吉屋信子のレビュー一覧

  • わすれなぐさ

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    時代設定とキャラクターがドンピシャ。
    陽子様の天性の女王様感がすごく好き
    文章も繊細で美しくて、読んでいてすごく楽しかった

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    2025年05月09日
  • わすれなぐさ

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    ネタバレ

    好きなイラストレーターさんがご紹介されていたので、読んでみました。
    言葉遣いが丁寧で、ところどころユーモアがあって。とっても読みやすく、あっという間に読み終わってしまいました。
    女として家庭に生きる中で、当時どれほど苦しく悔しい思いをした少女がいたのだろうと、思いを馳せるような場面もありました。
    わすれな草の香水、どんな香りがするんだろう。とても気になる。

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    2024年10月02日
  • わすれなぐさ

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    愛萌さんが紹介していたからただ読みたくて買ったので事前情報を何も入れずに読みました。
    文体が古風で、そういうコンセプトの本なのか、面白いなと思ったらなんとなんと1933年に書かれたものでびっくりしました!!

    昭和初期に色濃く残る男尊女卑の価値観と、それに抗おうとする牧子やそれをものもとしない陽子など個性豊かな3人の少女が織りなす物語。

    ものすごく面白かった…!!!
    私が男性で、これは古い価値観のものだと冷静に受け止めた上で読んだため、フェミニズム的な文脈にそこまで嫌悪感や当事者感がなく読めてしまった部分もあるのかもしれないが、3人の少女たちの爽やかでお茶目なストーリーにしっぽりとハマりまし

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    2024年04月23日
  • 花物語 下

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    上巻と比べて百合要素が濃くなり個人的にはこちらの方が好み。ただ悲しい結末の話が多く、幸せな話も間に挟んでくれると肩の力を抜いて読めたかも。しかし当時の読者である少女達はこうした切ない物語を好んで読んだのだろう。

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    2024年03月05日
  • わすれなぐさ

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    昔読んだ小説が、文庫で復活していたので早速購入。吉屋信子の書く物語は、少女がまだ窮屈で、従順で素直であることを強いられていた時代に、少女たちに「自分」を持つことの意味を優しく伝えているように思う。

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    2023年10月20日
  • 花物語 下

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    最高の百合小説。「女性はかくあるべし」という強い価値観があった時代背景を思うと、この物語に登場する女性たちの強い生き方に励まされた方達は相当多かっただろうなと思いました。

    上巻では女性同士の友愛を、下巻では恋愛に近い感情を描いていましたが、こちらは悲しい結末の作品が多かったこともあり、どちらかというと上巻の方が好みかも知れません。中でもお気に入りは下記の短編。どれも読んだ後に本を一旦閉じ、ほうっと嘆息してしまうような素晴らしい作品でした。

    <上巻>
    ・福寿草
    兄の妻に思いを寄せる主人公。一度は別れながらも、大切な福寿草をきっかけに再開する展開が非常に美しい。

    ・ダーリヤ
    突如訪れた輝かし

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    2023年09月28日
  • 花物語 上

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    いつか読まなければと思ったまま積んではや数年、やっと読むことができました。具体的な感想は下巻の方で!

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    2023年09月28日
  • わすれなぐさ

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    好きなイラストレーターさんが表紙を担当していて、作者さんも内容もよく知らないまま購入
    そうしたらなんと少女小説!

    いやでもこれがまた面白い事

    まずセリフが素敵
    「お母様、今日はおよろしいの」だの「ね、今夜から仲よしのお友達になって下さる?」だの、適当に開いたページからの引用でもこんなに美しい

    そしてキャラクター
    その中でもなんと言っても陽子でしょう
    自分の好きなタイプのキャラクターではないのに、読んでいるとその魔力にあらがえない牧子の気持ちがよくわかるという
    悪女・小悪魔・魔性の女

    あと、キャラクターの深みというのかな、陽子も一枝も読者に想像の(妄想の?)余地を残してくれているんですよ

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    2023年09月21日
  • 花物語 下

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    「ええ、日陰の花なのね・・・・・・けれどいいわ、わたし達、日の光には咲かずとも、月の青白い光に濡れて、咲けばねえ・・・・・・」(日陰の花)

     上巻よりもずっと慎重に読みました。と言うのも、「ああ、もう少しで読み終わってしまう・・・」という名残惜しい気持ちと、胸がぎゅっと潰されちゃいそうな、得も言われぬ気持ち(『花物語』は完結に向かって悲愴な女の子のお話が多くなるんですよね)が膨らんで膨らんで・・・・・・。『日陰の花』、『沈丁花』はずっと好きですし、『曼珠沙華』の終わり方も、やっぱりすごく儚くて素敵です。
     ああ、あわれ、『花物語』の前ではだらだらと感想を書くのも無粋というもの。そうだ、今日は

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    2022年06月14日
  • 花物語 上

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    今更多くを語るまでもない名作少女小説です。ほんとに素敵なお話しかなくて、忘れてるかなと思っても、ほとんど覚えております。褪せることなく燦然と輝く、それは花物語! 100年前に読まれていた物語ですよ、それでも今尚読み継がれているのはやはり美しいことです。「はしがき」を書いている時の吉屋さんに報告してあげたいですよね。下巻もおいおい読もうと思います。
    すごく悩んだ末、上巻で1番好きな話をあげるなら「雛芥子」かなぁ。「雛芥子」のページに、すごく感動したであろう付箋が3枚も付いていましたので(笑)

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    2022年05月22日
  • 花物語 上

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    言わずと知れた名作を。
    中原淳一の挿絵が有名だけれど、こちら河出書房新社さんの新装版で。

    矢絣のお召の着物に、海老茶の袴。女学校などを舞台に繰り広げられる、女の子たちのときめきに溢れる日常が、花の名を冠した作品で綴られる短編集。
    憧れの上級生、可愛い下級生、聡明な級友。街で見かけた美しい奥様、地元の海辺で出会った可憐な人。
    でも彼女たちは決してふわふわした夢の時間を送っているわけではなく、しかと地に足をつけて生活している。彼女たちは理想を求め、常に世界と抗う。学び学び、追い求める。時に父母なき妹弟の姉として。病に伏した人の友として、姉として、子として、そして本人として。

    「女子は結婚し家庭

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    2021年04月29日
  • 徳川の夫人たち 下 新装版

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    お万の方の所作や言葉、他人を思いやる気持ちが優秀すぎて手本にはならないけど、自分もお万の方のような心の持ち主になりたいと思う。

    女の嫉妬をさらりとかわしながら味方にし、不愉快にさせない人となりは読んでいて自分のドロドロした感情もお万の方が癒してくれたようなそんな感じ。
    まだ篤姫までの本が出ているので購入したいと思う。

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    2020年08月24日
  • 花物語 上

    購入済み

    素敵です

    美しいお話が沢山収録されています。優しい気持ちになれる1冊です。

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    2020年05月16日
  • 花物語 下

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    大正時代に発表された吉屋信子の連作短編集「花物語」もいよいよクライマックスへ。クライマックスと言っても上巻と変わらぬ素晴らしいクオリティで繊細な砂糖菓子のような美しき乙女たち儚い世界が展開されております。ヒロインの乙女ふたりと比べると周囲は書き割りじみていていっそ清々しいです。抑圧の強い家父長制度が長く続いた大正年間に、頁をめくる乙女たちはどんな心持ちだったのでしょうか。名作。

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    2018年06月12日
  • 花物語 上

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    名高い「花物語」の上巻をようやく読み終わりました。感傷を誘う美文に一点の曇りもない清らかな乙女たちの讃歌であります。美しい乙女と歳上の美しい女性が惹かれ合い、悲しい結末を迎える…そんな展開が花になぞらえつつ金太郎飴のようにループしているのですが、これがどっぷり浸れます。ああうるわしきエスの世界。悲劇もまた美の女神に捧げられたもうた美酒であるのか!

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    2018年06月12日
  • 花物語 上

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    昔の「マリア様が見てる」的小説。
    エッチな関係はなく、耽美で美しい描写が沢山。
    溜息が出ます。
    個人的にはダーリアという短編が好きです。

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    2018年05月20日
  • 花物語 上

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    美文という言葉がまさにぴったり。
    全体的に胸をきゅうと締め付けられる切なさが漂う。
    「水仙」「白芙蓉」「三色菫」「福寿草」「燃ゆる花」「寒牡丹」がお気に入り

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    2013年02月25日
  • 徳川の夫人たち 下 新装版

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    信平、家光、家綱、と3人と相対すお万の方の何れも真摯に向き合おうとする姿勢が清々しく、聡明なお万の方に男性も女性も惹かれていくのも当然という気がしました。
    母子の立場に昇華したお万の方と家光とのシーンが印象的で素敵でした。最後まで、少女の面影を残すお万の方、ちょっと見習いたいです。

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    2013年01月04日
  • 花物語 下

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    上巻よりこいです。スイートピーが好きです。

    あ、上巻とつなげると一枚絵になるのですね。ロザリオ…?

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    2012年01月30日
  • 花物語 下

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    ネタバレ

    上巻同様、表紙がかなり素敵です。
    下巻でも感想を一編ずつ徐々に書いていきたいなと思います。

    <アカシヤ>
    棚島さんの気持ちが切ない・・・。
    何て言うか、魅力溢れすぎているが故に、目を逸らしてしまう相手っていますよね。
    そんな哀しい話は無い方が良いのだけども、現実にあるんですよね・・・。
    <桜草>
    桜草に込められた罪の意識。
    違う形で会っていたかった、違う形であれば同じ学び舎で友情を育んでいられたかもしれないのに・・・。
    <日陰の花>
    エス、と言うよりは百合ですね・・・。
    しかし、環と言う名前は常に私にとって魅力ある人物として目の前に現れるなあ・・・。
    二人のその後がとても気になる話でした。

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    2012年01月23日