吉屋信子の一覧
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ユーザーレビュー
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「ええ、日陰の花なのね・・・・・・けれどいいわ、わたし達、日の光には咲かずとも、月の青白い光に濡れて、咲けばねえ・・・・・・」(日陰の花)
上巻よりもずっと慎重に読みました。と言うのも、「ああ、もう少しで読み終わってしまう・・・」という名残惜しい気持ちと、胸がぎゅっと潰されちゃいそうな、得も言わ
...続きを読むれぬ気持ち(『花物語』は完結に向かって悲愴な女の子のお話が多くなるんですよね)が膨らんで膨らんで・・・・・・。『日陰の花』、『沈丁花』はずっと好きですし、『曼珠沙華』の終わり方も、やっぱりすごく儚くて素敵です。
ああ、あわれ、『花物語』の前ではだらだらと感想を書くのも無粋というもの。そうだ、今日はこの本を枕元に置いて寝ましょうか。そうして、夢の中で馨しい花の匂いを辿りながら、床しく微笑むお姉様に手を伸ばしてみましょう。さて、お姉様はどんな花をその華奢な手に携えているのでしょうか。私はお姉様の胸に飛び込んで、こう言うのです。「お姉様。その素敵なお花、わたくしにも頂戴な」
Posted by ブクログ
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今更多くを語るまでもない名作少女小説です。ほんとに素敵なお話しかなくて、忘れてるかなと思っても、ほとんど覚えております。褪せることなく燦然と輝く、それは花物語! 100年前に読まれていた物語ですよ、それでも今尚読み継がれているのはやはり美しいことです。「はしがき」を書いている時の吉屋さんに報告してあ
...続きを読むげたいですよね。下巻もおいおい読もうと思います。
すごく悩んだ末、上巻で1番好きな話をあげるなら「雛芥子」かなぁ。「雛芥子」のページに、すごく感動したであろう付箋が3枚も付いていましたので(笑)
Posted by ブクログ
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言わずと知れた名作を。
中原淳一の挿絵が有名だけれど、こちら河出書房新社さんの新装版で。
矢絣のお召の着物に、海老茶の袴。女学校などを舞台に繰り広げられる、女の子たちのときめきに溢れる日常が、花の名を冠した作品で綴られる短編集。
憧れの上級生、可愛い下級生、聡明な級友。街で見かけた美しい奥様、地元
...続きを読むの海辺で出会った可憐な人。
でも彼女たちは決してふわふわした夢の時間を送っているわけではなく、しかと地に足をつけて生活している。彼女たちは理想を求め、常に世界と抗う。学び学び、追い求める。時に父母なき妹弟の姉として。病に伏した人の友として、姉として、子として、そして本人として。
「女子は結婚し家庭に入るもの」とされていた時代、男性がほとんど登場しないこの物語を読んだ女の子たちはどれほど勇気づけられただろう。女の子たちはただ庇護されるべき存在ではない。女の子たちはお互いを慈しみ、励ましあい、手を取り合い、自らの信念の元に生きていくことができるのだ。
初期〜中期のお話が好きだな。友情よりも少し強いけれど、愛情まではいかない繋がりが生まれ、育まれ、切なさのなかに消えてゆく。
特に好きなお話たち↓
❁*。上巻
・コスモス
・紅椿
・雛芥子
・三色菫(少し毛色が違うけどこれはこれで切ない)
・露草(このお別れが切な苦しすぎる)
・寒牡丹
Posted by ブクログ
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お万の方の所作や言葉、他人を思いやる気持ちが優秀すぎて手本にはならないけど、自分もお万の方のような心の持ち主になりたいと思う。
女の嫉妬をさらりとかわしながら味方にし、不愉快にさせない人となりは読んでいて自分のドロドロした感情もお万の方が癒してくれたようなそんな感じ。
まだ篤姫までの本が出ているの
...続きを読むで購入したいと思う。
Posted by ブクログ
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素敵です
美しいお話が沢山収録されています。優しい気持ちになれる1冊です。
みちる
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