【感想・ネタバレ】特捜部Q―檻の中の女―のレビュー

あらすじ

捜査への情熱をすっかり失っていたコペンハーゲン警察のはみ出し刑事カール・マークは新設部署の統率を命じられた。とはいっても、オフィスは窓もない地下室、部下はシリア系の変人アサドの一人だけだったが。未解決の重大事件を専門に扱う「特捜部Q」は、こうして誕生した。まずは自殺と片付けられていた女性議員失踪事件の再調査に着手したが、次々と驚きの新事実が明らかに!

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購入済み

先が読めなく最後まで楽しめた

殺し方や、犯行の動機が変わっていてラストまで先が読めず一気に読んでしまった。主人公のキャラは最初不快だったが、読み終える頃には好きになっていた。シリーズ化してるようなので、さっそく次の『特捜部Q』を読もうと思う。

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2014年02月11日

Posted by ブクログ

う〜ん、面白かった。

タイトル通り、檻の中に囚われた女性と、刑事たちの視点が切り替わって行くのだけど、苦しかった。

囚われた女性がどんどん窮地に追い込まれていき、でも捜査は遅々として進まず。

そんな状況で読み進めるのは、正直辛かった。

でもなあ、そんな理由?

何不自由なく生活してたお坊っちゃんだから、そんな発想になるのかな?

なんにせよ、ハッピーエンドで良かった。

シリーズ物として、次作、絶対読みます!

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2025年05月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

デンマークの作家、ユッシ・エーズラ・オールスンの特捜部Qシリーズ第一弾。そろそろシリーズもひと段落しそうなため十数年ぶりに再読。

銃撃事件により同僚を亡くしたカール。折よく組織再編の流れで、未詳事件だけを取り扱う特命部署、特捜部Qの立ち上げを任される。奇妙なシリア人助手アサドと共に、まずは5年前の女性政治家失踪事件を調べるのだが。。。

監禁シーンが非常に息苦しく辛いが、事件を追うカールとアサドのキャラも立っており、再読でも全く問題なく面白い。
シリーズ全体の謎もありつつ、課長をはじめ魅力的なサブキャラたちも多い。完結までには追いつけるよう、ゆっくりと読み進めたい。

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2025年04月27日

Posted by ブクログ

▼オモシロい、という評判だったので買ってみた一冊。はじめちょっと読みづらいかと思いましたが、のって来たらナルホド、よくできたミステリでした。パチパチ。このシリーズ、しばらく読んでみようと思います。

▼デンマークなんです。北欧の。いわゆる北欧ミステリですね。それでもって、バリバリ現代です。スマホです。主人公は現場たたき上げの腕っこき刑事マークです。仲間の刑事が撃たれる現場に居合わせたりして、心に癒やされぬ傷を負っているし、妻とは離婚済み。仕事にもやる気がむらがある。ここまではよくある刑事物設定です。
 このシリーズはバディものなんです。このバディが、アサドという名前の、中東系の男性なんです。これが秀逸。しかもこのアサドさんは刑事ではない。言ってみれば警察が雇っている「事務スタッフ」なんですね。日本的にいうと、派遣とか業務委託の。で、どうもまだデンマークに慣れていないし、なんだか不法移民の匂いもして怪しい。なんだけどけっこう、ネアカであっけらかんとしていて、ユーモアに溢れている。

▼このふたりが、ふたりきりで、「特捜部Q」という、過去の迷宮事件を捜査することに。いろいろ事情があって予算獲得のための部署で、あんまり期待はされてないし、まともな部下は充ててくれない。

▼このアサドさんが、
・めちゃくちゃ実は頭脳明晰。
・なんだけど運転とかは下手くそで危険。
・そして終盤でわかる、アサドさんは格闘も戦闘も経験している。
・修羅場くぐってる。すごい過去がありそう。
・そして絶対、不法移民っぽい(笑)。パスポートとか偽造して入ってきたんじゃないかという・・・。

▼マークさんがアサドさんのことを、先入観で見下していたのが、徐々に見方を変えていく。このふたりの関係が秀逸で、むちゃくちゃにおもしろいですね。

▼さらには、現代のデンマークですから、どうやらLGBTQ的なこととか、女性の社会進出とか、結婚制度のうんぬんとか、そういうことが大変に(日本と比較すると)先進的で根付いている。さらにはアサドさんみたいな人もいる、というグローバル性がある。そういうことが普通に社会の背景としてあるのも、興味深いです。

▼当然ながら事件そのものよりも、主人公たちのキャラクターが読ませどころなんですが、事件そのものでいうと、

○過去のいたましい事故から
○めぐまれぬ人生を歩んだ家族がいて
○その長男が社会や、関係者への恨みで殺人を繰り返す知能犯になっており
○復讐として女性政治家を誘拐して監禁していた

という話。どうしても現代物だから、犯罪そのものはけっこうぞっとするものが多いんだろうなあ。まあでも、<カールとアサド>の活躍が読めるなら、ありです。

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2024年12月30日

Posted by ブクログ

署内の鼻つまみ者カールを追いやるために新設されたような、未解決事件を扱う特捜部Q。その最初の事件は5年前の女性議員失踪事件。部下を1人は死なせ、1人は全身付随にしてしまいPTSDに苦しむカールが、癖の強い謎多きアサドとジワジワ手がかりを増やしていく過程と、極限状態に監禁されたミレーデの壮絶な5年間の章が交互に展開される。かなりエグい監禁生活の緊張感は凄まじい。歯痛は特にねぇ… ハーディとの関係やアサドとのバディ、シリーズの今後が楽しみ。

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2024年03月24日

Posted by ブクログ

さあ、デンマークのコペンハーゲンで、ドラマが始まります。

「特捜部Q」は「ミレニアム」とともに北欧ミステリーの代表ともいえるシリーズ
ともに映像化され、北欧の深い森と霧、過酷で静寂な自然とは相反する壮絶な事件の物語。
『檻の中の女』はその第一作

荒削りなストーリーで突っ込みどころ満載でも、こんなにオモシロイと感じるのは、やはり主人公となるカールやその相棒、その他の登場人物の魅力に尽きる。

事件は2007年と2002年の出来事が並行して語られて、徐々に一つの点へ進んでいく……とてもドラマティックな演出で、読み進めるとどんどん映像化が進んでいく。

シリーズを通して主な登場人物となる刑事カールやアシスタントのアサドが、さっそく個性を振りまきながら事件にぶつかっていく。

さあ、特捜部Qの始まりです!

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2023年05月06日

Posted by ブクログ

鬼★5 数年前に発生した女性政治家の失踪、厄介者刑事が再捜査を始めると… #特捜部Q #檻の中の女

■きっと読みたくなるレビュー
強烈な警察小説、これは面白い★5
名作シリーズとは知ってましたが、控えめに言ってやっぱり凄かった。

まずプロットが出来すぎ。
鬱屈とした事件だし、全編通して暗く寒いイメージで物語が展開していく。しかも刑事同志の醜い争いや、政治の駆け引き描写も多く、まぁ読んでてストレスがたまるんですよ。

しかしながら、少しずつ事件のほころびが見えてきたり、敵を言い負かしたり、犯人に近づいていく展開がたまらなすぎ! 特に後半の怒涛の展開は、マジで徹夜で読むことになりかねない。

そしてなんといってもキャラクターが濃すぎ。
人間性、関係性、過去の出来事や背景、人種、性別、社会性、宗教などなど。これでもかっていうくらいキャラの完成度が高くて濃密なんです。

特に主人公カールなんかは、今にも匂ってきそう。
刑事の信念や拘りがあり、やたら他人を信じない偏屈者、美女に弱いという下衆っぷりもイイ。相棒のアサドも怪しさと切れ者っぷりが満点だし最高。

サスペンスの描写も良く書けてるんですよ。
被害者の不安な心情、必死さ、諦めが手に取るように伝わってくるんですよ…これは強烈だし、めっちゃ怖い。

読み応えたっぷりの警察小説ですね。ミステリー好きは絶対読んでおきたいシリーズだと思いました!

■推しポイント
人生、どんなきっかけで、どんなことが起こるか分からない。
それでも自身ができる環境で、自身ができることだけでいいから、精一杯の努力をするようにしたいですね。

大切な人はそんなあなたを見てくれていて、最後には微笑んでくれるでしょう。
人生、辛いことも多いですが、前向きに歩いていきたいですね。

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2023年01月26日

Posted by ブクログ

「ユッシ・エーズラ・オールスン」の長篇ミステリー作品『特捜部Q ―檻の中の女― (原題:Kvinden i buret、英題:The Keeper of Lost Causes)』を読みました。

「サラ・ブレーデル」に続きデンマークの作家… 北欧ミステリが続いています。

-----story-------------
捜査への情熱をすっかり失っていたコペンハーゲン警察のはみ出し刑事「カール・マーク」は新設部署の統率を命じられた。
とはいってもオフィスは窓もない地下室、部下はシリア系の変人「アサド」の一人だけだったが。
未解決の重大事件を専門に扱う「特捜部Q」は、こうして誕生した。
まずは自殺と片付けられていた女性議員失踪事件の再調査に着手したが、次々と驚きの新事実が明らかに!
デンマーク発の警察小説シリーズ第一弾。
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未解決の重大事件を専門に扱うコペンハーゲン警察「特捜部Q」シリーズの第1作、、、

期待して読んだのですが、期待を超える面白さ… 600ページ近いボリュームでしたが、愉しく読めたので、一気に読み終わっちゃいました。


コペンハーゲン警察の「カール・マーク警部補」は、2か月前の捜査中に部下一人を亡くし、もう一人は半身不随となり、自らも銃弾に倒れて入院… 復帰を果たしたものの職務に対する情熱を失い、その反抗的な態度が職場で煙たがられていた、、、

そんな中、過去に未解決のまま放置されている重大事件を専門に扱う「特捜部Q」が設立されることになり、厄介払いとして「カール」が責任者役を押し付けられる… 警察内部にとって「特捜部Q」は、殺人捜査課全体の予算を拡充するための目的でもあり、体よく「カール」を左遷する先でもあった。

暗い地下室で事務所を構え、捜査員は「カール」と助手の「アサド」だけ… しかも「カール」は警官ではなく、デンマーク語すら怪しいシリア系の奇人変人だった、、、

二人とも、謎の過去を持っており不透明な性格なのですが、これがまたまた魅力的… しかも、頭の回転が良く、コンビの相性も意外と良くて、二人が協力して地道に真相に近付く展開が愉しめましたね。

当初、全くやる気のない「カール」でしたが、、、

「カール」が与えたヒントから、「アサド」が調査・推理を進め、当時判明していなかった新事実が明らかになるにつれて、徐々に事件解決に向けて興味を感じ… いつの間にか情熱を傾けて事件解決にあたる展開も、テンポが良くて好感が持てました。



そして、並行して登場する女性議員「ミレーデ・ルンゴー」の過去から現在に至る物語、、、

少女時代に交通事故で両親を失い、弟「ウフェ」は障害を抱え、「ウフェ」との生活を続けながら、議員として成功を手にしようとした矢先に失踪… 自殺か事故死と思われたが、謎の人物(家族)に特殊な方法で長年に亘り監禁されていた。

監禁された動機が判明したときは、衝撃的でしたねぇ… しかし、それにしても、その報復方法は残忍極まりない、、、

その事件の捜査を進め、徐々に核心に近付く「カール」と「アサド」… 二つの物語が交差したとき、これまでの伏線が全て繋がり事実が判明しますが、「ミレーデ」を救出するには、特殊技術を使用した救出方法が必要だった。


結果的には「カール」と「アサド」の事件解決に向けた執念と知識、経験、機転が活かされ、無事に救出できたのですが、、、

終盤はドキドキハラハラが続き、一気読みになりましたね… そして、「ミレーデ」と「ウフェ」が再会するエンディングは、なかなか感動的でした。


この物語の魅力のひとつは、個性的な脇役ですね、、、

特に「カール」を取り巻く面々は印象的… 「カール」と別居中の妻「ヴィガ」は、職務中にも関わらず迷惑な電話をかけてくるし、一緒に生活している義理の息子「イェスパ」とは、なかなか心が通じないし、「カール」の家に同居している料理上手の「モーデン・ホラン」がイイ味を出しているし、「カール」の元部下で半身不随で入院している「ハーディ・ヘニングスン」は、自分を殺して欲しいと言いながらも捜査(推理)に協力してくれるし、美人の心理学者「モーナ・イプスン」には心を奪われそうになるし、上司の「マークス・ヤコプスン」は意外とイイ奴で好感が持てるし と、作品に彩を加えています。

スピーディーな展開に豊富なアクション、気になる今後の「カール」の私生活の展開、そして謎だらけのアラブ人「アサド」の正体は、、、

いやぁ… 今後も目が離せない魅力的なシリーズになりましたね。

こんなに愉しめたのは「スティーグ・ラーソン」の『ミレニアム』シリーズ以来だと思いますね… 次作以降も早く読みたいな。





以下、主な登場人物です。

「カール・マーク」
 コペンハーゲン警察殺人捜査課警部補。特捜部Qの責任者

「ハーフェズ・エル・アサド」
 カールのアシスタント

「ヴィガ」
 カールの妻
 
「イェスパ」
 カールの義理の息子

「モーデン・ホラン」
 カールの同居人

「ハーディ・ヘニングスン」
 カールの元部下

「アンカー・ホイア」
 カールの元部下

「マークス・ヤコプスン」
 コペンハーゲン警察殺人捜査課課長

「ラース・ビャアン」
 コペンハーゲン警察殺人捜査課副課長

「ボーウ・バク」
 コペンハーゲン警察殺人捜査課刑事係の警部補

「モーナ・イプスン」
 心理学者

「ミレーデ・ルンゴー」
 民主党副党首

「ウフェ」
 ミレーデの弟

「マーリオン・コック」
 ミレーデの秘書

「スス・ノーロプ」
 ミレーデの秘書

「ヘレ・アンデルスン」
 ルンゴー家の家政婦

「テーイ・バゲスン」
 急進中央党の交通政策広報官

「ビレ・アントヴォースコウ」
 陳情団の代表。大富豪

「ダニエル・ヘイル」
 陳情団の一員。研究者

「カーアン・モーデンスン」
 ソーシャルワーカー

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2022年09月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読友さんお薦めのデンマーク警察のQシリーズ。滅茶苦茶面白かった。鼻つまみ者の警部補・カールが国会議員の思い付きで未解決事件を追う特捜部に異動。アシスタントはシリア人のアサドは切れ者でとてもいいヤツだがどこか雰囲気が異様。今回、民主党副党首・ミレーデが拉致され、5年間監禁される(その女アレックスに似ている)。トイレはバケツ。ミレーデの過去から人生を狂わされた犯人達。彼らの復讐は凄まじい。部屋の圧力5年かけて加え、一気に減圧する狂気の計画だったが、ミレーデの弟が解決に貢献した。コペンハーゲン、懐かしい!⑤↑

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2022年08月15日

Posted by ブクログ

映画よりはるかに残酷で、凄まじくて、すごかった。感動さえさせられた。アサドが最初から飛ばしてたなあ。こりゃ続くよね。しかし作者、閉じ込められ限界系多いよね。こわい

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2022年07月26日

Posted by ブクログ

大好きな北欧ミステリ映画の原作を遂に。好きな世界です。面白かった。。
カール!ア、アサド…!?
1番驚いたのがバディの凸凹です。得体の知れない、過去を抱えつつ陽気なシリア人アサドが自由にやってしまうのを寧ろカールがフォローしているだと…?それにアサドは警官じゃなくて、カールが頼んでた人にどうしても仕事が欲しいと付き纏ってた人だったとは。
でもフォローの鬼で有能な片鱗はうかがえます。優しいし。謎パイが気になります。
カールもあまり朴念仁じゃない。有能すぎるのと言葉を選ばないとで敵は多いけど、カールが有能なのはコペンハーゲン警察もよくわかってる…だからこそムカつく、みたいなんかも。カールの皮肉の語彙センスが好きです。イギリス人を思わせられましたがデンマーク人もこんな感じなのかな。。
事件は映画で観ていたとはいえ、あれコンパクトに纏まってたんだなと思うくらい詳細でキツかったです。何年も与圧室に監禁して気圧をじわじわ下げていって体内細胞を変化させていって、一気に気圧上げて……という復讐は心にも身体にもダメージ大きい。それだけ憎悪してるんだろうけど。
「カールの強烈な奥さん出てきますよ!」と言われた通り、強烈な奥さんでした。カールの駐車場でいつもバーベキューしてるご近所さんもなんだか好きです。

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2022年04月20日

Posted by ブクログ

情熱を失ったベテラン刑事が、未解決事件に挑む
本筋の事件の展開は警察小説の王道で、主人公を取り巻く人々もキャラがたっていた。最後の姉弟の姿により読後感も良かった

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2021年06月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

映画が面白かったので原作読んでみようと思いました(*´ω`*)

購入したのは映画を見た頃。もう、7年も経ってんだ・・・
お蔭様で、良い感じに忘れてます。
読んでるうちに、大筋は思い出したけどね!(←言い訳)

かなり陰惨な事件です。
なぜ、誘拐・監禁されたのか?
理由もわからないまま、5年もの間、あんな環境で、良く耐えたな・・・
確かに過去のあの事故は、ひどい事故ではあったけれども、そこまでするか・・・
被害者、救い出せて良かったよ・・・

5年前の事件を再捜査するのって、大変ですよね・・・
とにかく、バクは、報告書に大事な事書かなさすぎ。

新しい、名前だけ立派な部署に追いやって、運営費だけ巻き上げようとしてたけど、きっちり仕事しちゃいました。うん。すまないね、課長。カール、仕事出来るんで。

しかし、アサドは良いね。
皆さんおっしゃると思いますけれども、良いね。
謎が多いけれどもね。
今後、シリーズ展開していく中で、その謎は、少しづつ解明していくんですかね。楽しみです。

あと、カールとハーディをこんなめに合わせた(アンカーに至っては亡くなってしまって)犯人は、今後、なにかしら絡んでくるんですかね?
色々と楽しみです。

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2023年03月04日

Posted by ブクログ

デンマーク発の警察小説シリーズ。
M・W・クレイヴンのワシントン・ポーシリーズを一気読みし、ポーロスに陥っていたところ、こちらの小説に出会いました。
捜査への情熱を失っていた刑事マークと、シリア系の変人アサドが、未解決事件の再調査を行うというストーリー。事件の内容はなかなか重たい内容でしたが、被害に遭ったミレーデと、捜査をするカール視点で描かれており、徐々に二つの視点が重なっていく過程が面白かったです。
今回の事件で、被害者が助かることがその後の被害者にとって本当に良いことなのか、問われる内容となっていましたが、カール自身が抱えていたその悩みに対する一つの答えが提示されており、最後は感動的でした。こちらの作品も少しずつ追っていきたいと思います。

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2025年11月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【2025年101冊目】
事件に巻き込まれ、怪我を負った警察官のマークが復帰後に配属されたのは「特捜部Q」と呼ばれる未解決事件を専門に扱う新部署だった。明らかに予算獲得のためだけに設置されたお飾り部署に配属されたのはカールの他にはアサドという中東人のみ。二人は自殺したと思われる女性議員の事件に取り組み始めるが——特捜部Qシリーズ第一弾!

アマプラで映画をながら見して面白かったので、キャストが変わる前までシリーズを全部みてからの原作でした。おかげでマークもアサドもイメージの中でしっかり動いてくれて楽しく読めました。映画の話を先にすると、しっかり原作を大事にして作ったんだなということがわかりました。映画を見たのは数ヶ月前でしたが、「そうだったそうだった」と思い出しながら読みました。

本シリーズは事件そのものも面白いのですが、やっぱり主役二人の人間臭さが魅力的だったりします。特にシリーズ一作目の今作は相棒のアサドのことは全て明かされないので謎めいた男としての今後の活躍にも期待できてしまいます。

現在と過去が交互くらいに語られ、果たして交わることがあるのか、と初見だったら思うような被害者にとってかなりシビアな事件なわけですが、ラストがとっても良かった。あと、生きる力が強すぎる、人間ってすごい。

外国小説ならではの独特のテンポがありますが、それもひっくるめて楽しむのがいいんじゃないかなと思います。次作以降も時間をおいてじっくり楽しんでいきたいところです。

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2025年08月22日

Posted by ブクログ

有名なシリーズの第1作を今更ながら読んでみました!なかなか名前が覚えられず、また地名もピンとこず、その点で苦労しました。第1弾は、5年前に突如失踪し、死亡したとされる女性の事件。実は監禁されているわけですが、この女性を助けることができるのかに、ハラハラとさせられました。終盤の犯人たちとのやり取りは緊迫感のある展開で、まさに警察ものの本領発揮というところ。癖の強い刑事カールと謎に包まれた相棒アサドのコンビの今後が楽しみです。

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2025年08月10日

Posted by ブクログ

新たに手を出したシリーズもの。
こちらはデンマーク産。

自らのチームが事件の最中銃撃を受け、
1人が死亡、もう1人は一命は取り留めたものの
体が麻痺状態に。
トラウマから立ち直れない主人公は
通常業務から外され、特捜部Qと言う部署へ移動。
窓際族のような状態に。

特捜部唯一のメンバーは謎のアラブ人、アサド。
この人がすごく良い!
癒し系?すっとぼけ系?いや、実は切れ者?
この方がいれる甘ーいお茶、飲んでみたい。
まだまだ謎だらけなので、この先明かされる真実に期待。

事件の方はかなり狂気に満ち溢れてる。
「檻」に閉じ込められた女性の章と
カールとアサドが地道に捜査をする章が交互に綴られ
徐々に真相に近づいていく。

エピソード多めで、名前も含め、わかりづらい部分も多く、繋がるかと思ってたところが、あ、そこは関係ないんかーい、だったりしたものの、
全体的には楽しめ、満足。

ラストシーンに涙。

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2025年08月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2002年と2007年と場面が変わるうち、これはきっと現在進行形の事件に違いないと戦慄させられ、祈るような気持ちで読み進めていった。事件がこんなふうに繋がるなんて想像もできなくてスリリングな体験ができた。
ミレーデの監禁シーンはこちらまで苦しくなってくる。終盤はハラハラさせられて胸が痛いくらいだった
優秀だが怠惰なところのあるカールと、優秀だが変わり者のアサド。コンビの相性が良いのか悪いのかよくわからず、面白かった。アサドはあくまでもアシスタントであって警察官ではないというところがポイントで、結果的に型破りな捜査になるのが予想を上回っていてよかった。意外と屈強なところも頼もしい。
このコンビが熟練になったらどうなるのか、シリーズを追ってみたい。

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2025年06月21日

Posted by ブクログ

 期待通りの面白さでした!

 今回はデンマークの警察小説。異色ながら息の合ったコンビの活躍物で、ワシントンポーシリーズを彷彿とさせられました。

 この作品もでしたが、最近、読む海外の作品で時々、いきなり出てくる日本。海外作品で日本車の描写はよく出てきますが、その他、要所要所に時々何かしら出てきます。日本文化ってそんなに世界に周知されているのか…!?と読んでいて、びっくりします。  

 何はともあれ、また好きなシリーズに出会えて嬉しいです。さぁ読むぞ〜!!

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2024年12月06日

Posted by ブクログ

はみ出し刑事カール・マーク警部補が、部下のシリア系変人アサドと共に未解決事件を捜査する、デンマーク産の警察小説第1巻。

5年前に自殺と片付けられていた女性議員失踪事件に纏わる話しで、現在と過去が交互に語られる展開に、ドキドキしながらページを捲りました❗

キャラクターは非常に個性的で、残り100ページ以降はとても読み応えがあって、とても感動しました♫是非とも1人でも多くの方に読んでもらいたいオススメのミステリーです❗

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2024年01月08日

Posted by ブクログ

2023.05.12
読み進めるのに忍耐が必要。丁寧に書き進められていることと、なかなか簡単に解決させないやきもきさせるストーリーのため。
でもそれは悪い意味ではない。私は評価してます。これを読んで歯のケアは重要だと思った。最近歯科に行けてない。予約せねば。

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2023年05月12日

Posted by ブクログ

なかなか疾走感のある作品で作品でおもしろかったです。
アサドの過去であったり、冒頭にカールが遭遇した事件は解決されていないので、続編以降で取り扱うのかな。シリーズ通して人気のようですので、継続して読み進めようと思いました。

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2023年04月07日

Posted by ブクログ

【全欧ベストセラーの警察小説.ᐟ.ᐟ】


未解決事件の再調査を行う『特捜部Q』
捜査するのは、はみだし刑事カールと変わり者のシリア人アサド。

このシリーズ作品は映画で観て面白さは先に知っていたのだが、原作も面白かった。

北欧ミステリーは初めて読んだのだが、最初は名前に馴染みかなかったので苦戦したものの、テンポがよく一気に読んでしまった。
ラストのアクションもスリリングで面白い。

本書で垣間見れる、デンマークの政治や生活様式などが知れるのも新鮮だった。

カールの過去に自身と相棒2人を重症と亡くした事件が描かれるのだが、こちらも未解決事件であり、今後シリーズにどう関わっていくのか楽しみだ。

このシリーズは映画も原作通りでいいので、気になる方は是非観てみてほしい。

北欧の雰囲気を存分に楽しめる1冊だ。


こんな人におすすめ.ᐟ.ᐟ
・海外ミステリーが好きな人
・北欧ミステリーが好きな人
・警察小説が好きな人
・北欧が好きな人
・映画化されている作品が好きな人
・ホワイダニットものが好きな人

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2023年01月19日

Posted by ブクログ

疾走して亡くなったと見られている美貌の女性政治家を巡る過去の事件と、銃撃事件で刑事仲間を失った主人公が追いやられるように配属された特捜部Qで、たった一人の部下と一緒に過去の未解決事件に迫っていく。

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2022年12月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

素晴らしかった!
 
北欧デンマークを舞台とした警察小説。
 
犯罪者から銃撃を受け、同僚の一人は死亡、もう一人は寝たきり状態。
ただ一人軽傷ですんだカール警部補は、復職したてで新設された未解決重大事件を捜査する「特捜部Q」に配属されます。
最初に手掛けるのは、女性議員失踪事件。
 
ブグログレビューで高評価を受けていたことから購入。
読む前はドラマの「コールドケース」みたいな感じの短編集なのかな、と思っていました。
が、600ページ近くある長編。
本格的な警察小説でした。
中盤過ぎくらいで犯人や動機がなんとなく予想でき、その段階では、☆3評価だったのですが、後半のスピードで手に汗握らされ、美しいラストにウルウルさせられて、5に近い☆4です。
 
主人公カール警部補の助手を務めるのはシリアから亡命?してきたアサド。
なぜか身分は警察官ではないのに警部補のアシストを任命されます。
これがまた飄々と有能。
特に後半は推理にアクションにと大活躍。いい。
 
しかし海外ミステリーって、この手のパターン、監禁された女性被害者を救えっ! みたいなの多いですねー。
間に合うか‼間に合えー! ってドキドキハラハラさせようって手です。
おもしろいんですけどね。
 
長いわりにほぼ一気に読めたなー。
難を言えば、名前がわかりずらい。
英米ならまだしもデンマークですからねー。
パッと出た名前の性別の区別すらできないわ。
 
次作もよもうかなー。

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2022年02月05日

Posted by ブクログ

被害者側と警察側の話が交互に進む、よく有るパターン。
折角、話が盛り上がり頁を捲る手に勢いが付きそうなところで、章が変わり、話が別側に移る。
それこそ先が気になって読み続けるのだろうけど、僕は逆にそこで、読む気力を失う(笑)
一旦流れを止められると、読む手も完全に休止するので、次の章を読み始めるのに時間が掛かる。
苦手な構成だ。

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2021年08月25日

Posted by ブクログ

コペンハーゲン警察が舞台のミステリー。
主人公カールは、特捜部Qで未解決事件の捜査を任される。はみ出し者ではあるが、魅力的な人物。助手のアサドもユニークで目が離せない。ボリュームのある小説だが、展開が複雑なので長く楽しめる。

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2021年06月13日

Posted by ブクログ

これがシリーズの一作目の様だが、多くの人が嵌るのも無理ない面白さ。さすがに一気読みは辛いがちびちび読むのがお勧め。他の、まして駄作と一緒に読むと尚の事この作品が光って見える。訳も読み易い。

特捜部Qとはデンマークにおいて実在ではない存在だ。PTSDを追ったカール(事件の捜査で仲間を一人失い、一人を障害者に至らしめた)を軸に据え、たった一人の相棒をつけて解決困難事例を扱わせる。
アサド!解説によれば、最も変人である事になっているが、デンマークへ来た「シリア人」しかも逃亡政治犯と自ら名乗るだけで十分に紗はかかる。しかし、天才的頭脳とまだら呆け❔がユニークで、人間性も温かくて面白い。この2人の捜査進展状況と「監禁された美貌の女性議員の身辺」を交互に・・長い。ナンバリングされた区切りが短いので苦にならずに読めるが。

犯人の動機はしょっぱなで推測できた・・一件の自動車事故で10人も犠牲が出る悲惨な過去・・それが絡んでいくプロセスがいささか疑問が多く理解できない所もあったけど。

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2021年01月15日

Posted by ブクログ

北欧ミステリ。主役が分かりやすいヒーローではなく、やさぐれた訳ありくせ者の中年のおじさん。そしてワトソン役として存在感を出しているのがシリア系のアサド。今後のシリーズでアサドの過去や経歴も明らかになっていくようでし楽しみ。事件捜査中に銃撃に遭い、三人のうち自分を除く一人が死亡、一人が重傷で寝たきりとなる体験をして燃え尽きPTSDを負ったカールを持て余した上司が、政治家が突如作った「特捜部Q」という未解決事件を担当する特別部署のトップに任命、カールはしぶしぶながらも元来持っている正義感と刑事の素質、観察眼をもって難事件の見落とされ忘れられた手がかりを丁寧に追いかけ、真相に迫ってゆきます。シリアスな内容ながら、謎の異邦人アサドがいい味を出していて、ところどころふっと息抜きも出来ます。事件は陰惨でしたが、読み物としてはととても面白かったです。

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2021年02月18日

Posted by ブクログ

半分惰性で読んだ感じ。主人公は好きにならないし、物語の進行が分かりにくい感じ。2冊買ちゃったので一応読みますが!

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2025年11月05日

Posted by ブクログ

初めて北欧ミステリーに挑戦。デンマークが舞台とのことで、人物や場所の名前の響きが新鮮。ハラハラしつつも、ラストに安堵。シリーズ物らしいので、これからカールはじめ登場人物達がどう育っていくのか気になります。

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2025年05月30日

購入済み

くそつまらん

時間とかねのむだ

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2020年01月25日

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