吉田薫のレビュー一覧

  • 警部ヴィスティング 悪意

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    ノルウェーの警察小説、ヴィスティング警部シリーズのコールド・ケース・カルテット3作目。

    今回は少し違う雰囲気で物語が始まる。2人の女性への暴行・殺人・死体遺棄の罪で服役中の男トム・ケルが、第3の犯罪を告白。自供の裏付けのため、刑務所から搬送し、死体を遺棄したという現場を確認させることになった。しかし、当日の警備を任されたヴィスティングやスティレルたちの目をすり抜け、共犯者アザー・ワンの手引きで、ケルはまんまと逃走してしまう。ケルはどこにいるのか、アザー・ワンとは果たして誰なのか。警備体制の不備を指摘され、内部調査の対象となったヴィスティングは苦しい立場に置かれ、自身も己のとった行動を自責する

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    2022年12月11日
  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(上)

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    シリーズ第三作目。前作「キジ殺し」があまり好みでなく、尚且つ上下巻ということもあり、長らく敬遠していた作品。前作以来およそ四年ぶりなので、登場人物の関係性は記憶の糸を手繰り寄せながら読む。実際、ローセのことは記憶になかった。特捜部の面々が繰り広げるドタバタぶりと、犯人及び周辺人物の陰鬱な心理描写のギャップが凄い。ボトルメールの件はもう一捻りあるようだし、連続放火事件が本筋にどう絡むのか上巻では見通しがつかぬまま。一作目はミステリー、二作目は犯罪小説ときて、今作は両者のハイブリッドという印象。続けて下巻へ。

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    2022年11月20日
  • 特捜部Q―Pからのメッセージ―(下)

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    下巻はラーケルのドラテクやユアサの正体といった飛び道具をバンバン投げてくるが、本筋の方ではカールとアサドが着々と犯人に肉迫していく。物語も佳境に入り、漸くギアを上げたと思ったら、急に減速したりするので、やきもきさせられるが、これはまんまと著者の術中に陥っていると言えるのかも。主人公以外の視点人物の仔細な心情描は北欧ミステリーの特徴のひとつだと思うが、上巻であれほど頁を割いた人物の扱いが結構雑だし、散々匂わせた放火事件の真相も拍子抜け。それらを削ぎ落とし、物語の縦軸をもっと膨らませてくれると良いのだけれど。

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    2022年11月20日
  • さるまね 1巻【特典イラスト付き】

    無料版購入済み

    表紙の絵の怖さに惹かれて読みました。
    予想通りグロい感じはありますがどのように話が進んでいくのか気になって止まりませんでした

    #ドキドキハラハラ

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    2022年09月28日
  • 警部ヴィスティング 悪意

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    なぜ、警察にも撮影のプロがいるだろうに民間人で素人のリーネを使うのだろう。無理やり親子を事件に関与させている、そんなことが気になって物語に集中できない。

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    2022年09月23日
  • 特捜部Q―キジ殺し―

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    ネタバレ

    映画4作観ていて『キジ殺し』が過去の犯行も現在の犯行も1番理解できなかったのだけれど、原作を読んで評価が変わったのでまた観たくなりました。面白かったです。
    こちらも復讐になるのだけれど、復讐者も過去には一緒になってやらかしてるのでうーんというのは拭えず。でもキミーの心情が丁寧に描かれるので映画よりは良いです。
    特捜部Qの新メンバー・ローセはアサドと同じくらい突拍子もない。でもアサドもローセもかなり有能だし、これくらい濃いキャラでないとカールには対抗できないので良いです。カール、飛行機恐怖症だったのか…。
    ラストの大立ち回り凄い、映画こんなんだったっけ?カールが物凄く病んで次作まで引きずってるの

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    2022年09月12日
  • 警部ヴィスティング 悪意

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    CL 2022.8.7-2022.8.9
    正統派警察ミステリ。
    地味だけど丁寧に描かれている。
    娘のリーネがややうっとうしい。単に警察とは違う視点があったほうがいいということなんだろうか。
    主人公の身内であり、警察とは一線を画す立場であり、非力な若い女性。どうにも座りが悪いのよねー

    前2作より主人公たちの感情がよく出ていて輪郭がはっきりしてきた。
    それにしても北欧ミステリの事件は、特に女性に対して凄惨で残虐なものが多いよね。

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    2022年08月09日
  • 闇という名の娘~The HULDA TRILOGY #1:DIMMA~

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    舞台はアイスランド。
    65歳の女性の警部が退職を迫られ、最後に未解決事件に手をつける。
    難民許可を待つロシア人女性の自殺事件。殺人事件として追い始めると、売春容疑が出てくる。入国審査を担当する弁護士、ロシア語通訳、輸入業者と関係者はいるが決め手に欠く。
    彼女の人生の闇と共に謎が解けてくる。
    私小説的なサスペンス。
    アイスランドの風景が新鮮で面白い。
    ストーリーは進み方も嫌な終わり方も、好きじゃない。

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    2022年08月06日
  • 警部ヴィスティング 悪意

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    裏表紙の粗筋を読んで違和感を覚えた通り、今作は過去三作品に類を見ない派手な脱獄シーンから物語が始まる。勿論、堅実かつ丹念な筋運びは健在で、徐々に犯人へと肉迫する警察小説の醍醐味は十分に味わえるのだが、持ち味でもあった良い意味での地味さは薄れ、悪意を纏った犯人達のある種ステレオタイプな人物造詣に人間味も悲哀も感じられず、このシリーズならではの特色が希薄になった為、些か物足りない仕上がり。今作から訳者も変わり、翻訳も英訳版からの重訳となっているが、四部作完結編となる次巻以降の邦訳はやはり期待薄なのですかね…。

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    2022年04月20日
  • 特捜部Q―キジ殺し―

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    未解決事件を掘り返すデンマーク警察の活躍。シリーズの2作目。
     
    未解決事件を扱うはずが、なぜか犯人が服役中の解決済み事件がデスクの上に。
    調査を始めてみると。

    うん。今回は正直いまひとつでした。
    大きな展開や謎やドキドキもなく600ページはキツい。
    次作に期待しとこう。

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    2022年04月02日
  • 特捜部Q―知りすぎたマルコ

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     シリーズ第5段です。デンマーク警察の地下に掃き溜めの特捜部Qで、カールとアサド、ローセンの変わり者トリオが活躍する警察ミステリーです。

     今回は、カメルーンへの政府開発援助を背景にした横領と、デンマークで不法滞在の窃盗グループが事件の柱です。

     マルコは、窃盗団から逃亡する途中で偶然に埋められた死体を見つける。この発見がきっかけになり窃盗団リーダーのゾラの残虐さと、デンマークの政府と銀行の横領事件に繋がって行く。

     今回も、意味不明な言動のアサドとカールの遣り取りは漫才チックで面白い。後半は場面が刻々と変化しアクションミステリーの様です。不法滞在者のマルコや横領犯の妻と娘に対する法や規

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    2022年02月18日
  • 特捜部Q―カルテ番号64―

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     シリーズ4作目、デンマークの窓際刑事2人と変わり者アシスタントが地下の特捜部Q部屋で未解決事件に挑む物語りです。

     時代設定は、2010年11月ですが25年前の1985年11月に妻の暗い過去がクアト・ヴァズによって暴かれたその晩に夫婦の乗った自動車が事故を起こし夫は即死、妻ニーデ・ローセンは生き延びた。ニーデは、結婚前に売春宿で働いていたが宿の女主人リタ・ニルセンが1987年に失踪しカールの有能なアシスタントで二重人格者のローセ・クヌスンが未解決事件として取り上げた。事件を見つけるのはいつもローセの仕事になっていた。

     25年前には更にリタが失踪してからの2週間で5人が失踪し、全員がニー

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    2022年01月17日
  • 闇という名の娘~The HULDA TRILOGY #1:DIMMA~

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    数日間の叙述が寒々しさをどんどん高めて行き、とてつもない閉塞感を募らせていく。何処までが現実なのか、どれが今の状況なのか・・並行して走る3本の線が どう収斂するのか、読むほうも幻惑されて行く。

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    2021年12月06日
  • 特捜部Q―キジ殺し―

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    ネタバレ

    残酷すぎる。
    特捜部のカールやアサド、ローセの軽妙なやりとり、そして活躍に救われるけど、それにしても悪魔のようなキミーも、不幸な生い立ちに少し可哀想と思ってしまった。最後が酷すぎる。

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    2021年12月01日
  • 閉じ込められた女

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    フルダシリーズの完結編。アイスランドの厳しい気候、吹雪で遮断された一軒家での怖さがひしひしと迫ってくる。季節の特徴を背景に寒々とした闇の広がりが伺える。

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    2021年09月20日
  • 特捜部Q―キジ殺し―

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    コペンハーゲン警察が舞台のミステリー。20年前の殺人事件を再捜査することになったカールとアサド。経済界のエリートたちと、仲間だった女にたどり着く。残酷な展開ではあるが、ストーリーに引き込まれる。ローセ登場の回。

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    2021年09月12日
  • 闇という名の娘~The HULDA TRILOGY #1:DIMMA~

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    有能な女性警察官でありながら、<ガラスの天井>に出世を阻まれた主人公・フルダが定年間際に未解決事件の再捜査に乗り出すという粗筋。主人公が女性警官で年齢が64歳というのは中々珍しい。序盤は警察関係者のフルダに対する敬意の無さに同情の念を抱くものの、話が進むにつれ、彼女の傲慢さも目に付いてくる。海外作品にしては癖のない文体で、300頁超のコンパクトな作品だが、緊迫感が最後まで途切れない。思いもよらぬ衝撃のラストだが、まさか北欧版イヤミスだったとは。しかし、当面は続編(過去に遡る構成)を追う気になれなさそう…。

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    2021年07月19日
  • 血の間隔 単行本版 2巻

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    綺麗事では済まない

    漫画において、知的障害者は過剰に美化して描かれるものだが、本作にはそれがない。手のかかる、可愛くない妹…自分にもかつて知的障害のある弟が居たが、周囲が気遣って彼の行動を美化するのが本当に気持ち悪かった。過去形なのは、その知的障害者の身内が他界したからだ。

    身内なので弟が他界した時は当然悲しかったが、年月が経つにつれてホッとしている。年々弱ってゆく親が、弟の面倒を看続けられたとは思えないのだ。生きていたら「頼むから死んでくれ」と思っていたかもしれない。

    自分が結婚した時、弟に言われたことは
    「子供が産まれても実家に連れて来ないでくれ。殺してしまうかもしれないから」
    というゾッとす

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    2021年03月20日
  • 合格対策Microsoft認定AZ-900:Microsoft Azure Fundamentalsテキスト&問題集

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    実際の試験は日本語の意味を読み解くのに頭を使いました。
    書籍にも書かれておりましたが、実際Azureを触れてる方向けの本なので、触れたことがない方がこの書籍だけで合格するのは難しいと思われます。

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    2021年03月04日
  • 臨終の要塞 分冊版(1)

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    懐かしのアウターゾーンを久々に見た気がする漫画

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    2021年02月17日