻に逃げられ仕事中毒、腕っぷしが強く昔気質、、、という昔ながらの男っぽい刑事)
〇デンマーク警察に雇われている、助手(雑用係)の、アサドさん。
(アラビア系の人。デンマーク語はしゃべれるけれど、不法移民なんじゃないかという疑惑。ところどこに能力が高いが、いろいろが不明)
という奇妙な男ふたり(刑事と、助手)のバディもの、というのがいちばんの魅力です。
▼ということはこのバディがオモシロければ、ひとつひとつの事 -